主要課題No.27 がん対策の推進
更新日 2024年03月27日
最新の戦略シート
(1) 現状
- 令和3年の本区の死亡者総数は1,694人であり、死因の第1位は悪性新生物(27.2%)となっています。
- 令和4年度の健康に関するニーズ調査では、過去1年間(乳がん、子宮頸がんは過去2年間)にがん検診(職場の検診や人間ドック等を含む)を受けたと回答した区民は、胃がん44.3%、大腸がん43.9%、肺がん38.3%、子宮頸がん51.3%、乳がん51.9%でした。
- また、「普段、健康に気をつけている」と回答した区民は83.2%でしたが、そのうち「定期的に健康診断を受ける」と回答した割合は、51.6%であり、前回調査より上昇しているものの、がん検診等の更なる受診勧奨が必要です。
- 日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性65.5%、女性51.2%で2人に1人と言われており、がん医療の進歩によって治療を継続しながら社会生活を送るがん患者が増えています。
- 国の「がん対策基本法(平成18年法律第98号)」に基づき策定される「がん対策推進基本計画(第4期)」(令和5年3月閣議決定)においても、がんとの共生に向けた対策が求められています。
- 区では、アピアランスケアとして、がん患者へウィッグや胸部補整具等の購入費用を助成するなど、がん治療に伴う脱毛等に悩む区民へ心理的・経済的負担の軽減を図っています。
- がんに罹患しても、がん患者及びその家族が、安心して前向きに日常生活を送ることができるような支援が求められています。
関連する主な計画等
- 文京区保健医療計画(令和6年度~令和11年度)
関連データ
- 主要死因別死亡の割合(令和3年)
悪性新生物(がん)は、全死因の中で第1位で、3割近くを占めています。また、悪性新生物・心疾患・脳血管疾患のいわゆる三大生活習慣病の割合は49.0%と、死亡者数の半数近くを占めています。
- 区がん検診の受診率
令和4年度の区がん検診の受診率は、胃がん15.1%、大腸がん26.6%、肺がん28.6%、子宮がん41.1%、乳がん39.1%となっており、子宮がん・乳がんで増加傾向が見られますが、まだ国目標に達していません。
(2) 課題解決に向けて取り組むべきこと
- がんの早期発見・早期治療のため、各種がん検診受診率の更なる向上が求められます。
- 治療を継続しながら社会生活を送るがん患者が増えていることから、がん患者等の療養生活の質の向上等、地域生活に向けた支援が必要です。
(3) 4年後の目指す姿
区民が、がんに関する正しい知識を持ち、主体的ながん検診の受診が促されるとともに、がん患者及びその家族ががんと共生しながら自分らしい地域生活を送っている。
(4) 計画期間の方向性
がんに関する知識の普及と検診受診率の向上
がんに関する正しい知識の普及啓発を推進するとともに、国の指針に基づく検診を実施し、がんの早期発見・早期治療に向けて、受診率の向上に取り組んでいきます。
がん患者等の地域生活に向けた支援の推進
がん患者及びその家族が、がんと共生しながら自分らしい地域生活を送れるよう、必要な支援の充実を図ります。
(5) 手段 (当初事業計画)
事業番号 | 計画事業 | 所管課 |
---|---|---|
110 | 各種がん検診の実施 | 健康推進課 |
111 | がん知識の普及・啓発 | 健康推進課 |
24 | 健康・体力増進事業 | 教育センター |
112 | がん患者ウィッグ購入等費用助成 | 健康推進課 |
113 | 骨髄移植ドナー支援制度 | 予防対策課 |
114 | 骨髄移植など特別の理由による任意予防接種費用助成制度 | 予防対策課 |