主要課題No.33 文化資源を活用した文化芸術の振興

最新の戦略シート

令和6年度 戦略シート（PDF：824KB）

課題解決に向けたストーリー

(1)現状

• 本区には、小石川後楽園や六義園等の江戸の大名屋敷に由来する庭園や、護国寺や根津神社等の由緒ある寺社、古くから名のつく坂道等、文化財や史跡が数多く存在しています。
• 森鴎外や夏目漱石をはじめとした文学者などの文化人が多く住んだ地であることから、その功績等を紹介するリーフレットの作成や講演会等の開催により文化人の顕彰を行っています。さらに、協定等を締結している自治体と締結の節目などを捉え、ゆかりのある文化人を取り上げるなど、交流都市との連携の中で事業を進めています。
• 文京シビックホールは20周年記念事業を実施しました。また、特定天井等の改修工事を行い、利用再開後はリニューアル記念事業などを行いました。これらの経験を基に、コロナ禍で停滞していた文化芸術活動の回復に向けて取り組んでいます。
• 区の文化資源を活用した事業を展開しています。区の文化芸術施設が加入する「文の京ミュージアムネットワーク」では、文化施設マップの作成や合同展示などを行っています。区内発祥の「競技かるた」では話題性のあるトップ選手の大会を主催し、また、区内に能楽堂のある縁から「能楽」に関する事業を実施するなど、各々と連携して裾野を広げる事業を行っています。
• 博物館法の一部改正により、資料のデジタル・アーカイブ化、他の博物館との連携、地域の多様な主体との連携・協力による文化観光その他の活動を図り、地域の活力の向上に取り組むことが努力義務となりました。

関連する主な計画等

文京区アカデミー推進計画（令和4年度～令和8年度）

関連データ

1. 文の京ゆかりの文化人顕彰事業の実績
   本区は、様々な分野の文化人のゆかりの地となっています。旧居所、文学碑・墓碑、作品の舞台となった地なども、数多く存在します。
   
2. 芸術鑑賞の観覧者数及び区立施設の来場者数の推移
   新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による区立施設の休館等により、施設の来場者数等は大幅に減少しましたが、その後回復傾向にあります。
   

(2)課題解決に向けて取り組むべきこと

• 地域活動における文化芸術活動の担い手を育成するため、文化芸術に触れる機会を充実させる必要があります。
• 文化芸術の振興を図るため、区内文化芸術施設や協力団体とのより一層の連携強化が必要です。
• 区にゆかりのある文化資源について、区民が触れる機会を創出するとともに、魅力を発信していく必要があります。

(3)4年後の目指す姿

多くの区民が、本区ゆかりの文化人等を通して地域の文化に親しみを持つとともに、歴史や文化の香り高い本区の魅力を認識している。

(4)計画期間の方向性

誰もが文化芸術に親しむことができる機会の創出

文化芸術施設等との連携等により、誰もが文化芸術を身近に鑑賞し、参加できる機会を充実させるとともに、それらの活動を支える人材育成を積極的に進めることで、区民がより一層文化芸術に親しむことのできる機会の創出に取り組みます。

文化資源の魅力の再発見と活用

区ゆかりの文化人や能楽、競技かるた等の文化資源を活用し、文の京ゆかりの文化人顕彰事業等を通じて、その魅力を区内外に発信することで、地域に存在する文化資源の再発見につなげていきます。

(5)手段（当初事業計画）

手段（当初事業計画）

事業番号	計画事業	所管課
123	文化育成事業	アカデミー推進課
124	文京シビックホール（響きの森文京公会堂）における文化芸術活動の推進	アカデミー推進課
125	文の京ゆかりの文化人顕彰事業	アカデミー推進課
126	文京ふるさと歴史館の特別展、普及事業	アカデミー推進課

行財政運営の視点

文京ふるさと歴史館については、令和5年4月に施行された改正博物館法や、これまでの検討内容を踏まえ、「予防保全型」の考え方を基本として、中長期的な施設のあり方を検討するとともに、歴史資料の保管及び効果的な展示のあり方並びに情報発信の方法、展示機能等について検討していきます。