感染性胃腸炎にご注意ください
例年、11月から2月にかけての時期は、保育園や幼稚園、高齢者施設などを中心に腹痛、下痢、おう吐を主な症状とする「感染性胃腸炎」の集団感染が多数報告されています。手洗い、二枚貝などの調理における十分な加熱、吐物等の適切な処理などの徹底をお願いします。
また、3月から5月にかけて乳幼児を中心にロタウイルスによる胃腸炎が多く起こりますので、集団感染が危惧される各施設においては、施設の衛生的管理など、感染症の予防のため特に注意し対策を行ってください。
感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢、おう吐、発熱です。「ロタウイルス」、「アデノウイルス」による胃腸炎は、乳幼児に多く見られます。
これらの胃腸炎は、症状のある期間が比較的短く、また、ウイルスの種類によって異なる治療が行われることも通常はないため、ウイルス検査を行うことなく、流行状況や症状から「感染性胃腸炎」 として診断されることがあります。
予防のポイント
・こまめな手洗いを習慣づけましょう。特に排便後、調理や食事の前には、その都度、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
・おう吐物やふん便を処理する時は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)で処理しましょう。処理をした後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう(施設では処理用具のセットを予め準備しておきましょう)。
・ノロウイルスは二枚貝などに潜んでいることがあります。調理する際は、中心部まで十分に加熱しましょう(中心温度85~90℃で少なくとも90秒間の加熱が必要です)。
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