更新日:2025年11月10日
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流行性角結膜炎はアデノウイルスによる眼感染症です。このウイルスはとても感染力がつよく、昔から俗に「はやり目」と呼ばれています。
ウイルスが付着した手で眼に触れること、ウイルスで汚染されたタオルや洗面器などに触れること、消毒が適切にされていないプールの水などで感染します。人が濃密に接触する機会の多い職場や家庭、眼疾患をもつ患者さんの集まる病院で流行的発症がみられます。
発症はどの季節でも起こりますが、夏に多い傾向があります。また、年齢による発症の差はあまりなく、どの年齢でも起こります。
1~2週間の潜伏期の後、結膜の充血、まぶたの浮腫、めやに、涙、眼痛などを呈します。片眼性であることが多いのですが両眼性の場合もあります。また、耳の前のリンパ節の腫れ、圧痛を伴うこともあります。
有効な薬剤はありませんが、対症療法的に、抗炎症剤の点眼と、細菌の混合感染に対する予防と治療のために抗生剤の点眼を行うことがあります。これらの点眼を続けていても約2週間は症状が持続しますが、その後自然に改善していきます。
学校保健安全法では、病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認めるまでとされています。
予防接種はありません。アデノウイルスはとても感染力がつよいので、感染を広げないために次の点に注意しましょう。
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