更新日:2025年11月11日
ページID:2544
ここから本文です。
ヒトヘルペスウイルス6型または7型による感染症です。
生後4か月ごろから1歳ごろまでの乳幼児に発生する代表的な疾患です。
感染経路はよくわかっていません。唾液からの経口感染の可能性が最も高いと推測されています。
季節性がなく、4か月~12か月の間の子がよくかかります。この時期はお母さんからもらっていた免疫が弱くなってくる時期と一致します。
また、感染しても症状が現れない不顕性感染が20~40%と報告されています。
通常、一度かかると免疫ができますが、まれに6型と7型2種類のウイルスにそれぞれ感染して二度発症することがあります。
潜伏期間は10日程度です。症状は38~40℃前後の高熱が3日程度続いたあとに下がり、ほぼ同時におなかや背中を中心に大小不規則な赤い発しんが出て、全身に広がります。かゆみなどを伴うことはありません。発熱時に、軽度の咳や下痢を伴うことがあります。突然の高熱と解熱前後の発疹は、突発性発しんの特徴です。
発熱初期に熱性痙攣を合併することがありますが、一般に予後は良好です。まれに脳炎、脳症、劇症肝炎、血小板減少性紫斑病など重篤な合併症をおこすことがあります。
特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。
熱が高い時は脱水症状にならないよう、まめに水分を与えましょう。
保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当
〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号
文京シビックセンター8階南側
電話番号:
03-5803-1962
ファクス番号:03-5803-1355