更新日:2023年6月23日
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例年、11月から2月にかけての時期は、保育園や幼稚園、高齢者施設などを中心に腹痛、下痢、おう吐を主な症状とする「感染性胃腸炎」の集団感染が多数報告されています。手洗い、二枚貝などの調理における十分な加熱、吐物等の適切な処理などの徹底をお願いします。
また、3月から5月にかけて乳幼児を中心にロタウイルスによる胃腸炎が多く起こりますので、集団感染が危惧される各施設においては、施設の衛生的管理など、感染症の予防のため特に注意し対策を行ってください。
感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「サポウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢、おう吐、発熱です。「ロタウイルス」、「アデノウイルス」による胃腸炎は、乳幼児に多く見られます。
これらの胃腸炎は、症状のある期間が比較的短く、また、ウイルスの種類によって異なる治療が行われることも通常はないため、ウイルス検査を行うことなく、流行状況や症状から「感染性胃腸炎」として診断されることがあります。
ノロウイルスによる胃腸炎の症状として、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、発熱等があります。
乳幼児、高齢者、体力の低下した人は、下痢や嘔吐による脱水や、誤嚥による窒息などにも注意が必要です。症状がある期間は平均24時間から48時ですが、発症後3週間程度はウイルスが便とともに排出されます。
潜伏期間は1日から3日程度です。
ほとんどが経口感染で下記のような経路で感染します。
都民向け情報リーフレット「感染性胃腸炎」(東京都健康安全研究センター)(外部リンク)
都民向け情報リーフレット「ロタウイルス」(東京都健康安全研究センター)(外部リンク)
次亜塩素酸ナトリウムは効果があります。アルコールでの消毒効果は十分ではありません。
市販品の次亜塩素酸ナトリウムの多くは6%前後の濃度です。
濃度 |
消毒液の作り方 |
使用するところ |
使用方法 |
---|---|---|---|
約0.02 % |
原液の濃度が6%の場合、300倍に薄める 原液10ミリリットル ↓ 水3リットルに入れる |
便器、トイレなどのドアノブなど |
消毒液を十分に含ませた布で拭き取る。 ただし、金属を腐食させるため、金属部分に使用した場合は10分ほどたったら水拭きする。 |
下着、衣類、シーツなど |
衣類の汚れをおとし、消毒液に30分着けた後、洗濯する。 漂白作用があるので注意する。 |
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約 0.1% |
原液の濃度が6%の場合、60倍に薄める 原液10ミリリットル ↓ 水600ミリリットルに入れる |
便・おう吐物で汚れた便座や床など |
消毒液を十分に含ませた布で拭き取る。 ただし、金属を腐食させるため、金属部分に使用した場合は10分ほどたったら水拭きする。 |
※消毒薬は、使用上の注意をよく読んで使いましょう。
※消毒薬の使用にあたっては、目に入れたり、吸い込んだりしないように注意しましょう。もし、目に入った場合には、すぐに流水で洗い流しましょう。
※消毒薬は、子供の手の届かない所に保管しましょう。
保健衛生部・文京保健所予防対策課保健指導係
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