更新日:2025年11月11日

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ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナとは

発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発しんを主症状とした感染症です。主に夏季に流行するいわゆる「夏かぜ」の代表的疾患です。

感染経路

咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染します(飛まつ感染)。また、水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染します(経口・接触感染)。

また、症状がおさまった後も、患者さんの便の中にはウイルスが含まれます(2~4週間)ので、トイレ使用時やオムツ交換の際には注意が必要です。

主にコクサッキーA群ウイルス(Coxsackie virus GroupA)を原因となり、同じコクサッキーウイルスA群を原因とする感染症に、手足口病があります。

流行の状況

毎年5月頃より増加し始め、7月頃にかけてピークを形成し、8月頃から減少を始め、9~10月にかけてほとんど見られなくなる傾向があります。感染症発生動向調査によると、5歳以下が全体の90%以上を占めます。

症状

2~4日の潜伏期の後、突然の高熱、咽頭痛や咽頭発赤を呈し、口腔内に水疱や発赤が現れます。水疱は破れて痛みも伴います。2〜4日で解熱し、7日程度で治癒します。

高熱による倦怠感や口腔内の痛みなどから、食事や水分を十分にとれず、脱水になることもあります。

合併症としては、熱に伴う熱性けいれんと、まれに髄膜炎や心筋炎が生じることがあります。

治療

特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

口の中に水疱ができ食事がとり難いため、柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。

頭痛やおう吐、発熱が続く場合は主治医に相談しましょう。

予防

発病を予防できるワクチンや薬はありません。日頃から「手洗い・うがい」といった感染対策を生活習慣にすることが大切です。

ヘルパンギーナは、発症後2~4週間頃まで便からウイルスが排せつされるため、発症した乳幼児のおむつ交換を行う時は、排せつ物を適切に処理し、流水と石けんでしっかりと手洗いをしましょう。

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