更新日:2025年10月7日

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エボラ出血熱

エボラ出血熱とは

エボラ出血熱とは、エボラウイルスによる感染症です。出血症状を伴わないことも多く、現在ではエボラウイルス病と呼ばれるのが一般的になりました。

エボラ出血熱は、1976年に、スーダンとコンゴ民主共和国の2か所同時期に、初めて発生しました。コンゴ民主共和国での発生は、エボラ川近くの村であったため、この川の名前にちなんで名づけられました。主にアフリカ中央部で発生していましたが、2014年3月のギニアでの集団発生を発端として、隣国のリベリア、シエラレオネなどの西アフリカ地域に流行が広がりました。

感染経路

病原体は、エボラウイルス(Ebola virus)です。

エボラウイルスは患者の体液との直接接触でうつります。直接接触というのは、エボラ患者の血液や体液(尿、唾液、汗、糞便、吐物、母乳、精液)が、非感染者の粘膜(眼、鼻、口)、傷に触れることです。

また、感染した動物の体液に触れたり、動物を食べたりすることによっても感染します。

エボラ患者は、症状が出るまでは、他の人に感染を広げることはありません。

症状

潜伏期間は2~21日で通常7日程度です。発症は突発的で、40℃を超える発熱、頭痛、筋肉痛、のどの痛みを起こします。それに続いておう吐、下痢や多臓器不全、さらに進行すると全身の出血傾向がみられる場合もあります。

感染したときの致死率は高く、症状は2~3日で急速に悪化し、約1週間程度で死に至ることが多い疾患です。

治療

一部のウイルスを除き、特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

予防

確立したワクチンはありません。

感染が疑われる人や死亡した人との接触、流行地域での葬儀への参列、医療機関の受診などは可能な限り避けてください。動物(コウモリ、霊長類など)も感染しますので、動物の死体に近づくこと、触ることも避けましょう。加熱処理の信頼できない野生動物の肉(Bushmeat、ジビエ肉)を食べることはエボラウイルス以外の病原体に感染する可能性もあり、極めて危険です。


アルコールなどの消毒薬だけでなく、流水と石けんによる洗浄も感染予防に効果があります。

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保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当

〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号
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ファクス番号:03-5803-1355

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