更新日:2025年10月7日
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手足口病は、コクサッキーA群ウイルス(Coxsackievirus Group A)とエンテロウイルス71型(Enterovirus71)が主な原因となります。乳幼児に多くみられる夏かぜの代表的な病気です。
同じコクサッキーウイルスA群の別型(A3、4、5、6、8、10型)等を原因とする感染症に、ヘルパンギーナがあります。ヘルパンギーナのページへ
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染します(飛まつ感染)。また、水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染します(経口・接触感染)。
毎年夏頃に流行していますが、4月から報告数が増加し始め、乳幼児に多く発症します。
3〜5日の潜伏期間の後、口の粘膜・手のひら・足の甲または裏などに2〜3mmの水疱性の発しんが現れます。発熱は約3分の1にみられますが、高熱になることはあまりありません。一般的に軽症で、発しんは3〜7日で痂皮(かさぶた)を残さずに消失します。重症化はまれですが、合併症として急性脳炎や心筋炎があげられます。
特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。
口の中に水泡ができ食事がとり難いため、柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。
頭痛やおう吐、発熱が続く場合は主治医に相談しましょう。
手足口病のワクチンはありません。
感染予防には、流水と石けんでのこまめな手洗いが有効で、発しんが消えた後も3〜4週間は便にウイルスが排泄されるため、トイレの後やオムツ交換の後、食事の前には手洗いを心掛け、タオルの共有は避けましょう。また、咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう等、咳エチケットを心がけましょう。
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