更新日:2021年12月15日
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咽頭結膜熱とは、アデノウイルス(3、4、7、11型)による感染症です。
プールを介して流行することが多いのでプール熱ともいわれます。
患者の咳やくしゃみなどに含まれる飛沫を吸入することにより飛沫感染します。
また、患者が触れていたものやタオルなどを共用することによって接触感染します。
季節的に夏が多く、小児、特に5歳以下に多くみられます。
感染して5~7日で発症します。発熱(39℃前後)、のどの炎症、結膜炎が主な症状です。耳の前のリンパ節が腫れたり、痛みを伴うこともあります。1~2週間で治癒します。
目の症状がなおっても、しばらくは尿や便からウィルスが出ている可能性があるので、プールや温泉施設へ入る場合は医師と相談しましょう。
抗アデノウイルス薬はなく、対症療法が中心となります。
学校保健安全法では、主要症状が消退した後2日を経過するまでとされています。
外から帰ったら、食事の前、トイレ後のうがい・手洗いをしっかり行いましょう。
プールや温泉施設を利用する際は、前後にシャワーをあびましょう。
患者さんのタオルや洗濯は、家族と別にしましょう。
患者の目や顔を触った手で触れたものはアルコール(80%消毒用エタノール)消毒が効果的です。このウイルスは熱に弱いので煮沸可能の器具やタオルなどは煮沸消毒(100度で5秒)も有効です。
保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当
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