デング熱
デング熱とは
デング熱は、デングウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症です。ヒトからヒトではなく、ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します。
デングウイルスを媒介する蚊が生息する地域は、熱帯・亜熱帯を中心に100か所以上あり、全世界で年間約1億人の患者が発生しているとも言われています。国内でも2014年に約70年ぶりの国内感染が報告されました。
症状
蚊に刺されてから2~15日(多くは3~7日)が潜伏期間です。
発熱・頭痛・眼窩痛・関節痛・筋肉痛・皮膚の発疹が主な症状で、多くは1週間程度で回復します。
感染予防のポイント
デング熱に有効なワクチンはありません。そのため、予防は蚊との接触を避けることが主になります。
(1)デングウイルスを媒介するヒトスジシマカは日中に活動し、ヤブや木陰などでよく刺します。その時間帯に屋外で活動する場合は、長そで・長ズボンの着用に留意し、素足でのサンダル履きは避けましょう。
(2)虫よけ剤の使用等によって、屋外だけではなく、屋内でも蚊に刺されないように注意しましょう。
(3)室内の蚊の駆除を心がけましょう。
(4)水たまり等、蚊幼虫の発生源を作らないように注意しましょう。
文京区生活衛生課「蚊の対策について」
海外へ渡航される方へ
発生地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。
また、海外からの帰国者は、発熱等体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。帰国後に症状が認められた場合は、速やかに医療機関を受診し、海外への渡航歴を告げてください。
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