更新日:2025年5月2日
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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは、A群レンサ球菌による上気道の感染症です。レンサ球菌は、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状を引き起こします。日常よくみられる疾患として、急性咽頭炎の他、膿痂疹、蜂巣織炎などがあります。
病原体は、A群溶血性レンサ球菌です。
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、あるいは、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」が主な感染経路です。
季節的には冬季および春から初夏にかけてが多く、学童期の小児に最も多く発症します。
典型的には、2〜5日の潜伏期間の後、突然38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れます。しばしばおう吐を伴います。熱は3〜5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善します。
まれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。合併症には肺炎、髄膜炎、敗血症、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などがあります。
抗菌剤による治療を行います。腎炎などの合併症を防ぐため、症状が改善しても主治医に指示された期間、薬を飲むことが大切です。
喉の痛みがひどい場合は柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけましょう。
合併症には、肺炎、髄膜炎、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などがあります。
学校保健安全法では、病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認めるまでとされています。
予防には、手洗い、咳エチケットが有効です。
咽頭痛がある場合は早めに医療機関等を受診し、検査を受けましょう。
保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当
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