平成20年度第4回文京区地域福祉推進協議会障害者部会要点記録

更新日 2011年01月06日

日時:平成20年8月20日(水曜日) 午後1時00分~午後3時00分

場所:文京シビックセンター24階 区議会第二委員会室

次第:

  1. 開会
  2. 議題
    (1) 障害者・障害児の現状について(資料第1号)
    (2)  実態調査結果と課題、重点課題について(資料第2号~第3号)
    (3) 計画の目標、基本的考え方について(資料第4号)
    (4) 計画の体系について(資料第5号)
  3. その他
  4. 閉会

出席者:

《障害者部会員》高山直樹、内藤良二、綱島悦子、斉田宗一、佐藤澄子、安達勇二、井出晴郎、斎藤幹夫、住友孝子、上村榮子、大門勝、池上啓喜、井上美和、山内孝子、江口障害福祉課長、高橋福祉センター所長、佐藤予防対策課長

欠席者:徳満教育指導課長

傍聴者:9名(内、介助者1名) 

配付資料一覧

【次第】(PDFファイル; 21KB)

【資料第1号】障害者・障害児の現状(PDFファイル; 69KB)

【資料第2号】実態調査結果と課題(PDFファイル; 94KB)

【資料第3号】障害者・障害児に関する重点課題(PDFファイル; 17KB)

【資料第4号】計画の目標、基本的考え方(PDFファイル; 26KB)

【資料第5号】障害者計画 体系図(PDFファイル; 24KB)

1 開会(高山部会長)

2 議題

障害福祉課長が資料第1号から第5号について説明を行った。

(1)障害者・障害児の現状について

《主な質疑応答等》

【上村部会員】

資料第1号6頁の福祉センター療育相談の「面接による新規相談」の人数について、障害者福祉課経由の相談が平成19年度では0になっているが、どのように解釈したらよいか。私は、療育相談体制がある程度定着した結果と考える。

【高橋福祉センター所長】

紹介経由別相談件数を見ると、保健サービスセンターの乳幼児健診、保育園・幼稚園から新規相談につながるという傾向がはっきり出てきた。偶々障害者福祉課で相談されて福祉センターにつながる人が、19年度にはいなかった。

【江口障害福祉課長】

1つの原因として、これまでは相談がある時は障害者福祉課へ来ていただいていたが、福祉センターの療育相談が認知されて、そちらに直接つながっていることもうかがえる。

【高山部会長】

文京区における障害者・障害児の現状で、特徴的なことはあるか。例えば高齢化率など、近隣の区と比べてそんなには変わらないと考えてよいか。

【江口障害福祉課長】

高齢化率については国の傾向をみても高齢化が進んでおり、文京区としては率に差はない。ただ、重度化については、文京区は全国に比べて重度化率がやや高い傾向にある。

【井上部会員】

文京区は保育園、幼稚園の障害児の受け入れ対策や小学校の特別支援学級の講師配置が他区に比べてよいと思う。児童数、人口数からみて、文京区在住の障害児数が多いのかどうか聞きたい。他区から引っ越してまで文京区の学校に通いたいお子さんが毎年数名いると聞くので、文京区は注目されている区だということが数字からも言えるのかどうか。

【江口障害福祉課長】

手元に資料がないので、他区と比較できるかわからないが調べさせていただく。

【井出部会員】

資料第1号5頁の療育相談件数で、ここでは新規相談件数が掲載されているが、相談には新規と継続がある中で、ほとんど新規相談で終わっているのかどうか。平成19年度の新規相談は87件であるが、継続相談が100件ならば相談のボリュームは相当あり、継続相談が1件ならばほとんど新規相談で終わっていると判断ができる。

【高橋福祉センター所長】

統計のとり方が変わってしまったので今回は載せていないが、13年度から17年度までの資料はある。平成17年度ではトータルで相談件数が1108件、相談のみが37件、継続相談が440件、他に訪問指導、入所相談、外来訓練など様々な仕分けになっている。

相談のみで終わるのはどちらかというと少数で、それぞれのお子様の状態にあわせた施設や対応方法などをお答えする数が多いと思う。

【高山部会長】

井出委員のご質問は重要で、新規だけではなく相談がどれだけあるのかを出した方がいいのではないかというご意見である。1100件もあるというのはすごい。

【高橋福祉センター所長】

継続相談の算定方法を追うことが難しく、また、相談内容や年齢別構成などを入れるとわかりやすいし今後の施策につながるということで、18年度から統計のとり方を変えさせていただいた。継続相談の数字がわかることも有用だと思うので、検討したい。

【井上部会員】

資料第1号7頁児童デイサービスの利用者数で、平成20年4月1日現在の登録者数が24人とあるが、私の子どもが行っていた時は「入所児」「外来児」2つのパターンがあった。24人というのは入所児と考えてよいか。

【高橋福祉センター所長】

統計のとり方としては、「ひまわり園」という通所の児童デイサービス事業に通っている方だけで、それとは別に外来で通っている子どもは含まれていない。

【井上部会員】

デイサービスとして通っている子どもの数もあるが、就学前にST,OTなど外来でかかる子どもがどれくらい増えてきているか。知らない人がみると「ひまわり園」は外来、入所部門があることがわからないので、そのこともわかるとよい。

【高橋福祉センター所長】

相談、機能訓練、通所があるので、それを誰が見てもわかるようにする必要がある。

【大門部会員】

資料第1号2頁の手帳所持者数の集計で、身体障害者手帳は20年度に大幅に減ったことについて集計の方法が変わったとのことだが、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳の集計方法は変わっていないか。

【江口障害福祉課長】

身体障害者手帳については20年度に大幅に減ったが、2頁の注釈の通り。愛の手帳や精神障害者保健福祉手帳についてはこれまで同様の方法で統計をとっている。

【大門部会員】

精神障害者保健福祉手帳所持者が、19年に70名ほど減になり20年に元に復しているが、これについてはどう解釈すればよいか。

【佐藤予防対策課長】

減った理由ははっきりしていない。4月1日現在の数字で計上しているので、若干申請がずれる可能性があると考えている。

【大門部会員】

精神障害者の家族としては、減った理由を想像している。18年度に障害者自立支援法が制定されたので、手帳を取る際に混乱が生じたことの影響ではないか。

【佐藤予防対策課長】

 確かに、自立支援法の混乱の影響で20年度に遅れて出された方がいるのかもしれない。それについては確認をしたい。

【大門部会員】

文京区の障害者の特性についての意見だが、文京区は比較的裕福な区だと思う。特に精神障害に関して表に出したがらない人がおり、引きこもりで家にいて、その人を家庭でカバーしているのではないかと、経験の中で感じている。

(2)実態調査結果と課題、重点課題について

《主な質疑応答等》

【佐藤部会員】

資料第2号において、「求められている」「望まれる」という文言が多く見られるが、それに対して文京区ではどう解決するかということが明確ではない。

【江口障害福祉課長】

この部分は、どういう課題が出てきているかということを抽出している。これについては、その後の重点課題、目標や基本的考え方の中で、解決に向けた考え方を述べている。最終的には体系図、今回は示していないが計画事業の中で、これらの課題を受けてどういう形で実際の事業を行っていくか、目標数値等を示して、その中で解決策を記述する。

【佐藤部会員】

障害者計画を3年おきに策定しているが、どのようにきちんと解決されているのかわかりにくい点があるので、質問させていただいた。

【上村部会員】

中間まとめでこれらの文章が入るのであれば、もう少し具体的な文言がほしい。

ただ、事業を位置づける大枠の考え方を示すのであれば、こういう文章で表すしかないかもしれない。前の計画は(量的な)実態調査を中心とした分析に基づいていて、今回はより一層進んだ形であると捉えてよろしいか。

【高山部会長】

実態調査を踏まえて整理しているが、量的なこと、質的なことがあるので、どのように計画に落とし込むかが大事である。資料第2号は実態調査から得られた課題をそのまままとめているので、この課題にプラスすることや課題の内容についてご議論いただきたい。

【井出部会員】

資料第2号2頁(4)で「ワンストップ」「ソーシャルワーカー」「コーディネート機能」など横文字が並んでいる。例えば「ワンストップ」といった時に「一箇所で」とするなど、特別に横文字にする必要はないのではないか。「ソーシャルワーカー」「コーディネート機能」は日本語に直すとどうなるか。

【江口障害福祉課長】

「ソーシャルワーカー」は相談支援、援助者、「コーディネート機能」は結びつける、まとめるという意味であるが、「ソーシャルワーカー」を直接日本語で置き換えても、単語としてうまく収まって意味が理解できるものがあるか難しいこともあるので、次回語句の説明を欄外に書くなどの形で整理したい。

【高山部会長】

前回も指摘があったが、なるべく日本語にできるものは日本語にして、そうでないものは注釈をつけて解説していく方向性とする。

【大門部会員】

就労支援について、7月25日の区報第一面に掲載された。文京区でも、少しずつ進歩しつつあるという認識を持った。

また、9月2日に障害者就労の講演会がありパンフレットを入手した。部会で配られるかなと思ったが配られていない。また、庁内や図書館などでパンフレットが置いてあるのを見なかった。折角このような企画をしているので、もったいない。

【江口障害福祉課長】

9月2日に障害者就労に関する講演会を予定している。早速この後配付させていただく。 区の主な施設にはパンフレットを置くようにしているが、再度確認する。

区報7月25日号では一面を使い、障害者の就労で特集を組んだ。区長もマニフェストの中で障害者の就労支援を強く打ち出しているので、障害福祉課としてもPRできる方法はないかということで、区報の一面を使える機会があったので掲載した。

【安達部会員】

重点課題は来年度の課題なのか。また、重点課題で4点を選んだ経緯を教えてほしい。

【江口障害福祉課長】

計画期間の21年度から23年度までの重点課題として取り上げた。

実態調査と課題(資料第2号)で示したように課題を抽出したので、本来はこれを受けて計画事業化していくところである。ただ、地域福祉計画全体として重点課題を取り上げ、体系や計画事業を立てるという形式をとっている。そのような形式に揃えた方がわかりやすいこともあり、課題の中から重点的に取り組むべき課題を4点抽出した。

重点課題の内容については、資料第5号体系図の大項目にリンクしている。大項目が計画の枠組みになるので、それに沿った課題となっている。

【井上部会員】

資料第3号の「子どもの発達、育成への支援」に関して、厚生労働省から「障害児支援の見直しに関する検討会報告書」が先月22日に出された。報告書では専門的な支援は必要だが決して特別な子どもではないことが述べられている。文章中にも子どもの育ちの中では同じであるという視点に重点を置き、その中で専門的な支援が必要だということを入れると、流れに沿ったものになる。ホームページも皆さんにご覧になっていただきたい。

【斉藤部会員】

「子どもの発達、育成への支援」に関して、障害をもったお子さんの家庭の中には、それを一つの原因としてご両親のどちらかがいなくなってしまうケースをよく見る。障害児が年少の場合を考えると、保護者、家庭への支援が大切だがわかりにくいので、文章中に保護者あるいは家庭という言葉を入れるといいのではないか。

【井上部会員】

報告書の中にもあるように、子育てを支援するだけではなく「親育ち」支援の取組が必要とされており、家族を含めたトータルな支援が重要である。障害児は、子どももそうだが支えているのは家族を含めた周囲の人なので、その点も大切である。

【高山部会長】

資料第2号に載っている文章を強化する形もありうるので、検討させていただく。

【斉田部会員】

「障害者就労支援センターを中心とする就労支援」について。平成19年度に就労支援センターができたが、訓練、職場の2点をどのように充実させていくかということについて今まで目に見えにくかったので、どの辺に重点を置くかが目に見えるとよい。

【江口障害福祉課長】

訓練については、現在も区内の福祉作業所や精神障害者の作業所等にお願いをして、訓練や見極めをしていただいている。区でも20年度からは事業者に対する訓練費を支出する形で対策をとっている。旧法の福祉作業所が新法移行になってくると、その時点で就労支援としてどういう訓練の場を置くかということを考えていく必要がある。また、職場の開拓については、直接的な就労先の紹介については区ではできないので、ハローワークの障害者雇用の専門官と強い連携をとりながら、障害者の職場開拓を進めている。

【住友部会員】

「ひとにやさしいまちづくり」に関して、「様々な機会を通じて障害についての正しい知識を広め~」とあるが、「様々な機会」とは具体的にどういう場所や方向性なのか。何をしてくれるのか、どういう方向性なのかがわかりにくい。

【江口障害福祉課長】

ひとつの課題ということで、こういう書き方をさせていただいた。具体的に計画事業にどれだけ書き込めるかは検討しなければならない。知識については例えば広報などがあり、地域交流については障害者週間のふれあいの集いや、作業所等のお祭りを通した交流などを行っているので、そういったことを事業の中に盛り込み記述も含めて検討する。

【高山部会長】

抽象的な理念型になりやすいので、具体的に場や機会を計画中に書いていく必要がある。

【上村部会員】

文言に関しては非常によいと思うが、具体的に障害のある人もない人もともに地域で豊かに自立して生きていくための項目となると、少し寂しいような気がする。お金がかからないでできることは何かということが、いろんな人の課題になっている。地域で暮らすということは、認知症高齢者で行方不明になる方もいれば、コンビニに行って帰り道が分からなくなる障害者もいるかもしれない。いろんな人の手助けが必要で、そのような仕組みづくりなど皆様のアイデアもおうかがいしたい。

例えば、スーパーに行くのが好きな人が持っているお金以上に買い込んでパトカーを呼ばれるという事件がある。その時に対応の仕方がわかるパンフレットや啓発的なものが各機関にあるとよい。警察に障害者の特徴を書いたものが配られたことがあったが、さらにそういう人たちが立ち寄りそうなところに、障害者や認知症の高齢者、お子さんの安全対策など含めて周知する方法などいろいろ考えられると思う。110番のステッカー運動を自治体でやっているが、対象に認知の方や障害者を入れていただくなど、区民としての啓発と理解を深められるものを文京区として率先してやっていただくことはできないか。

【江口障害福祉課長】

地域の見守りということで、行政が確かに働きかけなければいけない部分もあるかと思うが、地域の中で地域の皆さんが障害者、高齢者をどのように支えていくのか、地域力も必要になってくる。また、啓発という意味ではいろいろな形で、例えば学校では障害に対する学習なども進めており、様々な機会を通じて普及啓発を進めていきたい。

【斉田部会員】

車椅子の人の中には、スーパーなどに入れない人たちもいる。商店街、区商連に何らかの協力を求めて、障害者が買い物をできるような商店を目指していくことなどが文章に入ればよいと思う。障害者が地域で買い物をしたりすることもあるので、お店の人が丁寧に答えられるシステム作りも必要だと思う。

【高山部会長】

重要なところだが、障害者計画は地域福祉計画の一部分なので、地域福祉計画の中にも、ここからフィードバックしていくことが必要ではないか。

課題については、家族支援、親支援を入れる、社会参加、地域交流や啓発を具体化して加筆していく方向性が出された。それを踏まえて計画事業に落とし込んでいくことになる。

(3)計画の目標、基本的考え方について

《主な質疑応答等》

【井出部会員】

「障害のある人(ない人)」という言葉がたくさん出てくる。「障害という個性をもった人」というような、みんな一緒だという考え方を表す表現をした方がいいのではないか。

【高山部会長】

具体的な基本的考え方の記述については「障害のある人」で統一したいと思うが、考え方について、障害者と健常者を分けるということではない、ということを計画の目標の中に入れる方がよいと思う。「障害をもつ人」「障害がある人」という表現があるが、最近では「障害がある人」という言い方をする。

【井上部会員】

表記の仕方について、できれば「障害者(児)」ではなく「障害者・障害児」としてほしい。障害の有無に関係なく成人と児童期は対策や必要なことが異なるが、いろいろな政策において、障害を持っているとなんでも「(児)」で済まされてしまう。

また、計画や厚生労働省の文書では「障害者」となっているが、「がい」を平仮名で書いてある文章に出会うことがある。世の中の考え方で、表記の違いの意味はあるのか。

【高山部会長】

考え方の違いで、行政や厚生労働省が使うときは「害」、民間の事業所やNPOなどでは、「碍」「がい」を使うことがある。「害」という字を使った熟語でよい熟語は全くない。「さまたげ」というのは、その人の問題ではなく周りに障害(バリア)があるから、という意味がある。その人には問題はない、個性だという考え方である。法律用語は「害」になっているので統一しておくが、考え方としては、「碍」「がい」を使うことが多くなってきた。

(4)計画の体系について

《主な質疑応答等》

【井上部会員】

バスレクについて、学童期の子どもは平日では参加できないということを会の役員から質問させていただき、今後検討していただけるとの回答をいただいた。私の子どもは親の力で土日でも連れて行くことができるが、現実的に重度障害の方でいろいろな事情で今まで平日でもお子さんがレクリエーションに参加されたことはあるか。そういう方がいたら、私たちが学童期の子どもは行けないからと言ってしまうのも申し訳ない。

【江口障害福祉課長】

昨年などは福祉センターの児童デイ等に通われている方が何人かご参加いただいた。学童期の小・中・高校生の参加状況は、手元に資料がないので確認させていただく。

【井出部会員】

2頁の「情報提供の充実」の中に「SPコードの活用」とあるが、「SPコード」とは何か。

また、「権利擁護事業の充実」の中の「自立生活のための権利擁護システムの構築」とは、具体的に何かシステムを作るというイメージがあるのか。

【江口障害福祉課長】

1点目の「SPコード」とは、視覚障害者の方のためのツールで、冊子のページの角にマークを入れて、そのマークを機械に読み込ませると音声で読み上げるものである。「心身障害者福祉のてびき」で初めて導入させていただいた。点字を読めない方も多いので、視覚障害者の方からは情報のツールとして普及をはかることへの要望があり、区としても活用したいと考えている。「SPコード」という言葉はわかりにくいので検討する。

「自立生活のための権利擁護システムの構築」は、知的障害者の方などの権利をどういう形で護っていくか、成年後見制度や社協のあんしんサポート文京などもあるので、それらを含めていかに充実、構築していくかということが大切になってくる。計画事業の中でどう記述するか、これから検討していく。

【佐藤部会員】

4頁の「社会参加と地域交流の促進」の中に「障害者会館」とあるが、これを特記したのはどういうことか。

【江口障害福祉課長】

「障害者会館」については、いろいろご意見はあると思うが障害者の交流、活動の場として区として設置しているということで、ひとつのツールとして項目に挙げた。

【佐藤部会員】

障害者会館は、以前は無料で借りられるなどいろいろと利用できたが、この頃は半額で利用している。障害者会館であれば障害者の交流を目的とした場所なので、もう少し優遇した考え方で、無料化や優先利用など利用しやすくしていただきたい。

【江口障害福祉課長】 

利用料については、区全体の施設の考え方として、最低限かかる減価償却や光熱費等の負担部分は利用者の方に負担をいただくのが公平性の観点からも望ましいということで、会館の利用についてはどの会館も有料を基本とさせていただいている。また優先については、障害者団体は登録していただければ優先的に会館の予約ができ、あるいは、利用料については減額をするなどの対応を図らせていただいている。

【斉藤部会員】

障害者会館で手話教室に通っている。障害者会館については、文京区としてよい設備をもっているがPRが足りないと思う。手話教室に通って初めて障害者会館のことを知ったので、年に1回くらいでも区報などを通してPRをしたらいいのではないか。

【斉田部会員】

障害者会館はいつもほとんど満室になっており、障害者の方々も思うように使えない部分があり、行政側にいつでも使えるようにしてもらいたいという要望は出している。

【斉藤部会員】

宮城県庁では、自由に市民が入ってテレビを観たり、新聞を読んだりできる大きな部屋がある。障害者会館も、ちょっと来て一休みをする憩いの空間のようなイメージができるとよい。障害者会館自体はスペースが狭いので難しいが、利用方法を工夫できるとよい。

【大門部会員】

福祉センターと教育センターの建替について、協議会で議論している。今後福祉センターの中で、社会参加と地域交流の促進の役割を担える場所を検討していただければと思う。

【江口障害福祉課長】

障害者会館は障害福祉課所管の会議室で、文身連に受付等運営管理は委託している。交流を含めた場については、区長対話の中でもそのような要望が出ており、今後検討してくということでお答えさせていただいている。「当事者及び家族の交流」ということを計画にも挙げてあり、場だけではなくソフトも含めた支援を検討する必要があると考えている。

【井出部会員】

「心身障害者」「障害者」という表記がある。障害が個性のひとつであれば分ける必要はないと思うので、なるべく区分けしないという考え方で文章全体を整理されたらどうか。

【江口障害福祉課長】

趣旨は了解した。2頁「心身障害者通所更生施設の運営」などは法に定められた名称であるので、削ってしまうと位置づけが分かりにくくなってしまう。また、4頁では事業名称を載せているところもあるので、その辺については検討をしたい。

【住友部会員】

4頁「ひとにやさしいまちづくり」について、「福祉タクシー券」の項目が入っているが、ガソリン券の交付も大変希望にあがっているので載せられないかどうか。

【江口障害福祉課長】

ガソリン券については、対象の車輌をどう特定するか、組合との契約の難しさなどがあり、まだ区として政策決定できないところがあるので、計画上とりあげにくい。

【住友部会員】

身体障害者の場合、タクシーよりも家の車を使うことが多いので、いただいたタクシー券を利用できない状況も多くある。他区ではガソリン券とどちらかを選べるところが多いので、文京区でもできないか要望を出している。

【上村部会員】

一番心配なこととして、人的資源の育成が今後の大きな課題のように思う。中・高校生のボランティア体験などもやっていると思うが、文京区は大学が23区で一番多い。高島平で高齢化した人たちの活性化のために大学生と教授が住み込んでやっている。文京区も、人的な育成の面で、体験授業や研修などいろいろな面で生かせないか。月1回の余暇支援を行っているが、重度の子どもがいると専門職に頼って他区の人においでいただくこととなり、一般の方からすると障害者、特に知的障害者のサポートはハードルが高いと思われてしまう。体系的な仕組み作りからやらないと大変かなというのが現場の声である。

【井上部会員】

学生ボランティアについて。文京アカデミーの障害児の水泳教室に参加した際に東洋大学の学生にサポートしていただき、教室が終わった後も個人的にお願いをして余暇活動をサポートしていただいている。小学校のバリアフリーパートナーは窓口があるが、それ以外に余暇活動をサポートする学生の窓口がどこかにあると、学生とつながることができる。全部システムを作ってくださいということではなく、きっかけを作っていただいて、その後の保護者と学生の信頼関係については自分たちで育てていくことができれば、有効な人材を活用し、子どもたちの余暇活動の幅も広がるのでとてもよい。

【佐藤部会員】

ボランティアの育成については、4頁「ボランティア・市民活動センターへの支援」ということがあるが、そこを活用し、動いていただければよいのではないか。様々なボランティアに参加している方々がおり、例えば老人ホームのラウンジで知的障害の人と一緒に働き、老人ホームの利用者のサポートをするなど、いい体験をされている。今は障害者自立支援法によりガイドヘルプを受けることができ、ボランティアが必要なくなってきた面もある。ボランティアセンターがきちんと活用できれば地域の人材育成に役立つ。

【高山部会長】

ボランティアセンターはとても重要で、ボランティアのコーディネート(調整)が必要である。既にやっていると思うが、いろいろな社会資源がある。各大学にもボランティアセンターがあり、こうした大学や事業所などとのコーディネート力が問われてくる。ゼミの学生たちはバリアフリーパートナーなどに参加して、いい経験をしている。これらは個人レベルの話なので、組織的につながっていくことが重要で、「ボランティア・市民活動センター」のところにそうした内容を入れていただく。

3 その他

【江口障害福祉課長】

前回の議事録について、事前にお送りしてあるので何かあれば来週頭くらいまでにご意見をいただきたい。特になければ、ホームページで公開させていただく。

今回いただいたご意見等をもとにした修正と、計画事業について、次回に部会で案をお示ししたい。次回障害者部会については、9月26日(金曜日)午後1時から、区議会第一委員会室で行う。ご意見や、事前に配布する資料があれば、事務局までご連絡いただきたい。

4 閉会

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