平成20年度第3回文京区地域福祉推進協議会障害者部会要点記録

更新日 2011年01月06日

日時:平成20年7月23日(水曜日)  午後1時00分~午後3時00分

場所:文京シビックセンター24階  区議会第二委員会室

次第:

  1. 開会
  2. 議題
    (1)実態調査結果と課題について(資料第1号~第2号)
    (2)計画の目標、基本的考え方について(資料第3号)
    (3)計画の体系について(資料第4号)
  3. その他
  4. 閉会 

出席者:

《障害者部会員》高山直樹、内藤良二、綱島悦子、斉田宗一、佐藤澄子、安達勇二、井出晴郎、斎藤幹夫、住友孝子、上村榮子、大門勝、池上啓喜、井上美和、山内孝子、江口障害福祉課長、高橋福祉センター所長、佐藤予防対策課長、徳満教育指導課長

傍聴者:3名

配布資料一覧

【次第】(PDFファイル; 21KB)

【資料第1号】文京区障害者(児)実態調査 障害別課題整理表(PDFファイル; 447KB)

【資料第2号】実態調査結果と課題(PDFファイル; 90KB)

【資料第3号】計画の目標、基本的考え方(PDFファイル; 32KB)

【資料第4号】計画の体系(PDFファイル; 27KB)

1 開会(高山部会長)

2 議題

(1)実態調査結果と課題について

障害福祉課長が資料第1号及び第2号により説明を行った。

《主な質疑応答等》

【斎藤部会員】

資料第2号7頁(3)に「ノーマライゼーション」という言葉が出てくるが、専門でない者は言葉が判然としない。このまま通る言葉なのか。

【高山部会長】

この課題の中にも横文字がいろいろ出てくる。「ノーマライゼーション」は1つの理念として比較的よく使われる言葉である。日本語の言葉にはならず(「等生化」)、日本の概念の中になかったので的確に訳すことができない。

【井出部会員】

18年度計画でも欄外に「ノーマライゼーション」の説明が付してある(4頁)が、できるだけ分かりやすく、日本語で整理をするということを、文京区から日本中に発信してもいいのではないか。

【井上部会員】

大人の委員だけで話し合うだけではなく、子どもたちに標語を募集してチャンスがあれば子どもたちの発想を聞くのもいいのではないか。言葉を投げかけられても理解が難しいので、そういう機会があれば子どもたちも意識が持てる。

【大門部会員】

関係者はそれなりに分かっているような感じだが、一般の方はわからない。私たちは、「ノーマライゼーション」を障害者が安心して社会で暮らしていけることという風に理解している。

【高山部会長】

体験的に落とし込まれない、概念的なものなのでわかりにくい。2つのやり方がある。1つは今までのように、欄外に注をつける。もっと丁寧なのは、最後に用語集のようなものを作る方法がある。なるべく、できるところはわかりやすい表現をしていく。

【佐藤部会員】

前回計画の「ノーマライゼーション」の説明に「普通の生活を送ること」とあるが、「普通の生活」とは何かと踏み込むと難しい。すっと入り込める言葉にしていかないと、「普通」がいろいろとある時代に、問いかけられた時に答えられなくなってしまう。

【井出部会員】

資料第2号1頁(1)の枠の中に「必要十分なサービス」という表現があるが、「十分」というと相当な、幅広いサービスになると思う。どのような意図で「必要十分」と表現したか。

【江口障害福祉課長】

その方にとって「十分」なサービスであるためには、限定的なサービスであっては足りないのではないか。「十分」なサービスが選択できるようにこの言葉を使った。ただ、言葉が重なっているので、表現としてはどうかというところがある。

【高山部会長】

横文字に関しては、なるべくわかりやすい言葉、日本語を使う方針とする。日本語にすると誤解を招く場合には、用語を解説するものを作って対応していく。

【綱島部会員】

資料第2号3頁(7)の緊急時や災害時の対応に関して、高齢者の場合に地域包括支援センターがあるように、土日祝日やいざという時にすぐ駆け込んで相談できる所が地域にあれば、緊急時や災害時にも安心であり、地域の助け合いもできるのではないか。

【山内部会員】

小さな子どもの場合、病気になった時には生まれたときから診てもらっている病院を利用しているが、地域でも知識のある先生がいれば、それはとてもよい。

【上村部会員】

市町村で成育手帳を作成して、0歳から成人期まで途切れない支援に活用している例もある。今回の地域福祉計画の中で一番取り上げてほしいこととして、自立支援協議会をきちんと運営してほしい。それぞれの障害の個別支援計画を網羅しないと、本当の意味での安心した地域生活にならない。限られた社会資源をコーディネートして一人ひとりの地域生活に生かすことが求められている。

【江口障害福祉課長】

自立支援協議会については、本年3月に文京区として立ち上げ、関係団体の方に入っていただいて、まずは相談支援部会で地域における困難事例を協議していくところからスタートした。今後、そうした困難事例や広い意味で障害者の自立について検討していく。

【安達部会員】

地域自立支援協議会の委員である。前回の会議は相談支援部会ということで、相談支援事業をやっている人たちが集まって、情報交換をするところから始めている。今度が8月20日の予定で、徐々に進んでいる。

【井上部会員】

地域の小学校とつながりがない場合、地域の方とのつながりがすごく希薄になる。災害があって地域の小学校に避難するよう言われた時に、障害を持った子どもを連れて慣れないところで避難場所に行くことは大変負担が大きい。学童期に地域とのつながりがない場合に、民生児童委員と話し合いをする機会を設けるなど、地域とつながりがあると安心できると思う。今、複籍授業で支援学校へ行っていても地域の学校に籍を置いて行事に参加するなど関係を持てるようになっているがなかなか難しい。学校教育以外にも、地域福祉の観点から地域とのつながりをサポートしてもらえると心強い。

【住友部会員】

肢体不自由の場合、災害が起きた時に避難場所に行かれない。災害が起きた時、自分の子どもも周りの地域のお年寄りも、どうしたらいいか分からない。身近な小さな地域の中で避難場所を設けたり、地域づくりを考えていかなければならないのではないか。

【高山部会長】

行政ができること、役割を考える必要がある。障害者の問題だけではなく、地域ごとに考えていかなければいけない。町内会や民生委員など住民の組織化が大変重要で、社協が動かなければならない。システムとしてどう作るか、バックアップするか、あるいは緊急通報システムなどを作ることが行政の役割となる。障害者計画というよりも、総合的な計画の中にどう落とし込むか提言していくことが必要である。

【斎藤部会員】

資料第2号5~6頁(2)就学前、就学後に対応した支援の充実に関わって、私はファミリーサポートで就学前、就学後の子どもを送迎している。就学前の子どもは聴覚障害を持っているが、保育園から聾学校に進学した時に、保育園が積極的に学校やサポーターの私に話をしてくれるので、情報を共有していることがわかった。

別の体験では、小学校高学年のお子さんが普通の学校から特別な学校に替わった。それまでは学校が大好きだったが、替わった後行きたがらなくなってしまった。新しい学校は、入り口も違う、登校時間も違う、対応も温かみがない。資料第2号6頁(3)の1つ目に関わると思うが、そういう学校が不親切、不適切とは言えないが、いろいろな多感な子どもがいるのだから、普通の学校と交流を図って他の学校がどう対応しているかわかってほしい。そうした障壁がとれるようなことを行政の方で図っていただきたい。

【江口障害福祉課長】

ファミリーサポートセンターというのは、障害の有無に関わらず保護者が勤めなどで保育園の送迎ができない場合等に、提供会員(サポーター)の方がお子さんの送迎をしたり、サポーターの自宅で預かり支援するという、住民相互の共助事業である。区の事業だが社協に委託していて、社協にコーディネーターがいて依頼者と提供会員を調整している。

【井上部会員】

障害で区別する訳ではないが、長く付き合わないと分からないというタイプの障害の子どもはお願いできる方がいない。特に学年があがると突発的な行動があり、なかなか引き受けていただけないので、小学生の保護者からいうと使えないところがある。個別的に、専門的な移動支援を利用するという形になる。

「ノーマライゼーション」については言葉のひとり歩きというか、子どもたちに障害がある子もない子もともに生活すると言われても、小さい頃は一緒で当たり前と思っているが、小学校、中学校、高校になると生活をともにしなくなる。障害を持った子どもが地域で生活しようと思ってもなかなか入れないし、受け皿としてもともに育っていなければどう受け入れていいかわからない。障害者にとっての福祉政策も大事だが、サポートしていく人育ての福祉政策も必要だと思うので、長期ビジョンを持ってやってもらえると理解も広がり生活しやすくなるのではないかと思う。

【高山部会長】

今の話も防災の話も、人材を広げたり、育成したり、専門性をつける役割が必要だということになる。行政がどういうバックアップができるのか、役割分担の問題になってくる。

【佐藤部会員】

先日育成会の大会で、杉並区などの事例で施設を運営している方が自立支援協議会を立ち上げ、就労支援、相談事業など、総合的な相談事業を担っているとの話があった。文京区でも自立支援協議会ができていることを知らなかったので、設置したことやその内容をお知らせしていただければ、そこにどのような問題を持っていけばいいか分かりやすい。

【高山部会長】

自立支援協議会の状況等を、関係団体などに知らせる必要がある。自立支援協議会に関しては、計画にもその機能や役割を入れる必要がある。今のところ自立支援協議会の意味は、事業所の方が集まって、顔の見える関係、ネットワークを作るというところにあり、今後相談支援や権利擁護など大きなテーマに関して協議していく。協議会にどういう機能や役割を求めるかということも、フィードバックしてほしい。

【佐藤部会員】

障害者部会には、全部の障害の関係者が入っているわけではない。ここにいない視覚、聴覚障害者などの問題について、わからないこともあると思う。そうしたいろいろな障害を持つ方を含めた部会であればよかったと思うので、今後の課題として計画を立てる段階でそういう意見があったということを残してほしい。

【井出部会員】

資料第1号8頁の知的障害者のところと資料第2号にも関わるが、「保護者に対する心理的サポート」ということが調査者の意見等として出ているが、課題整理の資料第2号の方には書かれていない。保護者は障害のある子どもを幸せにということで一生懸命やっており、保護者の負担が大きい。「保護者に対するサポート」について、例えば保護者の集まりを作るというイメージでもよいし、すぐ結論が出なくても、将来的に検討する必要があるということを計画書の中にも入れていただきたい。

【高山部会長】

心理的サポートや保護者支援については、全部の障害について共通するところである。どこが、誰が、継続的にそうした部分を担っていくのか検討する必要がある。拠点ということでは、将来のセンターのあり方にも関わり、相談支援にも関わることになる。

資料第2号において、前回との比較で特に強調されているところは、例えば2頁相談体制の整備で、区役所の窓口対応とそれ以外に地域ごとに気軽に相談できるようなものも求められている。3頁では、あまり議論されていないが、権利擁護を充実させないといけないと考えている。成年後見制度の位置づけ、社会福祉協議会の「あんしんサポート文京」の権利擁護と「成年後見制度」との関係など、権利擁護の充実が必要になる。また、防災安全も重要である。4頁では就労支援も挙げられている。この間就労支援センターが立ち上がり活動しているので、その機能の充実が挙げられている。子どもの発達・育成に向けた支援というところでは、きちんとした相談を受ける場所、人、障害受容に関する保護者の支援、療育・教育・福祉など継続的にみていく視点などが強調されている。

(2)計画の目標、基本的考え方について

障害福祉課長が資料第3号により説明を行った。

《主な質疑応答等》

【井出部会員】

「子どもの発達、育成に向けた支援」について、「特別支援教育の充実」という文言が入っているが、具体的にはどのようなイメージなのか。

【徳満教育指導課長】

平成19年度から学校の制度として特別支援教育がスタートした。まだまだ、研修等教員の意識の改革や、特別支援教育支援員などボランティアを含めた支援の拡大も必要であり、全般的な特別支援教育のさらなる拡大、すべて含んだ表現である。

具体的なイメージは、例えば学校に1人特別支援教育コーディネーターを配置している。これは教員の中から特別支援教育に対するコーディネート機能を持たせるものだが、毎年研修を行い、資格を持った教員を育てることが必要である。また、特別支援教育支援員は今年度から学校に1人ずつ配置している。これについても年に何回かの研修会を行い、人材の開発、育成をしていく。

【斉田部会員】

「相談支援体制の確保」について、ワンストップの案内をやれるようにとのことだが、総合的な案内になってしまうので、福祉の専門的な人を置きながらできるのかどうか。また、専門員を置く場合に一箇所に固定しておくことができるのか。専門的な相談員を継続的に置くことができるのか聞きたい。

【江口障害福祉課長】

できる限り専門的な職員を配置していきたいと考えるが、区でイメージしている総合窓口は申請関係が中心であり、相談の総合窓口は非常に難しく大きな課題である。調査の中でも大きな課題となっているので、全庁的にどういう形で実現するか検討していかなければならない。その中で、ソーシャルワークも含めた専門的な人材を養成しなければならない。区には人事ローテーションがあり、逆にいえば職員を一箇所に固定することには弊害もあるので難しいが、今後長期的に検討していきたい。

【斉田部会員】

行政においても、学芸員や保健衛生関係では専門職がいる。相談員にはそのような専門職の配置の仕方も必要なのではないか。

【大門部会員】

最近、地震、災害や、様々な事件がある。そのような際に学校にケアマネージャーを派遣するという話があるが、どのような人が、どのようなことをしているのか。また、効果は出ているのかどうか。

【徳満教育指導課長】

命に関わる事故等があった時には、都の教育相談所からも臨床心理士を派遣して、学校に暫く常駐して相談に乗ったり、管理職や担任へのアドバイスをしたりしている。文京区でも、学校にスクールカウンセラーを置いているので、配置を手厚くしたり、教育センターの臨床心理士を一定期間学校に配置したりして、子どもや先生からの相談に乗っている。それにより保護者も相談ができ、不安の気持ちが少なくなったという声があった。

【井上部会員】

子どもの通学している小・中学校でも事件があったが、小学校の場合には大学の心理の先生に来ていただいて、子どもだけでなく保護者が不安に思っていることを吐き出すことができて、気持ちがすっきりしたと聞いた。中学校の場合には、スクールカウンセラーの先生の日数を増やして、何かあればいつでも来てくださいとの連絡を受けた。何かある度に学校から連絡をいただいたので、文京区では早く対応していると思う。ただ、先生の対応で「不確定なことを人に話してはいけない」という言葉を子どもは誰にも話してはいけないと思って、1人で抱え込んでしまった所があった。中学生くらいになると、下手に事実を隠すのではなく話ができる体制があった方がよい。

【高山部会長】

福祉と教育はやはり縦割りであり、文科省はスクールカウンセラーといっているが、厚労省はスクールソーシャルワーカーの配置をしたいと考えている。流れとしては、学校、子ども、地域、家族等の調整の機能をもつスクールソーシャルワーカーが必要だと言われている。アメリカは全部そうなっているが、それは子どもの虐待の問題に関わるからである。地域の問題でもあるわけで、学校の中だけで考えても難しい。こうした問題も、子ども部会も含めて我々から提言していきたい。

【井出部会員】

資料第3号の中に、防災・安全対策に関することが述べられていない。計画の基本的考え方に入れて、実施していくことが必要ではないか。または、「地域での自立生活への支援」の中に言葉として入れる方法もある。障害者や保護者の立場でも、防災訓練や演習的なことをやっておくことが有効なのではないかと思う。

【高山部会長】

地域支援のところに文言を付け加えるといい。行政だけでなく、いろいろな社会資源との連携ということがある。視覚障害や聴覚障害のところから、全体の防災の仕組みを考えていく、障害者から発信することは大切である。

【住友部会員】

  毎年区の防災訓練に障害者団体も参加しているが、もっと障害者独自の対応、小さな地域での防災訓練も含めて、いろいろな方向性を見つけてほしいと思う。

【上村部会員】

特に知的障害者の場合に、犯罪に巻き込まれたり、当事者になったり、消費者被がいにあったりということが多いが、そういう時にうまく表現することができない。権利擁護の安心ネットが必要で、板橋などは民間で立ち上げて活動している。文京区でも、被害にあったり誤解をされたということを耳にしている。地域ぐるみで理解していく機能を考えていただきたいし、保護者の団体としてもどんどん協力したい。

【大門部会員】

防災訓練に毎年参加しているが、集合時間が決まっている。避難場所に着くまでにどれくらい時間がかかったかという調査があってもいいと思う。避難訓練は、毎年同じことの繰り返しなので、工夫が必要なのではないか。

(3)計画の体系について

障害福祉課長が資料第4号により説明を行った。

《主な質疑応答等》

【佐藤部会員】

計画達成度の検証をどの程度行っているか。

【江口障害福祉課長】

毎年地域福祉推進協議会で、各計画の項目について前年度の実績を報告して進行管理をしている。(地推協会議録ホームページで閲覧可能)

【安達部会員】

18~20年度の障害者計画の中で一番大事な部分は、数値目標を立ててそれを達成することだったと思う。障害者部会では計画の体系を作り、課題を盛り込んだ枝葉を作ることが大事だと思うが、その次に数値目標をどのように立てるかが最も重要である。数値目標に関して、部会で話し合われるのかどうか。

【江口障害福祉課長】

前回計画でも体系の後に計画事業を書いて数値を入れている。これについても部会で検討いただく内容になっているので、次回あたりに体系に関して一定の了解を得られれば、それに基づいた計画目標、数値目標を示して議論していただく。

【井出部会員】

資料第4号について、四角(枠)で囲っていないところの意味は何か。

【江口障害福祉課長】

四角(枠)で囲っている部分は、計画目標として進行管理の対象となる。四角(枠)で囲っていない部分は具体的な計画目標は掲げていない。前回計画と同様の形で出している。今回の計画で修正する部分については、今後検討していく。

【上村部会員】

1人の障害者がいろんなサービスを利用する場合、ネットワークを作りその人に適したサービスに調整する調整機能はどこに入るか。

【高山部会長】

基本的には、相談支援体制の整備のところになると思う。ケアマネジメントのこと。

【上村部会員】

自立支援法後、自立支援協議会は何をするところかということを一番疑問に思っている。市区町村によって取組みを進めているところとこれから取り組むところと様々だが、障害者計画を立ててそれを実施する機能としては、自立支援協議会が中核になっていくと思う。例えば調布市では、自立支援協議会の目的、機能の中に、評価機能、情報機能、調整機能、権利擁護機能、また構成機関の資質向上のための教育機能、地域の社会資源の開発機能などを含めた総合的な機能を立ち上げて実施している。新しい計画の体系の項目にはこれから文京区にとって整備の必要な機能が入っているので、実施段階としては自立支援協議会の運営と充実に力を入れていくことが課題解決に有効なのではないかと思う。

【高山部会長】

計画に落とし込む時に、前回計画の達成度の数値をきちんと検討すると同時に、新しい数値目標や、自立支援協議会などに関して目標として文言をきちんと入れることが必要である。目標としてどう落とし込むか、次回以降検討していく。

【佐藤部会員】

体系図の中の、※印の意味は何か。

【江口障害福祉課長】

※印は、自立支援法の基本的指針に即して目標を設定しなければならない。

【井上部会員】

資料第4号4頁の「心身障害児レクリエーション」とは何か。

【江口障害福祉課長】

心身障害者(児)のバスハイクのことで、文言に間違いがあり申し訳ない。

【井上部会員】

バスハイクの案内をいただいているが日程が平日であり、子どもは学校に行っていて参加できないので送ってもらっても意味がない。子どものレクリエーションを企画していただけるならば、放課後か土日だとよい。

【山内部会員】

3番の「子どもの発達・育成への支援」で、新しい「発達に関する普及啓発」は具体的にはどういう内容を指すか。

【高橋福祉センター所長】

実態調査を読んだ時、障害がわかった時にどこに相談に行けばよいかわからないという表現があった。いろんな方法で普及啓発することが必要で、まだ調整していないが例えば母子手帳の交付の際や、産まれた後、ホームページの充実等により、こうした視点を持って文章表現を入れていきたい。

【山内部会員】

福祉センターの送迎サービスは、「児童デイサービスの充実」のところに入っているのか。

【高橋福祉センター所長】

先日も要望を出していただいたが、送迎サービスは児童デイサービスに付随するものなので、そこの充実と考えていただいてよい。

【井上部会員】

「放課後の居場所対策」は、学童期なので小・中・高それぞれの放課後の居場所対策と考えてよいか。今中高生の居場所対策で、槐の会で「クラブ・すてっぷ」という事業をやっているがこれとは別か、その充実を指すのか。

【江口障害福祉課長】

放課後居場所対策については、小学生は「ふれんど」をやっていて、中高生についてはこの7月から槐の会で居場所対策事業を始めたので、それを含んでいる。

【井上部会員】

現在「クラブ・すてっぷ」は枠が5名だが、プラスアルファの事業はないか。

【江口障害福祉課長】

槐の会の場所の関係もあって5名でスタートした。今後需要をみて、需要が多ければその他の場所も含めて検討していかなければならない。

【井上部会員】

子ども部会に係ると思うが、障害の有無に関わらず中高生の放課後の居場所対策を項目に入れていただいて、「クラブ・すてっぷ」は障害をもった中高生に手厚いのでよいが、囲われた場所ではなく、ともに育ち、ともに余暇を過ごす場所というのも必要としているので検討していただきたい。

【江口障害福祉課長】

健常児と障害児が一緒の場所でということで、子育て支援という大きな枠組みの中で考える必要があると思うので、子育て支援部にもそのような要望を伝えていく。

【大門部会員】

家族支援の話が出たが、中項目か小項目に家族支援をうたってもよいのではないか。保健サービスセンターで「うつと家族の対応」という事業を開催したが、多くの家族の方が参加した。障害に関わらず家族への支援を項目として入れた方がいいのではないか。家族会でお互いの悩みを話したりもしているが、役所としても家族への支援を入れてもいい。

【高山部会長】

重要な点だと思うので、どこに項目として入れるのか検討していく。相談支援体制の整備、情報提供、権利擁護事業、障害の早期発見、療育といった全部に関わってくる。

【大門部会員】

当事者の意見も必要で、体系図の最後の項目に「当事者の交流への支援」という項目があるが、何らかの形で本人及び家族への対応を入れていただきたい。

【高山部会長】

いろんな角度から議論ができた。今度は具体的に数値目標に落とし込む、目標を掲げることになる。

3  その他

【江口障害福祉課長】

次回日程については、8月20日(水曜日)の午後1時から、区議会第2委員会室で行う。

次回は、今日の意見をふまえて、資料第2号、第3号、第4号について再度整理する。計画事業について次回示せるかどうかわからないが、示せる部分があれば提示したい。また、国から基本的指針が8月末頃に出る予定である。その指針に基づいて若干の修正が必要だが、早めに出ればそれもお示ししたい。

4  閉会

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