平成20年度第1回文京区地域福祉推進協議会障害者部会要点記録

更新日 2011年01月06日

日時:平成20年5月21日(水曜日) 午後1時00分~午後3時00分

場所:文京シビックセンター24階 区議会第二委員会室

次第:

  1. 開会
  2. 委員の委嘱
  3. 部長挨拶
  4. 委員の紹介
  5. 議題
    (1)文京区地域福祉計画 障害者計画の改定について(資料第1号、第2号)
    (2)文京区障害者(児)実態調査について
    (3)文京区地域福祉計画 障害者計画の内容について(資料第2号)
  6. その他
  7. 閉会

 出席者:

(障害者部会員) 高山直樹、内藤良二、綱島悦子、斉田宗一、安達勇二、井出晴郎、斎藤幹夫、住友孝子、上村榮子、大門勝、池上啓喜、井上美和、山内孝子、江口障害福祉課長、高橋福祉センター所長、佐藤予防対策課長、徳満教育指導課長

小松福祉部長

欠席者:佐藤澄子

傍聴者:3名

配付資料一覧

【次第】(PDFファイル; 20KB)

【資料第1号】文京区地域福祉計画の改定について(PDFファイル; 199KB)

【資料第2号】障害者計画の改定について(案)(PDFファイル; 127KB)

【席上配付資料】

(1) 協議会及び分野別検討部会の会議運用について(PDFファイル; 16KB)

(2) 障害者部会名簿(PDFファイル; 22KB)

1 開会(障害福祉課長)

2 委員の委嘱

福祉部長より、部会員に対して委嘱状を交付した。

3 部長挨拶

【小松福祉部長】

本年度は区の福祉保健の総合計画である地域福祉計画の改定の年となっている。今回の改定にあたり、区民との協働による計画の策定を図るため、地域福祉推進協議会の下に区民参画の分野別検討部会を設置し検討を行うこととした。また、昨年度には計画の検討に資するため、障害者・児実態調査を実施した。

平成18年度に施行された障害者自立支援法も3年目を迎え、障害者施策は大きく変貌してきた中での今回の改定となる。限られた期間内での検討となるが、委員の皆様から貴重なご意見をいただき、充実した計画としていきたい。

4 委員の紹介

障害福祉課長が部会員の紹介をした。

【江口障害福祉課長】

本部会の部会長は、地域福祉推進本部長より高山委員が指名されているので、この後の進行は高山部会長にお願いする。

【高山部会長】

本計画改定はタイトなスケジュールとなるが、いろいろな活動を展開している要の方に来ていただいているので、忌憚のない意見を出していただいてよりよいものを作りたい。

本計画は地域福祉計画の中に位置づけられるので、文京区という地域でその人らしく生きるとはどういうことか、ということになる。したがって、継続性、総合性を地域を基盤にどのように考えるかが重要である。同時に、福祉に限らず、教育、保健、医療、就労など総合的に考えなければならない。

まとめる作業は相当大変だが、この3年間だけではなく、次のステップも考えていくことも必要である。福祉センターと教育センターが新しく変わろうとしていることも含め、過渡期にどのような計画を立てるか非常に重要な時期にある。ご協力とご意見をよろしくお願いしたい。

議事に入る前に、障害福祉課長より協議会及び分野別検討部会の会議運用について説明があった。

5 議題

(1)文京区地域福祉協議会 障害者計画の改定について

障害福祉課長が資料第1号及び第2号(冒頭頁)により説明を行った。

《主な質疑応答等》

【大門部会員】

部会日程をなるべく早く知らせてほしい。

【江口障害福祉課長】

開催についての区民周知が1週間前である。部会員についてはなるべく早く連絡をする。

【斉田部会員】

最初の課題整理が大事な部分であると思うが、部会の限られた時間の中で議論、整理ができるのかどうか。

【高山部会長】

2回、3回部会での課題等の議論が重要だが部会だけでできるかどうか、また、3障害をどう議論するかということがある。プロセスをどのようにしていくかが課題である。

【江口障害福祉課長】

部会の期間、回数が限られている。今後の進め方としては、事務局でたたき台を作成し、それをもとに議論を進めたいと考えている。事前に意見がある場合は、事務局までご意見をいただきそれを含めた形でたたき台を作成する。

【井出部会員】

たたき台については、調査報告書も踏まえて部会長と調整して進めるのがスムーズだと考える。また、たたき台については、席上配付だと時間がないので、事前に送付してもらい部会員が事前に意見を出し、部会で議論するとよいのではないか。

【高山部会長】

6月中旬に部会があるが、その前に事務局と私で課題を抽出し、事前に資料を送付して意見を聞き、それを含めたものを次回部会で議論をする。

そのプロセスにおいて部会員の協力をお願いすると思うので、よろしくお願いしたい。 

(2)文京区障害者(児)実態調査について

障害福祉課長が文京区障害者(児)実態調査報告書概要版により説明を行った。

《主な質疑応答等》

【井出部会員】

本書の中にある相関関係図の、矢印、丸や四角の意味を教えていただきたい。例えば、両方向、片方向に矢印がある部分はどのように理解をすればよいか。

【江口障害福祉課長】

両方向の場合は、関連性が両方向ともに強いことを表している。片方向の場合は、(本書14頁の相関関係図を例に説明)社会生活が中心のニーズとなり、社会生活を送る上では福祉サービスやヘルパーが大きな要因となる。一方、社会生活を送る中で将来に向かって就労や希望が関連のあることとして繋がっていく、という意味合いである。

【井出部会員】

調査のデータは物語的になっているが、本書のインタビューガイドを見ると質問項目が載っておりある程度の人数に質問を行っているので、回答件数の数字を用いて傾向を表すことはできないか。数量的な要素も、判断の要素として必要ではないか。

調査報告書はもうひとつ焦点が曖昧だと感じる。カテゴリーわけの基準が書いていない。

【高山部会長】

質的調査の場合、質問項目については頭に入れながら話をしてインタビューの材料とする。傾向については、「カテゴリー」という形で表している。重要なことは、一人の声であっても加工しないで掲載しているところである。なお、量的調査については前年度に調査を行っており今回の調査に反映させている。本報告書は、声の記録そのものである。

【住友部会員】

今回の調査は249件で十分と考えるか。限られた人数の中で、本当に必要なこと、本当に重要なことが上がってきているかどうか心配している。

【高山部会長】

悉皆調査を行うことは無理である。前の量的調査を踏まえて、特に生活のしずらさに焦点化した調査である。人数も当初予定より増やし、調査に関わる中で率直な意見が出ていると判断している。何が漏れているかは、皆様に読んでいただいて、こういうものもあるということをフィードバックしてほしい。また、文京区の特徴なのか、制度の問題なのか、歴史やしがらみの問題なのか、意見をいただきたい。

報告書は、関わった方の声をなるべくそのまま盛り込むことを意図している。ここからどのように計画・施策に落とし込むかが重要である。

【上村部会員】

本調査は、肉声が伝わる調査としてバランスのとれた調査になっていて評価している。100人の障害者がいたら100人のニーズがあるので、一律にはいかない。調査の中から、文京区の地域の中で、必要な福祉サービスや地域の支援が浮かび上がってくるのではないか。調査を土台にして積み上げていくと、いい計画ができるのではないか。

【井上部会員】

行政への質問として、資料第2号第3章現状と課題の中にある手帳所持者数について、障害児の数を教えてほしい。障害児・者一緒の支援もあるが、18歳以下の障害児と成人に必要な支援は違う。発達障害など今まで言われていなかった障害もクローズアップされ、障害児を育てていく中で実態数を知ることが必要と思う。就学前については福祉センターの利用者数は載っているが、小・中・高校生の実態が数としては示されていない。少なくとも手帳所持者については、行政で把握している障害児の実態数を示してほしい。質問を別紙にまとめてきたので、読んでいただきたい。

【江口障害福祉課長】

障害者の年齢別等の資料は、区で捉えている部分は次回までに出す。また、質問への回答は送付する。

【住友部会員】

調査報告書本書において、肢体不自由者が37名となっている。本人が回答しているもの、介護者を介しての意見と分かれているので人数を明記していただきたい。

【江口部会員】

肢体不自由者はご本人に質問させていただいているが、ご家族が同席している場合もあるので確認させていただきたい。

【高山部会長】

全体の印象として、「文京区に住み続けたい」という意見が圧倒的である。

(3)文京区地域福祉計画 障害者計画の内容について

障害福祉課長が資料第2号(1頁~11頁)により説明を行った。

《主な質疑応答等》

【井上部会員】

6歳~18歳までとても大切な期間である。現存する福祉サービスを利用すれば親の負担感が減り子どもも過ごしやすくなると思うが、学童期になると学校教育が主体となり福祉行政とのつながりが希薄になる。就学前は福祉センターで手厚い療育相談が受けられたが、教育センターに移ると障害に関することを専門とする相談員がいないので、手厚い行政サービスが途切れてしまうことを保護者としては不安に思う。

【江口障害福祉課長】

先ほど言い逃したが、手帳所持者は把握しているが、発達障害に関しては実態として把握しきれていないのでご了解いただきたい。

【井上部会員】

行政で把握している数+αと思っている。幼児期から発達障害を抱えていても認識されずとても辛い学童期を過ごし、適切な療育を受けられず大人になって何か事を起こしてから、障害があるから事件を起こしたという間違った報道がされ、誤解を受けてしまう。実態把握は難しいが、そのようなことも念頭において長い目で考える必要があると思う。

【斎藤部会員】

資料をお願いしたい。身体障害者手帳や愛の手帳、精神障害者手帳は、対象者はどんな定義づけがあるか。等級区分の基準は何か。また、本人と行政がどのような手続きを行って手帳が交付されるか。

【江口障害福祉課長】

手帳については等級表があるので、それらをご用意する。

【井出部会員】

基本理念は審議の対象外だという話だったが、ぜひ見直す対象としてほしい。

(1)では、「人として尊ばれ」と「人権が損なわれない」が「ともに」で結ばれ、別のことのようになっている。また、「人権が損なわれない」は「一層尊重される」などの前向きな表現にしたらどうか。

(2)では、もっと温かみのある表現にした方がよいのではないか。

(3)では、「ノーマライゼーション」は言葉が一人歩きする可能性があるので、この言葉を抜いてわかりやすくしたほうがいいのではないか。

(4)では、誰と誰が協働するのか分かりにくい。

(5)では、男女平等参画についても分かりやすい言葉にした方がよい。

基本目標についても、3年間の目標としてスマートな言葉があるのではないか。

【江口障害福祉課長】

地域福祉計画全体の基本理念になるので、意見をいただいて地域福祉推進協議会等に諮りながら検討していきたい。

【高山部会長】

進めていく中で、それぞれの団体の方もおられるので、私自身が直接話をすることもありうるし、この場をうまく活用して進めていきたい。課題はたくさんある。また、3障害それぞれの特徴もあるので、今後検討していきたい。

【山内部会員】

福祉センターを利用している父母の会だが、調査では直接言えないような生の声も載っており、意見を述べるよい機会だった。父母からはこのような意見を直接上の方々にも知っていただきたい気持ちがあるので、今後も意見を話し合う機会を設けていただきたい。

【江口障害福祉課長】

今回は第三者(東洋大学)が関わったのでいろいろな意見が出たが、行政としても利用者の方々とはいろいろな機会を通じて話し合いの場を設けていきたい。

【高橋福祉センター所長】

  保護者会などに出席して意見を聞き、部長等にも伝える考えでいる。

【山内部会員】

区長と語る会もあるが、2~3項目しか意見が伝えられないと思うので、個人的な保護者の意見も別の形で聞いていってほしい。

【高山部会長】

今の意見などは、総合相談のあり方に関わる。そういったものの充実が必要である。

 最後に今後の進め方について、事務局から提案をいただきたい。

【江口障害福祉課長】

次回は課題について、まず事務局でたたき台を作り、事前に配布をして次回議論をいただく。たたき台を作る前に意見がある場合は、ぜひ事前に意見を寄せていただきたい。それを含めた形でたたき台を示していきたい。その他の質問等についても、挙げていただければ部会や送付資料で回答させていただく。

【池上部会員】

センター建替えの話もあるが、それも含めて新しいシステムを作っていくのか、それには間に合わないのでひとまず置いて、調査で出てきたカテゴリーを網羅的に検討していくのか。

【江口障害福祉課長】

障害者計画検討部会とセンター建替協議会は両輪であると考えている。計画においてもセンターのあり方を含めて検討し、センター建替協議会にもフィードバックしていきたい。3年間の計画だが、国の指針では5年先の数値目標まで出すようになっているので、先を見据えた検討が必要である。

【高山部会員】

現実的にはそれを検討しないと中身がなくなってしまう。3年間の計画と、その後のことも考えていかなければならない。

【大門部会員】

今日の部会では生の声が伝わった。障害者の本人、家族は大変切実であり、一般の方にはなかなか理解されていない。本人や家族も、自分の関わる障害はわかるが、他の障害については理解不足だと感じた。推進協議会でも、障害者の状況を伝えていってほしい。

【高山部会長】

次回、課題抽出をしていくため、資料づくりに取り組んでいく。よろしくお願いしたい。

6 その他

次回日程については、なるべく早く決め、日程を先に通知する。開催時間は、午後1時からとする。

7 閉会

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