更新日:2023年6月22日
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中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症です。原因となるウイルスは、MERSコロナウイルスと呼ばれています。主に中東地域で患者が報告されています。この他、ヨーロッパ、アフリカ、アジア及び北米からも患者報告がありますが、中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその輸入症例患者と接触した人であることがわかっています。韓国で複数の患者報告があった症例は、中東地域で感染した患者を発端に院内感染などで広がったものです。
東京都感染症情報センター 都民向け情報リーフレット「中東呼吸器症候群(MERS)とは」(外部リンク)
人がどのようにMERSに感染するかは、まだ正確にはわかっていません。中東のヒトコブラクダがMERSウイルスの感染動物の一つであるとされています。ラクダと接触したり、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳を摂取することが感染するリスクがあると考えられます。また、発症した人と濃厚接触した人での感染も報告されています。これらは、咳などによる飛沫感染や接触感染によるものであると考えられています。
厚生労働省は、中東地域に旅行される方に対する注意喚起を実施しています。また、空海港にある検疫所では、中東地域を訪問した方に対して健康相談を実施しています。
感染してから2~14日後に、呼吸器症状(発熱・せき・息切れ・呼吸困難など)を引き起こします。特に、糖尿病・腎不全・慢性肺疾患・免疫不全などの持病(基礎疾患)がある方は、一般の人よりも感染しやすいと考えられています。
なお、感染しても症状が出ない場合もあります。
現在、MERSに対するワクチンはありませんので、中東地域等のMERS患者の報告がある地域へ渡航される方は、現地での動物との接触を避けて、手洗いやマスクの着用に心がけてください。
中東呼吸器症候群(MERS)についての詳しい情報は、下記のサイトをご覧ください。
保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当
〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号
文京シビックセンター8階南側
電話番号:
03-5803-1962
ファクス番号:03-5803-1355