更新日:2025年11月20日

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風しん

妊娠初期に風しんにかかると、母親から胎児へ胎盤を介して感染し、赤ちゃんが白内障や難聴、先天性心疾患を特徴とする先天性風しん症候群を起こすことがあります。妊娠中や妊娠の可能性がある女性で、風しんの罹患歴がなく、風しんの予防接種を受けていない方は、特に注意が必要です。

風しんとは

風しんは、風しんウイルスによる感染症です。

以前は、数年ごとに春から初夏にかけて、学童から若年層を中心に流行がみられていました。定期予防接種導入後、国内での風しんはほとんどみられなくなっていました。しかし、2012~2013年に、20~40代の男性を中心に全国で大規模発生が見られ、東京都内では1年間の患者報告数は3,445人に達し、調査が始まって以来、最も大きな流行となりました。この流行に伴い、都内では16人の先天性風しん症候群(CRS)の患者が発生しました。

定期接種導入前の年代で予防接種を受けていない人や、これまで風しんに罹患したことがない人など、風しんに対する免疫を獲得していない集団での流行には引き続き注意が必要です。

感染経路

患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」が主たる感染経路ですが、その他に、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。

周囲へ感染させる期間は、発しんの出現する前後の1週間程度と言われています。

症状

通常2~3週間(平均16~18日)の潜伏期間の後、発熱、発しん、リンパ節腫脹が出現します。発熱は、約半数にみられる程度で、感染しても症状が出ない場合もあります。基本的に予後は良好ですが、稀に、関節炎や血小板減少性紫斑病、急性脳炎などの合併症を起こすことがあります。一度感染し治癒すると、大部分の人は終生免疫を獲得します。

治療

特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

医療機関受診

発熱や発しん、リンパ節の腫れなどの症状が出て、風しんが疑われる場合は、事前に医療機関にそのことを電話連絡してから受診してください。

予防

有効な予防は、風しん含有ワクチン接種です。

風しん罹患歴がない、またはワクチン接種歴が1回も無い人、抗体検査で免疫がない人はワクチンの接種を検討してください。

麻しん風しん混合ワクチンを接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスと風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。

なお、風しんワクチン及びMR(麻しん風しん混合)ワクチンは妊娠中の方は接種できません。また、接種後2カ月程度は妊娠を避けるなどの注意が必要です。先天性風しん症候群の発生を防ぐために、妊婦とそのパートナーの予防は特に重要です。

その他、医師から接種しない方がよいと判断された場合は、接種できない場合があります。

予防接種

リーフレット

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お問い合わせ先

保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当

〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号
文京シビックセンター8階南側

電話番号:

ファクス番号:03-5803-1355

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