江戸の発展とともに(近世の姿)
更新日 2023年11月30日
天正18年(1590)徳川家康が江戸に入り、江戸城下の開発が進められました。
江戸時代初期、この地に大名屋敷、武家屋敷が置かれ、伝通院、護国寺、根津神社などの寺社が創建され、また、多くの寺社が転入し、次第にまちが形成されていきました。元禄時代の国絵図には、駒込村と小石川村だけが村と記され、そのほかは、小日向町、金杉水道町、関口水道町のように町になっています。江戸の拡大発展とともに、江戸時代の中ごろには、文京の地は広い範囲で市街地化していたと考えられます。
中山道の街道筋には、商家が立ち並び商業活動も次第に活発に行われるようになりました。
江戸時代に繁栄した酒商「高崎屋」絵図(天保13年、1842年)
江戸時代の文京区における商業の特色として、湯島・本郷の街道商業と板橋宿へ通じる中山道筋の武家屋敷の片側に形成された町人町(片町)商業と、白山、根津など寺社の門前町商業の発展があげられます。