更新日:2021年12月24日

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3年度区長賞

街を守り、次世代へつなぐ

鈴木 文華

 今年、私が衝撃を受けた税に関するニュースが二つある。一つは京都市が財政破綻の危機に直面しているということ。借金残高は八月現在で八千六百億円にも上るという。もう一つは、埼玉県川口市の税収が今年度当初の税収見込みより、大幅に増収するということ。なんと三十四億円も上回り、計九百四十三億円になるという。

 実は私は、一年前までれっきとした京都市民だった。しかし、父の転勤で引越しをし、今は川口市民だ。私にとって最も身近な二つの市があまりにも真逆の状態になっていることに、私は複雑な気持ちでいる。特に慣れ親しみ、友達も多くいる京都市の財政危機のニュースは、衝撃以外の何物でもない。

 京都市は世界的にも有名な観光都市である。「京都は観光客に優しくて、住民に冷たい。」と友達と笑うこともあったが、京都が観光を収入源にしていることは小学生でも知っており、「財政難」という考えは浮かばなかった。

 財政危機の大きな原因は市営地下鉄で、ずっと赤字経営が続いていたそうだ。にもかかわらず、京都市は手厚い行政サービスを続け、「公債償還基金」という将来の借金返済のために、積み立てていた基金にも手を付けていた。五年後には基金が底をつく見込みで、このままでは京都市は「財政再生団体」になってしまうのだ。すでに人口の流出は始まっていて、京都市は負のスパイラルの中にいる。

 一方、川口市は「本当に住みやすい街大賞」の二年連続受賞が後押しし、今、人口が急激に増えている。そのおかげで予想外の税収アップにつながった。住民サービスは今後、さらに私たち市民に充実した生活をもたらし、川口市にはさらに人が集まるに違いない。

 私は知らないうちに財政難の市から、豊かな税収のある市に引越ししただけだ。しかし、この偶然が私の生活を変えてしまうのだ。私が納税する年になっても、おそらく川口市の豊かさは変わらず、私は良質なサービスを受けながら生活できるだろう。しかし、京都の友達は近い将来、自分の納めた税金が市の借金へと消えていく可能性があるのだ。

 今の私は税金を納める立場ではないが、自分の住む街の財政状態を知らなければならないのだと、今回の件で学んだ。大人が納めてくれた税金がどのように使われ、住んでいる人々の生活にどう関わっているのか。そこに無駄はないのか、将来像が見えている使い方なのか、と。同時に、京都市が税金の使い方を間違えなければ、このような危機的な状況になる前に修正もできたのにと悔しく思う。

 税金の使い方は、住む街の未来を担う私たちに確実に関わり、私たちが背負う現実なのだ。だからこそ、私は税金の使い方を決める選挙にもしっかりと向き合い、関心をもって臨みたい。そして、税の正しい使い方を学んだり選んだりし、胸を張って次世代へとつなぐことができる大人になりたいと思う。

身近な税金に気づいた時

山口 悠希

 今年の夏、祖父が入院した。

発熱がある状態で病院に行かなければならなかった為、「新型コロナ疑い病棟」という所に入れられてしまった。

 その後新型コロナの疑いは晴れ、一般病棟に移ることが出来た。その際、祖母の家に病院から電話があった。「コロナ疑い病棟にいた期間の入院費は無料になりますが、今後は入院費が発生するので、ご了承ください。」という内容だった。

 その時はじめて、祖母と私は新型コロナに関する医療費が本当に公費で負担されていることを実感した。

公費=税金ということ。

昨年から新型コロナの感染拡大は止まらず、世界中の人々が感染する不安を抱えながら、日々が過ぎている。そんな不安な毎日だけど、感染したとしても、新型コロナの治療費の支払いに怯えることなく病院に行ける安心感があるのは国のみんなが納めてくれた税金のお陰なのだ。

 税金は社会保障に一番多く使われていることは勉強して知ってはいたが、この度、医療費の有り難さをひしひしと感じた。

 少し前のニュースでアメリカでは医療費が高額すぎて、保険に加入している人たちの約半数が、新型コロナ関連の検査や治療にかかる費用をまかなう自信がないと答えている、というものを目にした。少し調べてみると、重症コロナ患者の場合、人口呼吸器かECMOか、腎不全や血栓症の有無などによって一人あたりの医療費は千差万別だが、およそ三百万から千五百万以上かかっているということが分かった。とても高額である。そして日本では健康保険証を見せれば、誰でも、いつでも、この高額な治療を無料で受けることが出来るのである。

 税金が何に使われているのか分からない、そう思っている人がたくさんいる。しかし、新型コロナウイルスという未曽有の危機の中、命を救われる人、治療を受けられる人がいる。そういう身近に起きている税の使われ方を知ることが出来れば快く税金を納められるようになるのではないかと思った。

 現在の日本は少子高齢化社会である。社会保障のためにかかるお金は増える一方。国債金の割合も年々大きくなっている。新型コロナウイルス感染症対策の費用も加わり、税の問題は簡単には解決できるものではないだろう。

 しかし私は今、祖父のお陰で税金は人々を支えている大切なものだと知ることができた。

 自分が大人になった時の為、未来の日本も人々が安心して病院に行ける為に、税金についてこれからはしっかり考え、改善していけるようにしていきたい。

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