更新日:2025年4月3日

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警察官をかたる詐欺

現在、特殊詐欺の脅威が再び増しています。

東京都内では、昨年(2024年)の被害額は、約153億1,406万円(暫定値)にのぼり、過去10年で最悪になっています。

文京区でも、昨年の被害額は、約3億1,136万円(暫定値)で、昨年比、約2億657万円増となります。

手口別では、家族、親族、役所などをかたって金員をだましとる、いわゆる「オレオレ詐欺」被害が一番多くなっています。他の手口の詐欺と比べて、一件当たりの被害額が高額になる傾向にあります。

「オレオレ詐欺」は、「このままだと自分や家族が大変なことになってしまう」というウソの危機的状況を作り出し、まるで演劇のように役割を決めた犯人たちが、複数人で代わる代わる被害者をだまそうとあの手この手を使います。

最近、特に被害が増えているのは「警察官をかたる詐欺」です。

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(※警視庁特殊詐欺対策本部作成のチラシ)

その警察官は本物ですか?

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ご覧いただいたチラシは、文京区内警察署で作成された「警察官をかたる詐欺」の注意喚起チラシです。

区内警察署からの情報によると、文京区内は、この手口の詐欺被害がほとんどで、一件当たりの被害額は、数百万円から数千万円であるとのことです。

今年(2025年)には、一件で2億円近い被害の発生(文京区内)も確認されています。

この詐欺は、警察官を名乗って携帯電話あてに電話がかかってきて、「あなたの口座が犯罪に利用されている」「あなたの携帯電話が犯罪に利用されている」などと言って、通話のほかにSNSやビデオ通話に誘導します。

詐欺の手口の流れ

警察官とSNSのメッセージやビデオ通話でやりとりをする

警察官役の犯人は、「あなたは逮捕される」などと不安をあおり、資産状況を聞いてきます。また、「警察手帳」や「逮捕状」を見せるケースもあります。

警察官がお金を振り込ませる

警察官役(検察官の時もあります)は、「資産を保護する」「口座を調査する」などと言って、お金を振り込むように要求します。

振込の際にインターネットバンキングを利用させたり、暗号資産取引口座に振り込ませるケースもあります。

被害にあわないために

警察官がSNSやビデオ通話で連絡を取ることはありません。

警視庁や他府県の警察を名乗る者からの電話があった場合は、相手に「所属、担当部署、氏名、内線番号」を確認し、最寄りの警察署に連絡してください。

電話会社や総務省などを名乗って、「携帯電話の未納料金がある」などと言ったあと、警察官役に交代するケースもあるので注意が必要です。

かかってきた電話は、まず詐欺の可能性を考えましょう!

みなさまの中で、警察署の電話は末尾4桁が「0110」という話を聞いたことがある人はいらっしゃるのではないでしょうか。全ての電話がそうではないですが、多くの警察の電話番号の末尾4桁が「0110」というのは、確かに事実です。

最近、詐欺グループは、詐欺の前段で犯人がかけてくる電話(通称、アポ電)の際に、国際電話番号(+1や+44などから始まる番号)で末尾だけ「0110」にしたものを利用し、あたかもこの電話番号が警察の電話であるかのように偽装を始めました。

また、着信側の電話番号表示に、実際の発信側の番号とは異なる、警視庁本部の代表電話(03-3358-1432)や警察署の代表番号(03-〇〇〇〇-0110)を偽装表示させるという手口があるというのです。

かかってきた電話は、まず詐欺の可能性を考え、防犯対策を講じましょう!

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