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更新日:2024年9月24日
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令和6年7月26日(金)から8月9日(金)までの15日間、区の姉妹都市カイザースラウテルン市で区内在住中学生4名がホームステイしました。ホスト先の各ご家庭との共同生活を通して、ドイツ文化を体感いただけました。派遣生徒の感想の抜粋からも、ホームステイならではの経験や気づきを得ながら、将来に向けた抱負などが感じられ、頼もしく成長した姿を実感できます。
また、市の公式行事にも参加し、文京区とカイザースラウテルン市との関係がより深まる交流の機会となりました。
シュルツ副市長が文京区の生徒を歓迎
マンフレッド・シュルツ副市長は、カイザースラウテルン市と双璧をなす日本の文京区からの留学生4名を、ホストファミリーと一緒にファルツグラーフェンザールで歓迎した。「学校都市として、他都市や他国からの留学生を歓迎することは常に喜ばしいことです」と、姉妹都市交流プログラムの一環として2週間の予定で西ファルツ州の大都市を訪れている若者たちに語った。副市長はスピーチの中で、この街の歴史やあらゆる面を紹介した。そして、カイザースラウテルン市のロゴが入ったTシャツを歓迎の品として贈呈した。
1988年に正式に提携が結ばれた文京区とカイザースラウテルン市との間には、1983年以来友好関係がある。「最初の交流が始まって以来、相互の学生交流も行われ、それは長期にわたる濃密な友情へと発展してきた。日本の4人の若者のように、9,000キロ以上離れた国へ行き、異国の文化に浸り、言語的なハードルを越えるには、大変な勇気と決意が必要である。副市長は、交流に参加した日独の若者たちが、「これからの社会を形成し、未来を共に切り開く」ために、「生涯を通じて変化を起こす勇気を持つ」ことを祈った。学生交流は、信頼関係を築き、架け橋となり、偏見を打ち消すための重要な手段である。また、"平和、自由、民主主義への共同コミットメントのための重要なマイルストーン"でもある。
現地の交換パートナーとともに、日本の生徒たちは多彩なプログラムに参加する。このプログラムでは、地下回廊や日本庭園など、カイザースラウテルン市の様々な名所を訪れる。ハンバッハ城の訪問やファルツの森のハイキングも予定されている。来年は、ハインリッヒ・ハイネ・ギムナジウムとギムナジウム・アム・リッタースベルクに通う4人のカイザースラウテルン市の生徒が再び訪れる予定だ。
著者:SandraZehnle-プレスオフィス
カイザースラウテルン市 2024年08月01日
(令和6年8月にカイザースラウテルン市に派遣した生徒4名のレポートより)
今回、私はドイツに行く前ドイツ人は温厚で優しそうで、英語と言うよりはドイツ語のイメージを持っていました。(中略)ユーチューブでホームステイでの家族に対する挨拶やドイツでの礼儀などを学びました。加えて、日本やドイツの文化などを学び、失礼の無いように心掛けました。ドイツに行く時には日本の文化なども聞かれると思ったので、日本の文化に対する英語の本などを持って行きました。
ドイツ人はチェスをするそうで、一緒にチェスをして楽しみました。バトミントンやサッカーなどが出来るG君の家は広く大きな庭がありました。携帯電話などを使わずに体を動かすことをしてもいいなと思いました。携帯電話を使わないので、朝起きるのが早くなりました。
ヨーロッパの歴史は、奥が深く、又、日本の歴史と似ているものがありました。今後、学校で歴史を勉強する時に、とても役立つと思いました。
一番驚いたのが洗濯をする時の温度です。お手伝いをしていた時に、洗濯機に温度が書かれていて、手動で変えられるようになっていることに気付きました。(中略)これは高い温度で洗濯物を殺菌しているからで、色物やウールなど高い温度で洗えないものは低い温度で洗濯すると聞きました。高い温度で殺菌することが目的で、洗剤で殺菌しようとする日本のスタイルとの違いは面白く感じられました。
ホストシスターと裸足で泥の中を歩いたりすることができる公園に行って、会話をしながらアスレチックを楽しみました。また湖のビーチもあり、私にとって初めてのパドルボード漕ぎに挑戦しました。小学生の時に読んで、村の生活がキラキラしていると感じた小説「やかまし村の子どもたち」の世界にあってもおかしくないようなことを楽しめてとても充実していました。
ホストファミリーが私の父にメールを送った際に、夏休みの勉強は必要ないと言っていたそうです。私はこれを聞いて大変うらやましいと感じました。よってドイツは休む時は休み、働く(勉強する)ときには働くというスタイルが主であるとわかりました。私はこのような生活態度に非常に憧れを感じました。
来年東京にドイツの生徒たちが来たとき私は後楽園に行き、共に遊びたいと思っています。また六義園に行き日本の庭園を案内したいと思います。園内ではビルが見えず、まるで過去に遡ったような感覚になります。その他、東京タワーはスカイツリーにはない魅力があります。皇居や国会議事堂といった日本の中心をよく見ることができます。自分の住む家の周りは古い木造住宅も多く、古い日本の生活ぶりがよくわかると思います。よって谷根千周辺を丁寧に案内したいと思います。
滞在中は二つのホストファミリーにお世話になりました。一つ目の家庭は、夫婦と元気な犬が二匹いて、生活様式や食事などは一般的なドイツの家庭でした。特に週末の市場での買い物が印象に残っています。非常に活気があり一日中楽しめました。また、最後のディナーでは庭でのバーベキューを楽しみ、あたたかい雰囲気の中で素敵な時間を過ごしました。三日間という短い滞在でしたが、有意義なものとなりました。(中略)
このホームステイを通じて、異文化への理解が深まり、自分の視野が広がったと感じています。観光地を巡る中で歴史に対する興味が増したり、英語のみでも一生懸命交流することで自己表現力が向上したりと、留学前と後では大きな変化があります。国外での経験やさまざまな人との出会いを通じて、将来の目標も新たに見えてきました。今後も語学力を磨き、さらなる国際経験を積むことで、自分の成長を続けていきたいと考えています。
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