蚊の対策について
蚊は世界中に生息し、ほとんどの種類が吸血性です。吸血するのはメスだけで、オスは草の汁や花の蜜を吸って生きています。
日本の都市部で見られる代表的な蚊は次の3種類です。
ヒトスジシマカ
胸に白い筋があり脚にも白い縞模様のある、一般的にヤブ蚊と言われる蚊です。主に野外に生息し、木陰や草むらに潜んで日中から夕方にかけて吸血します。
アカイエカ
薄茶色で体に模様はありません。雨水ます、側溝、水たまりから発生し、主に屋内で夜間に吸血します。
(出典:東京都福祉保健局)
チカイエカ
見た目はアカイエカとほとんど同じですが、寒さに強く冬にも生息します。ビルやマンションの浄化槽、貯水槽から発生し、ビルの内部や地下街、地下鉄などで見られます。
初回の産卵のみ無吸血で行います。
蚊の防除方法
蚊の一生
蚊は卵→幼虫(ボウフラ)→蛹(オニボウフラ)→成虫の順に成長する昆虫です。
蚊のメスは吸血すると、水際や水面に卵を産みつけます。
この吸血と産卵は3~4回繰り返されます。
夏期の好適条件下では産卵から約12日間で成虫になります。
防除のポイント
蚊の成虫は飛翔して草むら等の風通しの悪い場所で生息し、防除が難しくなるため、水中にいる幼虫(ボウフラ)を対象とすることが重要です。
幼虫対策
・たまり水を無くす
・余計なものを片付ける
・水を貯めなければならない場合には、清掃や水の交換を週に1回行う(幼虫が成虫になる前に捨てる)
ポイント1:たまり水
以下のような水がたまりそうなものを生活環境の周辺から減らしましょう。
(1)植木鉢の受け皿
→受け皿を置かないようにするか、水を週に1回捨てましょう。
(2)空き缶や空きビン
→基本屋外に置かない、また片付けましょう。
(3)タイヤ
→基本屋外に置かない、また片付けましょう。置くならタイヤに穴を開ける等の水がたまらない工夫をしましょう。
(4)ビニール袋やビニールシート
→基本屋外に置かず、また使用しないなら片付けましょう。屋外で使用する場合には、たるみなど水がたまらないようにして使用しましょう。
ポイント2:雨水枡や側溝
→水がたまったままにならないようバケツで水を流したり、側溝の掃除をするなどして、水が流れるようにしましょう。
成虫対策
・肌の露出を控える
・忌避剤を使用する
・藪(やぶ)や草むらの草を刈る
・網戸や防虫網を設置する
ポイント:藪(やぶ)や草むら
→雑草は定期的に刈り取り、樹木は適切な剪定を行って、日当たりと風通しを良くしましょう。また、落ち葉等は定期的に清掃しましょう。
資料
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