文京区生涯学習推進計画(平成17年2月改定)
区では、「文京区全域を生涯学習のキャンパスに」という考えに基づき、生涯学習施策を総合的、効果的に進めていくため、平成6年3月、生涯学習推進計画を策定し、平成12年3月には第1次改定を行いました。
その後も、急速な少子高齢化や高度情報化などが進み、区でも、基本構想の見直しや自治基本条例を制定するなど、生涯学習をとりまく情勢は大きく変化してきました。こうした変化に対応するとともに、新たな視点からの見直しを加え、平成17年度以降の生涯学習推進の方向性を第2次改定版としてまとめました。
第2次改定版の内容は次のとおりです。
第2次改定の中間報告に対して寄せられた意見等
中間報告に対して寄せられた意見等及び区の対応・考え方(概略)は次のとおりです。
次の意見を参考に推進計画(改定案)を修正しました。
- (1)近隣区などとの連携を強化する方向性を示しました。今後、各種事業を実施する中で様々な可能性を探っていきます。(「他の教育機関等の開放」体系コード2-(3)-4)
(区民意見)
(ア)文京区の区民大学講座を一定の制約の上で近隣区の区民等に開放し、代わりに近隣区で開放しているパソコンの提供を受けるなどソフトとハードをトレードするような提携を提案する。
- (2)「行政内部の推進体制の整備と職員の育成」という項目(体系コード4-(2)-3)を新たに設け、他の項目に記載していた行政内部の体制や職員の育成に関する取り組みをまとめて記載しました。(生涯学習推進本部の機能強化、人材育成計画に基づくIT研修などを含めた専門研修の拡充など総合的な人材育成等)
(区民意見)
- (ア)区民参画の重責を担う区民の質的向上は当然必要であるが、推進するための職員に関する記載がない。
- (イ)行政内部の連携を強化する仕組みが必要である。
- (ウ)学習推進ネットワークの構築のために、一定程度のITスキルを持った職員チームが必要である。
- (エ)同一事業、近似事業について各部署で相互調整し、より効率的な事業展開を望む。
次の意見に関して、区では、専門知識を有した外部の人材活用などを視野に入れた大学や企業等との連携強化を図り、併せて組織や施設などを含めた新たな拠点の整備についても検討していく考えでいます。専門職員の増員は考えていません。
(区民意見)
- (ア)大学や企業等との効率的な連携や相談機能充実を図るために、生涯学習についてある程度の専門知識を持った職員の増員を望む。
- (イ)区民提案による公募型講座等のコーディネート役になる職員の能力向上や社会教育主事の充実などを望む。
次の意見については、生涯学習推進計画(改定案)で同様の方向性を示しているため、推進計画の修正は行いませんが、個々の事業を実施する中で、意見を反映したり、反映するための検討を行っていきます。
(区民意見)
- (ア)区民大学院修了生の積極的な地域還元(受入機会の充実やPR)
- (イ)講座受講者の交流、新しい受講者の開拓、一定の実践力まで養成するIT講習会の開催
- (ウ)パソコン講座に加え、幅広くニーズに合ったキャリアアップ支援講座の開催
- (エ)生涯学習サークルの支援
(利用者懇談会、サークル講師・地域人材の協力を得た企画講座、会員確保バックアップ、区民大学修了生のサークル設立支援等)
- (オ)学校のパソコンの区民開放、区立学校を生涯学習に利用しやすくする方策
- (カ)区内の野球、柔道、サッカーの博物館、本部等を有効活用した連携
第2次改定の中間報告