令和2年度 文京区障害者地域自立支援協議会 第1回就労支援専門部会 要点記録 1.日時 令和2年9月25日(金)14:00〜16:00 2.場所 文京シビックセンター 障害者会館会議室AB 3.出席者 志村健一(協議会副会長)・瀬川聖美(部会長)・井上純子(副部会長)       青木幸・上田みどり・松井裕・石橋綾・内田靖・小泉洋平・永尾真一       米田直子・小林美千代・中瀬茂由・有村秀一・小谷野恵美・藤枝洋介   欠席者 金江ちあき・小泉昭 4.次第     1 開会    2 議題    (1)令和元年度 就労支援専門部会の振り返り    (2)令和2年度就労支援専門部会について    (3)文京区障害者就労支援ハンドブック(仮)について    (4)その他 5.配布資料 ・就労支援専門部会委員名簿・・・・・・・・・・・・・・・・・・【資料第1−1号】 ・令和元年度自立支援協議会全体会 就労支援専門部会報告 ・・・ 【資料第2−1号】 ・令和元年度就労支援専門部会について(全体会資料)・・・・・・【資料第2−2号】 ・文京区障害者地域自立支援協議会(組織図)・・・・・・・・・・【資料第3−1号】 ・令和2年度文京区障害者地域自立支援協議会各専門部会検討事項について                          ・・・・・・【資料第3−2号】 ・令和2年度障害者地域自立支援協議会スケジュール・・・・・・・ 【資料第3−3号】 ・作成作業スケジュール(案)について・・・・・・・・・・・・・【資料第3−4号】 ・文京区障害者就労支援ハンドブック(仮)提案資料・・・・・・・【資料第4−1号】 ・他地域の取り組みについて・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【資料第4−2号】 ・ワーキンググループのイメージ・・・・・・・・・・・・・・・ 【資料第5−1号】 1. 開会挨拶 〇文京区障害者地域自立支援協議会 就労支援専門部会長 瀬川氏より 〇文京区障害者地域自立支援協議会 副会長 志村氏より 2. 議事 (1)令和元年度 就労支援専門部会の振り返り 【資料第2-1号】【資料第2-2号】 事務局より説明 (2)令和2年度就労支援専門部会について 【資料第3−1号】【資料第3−2号】【資料第3−3号】【資料第3−4号】   事務局より説明   (質問)ハンドブック作成にかかわる予算は? →令和3年度予算でお願いしている。校正と印刷ができる予算。大きさや部数は議会の中で検討していく予定。A4を想定している。 ・お金をかけずにwebでということもあるかもしれないが、できるだけ多くの方に手に取って頂くためには予算の裏付けがあった方が動機づけになると思う。 ・当事者の方にも見てもらうにはwebもいいと思うが印刷物のほうが必要と考える。 ・印刷物で作成するならトヨタループスで可能な限り原価で対応する。印刷物を作る過程にも障害のある方が関わって行っている。 (3)文京区障害者就労支援ハンドブック(仮)について 【資料第4−1号】【資料第4−2号】 藤枝委員より説明 ・多様な視点からの意見や活用イメージの共有 〇ハンドブックを作成した際に、どのくらいのスパンで改定をしてゆくのか。1年ごとになるのか。予算も絡んでくるとは思うが、その辺のイメージはあるのか。 〇アビームさんも銀杏企画も関わっているが、「心の健康ガイド」は毎年変化があるので部数を減らしながら毎年作成している。 〇予算の状況とも関係するが、細かい修正であればそれほど費用はかからずに更新出来ると思う。予算の状況とどのくらい新鮮な情報で更新するのかもハンドブックの特徴となるのでは。2年ごと3年ごともしくは、常に1年ごとに更新するのか、より活用しやすいという方向で皆様から意見を頂きたい。 〇地域の社会資源の紹介ということで我々雇用側も必要と思っているが、豊田市ではマップを作った。内容は就労移行支援、就労支援継続A型・B型、障害者就業・生活支援センター、関係するところ全部含めて知的・精神・身体どれに特化しているのかを色分けして分類した、そのうえで豊田市の地図上にプロットした。どこにあるのかが一目でわかる、そうすると一番近いところにある資源が直ぐに使えるのかがわかる。文京区でも地図上にプロットして一枚にまとめるのはどうか。豊田市のケースの場合、A4の中綴じで10ページぐらいで出来ている。見開きみたいなところを使って、プロットの地図で書くところに就労支援継続A型・B型、もしくは知的・精神・身体などを記載する。各施設の紹介にはA4に4施設ぐらいなのでそんなに詳しくはない。ちょっとした外見の写真と住所、電話番号と施設の特徴を50文字程度で記載する。重要なのはどこに何があるのかを詳しくなくてよいので知ってもらうマップだと思う。我々雇用側が採用する方の近くに活用できる施設があるのかを見られるのは便利なので是非入れて頂きたい。必要であれば豊田市のデータを送付する。 〇マップは障害福祉課でも作っている。もとになる原稿はいくつかあると思う、借りられるのであればそんなに難しい話ではないのではないか。 〇障害者雇用に関する助成措置などは公職機構が色々なパターンで出している、ハローワークさんのところに全部あり利用ができる。ボリュームはかなりある。例えば精神障害者のハンドブックとかは見やすいように漫画化されているものもある。ボリュームは40〜50ページあり、すべて取り込むのは難しいと思うがどこにあるよというのをいれておいてあげるとよいのではないか。場合によってはURLを表示しておくとか、それと重要なのは情報が1年ごとに変わる、特に助成措置は毎年変わるので更新というのは重要だと思う。 〇ハローワークで資料を作るときには企業向けと本人向けと必ず別で作る。すべての方が見るものを作るというのは私の立場からは違和感がある。当事者の方が取りやすい表紙と企業の方とでは目線が違う。例えば前半が当事者向け、後半が企業の方と関係機関の方向けと分けるのであれば良いのかもしれないが、ちょっと難しいのではないか。先程のトヨタループスさんのお話を伺っても、たぶん企業様にとっては良いけれど、当事者の方の見方はまた違うのではないかと感じる。 〇マップに関しては、両方ほしい。当事者向けには、近くの支援機関を見つけて下さいと頼むと探せる。助成措置に関しても企業側が社員に説明する。但し、企業側が使うものと当事者が使うものは分ける必要があると思う。 〇公職機構は完全に分かれている。コミック版も基本は雇用する企業向けになっている、東京都が作成している冊子も基本は企業向け。基本は分けて作られる事が多いので、一緒に作るというのは画期的なのではないか。 〇誰が使うのかによって、見たい情報とか得たい情報が変わってくるのは当然。ですが、今回つくろうとしているのは、皆で共有できるというところに文京区でつくることの特徴を出したいというのが去年のアイディアにはあったのかなと思う。中途半端になってしまう事もなきにしもあらずで、それがちょっと心配なところでもあるが、皆が共通で開けるものを目指せればよいのではないか。 〇主に学校の現場では定着支援で活用されるかなと思う。事業所の種類とかリストというのは各学校でも作られていると思うが、本人向けであっても本校は知的のハンディキャップをお持ちの方が多く支援者がついて支援する事が多いので、先程説明に合ったフローチャートのようなものは本人目線で理解してもらうにはいいなと思った。やはり、情報の更新が気になるところではある。新しく出来たところが入っているかは意識して作っている。 〇特別支援学校さんでも情報のハンドブックなどは作っているか。 〇ハンドブックまではいかないが、卒業生の状況等を毎年データとして残している。地域の事業所は一覧になっているが、そこも最新の情報ではないのがいつも気になっている。年度の初めにいただく、区のハンドブックをもとに確認しているような状況。 〇中身の話は置いておいて、当社に来所している利用者さんは就労移行の仕組みについて分かっていない方が多い。作ったときにどういう形で配布されるのか、結局届かないのでは意味がない。友人の友人であったり、結果的にはお母様が探してきたり、お医者さんがこんなのあるよ、あとは探してねとか、ほとんど制度がわかってない。そこらへんが一工夫あるとリーチできるのではないかな、区にもなかなか相談にいけないですよね、そう考えるとそういうものが地域で手に入ったり、地域活動センターなど色々なところで目に触れる様なものがあると色々な方に情報提供できるのではないか。 〇どこに置くかという議論になる。手帳を取るのをどこから情報をとってくるのかを調べた時、一番多いのは身体系が多かったのですが、病院のワーカーさんからだった。いわゆる退院して地域に戻る前に色々な情報を投げてくれるところが進めてくれたと聞いている。もちろん、学校が進路指導の時にご家族にというのもあると思う。たしかに置く場所は重要だと思う。あとは、メンタル系のクリニックにおいて先生たちに頼むというのも1つではないか。 〇置く場所について、病院等で、就労に関する情報であったりとか、私たちも広報誌等を送らせて頂く事もあるが、そういうものはウェルカムなのか。色々あった方がよいのか、活用するイメージなどを教えて頂けないか。 〇病院の立場としても是非置いて頂いた方が手に取りやすいと思うが、病院によってどこが窓口で管轄になっているかが違う。それを見つけるのがひと手間かかるかなと思う。東大病院の場合は病院全体に送ると全て断られてしまうのではないか、精神科とか知的の方が通われている児童精神病院とか、また高次脳機能障害まで入ってくるのであれば身体のリハビリの部門とか、そういうところにピンポイントに連絡がとれればそこでは是非置きたいし配布したいと思う。 〇自分の事業所の営業として色々なクリニックにいくが、十中八九だめです。受付でパンフレットを置くと皆に置かれてしまうので困るとか、キーマンである院長とかまでたどりつく事が出来ないし、営業妨害になりかねない。ただハンドブックであれば立ち位置が違うのでそこをどうやって橋渡しできるのか。ちゃんとここに送れば届くんだよという場所が事前にあると、作れるのではないかと思うが、その仕組みが区内で出来上がるとハンドブックは置きやすいのではないか。 〇今のお話ですが、自社のパンフレットを置いてほしいとお願いすると、「一か所置くと他のところも置かないといけないから」と断られてしまうという事か。 〇そういう形にするようにと上から指示を受けている。郵送をして下さる業者さんもいるが、全部を置いてそれから質問をされてもどこを進めて良いか私たちもわからないので受けられない。しかし、公的なものを公的な段取りをふんでいけばちょっと話は違ってくるのではないか。 〇病院(東大病院)ではそれぞれの部門では情報はほしいが、代表の宛先に送ると迷子になってしまい部署によっては破棄されてしまうという事か。 〇それこそ、このネットワークを通じて広げてゆく、今回がその為の物でもあるのではないか。 〇マップのなかに、病院とかクリニックを載せていただければいいと思う。通院先の近くで探したいと思う事もあるのではないか。 〇うちは支援者的にはウェルカムです。ハンドブック的なものは並んでいる状況はあるのだが、患者さまは手に取っていかない。先生が必要だと思うものは診察場面で患者様に渡したり、一緒に見たりしながら共有を行っている。色々な先生方に会う中で、意外と先生方は福祉系の情報への理解が低いと感じる事もある。情報量が多かったり、細かいものに関しては逆に先生方にとっては扱いづらいものになってしまっているように感じる。患者様にとっても先生にとっても、シンプルに情報が削られている物の方が広まりやすいのではないか。 〇とにかく配布はこのネットワークを使って単に送り付けるのではなくて、医師に対しては医師会の方に頼むとかワーカーのところとか、ネットワークを使って一言添えてやってゆけばよいのではないか。文京区が作るという背景がわかれば嫌がられないのではと思う。 〇今年度からなので、ハンドブックというのは障害者雇用を目的としたハンドブックなのか、福祉的就労もいれたハンドブックになるのか。 〇福祉的就労も入れたハンドブック、だからよけい広がって纏まらない部分もある。 〇フローチャートなんかを見ていても、ハローワークとか障害者就業・生活支援センターとかが主なフローチャート先になっていて、そこから福祉的就労A型B型につながってゆくとなると、このガイドブック自体はフローチャートの相談窓口ぐらいにしておいてそれを取り扱うところでもう一個ハンドブックで事業所が紹介できるような詳しい内容が対になっていたほうがいいのではないか。変に一冊のハンドブックにA型、B型、移行、定着なんかを載せてしまうと、なんの情報が欲しいのかまったく分からないし、障害者雇用で就労したい人がB型にいってしまうとかという勘違いも起こったりとかして、それを企業さんが見たときにこのハンドブックはなんなのだろうかという混乱につながってしまうのではないだろうか。どの辺をターゲットにしてゆくのか、全部を網羅するとごちゃごちゃになってしまい、扱いにくいものになってしまうのではないか。 〇調べた事例でも、社会資源の紹介は、移行、A型、B型とあったがプロセス、フローチャートの方は企業就労に向けた相談先というふうになっていた。 〇企業側も決してB型との関係がないわけではない。ハッピーリターンの事も考えたり、B型に業務が出せるものがあれば出すとか、そういう面でどこにB型があるのか知りたい面もある。 〇ハローワークにも、まだまだ働くにはちょっと、まずは事業所からという方の来所はあるか。 〇そういう方は他のところを案内しても強い意志を持っていらっしゃるので、 難しかったりする。 〇あなたはA型なのかB型なのか企業なのか、本当はそこにアセスメントをやれるところがあると一番ありがたい。 〇東京障害者職業センターは全国にある職業センターなので、全国移動がある支援者の立場からすると、初めての時に地域にどういう資源があるのかを手探りで調べていくような状況がある。他の実施機関さんにおかれましても、人の入れ替えだったりとか新しい方が来られた時に、そういった資料があると参考になるなと常々感じている。職業センターとしては都内23区内全域を担当しているので、区ごとの特徴というか、どんな施設があるのかについて、支援センターの方や基幹相談支援センターから情報を頂きながら調べているが、色々な障害の方もいらっしゃるのでマップもちょっと重複してしまうところもあるのかもしれないが、障害別に作っておくのも一つなのかなと思う。高次脳機能障害と精神障害、それぞれ相談したい先というのが若干変わってくる場合もあるし、施設によっても、移行支援事業所一つとっても、3障害のうち支援経験が豊富な障害や、利用者さんの障害像や利用者数とかを参考にさせて頂きながら、どういった特徴があるか分かると参考になるし、ご本人様にとっても自分と同じ障害を持っている方が利用されているなら決めようかなといったイメージになったりするのではと思う。高次脳機能障害であれば東京都心身障害者福祉センターが中心となりハンドブックみたいものを作っているし、精神は精神のハンドブックが作られているが、文京区のというのが特徴的なのではないかなと思う。そういったものが出来ると凄くありがたいなと思い聞いていた。障害別に、ご本人も自分の障害をふまえて話しやすいようなものが出来るといいし、支援者や企業でも、障害別で分かれていると見やすさがあったりするのではないかという気がした。 〇事業所の対象者が知的の方ですので、そういった意味で日々努力している。この会議そのものにも意欲をもって参加させていただいてきたが、参加しているうちに、精神の方々の企業へのトライとそれ以前の支援についての流れがあり、知的に障害を持っているB型の利用者さんへの支援とはかなり差があって、それをここで全体的にいろんな障害を含めての話し合いをしていきましょうとの事で参加させていただいているが、なかなか、その分野の方々の抱えている日々の課題とかそういった問題点と、我々が考えているところと、お互いに話し合い意見を出し合ってはいるのですがどのくらい共有できているのかなという疑問を感じながら今日まで来ている。だから、ハンドブックをつくる事に期待はしているが、精神の方の問題と、B型とか知的障害の方々の移行支援事業所の側とか、特化しながら作り上げていっていただいたほうが分かりやすいかなという思いがある。複雑な気持ちで色々と考えている。 出来上がったハンドブックを置いておいてそれを活用するという事の意味では、精神の方でしたら病院関係とかいろいろな所において、様々な情報を提供していくという事も大事だと思う。知的の方もすべての障害者も含めて、事業所関連やB型であっても移行支援であっても、いろいろな所にちゃんとそれがおかれていること、そして携わっている職員がそれぞれの対象の利用者さんにある程度説明が出来る資料として活用してゆくのであれば、すごく大事な事だと思う。それと同時に、就労支援センターにいけば、親子さんと職員も同席しながら、知的障害や精神障害のすべての資料とか情報があり提示してもらえたり相談に乗っていただけるといった、そういった情報を網羅している場所が地域のどこにあるのか簡単に分かるような、そんな拠点を作っていただけると大変うれしいと思っている。 利用者さんに個別支援計画をたてているが、その中で将来的には企業への就労を目指したいという方に対して、それに対する日常の支援に関して努力していくが、ある程度のところになったら就労支援センターに行って相談を受けたり、我々だけではなくて専門の職員の方々がいて情報が網羅されている所で、親子と本人にレクチャーしていただきたいと感じている。 〇私もB型の職員なので、やはり今高齢化でなかなか一般就労ばかりではない。精神の方でも、事業所で定年というか、70歳80歳をむかえる方も沢山いるので、悩みは一緒で、皆が皆、働くというようにはならないのではないかなと思う。 〇会議の中で工賃の向上を目指していくという話がありましたが、大半の方が、この事業所でなんとか安定して情緒的にも心配なく楽しく過ごしていきたいという方が多いので、工賃向上なども会議で問題にしてゆきたいなという思いがあった。 〇部会に関わらせていただいているが、最初にこの部会で一番恐れたのは、福祉的就労と一般就労を分断させない事がすごく大事ということ、どっちかではなくて中間的なところとか、このグレーゾーンを大事にしてゆける部会にしていきたいというのがあった。たしかに、障害別によってそれぞれの特徴的なニーズというのはあるかと思うが、「今この方にとってのニーズというのは1日のリズムをしっかりつくることだ」「今この方にとって必要なのはきちんと自分のスケジュール管理が出来るようになることだ」「今この方にとって大事なのは身なりをしっかりと整え社会に出て挨拶が出来るようになることだ」といったニーズベースで考えていくと、あまり障害種別に分ける必要はないのかなと思う。このハンドブックによって、ニーズに合わせたフローチャートみたいなもの、福祉就労と一般企業を分断するものではなくて、まさにニーズベースで情報が共有できるような、そういうものが作られていくといいかなと思う。こういうのが一覧で見られることによって、一か所に頼むとなかなか難しいかもしれないけれども、こことここに共同で頼めば頼みやすいし、ここがだめな時はこっちに回せるしと考えると、安定的な仕事を回すきっかけになるかもしれない。そんなことを含めて考えると、なんでもかんでも盛り込むのは難しいかもしれないが、使いようによっては安定的な工賃の確保にもつながってゆくかと思うし、そのようなことを私自身は思い描いている。誰が使うかという事に関しても、利用者・当事者の方が単独で使うということももちろん考えられるかもしれないが、例えば支援学校であるとか、B型であるとか、支援者の方々と一緒に見て一緒に使えるような、そして両方が分かりやすく、あるいは先生方や支援者がそれを見て説明できるような、そんなツールとして使っていただけると、まさに共通のプラットフォームみたいなものが出来るのかなということを望んでいる。是非とも、積極的にこれからもご意見を頂きたい。 昨年度、委員がアイディアとして発表してくれた、障害のある方ウェルカムのお店マップみたいなものも入れたいなという気持ちもある。そんな夢のあるマップが出来るといい。 〇お示しいただいた心の健康ガイドは心のふれあいをすすめる会で作ったもので作成にも関わっているが、それ以外にも予防対策課でA3判の両面見開きになっている、就労に特化したものではないが、精神障害の方が使える制度や、相談先とか、その方が何にお困りなのかとか、お仕事に困っている、生活に困っている、お掃除に困っているとか、お困りごとに応じてこういう所にたどり着けるといいですよという、大枠のざっくりとしたイメージがつくような、そのための相談先はここだと分かるようなものがある。平成25年か26年くらいに作成し、中身も少しずつ見やすく改定はしてきたが、その時に初版から次のものにいくときに変えたのは、フローチャートにしないとなかなか分かりにくいかなというところがあって、その困りごとはここだよと分かるようにした。見開きを作ったときに、当初は配り方として、精神の方の支援者達に集まって頂く実務者連絡会があるのでその連絡会の時にこういったものを作りましたと説明させて頂いて配布した。そうすると、それぞれの所から、「なくなったのでください」とこちらから発信しなくてもお問い合わせいただけるような状況になって、ご活用いただけたと思う。ただ、それもお互いの職員が変わったりすると、配荷はされていても手に取るというところまでなかなかいかないということがある。保健サービスセンターにも置いてあるのですが、配荷されていることに気づいていない職員もいる。作るだけではなくて、いかにそれを理解して使っていくかということも一緒に考えてやっていけるといいのかなというのが、以前作成した中で思っていたこと。 誰を対象に、誰を主なターゲットにしてというのはとっても大事な視点だと思うが、戸田市のプロセスマップの就労支援機関相関図は、すごく分かりやすくてよいなと思う。当事者の方がこれを見た時に、どういう捉え方をされるのかは逆に聞いてみたい感じはする。就労移行支援事業所を希望していらしたけれども実はB型作業所から始めたほうがいいのではというギャップのある方が目の前にいらした時、またはご家族がご相談にいらして、今のスタートにあたるのはどこなのかというのを共通に見て確認していく時に、これが使えるのではないかと思った。 〇3年間、知的障害のある方とご家族の相談を受けてきて、例えば企業に就労したいというご相談だったりすると、区の障害福祉課では深い相談まで進んでいかなくて、就労支援センターをご案内して、就労支援センターで相談支援を行っていただいている。逆に福祉サービスの事業所を利用したいということであれば、障害福祉課でサービスの申請やご相談を受けていく。どちらかというと、福祉的な就労は区の相談支援を行っている職員は詳しいが、企業就労は区の職員でも知識と経験がついていかないということもある。せっかくハンドブックを作るのであれば、就労系の関係機関の方がどういう事をやっていて、どこでどういう相談が受けられるのかが一覧として分かると非常に便利だと思う。おそらく、ご本人ご家族の方にも、どこでどういった事を相談出来るのか、全体として分かるといいのではと思う。 対象者を絞った方が、よりそのポイントに絞った内容が出来るとは思うが、地域にいろいろな方が住んでいるなかで、どこに求めるものがあるのか、ニーズがあるのか、困っていることがあるのかというところは、相談にいらっしゃればその段階で把握は出来るが、そうでない方や関係機関に相談に繋がる前の段階の方を想定していくと、一般企業で就労したい方はこういう相談の流れになりますとか、福祉サービスの事業所で仕事をしたい方はこういうような流れで進んでいけばいいとか、また仕事場ではないけれど日中を過ごす場所を必要としているという事であれば地域活動支援センターなどが想定されてくるので、いくつかのカテゴリーに応じてフローチャートが出来るとより使いやすくなると感じている。 〇フローチャートが分かりやすいのではないか、いろいろな方が活用できるものがいいのではないか、配布先について、どれぐらいで改定していくかなど、大事なご意見を沢山いただけた。 〇大塚特別支援学校の場合は学区域が限られているのではなくて、1時間以内という事で東京都のあらゆるところから生徒さんがいらっしゃるので、進路について進めるときに、お母様に、企業就労はどんなところか福祉就労はどんなところかを1から説明しなければいけないというところから始まるが、やはりそれぞれの区のハンドブックや福祉状況というものを、進路の方で調べて情報提供するのですが、やはりハンドブックを作ってあるとそれをもとに一緒に保護者と生徒さんと話せるので、それは大変ありがたい。 ハンドブックについて、情報量が多いと説明する側も難しい。情報量の足りないところは福祉課のホームページを訪れるとそれについて詳しく載っているとか。新宿区で受給者証の取り方を保護者に勧めた時に、何か分かりやすいものはないかと調べた時に、新宿区はざっくりとフローチャートが載っているが、それをさらに福祉課のホームページで調べると、精神の方向けの受給者証の取り方が一つ一つ段階を踏まえてページごとに順を追って説明してあって、ご本人が分かりやすいようになっていた。知的の方はそこが難しいと思うが、保護者の方はそれで分かりやすくなる。大枠はハンドブックで見て、細かいところは福祉課のホームページを見ると詳しく分かるというかたち。ハンドブックだけではなくて、皆さんweb上で調べるので、そういったことが繋がっていくと便利だと思う。 〇作成プロセスに当事者の方々にも関わってほしいと思っている。かつて文京区が作成した心のバリアフリーハンドブックの時も、ほぼ出来上がったものに対しての意見を聞き、何か気が付くことがあればというようなフィードバックの仕方をした。今回もそのような形になるのかなと思って提案したところ、それは文京区のガス抜きではという意見が出た。出来れば作成のプロセスにも関わりたいと思っている当事者の方々がいる。どうすればこのプロセスに当事者の方々が関わっていけるのかを考えていきたい。 限られた時間での作成だが、マップはいいアイディアだと思う。盲導犬ウエルカムのお店や、展示メニューのある居酒屋の情報を仕入れて入れ込む。そんな形で関わっていただくやり方が面白いかなと思う。それが文京区独自のものになるのではと考える。障害の方々が安心して買い物できる、障害の方々にやさしいお店などへのマークを付ける、というアイディアなどをやっていくと、当事者の方々も参画出来たんだと感じられるのではないかと思う。 予算もあるが、当事者の視点を入れ込みたいと考えている。 (4)その他 【資料第5−1号】 ワーキンググループのイメージについて事務局より説明  ・就労支援専門部会委員の方々からワーキングメンバーへの立候補を頂きたい。役割としては、ハンドブックの具体的な内容の検討や記事作成をお願いしたいと考えている。就労支援者研修会への参加もご案内させていただき、今年度はおおよそ3回程度を予定している。 お受けいただける方は10月2日頃までに、事務局へご連絡いただきたい。場合によっては、事務局からお願いのご相談をさせていただく場合がある。