令和元年度 文京区障害者地域自立支援協議会
第2回障害当事者部会　要点記録

【日時】令和元年9月3日(火)　　14時～16時
【場所】文京シビックセンター3階　障害者会館　会議室C

【出席者】　髙山　直樹　(自立支援協議会　会長)
　 
小和瀬　芳郎　(精神障害)

永野　栄一郎　(知的障害)

竹間　誠次　(知的障害)

福田　美紗子　(身体障害)

河野　孝志　(身体障害)

畑中　貴史　(障害福祉課　課長)

【事務局】　美濃口、立柳　(文京区障害者基幹相談支援センター)

【欠席者】　志村　健一　(自立支援協議会　副会長)
　　　　　　小西　慶一　（身体障害）

【補助人】　松下　功一　(補助人)
　　　　　　　　　　　
【傍聴者】　5名

【開会前に事務局からの連絡】
・出欠席の確認
・傍聴の確認
・会議録作成のため、会議内容の録音についての確認
・配布資料及び会議録はホームページに掲載
・配布資料の確認

1．	開会の挨拶　障害福祉課　課長　畑中　貴史氏より



2．	議題
(1)今年度当事者部会の活動内容について　【資料第１号】
・事務局より資料第１号の説明があり、第3回で民生委員との交流会を行う提案があった。
・当事者部会が一体何をするべき場所なのか、発信というのが一つキーワードだったが、区民の障害理解が足りていないということだったと思う。発信する対象を考え、地域の中で身近な相談役として活動している民生委員との交流をしてみようということになった。民生委員も全国的に不足していて、実際文京区も不足している。大正時代からあって、世界的にみても日本とドイツのみにある制度で、住民の参画を目的としている。
・民生委員には近所の身近な相談相手というイメージがあるが、実際の相談関係はない。
・民生委員がボランティアで事業所に来てくれたことはあるが、実際の相談関係はない。近所のどこにいるのかも分からない。仕事内容も分からない。
・民生委員が当事者部会に入ってもよいと思う。
・自立支援協議会の親会、地域福祉推進協議会の障害者部会に民生委員が入っている。民生委員の方が障害福祉のことを教えてくださいと髙山委員に言ってきてくれた。
→その他、委員にやりたいことの意見を求めるも特に意見が出なかったため、第3回で民生委員との交流会を実現させる方向で合意に至る。

【その他】
・文京総合福祉センターの祭りの参加について確認あり。今年度の文京区障害者基幹相談支援センター企画の普及啓発活動について説明。模擬店の手伝いをしたいという声あり。
・個人レベルではなく当事者部会でどうするかを考えるべきではないか。当事者部会のブースを作って広報誌を置く等だけでもよいのではないか。障害別に渡せるものがあれば、それが普及啓発になるのではないか。
→結論としては、11月3日の普及啓発の場で、当事者部会委員が参加をして広報誌を配布することになる。後日、事務局から各委員に参加日程についての意思確認を行うことにする。

－ 休憩 －　

(２)　バリアフリーハンドブックの校正内容の検討 【資料第2号】　
【当日配布資料:バリアフリーハンドブック第三版(案)】
・P14　発達障害のある人のこと (左ページ　自閉症 説明文)
「よく知っている場所ではとても意欲的に活動に取り組みます」
→この説明がこのイラストではわかりにくい。金魚に餌をやっているイメージ図ではわかりにくい。
吹き出しのコメント(「あっ、時間だ」など)があると分かりやすいか。
水槽ではなく植木鉢に水やりのイラストの方が分かりやすいか。
・P30 身近にある相談場所の項目に東京都障害者福祉会館を追加した方が良いのではないか。
東京都障害者福祉会館 (東京都港区三田)では、福祉相談として障害種別ごとにピアカウンセリングや、法律を含む生活相談を行っている。
・P26 障害者虐待防止法の概要説明、虐待防止センター等の情報を追記した方が良いだろう。障害者差別解消法については説明文章があるので、同じように記載した方が良いだろう。
・P18 (左ページ・下 イラスト) 電車の窓ガラスのところにヘルプマークも載せた方が良いのではないだろうか。全体的にヘルプマークをもっとイラスト内に入れてはどうか。
・P10 (左ページ・下 文章) 視覚障害のこと。“ 正面から”「どうしました？」～という表現は不適切ではないか。歩いている時に正面から声をかけられると衝突してしまう恐れがある。“正面から”という表現ではなく、“すぐそばで”、“そばに寄っていって”という表現の方が適切だろう。

3．その他
〇広報誌発行について
・今年度版も発行することとする。全体の構成は前年度同様とし、事務局で下案を作り委員に確認してもらう。また、委員からも寄稿してもらう。文京総合福祉センター祭りの様子や民生委員との交流の様子を載せることとする。

〇東京都障害者自立支援協議会について
【参加した方の感想】
・知らない人ばかりいて驚いた。発言する場面では少し緊張したが、思っていたよりもしっかり話すことができて良かった。
・参加者名簿を見る限り当事者の参加は少なかったように感じた。参加者は行政職員、社会福祉協議会職員等が多かった。武蔵野市、港区、文京区は比較的当事者の参加が多かった。また、当事者部会がない自治体も多く、意外であった。これから当事者部会を作りたいという自治体からの声もあった。
・前半はシンポジウムで、盲ろうの方が学習方法などを紹介し、活発に意見交換できていた。
　後半は12グループ(1グループ7～8人)に分かれ、各自治体の取り組みなどの情報交換を行った。
・当事者の参加が増えるともっと盛り上がるのではないかと感じた。
・盲ろうの当事者が発言の中で、当事者部会で“困っていることは何ですか？”とよく質問を受けるが、「その質問が一番困ってしまう」と話していた。以前、同様の意見が文京区の当事者部会委員からもあがっていた。

まとめ
文京区の当事者部会は東日本で初めて発足したということもあり歴史もあるが、発足自体されていない区もある。当事者部会の運営についてはお手本があるわけではない。今後も何かを創り出していく
視点、発信方法や組織としての自立について考えていくことが大切だろう。