平成30年度文京区障害者地域自立支援協議会　
第1回就労支援専門部会　要点記録
[日時]平成30年7月25日(金) 14:00～16:00
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 [場所]文京区役所障害者会館会議室AB

1開会
出席：　志村副会長　瀬川部会長　大形副部会長　薬袋委員　小嶋委員　上田委員
　　　　山中委員　矢島委員　中嶌委員　滝田委員　金江委員　米田委員　小林委員
　　　　中川委員　竹本委員　矢口委員　堀溝委員　水原委員　増田委員　髙松委員
　欠席者：松井委員　有村委員　木内委員
・資料の確認

2.議事
（１）障害者計画の評価について
・障害者福祉計画の評価を行う趣旨で、Ａ，Ｂ，Ｃ３グループに分かれて議論となる。
●論点１：【資料第1-1号】事業番号3-3-1、福祉施設から一般就労への移行の数値に関して
Aグループ
・福祉計画の目標の立て方が妥当であったのか。目標値の増加の幅が大きい。
・知的障害の支援をしているB型は重度の利用者が多く、企業就労を目指す利用者が少ない。福祉施設を利用せず就職する生徒も少なくない。相対的に重度が福祉施設利用となる。
・不適応状態となり、就労期間が短期で離職となることもある。職業準備性が身についてない状態で就労しているとも考えられる。就労準備性のニーズをとらえ福祉施設の利用につなげるのがよいのではないか。
Bグループ
・Ｂ型利用者の高齢化重度化傾向を踏まえ、必ずしも企業就労をめざすということではなく、居場所としての機能の充実を図っている。
・企業から期待されることが、変わってきている。求められる仕事の質が高くなっている。福祉就労の役割が変わってきていると思われる。
Cグループ
・福祉計画は実績に対しての目標値が高いと思われる。
・Ｂ型利用者で就職準備が整った人はすでに就職している状況。企業から求められる人材のレベルが高くなっているのを感じる。
・知的障害の方は時間をかけて延びる方も多いので、就労移行という2年では就職に結びつくのが難しい。もう少し時間が必要と感じる。
・就職者は増加しているので、福祉施設を経るルート以外が多くなっているのではないか。
（志村副会長よりコメント）
・数値では測れない要素がある。例えば横軸に経済性、縦軸に多様性といった見方も必要。
・企業就労は給与を得ることができるが、職場環境には幅がある。B型は工賃が低いが、手厚い支援がある。こういう幅の中にあって、仕事に対する準備度とマッチングの難しさがある。
・Ｂ型が居場所的な安心した場所を提供していることも忘れてはいけないだろう。

●論点２【資料第1-1号】事業番号3-2-2、安定した就業継続への支援について
Aグループ
・企業としては立ち入るのが難しい部分もあるので、生活支援をしてくれるところがあるとよい。
・特別支援学校を卒業して就職した方は、卒後3年学校がフォローしている。卒後間もなく地域の支援機関を主体的に使うのは難しい。
・医療的なケアも大切になるので、通院同行をしながら主治医と信頼関係構築も大切と思われる。
Bグループ
・就職件数が増加しており、特に精神の雇用が増加。定着支援の相談はさらに増加すると思われる。
・本人にとって、企業担当者と支援者とでは相談内容に違いがあるのではないか。支援者に相談することができる環境があるのが大切だと思う。仕事が安定している時にも、支援の手があると良いと思われる。
Cグループ
・家族が心配になって学校に連絡がくることがある。
・仕事の相談がなくても、電話やメール、来所などで相談できると安心感があるかと思われる。
・定着支援は一定量必要と思われる。夜間の相談等になると、マンパワー的な部分が不足。
・勤務が安定している場合は、ナチュラルサポートで支援可能だが、不調になると私生活に影響が出る。大きく不調となる前に支援者が支援に入ることが必要かと思う。
・長期に就労が継続していくとボーナスが支給されるなど、経済的な部分も何かあるとよいと思われる。
（志村副会長よりコメント）
・就労継続には、生活支援が必要となってくる。先生方、福祉施設の方々のネットワークができている事が良い結果を生んでいると思われる。
・中小企業の雇用促進では、ノウハウを伝えるシステムが必要であると思われる。

（２）インターンシップについて
事務局よりＨ29年度のインターンシップ報告【資料第2-1号】参照
・依頼課は減少傾向にある。

（３）その他
・トヨタループスでの支援者の実習について、有村社長に協力いただきながら今年度も年3回実施。本年度は2日間の日程で実施する。8月の実習受付は終了。次回11月は受付中。
・中小企業助成金について説明。

以上