文京区障害者地域自立支援協議会 第四回障害当事者部会 要点記録 【日 時】平成29年1月12日(木)午後2時30分から4時30分まで 【会 場】文京区民センター 3-D会議室 【出席者】志村 健一 (自立支援協議会 副会長)        小和瀬 芳郎(障害当事者部会 部会長 精神障害)           天野 亨(障害当事者部会 副部会長 身体障害)        福田 美紗子(身体障害 区民公募)        竹間 誠次(知的障害 区民公募)        永野 栄一郎(知的障害 区民公募)         老 孝明(精神障害 施設推薦)          松下 功一(補助人)        小梶 はるみ(補助人)        水原 嘉男 (就労支援専門部会当事者委員)        土屋 功子 (相談支援専門部会当事者委員(いいん))        久米 佳江 (権利擁護専門部会当事者委員) 【傍聴人】神奈川県茅ケ崎市役所の方々 【欠席者】高山 直樹(自立支援協議会 会長) 中島 一浩(障害福祉課 課長(かちょう)) 杉﨑 裕介(身体障害 施設推薦) (1)文京区障害者自立支援協議会他部会当事者委員との交流 〇委員より  ・各委員の自己紹介  ・普段の過ごし方や趣味について    各部会当事者委員より、部会での活動報告あり。  [権利擁護専門部会当事者委員より]  ・意思決定と自己決定の違いを知った。  [就労支援専門部会当事者委員より]  ・まだ、部会への出席経験はない。自身については、現在は体調を崩しており働いていないが、今後は働きたいと思っている。  [相談支援専門部会当事者委員より]  ・部会の中で当事者とその親の高齢化の問題が検討されている。子供が社会とのかかわりや集団生活での経験がないため、親亡き後に社会生活が送れない。後に残された子供たちをどのようにケアしていくかという問題がある。現在、障害のある児童の親は、ある程度子供が成長した後の事を考えており、将来的に保護してもらうことも考えている。また、文京区内には空き家が多く、民間で利用が出来ないか話題にあがった。しかし、家の老朽化や大家との関係の問題などがあり、簡単に利用出来なさそう。身に沁みる話が多く勉強になった。  [障害当事者部会委員より]  ・平成28年度障害当事者部会での活動としては、福祉まつりへの売店参加、福祉まつりシンポジウムへの参加、バリアフリーハンドブック改訂への協力が挙げられる。バリアフリーハンドブックは、二年に一度改定版を出しているので、バリアフリーハンドブックをまだご存知ない方は、ぜひご覧になって欲しい。 (途中休憩15分程度) (2)文京区障害当事者部会でのシンポジウムの参加について 〇志村委員より  ・昨年3月に東洋大学で開催したシンポジウムの説明と次回開催についての説明があった。 当事者の方に集まっていただき部会の延長の様な形で開催した。今年度も同様のシンポジウムがしたいという意向から開催の運びとなった。日時としては3月19日(日)午後で、場所は東洋大学内の100人収容の会場を予定している。大学の研究センターのイベントという位置づけになる。 ・前々回の障害当事者部会の際に津久井やまゆり園の事件を受けて、神奈川県自立支援協議会から文京区障害当事者部会に対して何か一緒に活動出来ることがないかというメッセージが配布されていた。前回障害当事者部会では、その発信に対して文京区の障害当事者部会として何か応えていきたいと高山委員からの話があった。昨年11月に、横浜市在住の障害当事者である奈良崎真弓氏が、神奈川県相模原津久井やまゆり園の事件について障害当事者がどのように思っているのかを語り合い、発信するというイベントを行った。NHKでも放映され新聞でも取り上げられた。東洋大研究ユニットメンバーの一人が奈良崎氏をよく知っており、3月19日のシンポジウムに来て頂くことになった。 現在、確実に決まっていることは奈良崎氏に来て頂くことのみ。東洋大学研究センターのイベントとなるが、その他の内容の組み立て方については障害当事者部会内にてアイデアを出し合い、部会主体で出来ればよいと思っている。大学として障害当事者部会にお願いしたいと思っていることは、昨年度の部会内にて話をする中で、お互いの障害に関する理解が深まったという内容があった。シンポジウム内でもその話が出来れば良いと思う。国立市では障害当事者部会はないが、各部会に当事者委員の方もいるので、当時者の方々も当日参加予定となっている。当事者同士での懇談や情報交換が出来るとよいのではないか。 シンポジウム当日の進め方や役割について本日検討をして、意見を大学に持ち帰りたい。区の広報にも載せて頂けるときいている。内容や役割については、全体の司会、文京区の活動を紹介する方等が考えられる。また、前回障害当事者部会内にて、一芸披露するタレントショーがあっても良いのではないかという話があった。先ほどの自己紹介時に披露のあった手品や、物まね披露コーナーがあっても楽しいかと思う。 〇委員の意見 ・昨年のシンポジウムよりも規模が大きいため、緊張すると思う。また、奈良崎氏の参加により、よりシンポジウムらしくなると思う。  ・奈良崎氏も同じ立場でシンポジストとして話をしてもらうか。奈良崎氏の横浜での活動報告として基調講演してもらってからシンポジウムを進める形の方がよいか。  ・奈良崎氏の話の後に我々が決めたやり方で進めていく方がよいか、奈良崎氏の話の後に一芸披露というのは落差が大きくて大変かとも思う。  ・最初に奈良崎氏に話をしていただき、その後は障害当事者部会主体で進める形を希望する。  ・奈良崎氏の話を初めにしてもらい、次のシンポジウムで文京区の活動の話をして、その後国立市に話を聞いてもらう。それに対してコメントをもらう形もあるのではないか。  ・最初奈良崎氏が基調講演をして、その後シンポジストの席に奈良崎氏にも入ってもらい皆でシンポジウムをする方法や、奈良崎氏の基調講演後には障害当事者部会で話を進め、その後奈良崎氏や国立市の方からコメント頂く方法も考えられる。  ・初めに奈良崎氏に横浜市での活動を報告していただき、横浜でのイベントで支援された方々からのアドバイスをもらえると良いのではないか。  ・メディアに取り上げられた奈良崎氏の活動に興味がある。  ・シンポジウム当日は、意思表示用に顔の絵のカード用意をするのはどうか。笑っている顔や怒っている顔、賛成など。  ・「わからない」、と「〇」「×」の三種類の表示が欲しい。怒っている、笑っている、わからないなどの三種類位あるとわかり易いと思う。  ・言葉だけではない表現方法があるといいと思う。  ・奈良崎氏の話を聞くのみにとどまらず文京区は文京区としての課題があり、その課題についても話した方が良いのではないか。  ・シンポジウムの目的としては、当事者が活動する意味・意義について、文京区障害当事者部会がどう考えているか発信すること。文京区と他自治体との両者の共通のテーマが作れるのではないか。  ・以前、視覚障害者である天野委員に、地下鉄の中で視覚障害の方に会った場合にどうしたらよいのかと聞いていく中で、お互いの障害が分かり合えた経過もあった。そういった事を発信していけると良いのではないか。  ・話だけでなく写真などがあるとわかり易い。奈良崎氏にも写真等を使ってお話をしていただけるように依頼をする。  ・写真の方がわかり易い方もいれば、言葉での説明を希望する方もおり、お互いの障害の違いを分かり合えていくことが、この部会の面白さだと思う。  ・意見交換をする中で、最終的にお互いの地域の良い点を学び合って、プラスになるとよいと思う。  ・国立市には障害当事者部会はなく、各部会に当事者が委員として入っている。文京区は障害当事者部会があり、障害当事者部会の良さを発信できると思う。今後、障害当事者部会を作りたいと思っている自治体もあると聞く。そういった中でお互いの良い部分を学び合えると良いのではないか。  ・文京区の部会長として文京区は何をしているかという形で総合司会は出来るが、心配な部分もある。基幹の職員と組んで司会をしてもらい、一問一答でのインタビュー形式はどうか。  ・シンポジウムの司会は高山会長にしていただけると思う。シンポジウムのコーディネーターを高山会長に担当してもらい、シンポジストとして部会長に文京区の事を報告してもらう形で進めていくのはどうか。途中で質問を投げかける形式をとって話題に参加してもらう形も出来るのではないか。  ・シンポジウムには、色々な参加の仕方がある。シンポジスト、コメンテーター、傍聴者等。  ・シンポジストとして、一問一答のキャッチボールをしてみたい。 〇志村委員より  ・当日のタイムスケジュールとしては、午後1時半位に会場し、2時開始。最初に奈良崎氏に20分程度講演をしていただき、その後2時半位から1時間程度シンポジウム。3時半位からフロアの方とやり取りする時間を設け、その後は休憩を入れながら一芸披露などのタレントショーの時間とし、5時には終了予定としたい。 (3)文京区障害者差別解消法グッズの内容について 〇障害福祉課より障害者差別解消法グッズについての説明  当日配布資料の確認(資料1~3および席上配布資料)  ・障害福祉課では、昨年4月の障害者差別解消法の施行を受けて、障害や障害者に関する理解の促進を大きなテーマとして様々な取り組みを行って来た。取り組みの一つとして、子供や民間事業者に対しても広く障害について知ってもらうための啓発活動の一環として啓発グッズを作成する運びとなった。  ・啓発グッズの種類は、 ①カルタ ②カレンダー③クリアファイルの3種類。   昨年より、カルタの内容について障害当事者部会にも話を聞いてきており、沢山意見をいただいた。カルタとカレンダーに載せる文章や内容(ないよう)を資料(しりょう)3にまとめた。イラストは未だ下書き段階。クリアファイルについては、指文字と点字の五十音の対比表を紹介する予定。また、クリアファイル上に印刷する内容として、カルタの読み札と取り札を9枚か8枚を掲載予定にしている。クリアファイル上に掲載するカルタの選定に障害当事者委員の方々からご意見をいただきたい。各委員の方それぞれで3枚を選んで、1月20日までに選んだ句を連絡いただきたい。  様々な団体、関係機関に意見を聞いたため、全ての意見を反映させることは難しいが、内容については区職員も知恵を集めて絞りぬいてまとめた。 〇委員からの意見・質問  ・カレンダーはいつ出来るのか。→ 年度内春頃を予定している。  ・グッズは、視覚障害の方でも分かるような作成にして欲しい。   → 触図を入れたいと思う気持ちはあるが、今回は予算の面で難しい。今後のグッズ等の作成時には、視覚障害者の方々への十分な配慮は必要だと考えている。  ・今回の啓発グッズ作成の際に障害者や障害者団体が協力をしたとの事だが、グッズの中、例えばカルタの手引きの中などに当事者の協力があった旨の記載が一文でも入るのか。   → 現在の意向としては、自立支援協議会障害当事者部会の協力を得た旨の文言をグッズの中に記載したいと思っている。 〇障害福祉課より虐待防止講演会の案内 今年度テーマ講演:「家族や地域の中での虐待を未然に防ぐために私たちに出来る事」 講師である浦崎弁護士は、自立支援協議会権利擁護専門部会の委員をされている。また、弁護士資格以外に福祉職の資格もお持ちであるため、弁護士による法的な視点に加えて福祉職による現場からの視点からも話が聞けると思う。 1月26日㈭文京総合福祉センター4階視聴覚室にて10時から12時の予定。 〇事務局より  ・他部会との交流は、また設けたいと思っているので、ぜひ参加をお願いしたい。  ・次回の第五回当事者部会は、3月14日午後を予定している。1ヶ月前くらいにお知らせを送る予定にしている。東洋大学でのシンポジウムについての最終打合せと、今年度のまとめの話が出来ればと考えている。