文京区障害者地域自立支援協議会 第二回障害当事者部会 要点記録 【日 時】平成28年8月23日(火)午後3時30分から5時まで 【会 場】文京総合福祉センター4階 多目的室 【出席者】志村 健一 (自立支援協議会 副会長)        小和瀬 芳郎(障害当事者部会 部会長 精神障害)         天野 亨(障害当事者部会 副部会長 身体障害)      福田 美紗子(身体障害 区民公募)      竹間 誠次(知的障害 区民公募)      永野 栄一郎(知的障害 区民公募)       老 孝明(精神障害 施設推薦)      杉﨑 裕介(身体障害 施設推薦)       【欠席者】髙山 直樹(自立支援協議会 会長) 中島 一浩(障害福祉課 課長)   (1)『第1回当事者部会に参加して思ったこと、やってみたいこと』について 〇委員より  ・体を少しでも動かせるような運動を取り入れたい。  ・4年目なので気持ちに余裕があった。楽しかった。  ・区のホームページで部会の情報を見た方と集まれるような場を設け、その方たちと交流するとともに仲間意識を持てるようにしたい。  ・緊張した。様々な話ができてよかった。  ・近隣区の自立支援協議会や当事者部会と交流したい。また、広報を進めたい。身近な人を支援するために何ができるか考え、活動していきたい。  ・自分の知らなかったことを聞けて勉強になった。自分の気持ちや皆さんの病気のことが分かったように思えた。  ・各々障害を抱えながら、前向きに頑張っていると思った。障害者にかかわらず、高齢者などの人間関係なども作っていき、自分にできることで手伝いをしたい。  ・お互いに協力できることは協力し、そのためにお互いをよく知っていく工夫があるとよいと思う。 〇事務局より  ・意欲的な意見が多く、できる限り区民への障害理解の周知を進めていくために事務局としても協力していきたい。 (2)『心のバリアフリーハンドブック』の記載内容について、何か“こうしてほしい”“この書き方は変えたほうが良いのでは…”などの意見・希望について ※心のバリアフリーハンドブック参照ダウンロード先http://www.city.bunkyo.lg.jp/hoken/shogai/rikai/kokoronobariahuri.html ○事務局より説明 区民や学生などに向けて障害の理解をしてもらうために、障害のある方々と共に生活をしていけるようにと発行をしている。初版は平成25年度に作成、平成26年度には内容の文言を若干修正し、平成27年度については冊子を増刷した。平成28年度の改定は、防災関連・障害者差別解消法・障害者権利条約・ハートフル工房・地域支援フォーラムなどの内容も加筆していく予定。今年度の改訂について、当事者部会の部会委員の方々のご意見、ご希望をお聞きしたい。改定作業は障害福祉課から業務委託を受け、障害者基幹相談支援センターが請け負っている。発行部数は2,000部を予定している。 ○意見交換(委員より) • 『心のバリアフリーハンドブック』を電子書籍や音声、映像などにして区のホームページにのせてダウンロードできるようにしてはどうか。 • 2ページ:白杖が茶色になっているので白に変更し、白杖にしてほしい。 • 4ページ:右上イラストについて信号機が消えてしまっている。これでは何に困っているかわからない。 • もう少し具体的な行動について記載したほうが良いのではないか。そこまで想像力が湧くであろうか…。 • 2~3ページ:タイトルについて。『街の中にどのような人がいるのか気が付いてみよう。』でも良いのではないか。イラストの中に学生を入れても良いと思った。 • イラストの内容を点訳して頂けるとよりわかりやすい。 • 現在の冊子ではSPコードを利用して視覚障害者の方々に対応した。今回の改定版からユニボイス※1という形式で対応して行きたいと考えているのだが、ご存知か?⇒知らないし、聞いたことがない。自分でも調べ、仲間にも確認してみる。 • 5ページ:サポート方法について、マニュアル的な伝え方より、まずはやってみようかな、こうすればお互い良いよね、みたいな表現方法が良いのではないか。まずは行動をしていくことが大切ということを伝えたい。 • 全体的に“何かをしてあげる”というような一方的な表現は控えてほしい。“~しましょう。”などの表現が良いのではないか。 • 6,7ページ:障害福祉課だけでなく、高齢福祉課や母子・乳幼児にかかわる課に意見を聞くべきではないか。 • 7ページ:各項目の始めに❤が付いているが、内容と合っていないのではないか。 • 16ページ:精神障害は言葉では説明しづらい。今後はページ数を増やして具体的にまたイラストも利用しながら説明してほしい。 • 点字ブロックがないところがある。 • 12ページ:知的障害の説明文章について、この記載も適切なのだろうか。 ・間違った情報が載ると誤解を受ける恐れがある。正確な情報を載せるようにしてほしい。 ○事務局より 指摘の通り紹介しきれない情報もある。まずは障害の有無に関わらず、「その人を理解する」ということを前提に大切に作成をしている。 今後の発行までのスケジュールについて。最後の修正が12月の予定。第1稿の入稿は9月上旬を予定している。年明けくらいには冊子の完成を目指している。来年度4月から正式に発行・配布の予定。今回の意見を参考に改訂できる部分は今回の改定で修正をしていきたい。今回修正ができなかった部分に関しては次回以降に検討させて頂きたい。また、気になったことについては、いつでも障害者基幹相談支援センターへ連絡してほしい。 〇その他委員から質問  ・ヘルプマーク:ハンドブックでは、「障害の有無にかかわらず」との記載あるが、区によっては、ヘルプマークをもらうのに障害者手帳の提示が必要になる。また、数に限りがあるとの記載があるが、誰が優先されるのか。  ・ヘルプマーク:障害の有無にかかわらず、支援や配慮を必要としている人が持つべきだと思うが、一方で様々な人が付けるようになってしまったように感じる。 〇事務局より回答 ヘルプカードとヘルプマークは対象者に違いがある。文京区におけるヘルプカードの扱いについては、基本的に文京区民で障害のある方を対象としている。また、ヘルプマークは障害の有無にかかわらず支援や配慮が必要な方が付けるものとしている。 (3)文京総合福祉センター祭りの参加について 〇事務局より 11月12日(土)、13日(日)の文京総合福祉センター祭りに障害者基幹相談支援センターも参加予定。12日(土)は模擬店での食べ物の販売のみとなる。13日(日)の午前2時間は障害理解の周知活動として、障害体験コーナーを設けてスタンプラリーを開催する。午後はシンポジウムも行う予定。当事者部会としてお祭りに参加することについて、部会委員の皆さまの意向をお聞きしたい。 〇委員より  ・お互いの障害を話し合ったり、健常者と障害者が交流したりしてもよいのではないか。 ・シンポジウムで講演という形ではなく、お互いにできることやりながら、模擬店でお客と交流する方法もあると思う。 〇事務局  案として当事者部会で模擬店を行うことを検討し、また相談する。 (4)当事者部会広報誌の配布について  〇事務局より   当事者部会の3年間の軌跡をまとめた広報誌については、資料に記載してある場所には配布済み。今年度の広報誌については、次回以降の当事者部会で配布先や広報方法について相談させていただきたい。