文京区障害者地域自立支援協議会　28年度第2回就労支援専門部会　要点記録
　　　　　　　　　　　平成28年10月12日　 午後2時～午後4時
　　　　　　　　　　　文京区役所5階AB会議室
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
１．開会
　出席者　
　　　　　瀬川聖美委員、大形利裕委員、那須利久委員、上田みどり委員、松井裕委員、
伊藤史朗委員、矢島明佳委員、中嶌和仁委員、金江ちあき委員、米田直子委員、小林美千代委員、中川正人委員、内山祐佳委員、有村秀一委員、竹本亘委員
　　　　　堀溝信幸委員、猪岡君彦委員、木内恵美委員、髙松泉委員
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　計19名

２．議事
　（１）施設へのアンケート結果の検討　　【資料：１－１】【資料１－２】
●事務局より【資料：１－１】アンケート結果説明
　　・区役所実習は全施設が希望している。
　　・企業実習は、7施設が希望している。
　　・高齢者施設、病院、大学での実習を希望するという意見もある。
　　・希望の作業は、事務、倉庫内作業、接客、清掃、調理など幅広い意見あり。
　　・希望期間は、1日という意見から3～5日と延ばしていけるようなといったもの、1～2週間といった幅広い意見があった。
　　・時間も短い時間からフルタイムに近い時間まであった。
　　・人数は、1～2名から状況に合わせてといった希望があった。
　　・頻度は、年に数回、3か月に1回、月に1～2回といった、幅広い意見あり。
●アンケート結果について各委員より意見
　　・1～2週間連続というような期間の長さがあれば、振り返りが可能。実習の後半に時間延長や短縮ということに対応があるとよい。
　　・定期的な受け入れがあると良い。事務系、軽作業系の両方あると良い。
　　・実習をしたいと思った時にいつでもできるとよい。
　　・事業所内での福祉的就労に力を入れているが、事業所外にでることも学びの機会となる。
　　・区役所インターンシップで週に2日くらいから体験できるとよい。企業実習は2～3週間受けられるとよい。長期の実習となると短期の実習では出ない課題が見えてくると思う。
　　・働く経験がなくイメージがわかない方が多い。事務職を希望していても入力以外のイメージがわかない。
●区役所インターンシップについて
　・大形副部会長よりインターンシップの現状について説明された。
　　・近年依頼件数が減っている。背景としては、業務サポート室という区役所のチャレンジ雇用に依頼されるようになったためと考えられる。区役所の１部署として頼みやすく便利だと思われる。依頼部署からの意見では、実習生から職員への頻回の質問により負担になった等の意見もある。仕事を依頼する方の立場で考える必要があるのではないか。依頼された仕事を終わらせる事を重視するか、就労前のアセスメントの場とすることを重視するかでインターンシップへの臨み方が異なってくる。
●企業就労をめざさない実習についての課題や意見
　・区役所インターンシップは年に4～5回あったが、同じメンバーが実習生となりがち。息抜きや楽しいという感想をもっている。
　・区役所インターンシップをしているイメージがない。施設に短期アルバイトを依頼することはある。参加者の緊張感は高い。いつも緊張されている。区役所職員がどんなふうに働いているかを見る機会にはなるが、交流はない。職員も作業所での次へのステップアップの機会ととらえるとよいと思われる。
●企業は就労前提としない実習を受け入れることは可能か。
・本社では毎日来ているし対応できると思う。社員と一緒にやることで、就労の気持ちが変わる。職員は必ず４～５人に１人来てもらう。ただ企業は福祉的就労と視点が違い、品質の保持をしてもらう。重度の方には社員が付く。
・手が空けば受け入れは可能。企業がどういうものなのか知りたい人の受け入れが可能。タイミングが合わないことが多く、対応しきれていない。
●区役所インターンシップが伸び悩んでいる理由と今後について。
・伸びない理由として、２週間前に申し込みが必要であること。業務サポート室は前日でも依頼可能である。依頼課が場所の確保をするが難しい場合もある。障害者ボランティア制度を試験的に実施。実習ではないが社会参加となる。制度化に向けて動いている最中。臨時職員(月16日)、区役所でのアルバイト等の仕事を利用していくと、ステップアップにつながっていくのではないかと考えている。

（２）実習のしくみについて
●アンケートから企業への質問事項に関して、委員が回答した。【資料２】参照　
質問：実習生に関する事については、実習生の準備性、求める人材、企業側の配慮について質問が挙げられた。
回答：働く意欲と協調性を求める。報連相ができる、何かあった時に相談ができるかどうかも必要。仕事は指導員と一緒に行う。仕事の能力というよりも、勝手にやり方を変えずに、指示を忠実に守ることができるとよい。一つのことができるようになるまで何度も繰り返すことを社員はいとわない。
質問：支援者に関することについては、企業が求める支援に関して質問が挙げられた。
回答：企業側に言いにくい事、家庭との連携など、良き相談相手となってもらいたい。就職したらそのままではなく、時には会社訪問もあるとよい。
●質問回答を受けて委員からの意見
・実習は振り返りが大切であり、上手く言った事行かなかった事を振りかえることで、仕事のことが分かってくる。テーマを持って一つ一つの実習に向き合う事で次につながると思う。
・支援者の役割として、意欲のある人、協調性のある人を育てていかなくてはならない。
・障害受容は働く上で大切だと思われる。
・社会に出ることを考えて実習している。B型利用者も大きな社会と繋がるために実習を行っている

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　閉会