平成28年度 文京区障害者地域自立支援協議会  第1回相談支援専門部会 要点記録 【日時】平成28年6月15日(水) 14時から16時まで 【会場】文京シビックセンター3階 障害者会館A+B 【出席者】 名簿順 志村 健一 委員、樋口 勝 委員、田 俊太郎 委員、佐藤 澄子 委員、森田 妙恵子 委員、北原 隆行 委員、鈴木 淳 委員、東瀬戸 徹 委員、田中 弘治 委員、金子 宏之 委員、関根 義雄 委員、本加 美智代 委員、阿部 智子 委員、浦田 愛 委員、土屋 功子 委員、望月 大輔 委員、永尾 真一 委員、宮原 佐千子 委員、木内 恵美 委員、松 泉 委員、武田 美也子 委員 【欠席者】 安部 優 委員、山名 興子 委員 【開会前に事務局からの連絡】 ・今年度から要点記録を文京区のホームページで公開することについて部会委員の承諾が得 られた。 【会議次第】 1. 開会挨拶 文京区障害福祉課長 中島一浩氏 2. 委員紹介 【資料第1号】(所属、氏名だけ) 3. 部会長及び副部会長の互選 【資料第2号】    要綱第7条第5項により、事務局から部会長を樋口氏にお願いしたい→承認    要綱第7条第8項により、部会長から副部会長を指名。北原氏を推薦→承認     4.部会長及び副部会長の挨拶   ・樋口部会長:自立支援協議会は、障害のある人もない人も地域で安心して暮らせる街づくりを目的としている。障害のある人が自分らしい生き方をできるように、地域における様々な問題を解決できる場になると良い。そのために、@お互いのことを知る。A安心して発言できる場となるようにアットホームな部会を目指したい。そうした雰囲気の中で有意義なアイデアが生まれるよう皆様の積極的な参加をお願いしたい。   ・北原副部会長:日々、施設の中で支援をしていると、地域で暮らすこと、特に文京区という都心地域で障害のある方が暮らすことの難しさを感じることが多い。またこの課題を1つの事業所で解決していくことは難しい。1つの事業所で課題を抱え込んで孤立してしまわないようにネットワークを作っていくことが大事。この場でネットワークを作って障害者の生活を支えていきたい。 5 議題 (1) 平成28年度相談支援専門部会について意見交換 部会長からの提案 ・仕事のこと、仕事をして良かったこと、トピックス、実際に課題だと思うことをあげていただきたい。挙がった課題について次回のテーマにしていきたい。   各委員からの意見 ・日中活動の場やヘルパーの利用は事業所を変えることができるが、住まいはなかなか変えることができない。居住支援の観点から、気軽に使えて、どうしたら自立できるか考えられる環境があるとよい。 ・50代の人が、この先家はあっても地域で生活していくことができるのか?家庭で生活できないとどうなるか? ・民間賃貸住宅をバリアフリーにすることも大事。 ・利用者が高齢化している。介護保険への移行が難しい。本人、家族に移行の意思がない。一般では定年があるが障害者は70歳を過ぎても働いている。親が高齢になると自分達が生活できなくなった時のことを不安に思うが、新しいことに踏み出せない。 ・障害福祉サービスと介護保険サービスとの組み合わせが難しい。 ・65歳になった時の就労の場がなくなる。その先、どう生活していけばよいのか考えなければならない。 ・相談支援は生活の支援。グループホームが少ない為、単身生活をしたいが居宅介護などの福祉サービスを開始すること自体に不安がある人の支援が難しい。物件が探せないこともある。緊急連絡先がないために入院ができないことがあった。すでに入院している人が退院する際の地域移行はどのような流れになるのか。 ・住まいは基本。文京スマイルプロジェクトでは、民間を活用して住まいの確保、支援を行っている。オーナーに毎月謝礼を支払い、ライフサポートアドバイザーによる支援を行っている。 ・病識がない人が受診につながると良い。また相談支援事業所が少ない。 ・本人と家族の高齢化に区がどのように支援をしていくか、総合的にどのようにしていくのかが課題。連携を取りながら進めていくことが必要。 ・家族のライフスタイルによって課題が異なる。経済的に豊かで、親が元気なうちは家族で支えきれるが、親が高齢になって初めて困難事例化することがある。若い時に治療や支援につながると自立度が高くなる。 ・いろいろな分野の課題が1つの家庭に存在する。顔が見える関係は出来ているが、具体的な役割の分担まではなかなか踏み込みにくい。「お互い様」で地域の助け合いができたら良い。  ・地域移行、定着が大切と思っている。  ・障害者も高齢化が進んでいる。本人が行きたい場所や大切にしている場所に行けると良いのだが、社会資源は不足している。社会資源が不足したままで地域移行を進めるのは難しいことだと思う。障害者自身が自分の問題として親亡き後の生活について考えていかなければならないのではないか。  ・地域の居場所づくりを行っている。役割を持って参加する場が必要だが、文京区は物価が高くなかなか場所がない。会議体ではなく、交流ができる場として空き家の活用も考えている。  ・介護は人材不足。研修を実施しても参加者が少なく、研修の場も少ない。人材も育成できない。計画相談が導入されて窓口は増えたが、その分「いかに連携できるか」という課題意識が浸透できると良い。  ・施設利用者は自宅と施設の往復という生活になる方が大半を占める。施設で過ごす時間をいかに充実させるかが課題だと感じている。行動障害の方のプログラムについて知ることや、他施設との交流を大切にすることが必要だと思う。  ・区内のお屋敷の中で昔の壊れそうな木造住宅や、お屋敷でも尋常でない散らかり方の家もある。その中には孤立している人がいるかもしれない。地域柄、声を上げられない人がいるのかもしれない。日常の支援業務の中で視野や考え方を少し広げると地域課題に気付くヒントがあるように思う。まだ活動を始めたばかりなので、今は地域を知るという段階である。  ・今日はいろいろな相談場所があることを知ることができたが、やはりこの先がどうなるのか不安がある。通所事業所の個々についてはわかるが、全体的なことをどこに、誰に相談すればよいのかわからない。しかし、いろいろな活動があることを初めて知った。支援者の方がこれだけ多く集まり、真剣に支援について議論している場があることを当事者の方に伝えていきたい。  ・皆様のお話から、早期に地域支援につながること、早期に治療が必要なこと、そしてそのために出向く支援が必要なのだと思った。地域住民のアフターフォローも我々の役割ではないかと思った。 まとめ  ・課題は大きく分けて、@サービスの不足、A住まいの問題、B本人、家族の高齢化が挙げられるのではないか。今日の話題を踏まえて、次回のテーマは、住まいについて、高齢化についてという議題で行いたい。 ・提案:住まいと高齢化は深刻だと思うが、各自が住まいに関する問題点を挙げ、それを基幹に提出して機関が集約してはどうだろうか。現場の声、サポートを受けている当事者の声も聴いてもらえたらと思う。 (2) 平成28年度自立支援協議会における下命事項について 【資料第3〜5号】 (3) 平成28年度定例会議の運営について 【資料第6〜7号】    定例会議の進め方(下部組織) 年4回開催。4グループに分け、それぞれのグループでテーマを考える。お互いに学 びあう場、地域課題を抽出するための場として運営を考えている。個別の事例検討の場合は、個人情報に配慮する必要があるため、固定メンバーのみで議論を行なう。ただし、貴重な学びの場であると同時に情報共有や連携体制作りの場でもあるため、開催内容が研修の意味合いが強い場合については、開催通知をより広く案内していくことを考えており、柔軟に対応していきたい。     (4) 障害者基幹相談支援センターの事業報告及び事業計画 【資料第8〜9号】 (5)その他 志村副会長より:昨年度は手探り状態で、親会・専門部会・定例会議が分断されていたように感じていたが、今年度は有機的に連動できるよう積極的に行いたい。 6 その他   次回日程等 1