蓬莱町会

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文京区町会連合会創立60周年記念誌「六十年のあゆみ」(2014年11月発行）掲載内容

昭和56年の町名創始100年の記念事業は現在の町会運営の基本的な流れを生む良い端緒となった。しかし、バブルの崩壊と長期的な不況による自営業の減少や少子高齢化による町会員の減少等のため青年部を一時休部するところとなったが、役員の若返りにより町会運営は活性化に向っている。
事業面では、根津神社祭礼の神輿行事が近隣町会と一体となり町の潜在エネルギーを反映し、特に平成22年から始めた花神輿（写真）は蓬莱町会の華となった。また、祭礼の陰の年には昭和40年当時の青年部により企画された「盆おどり大会」が大観音広場で行なわれ、子供太鼓に合わせ近隣町会との交流が図られている。2月の「もちつき会・しるこ会」も好評である。一方、「蓬莱町だより」は既に82号を数え町会運営の歴史と時々の文化的記録として定着している。
社会的問題対応としては日常的には防災・防犯・交通各部により地域の安全が図られているが、平成17年に突如公表された文京区立小・中学校将来ビジョンによる駒本小学校の統廃合問題は不当な教育行政からの地域防衛を図るところとなった。
他方、平成19年に文京区地域防災計画が公表され、20年末に蓬莱町会・肴町町会・白山上自治会・浅嘉町会の4町会による駒本小学校避難所運営協議会が発足した。平成22年度の東京都・文京区合同総合防災訓練の避難所運営訓練では駒本小学校が主会場となり、区役所職員と協同して区として最初の演習を実施した。この協議会が区民の自助と行政の公助をつなぐ町会組織による協助機能を果すための今後の課題は多い。