平成30年度「和食の日」の取り組み
ユネスコ無形文化遺産登録された世界に誇れる「和食」の保護・継承と、情報発信できる子供を育成するため、平成29年度より学期に1回「和食の日」給食に全校で取り組んでいます。
日本料理「賛否両論」の店主である笠原将弘さんの監修を受け、本格的な和食献立を給食で実現しています。この日は牛乳に替わり日本茶を提供し、和食と日本茶のつながりを体感しています。
平成30年度1学期の様子
献立:ごはん、豚肉と新ごぼうの黒酢炒め、豆腐の土佐揚げ、トマトと若布の赤だしみそ汁、緑茶
豚肉と新ごぼうの黒酢炒め
=材料(4人分)=
炒め油大さじ1
豚肉180g
ごぼう1/3本
にんじん1/3本
玉ねぎ1/2個
キャベツ4枚
しめじ1/5パック
いんげん2本
水大さじ1
醤油大さじ1
黒酢小さじ1と1/2
砂糖小さじ2
=作り方=
(1)ごぼうはささがきにして、水にさらす。他の野菜は、食べやすい大きさに切る。
(2)水~砂糖を合わせておく。
(3)油を熱して豚肉を炒め、色が変わったら、硬い野菜から順に加えて炒める。
(4)(2)の調味料で味付けする。
豆腐の土佐揚げ
=材料(4人分)=
揚げ油適量
木綿豆腐1丁(300g)
小麦粉大さじ2
たまご1個
かつお削り節10g
おろし生姜小さじ1
しょうゆ大さじ2
砂糖小さじ1
=作り方=
(1)豆腐はキッチンペーパーで包んで、30分ほど重石をして(または電子レンジで3分ほど加熱して)水気を切る。
(2)おろし生姜、調味料を混ぜてタレを作る。
(3)豆腐を10等分に切り、水気をふいて小麦粉、溶きたまご、削り節の順に衣をつける。
(4)(3)の豆腐を170℃の油で3~4分揚げ、熱いうちにタレをかける。
多目の油で全面を揚げ焼きにしてもよい。
本郷台中学校では笠原さんをお招きしました
平成30年7月12日を基準日として1学期の「和食の日」に取り組み、全区立小中学校で同じ献立を実施しました。本郷台中学校では、献立の考案者である笠原将弘シェフをお招きし、給食作りに参加していただいたり、教室で会食をしたりしました。旬の食材、新ごぼうを使った豚肉と新ごぼうの黒酢炒めや、だしのうま味がするトマトと若布の赤だしみそ汁など、季節感たっぷりの和食を味わいました。
<子供たちの声>
・季節を感じられる野菜が多く入っていて、健康面にも気をつけながら、見た目もきれいで食べるのがもったいないくらいだった。
・赤みそのうまみがトマトにしみ、新しい味だった。
・「口内調味」の話が一番心に残った。和食を食べるときはそれを感じながら食べようと思う。
・洋食の方が好きだったが、今回の給食を食べて、和食の良さを改めて感じた。
平成30年度2学期の様子
献立:ごはん、秋鮭わかめみそ焼き、かぼちゃの利久煮、卯の花汁、緑茶
秋鮭わかめみそ焼き
=材料(4人分)=
生鮭4切
塩小さじ1/4
生わかめ6g(乾燥わかめ1g)
たまご1/2個
みそ小さじ2強
砂糖小さじ2
ごま油小さじ1
=作り方=
(1)鮭は全体に塩を振っておく。
(2)生わかめは水につけて戻し、粗めのみじん切りにする。
(3)わかめ~ごま油をあわせてわかめみそを作る。
(4)鮭を魚焼きグリルで9割ほど焼く。
(5)鮭の上に(3)をのせ、焼き目が付くまで焼く。
オーブントースターやオーブンでも。焼く温度や時間は調整してください。
かぼちゃの利久煮
=材料(4人分)=
かぼちゃ300g
だし汁3/4カップ
砂糖大さじ1と1/3
醤油小さじ2強
さやいんげん3本
すりごま大さじ1と1/2
=作り方=
(1)かぼちゃはよく洗い、種とわたを取って一口大に切る。
(2)さやいんげんは茹で、斜め小口切りにする。
(3)鍋に、だし汁、砂糖、醤油を入れて、落し蓋をしてかぼちゃを煮る。
(4)かぼちゃに味がしみたら、いんげんを入れる。
(5)仕上げにすりごまをふって、全体に和える。
※かぼちゃは、皮をまだらにむくと煮崩れにくく、よりきれいに仕上がります。
誠之小学校では笠原さんをお招きしました
平成30年11月21日を基準日として2学期の「和食の日」に取り組み、全区立小中学校で同じ献立を実施しました。誠之小学校では、献立の考案者である笠原将弘シェフをお招きし、給食作りに参加していただいたり、子供たちと会食をしたりしました。教室での会食では、「いただきますは食材をつくってくれた人、調理をしてくれた人、献立を考えてくれた人、食材に感謝の気持ちをこめて言います。」といただきますの意味についてお話していただきました。いただきますのあいさつの後は、魚沼産コシヒカリの新米を旬の食材、秋鮭をつかった秋鮭わかめみそ焼きや、出汁の味を生かした卯の花汁と一緒に味わいました。普段とは一味ちがった給食を楽しく食べました。
金富小学校では、日本茶の入れ方を学びました
金富小学校では、東京都茶協同組合の日本茶インストラクターを講師に招き、お茶の産地、お茶の種類、おいしいお茶の入れ方などを学びました。同じ班の友達をおもてなしするように、心をこめてお茶をいれました。最後にお茶がらにポン酢をかけたものもいただき、お茶をあますところなく楽しみました。
平成30年度3学期の様子
献立: じゃこ大根人参の炊き込みご飯、鶏の竜田揚げ甘酢がらめ、白菜のかき玉汁、ほうじ茶プリン、緑茶
鶏の竜田揚げ甘酢がらめ
=材料(4人分)=
鶏もも肉(一口大)200g
醤油小さじ1
みりん小さじ1
おろし生姜少々
片栗粉大さじ2
エリンギ中1本
玉ねぎ小1個
蓮根50g
人参1/3本
赤パプリカ1/5個
揚げ油適量
炒め油小さじ1
長ねぎ 5cm分
水大さじ4
醤油 大さじ1
砂糖大さじ1強
酢大さじ2
片栗粉小さじ1(小さじ2の水で溶く)
ごま小さじ1
ブロッコリー1/6株
=作り方=
(1)鶏肉は一口大に切って下味の調味料を揉み込み、15分ほどおく。片栗粉をまぶして170℃の油で揚げる。
(2)エリンギは乱切り、玉ねぎはくし切り、蓮根は半月切り、人参とパプリカは短冊切り、長ねぎはみじん切り、ブロッコリーは小房に分ける。
(3)エリンギ、玉ねぎ、蓮根、人参、パプリカは、素揚げする。
(4)ブロッコリーを下茹でする。
(5)長ねぎを油で炒め、水~酢を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけ、(1)と(3)をからめる。
(6)ブロッコリー、ごまを加えて仕上げる。
(7)お好みで一味唐辛子をふる。
ほうじ茶プリン
=材料(4個分)=
水カップ1/2
ほうじ茶葉4g
粉寒天2g
砂糖大さじ4
牛乳カップ3/4
生クリーム(動物性)1/4
=作り方=
(1) 水を沸騰させ、茶葉を入れて濃い目に煮出してこし、カップ1/2杯のほうじ茶を用意する。
(2)粉寒天、砂糖を(2)に加え、静かに沸騰させて1分ほど煮溶かす。
(3)別鍋に牛乳と生クリームを合わせ、人肌に加熱する。※電子レンジでも可
(4) (2)に(3)を加え、よく混ぜ合わせる
(5) カップに流し入れ、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。
・牛乳、生クリームは人肌に温めることで分離しにくくなります。
大塚小学校では笠原さんをお招きしました
平成31年2月14日を基準日として3学期の「和食の日」に取り組み、全区立小中学校で同じ献立を実施しました。大塚小学校では、献立の考案者である笠原将弘シェフをお招きし、全校朝会で献立の説明や、「どんなときに献立を考えるのですか?」などの質問に答えていただき、教室で給食を一緒に食べるなどの交流をしました。旬の野菜をたっぷり使った鶏の竜田揚げ甘酢がらめや、濃い目に煮だしたほうじ茶で作ったほうじ茶プリンなど、どれも手間のかかった、季節感のあふれる和食を味わいました。給食の後には栄養士から、今年度文京区で作成した和食のリーフレットをもとに、和食のすばらしさについて、説明がありました。
<子供たちの声>
・色あざやかでおいしかったです。白菜のかきたま汁はだしが白菜と卵にしみこんでいて、作ってみたくなりました。
・笠原さんが教えてくれた和食のことを海外の人々に伝えたいです。
・歩いているときも献立を考えていることを聞いてびっくりしました。
文京区「和食×給食」リーフレットが完成しました。
学校給食において「和食の日」を実施する中で、次世代を担う子供たちに日本の伝統的な食文化である和食の良さを再認識してもらい、世界に誇れる和食の保護・継承と、情報発信できる子供を育成するために、リーフレットを作成し、小学校、中学校の児童・生徒へ配布をしました。和食の良さを外国の方へも紹介できるように、必要な部分に英訳がついているのが特徴です。
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