• ホーム
  • 手続き・くらし
  • 施設案内
  • 子育て・教育
  • 文化・観光・スポーツ
  • 保健・福祉
  • 防災・まちづくり・環境
  • 産業振興協働
  • 区政情報
ホーム>区政情報>文京区の紹介>区長の部屋>所信表明・施政方針等>所信表明>区長就任にあたっての所信表明(令和元年6月文京区議会定例議会)
 
 

区長就任にあたっての所信表明(令和元年6月文京区議会定例議会)

令和元年6月文京区議会定例議会(令和元年6月7日)

私は、4月の区長選挙におきまして、多くの区民の皆様からのご支援をいただき、引き続き区政を担うこととなりました。

元号も「令和」となり、新しい時代がスタートいたしました。時代の幕開けとともに、区長4期目にあたり、私の今後の区政運営に対する所信を申し述べ、区議会並びに区民の皆様にご理解とご協力のお願いを申し上げたいと存じます。

【区政運営の基本ビジョン】

私はこれまで、「文の京」の未来を担う大切な宝物である「子どもたち」、地域を守り育ててくれた功労者である「高齢者」、その大切な2つの世代をつなぐ「責任世代」として、「子どもたちと高齢者への応援歌」を掲げ、全ての世代を支えるための多様な施策の充実に全力で取り組んできたところです。この方針はこれからも変わらずに掲げてまいります。

平成22年6月に策定した基本構想のもと、「歴史と文化と緑に育まれた、みんなが主役のまち『文の京』」を将来都市像とし、「基本構想実施計画」において、725の事業を着実に実施してまいりました。

本年度は、第3期「基本構想実施計画」の最終年度であり、計画事業の総仕上げを行うとともに、待機児童解消など喫緊の課題に対しても、引き続き積極的な姿勢で取り組んでまいります。

また、平成10年に16万5千人台にまで落ち込んだ本区の人口は、昨年22万人を超えました。今後も、「選ばれる自治体」として発展を続けるためには、「子ども宅食プロジェクト」で実践しているように、行政のみならず、区民、NPO、事業者等の様々な担い手による「新たな官民連携モデル」を創出していくことが求められています。

加えて、貧困、教育、福祉、環境をはじめとした世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会をつくるために国連が定める「持続可能な開発目標 SDGs」や、IoTやAIなどの技術革新により課題解決を目指すSociety5.0といった、新たな視点を自治体経営に活かすことで、「文の京」の価値を広げ、暮らしの先に未来が見える都市の実現を目指してまいります。

【7つの政策的課題に向けた取り組み】

次に、7つの政策的課題に向けた取り組みを申し上げます。

災害等から区民の生命と財産を守る

1点目は、「災害等から区民の生命と財産を守る取り組み」についてです。

平成の時代は、地震、集中豪雨、異常な猛暑などにより、経験したことのない災害が相次ぎました。これまでの災害の教訓や課題を踏まえ、自助・共助・公助の取り組みを充実させ、災害に強いまちづくりを進めていくことが不可欠です。そのため、避難所総合訓練の拡充や区民防災組織の資器材の充実等を図ることで、地域の防災力を向上させるとともに、引き続き、避難所の備蓄強化等を進めてまいります。

また、「安全・安心まちづくり条例」に基づき、区民や地域活動団体、関係行政機関等と互いに連携・協力しながら、犯罪や事故を防止するための様々な施策を積極的に展開し、安全で安心して暮らすことができる地域社会を目指してまいります。

子どもたちに輝く未来を

2点目は「子どもたちに輝く未来を繋ぐための取り組み」についてです。

まず、保育ニーズにスピード感を持って対応し、保育所待機児童の解消を目指すとともに、保育施設の増加や実施主体の多様化を踏まえ、指導検査と巡回指導を両輪とした指導体制を強化することで、更なる保育の質の向上と安全確保を図ってまいります。

また、放課後全児童向け事業の更なる充実など、子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを進めてまいります。

さらに、医療的ケアが必要な子どもに対して、適切な支援体制を構築するとともに、在宅レスパイト事業を充実させてまいります。

そのほか、児童虐待を防ぎ、子どもの最善の利益を守るため、児童相談所の開設に向けた準備を着実に進めてまいります。

教育施策については、これからの社会で必要とされるコミュニケーション能力など、子どもたちの「生きる力」を育む教育活動を推進するとともに、小学校に引き続き、本年度より全ての区立中学校に特別支援教室を開室したところであり、特別支援教育の充実を図ってまいります。

あわせて、老朽化した校舎の改築を進めるなど、児童・生徒がより快適に学校生活を送ることができるよう、施設整備を行ってまいります。

健康で安心な生活基盤の整備

3点目は、「健康で安心な生活基盤の整備」についてです。

団塊の世代が全て後期高齢者となる、いわゆる2025年問題を見据え、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、医療、介護、介護予防、住まい、生活支援を一体的に提供する「文京区版地域包括ケアシステム」の構築に向けた取り組みを更に推進してまいります。

また、東京大学と連携し、「文の京フレイル予防プロジェクト」を実施するほか、春日二丁目の区有地において、特別養護老人ホーム等を整備してまいります。

加えて、障害者が地域で安心して暮らし続けられるよう、地域生活支援拠点を整備してまいります。

さらに、子どものインフルエンザワクチンや、高齢者に対する帯状疱疹ワクチン等の任意予防接種費用の一部助成に加え、5つのがん検診を無料で実施するなど、誰もがいつまでも笑顔で健康に暮らせる環境を整え、区民の健康の維持を図ってまいります。 

活力と魅力あふれるまちの創造

4点目は、「活力と魅力あふれるまちの創造」についてです。

地域活動の核となる町会・自治会活動に対する支援を引き続き行い、地域コミュニティの更なる活性化を図ってまいります。

また、活力みなぎる産業と商店のあるまちの実現に向けて、商店街が直面している商店主の高齢化や後継者不足等といった様々な課題に適切に対応するほか、中小企業の生産性向上を支援するとともに、再就職支援のためのリカレント教育について大学と連携を図り、中小企業の人材確保支援を推進してまいります。

そして、更なる増加が予想されるインバウンド対策として、区内の観光情報を積極的に発信し、観光名所を訪れた外国人観光客が書道や茶道等の日本文化に触れるとともに、伝統工芸等の体験が楽しめる機会を創出してまいります。

また、ドイツ・カイザースラウテルン市や北京市通州区等との交流を一層進め、国内外において住民レベルでの交流事業等を実施することにより、観光・交流施策に引き続き取り組んでまいります。

文化的で豊かな共生社会の実現

5点目は、「文化的で豊かな共生社会の実現に向けた取り組み」についてです。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を1年後に控え、ドイツホストタウン関連事業や、能楽・神楽等の文化プログラムにより、気運醸成を図るとともに、その体験と交流等から本区のレガシーへとつなげてまいります。

また、パラリンピック競技の体験を通じ、障害についての一層の理解促進を図るとともに、ダイバーシティを推進し、全ての人が自らの意思に基づき個性と能力を十分に発揮できる多様性に富んだ、豊かで活力ある社会の実現を目指してまいります。

都市環境の保全の推進

6点目は、「都市環境の保全の推進」についてです。

「バリアフリー基本構想」により、ハード・ソフトの両面から区全体のバリアフリー化を進めるとともに、公共交通不便地域を解消するため、コミュニティバスBーぐるの新規路線の開設に向けて、調整を進めてまいります。

また、防災機能の強化や、快適な歩行空間の確保、文京区らしい景観の向上を図るため、区道の無電柱化を推進してまいります。

さらに、区立公園や児童遊園等をより魅力的で快適なものとするため、地域の声を取り入れながら、特色ある公園等の整備を進めてまいります。

また、社会全体で気候変動への対策や循環型社会の実現に向けた取り組みが進む中、本区としても、国際的な環境政策の動向を注視しながら、都市環境の保全のために適切に施策を展開してまいります。

持続可能な行財政運営

7点目は、「持続可能な行財政運営」についてです。

区民サービスを持続的、かつ、安定的に提供していくため、ICTの環境整備や活用を積極的に進め、区民の目線に立った業務の見直しや現場対応力の強化を図り、区民等の利便性の向上や行政事務の効率化を図ってまいります。

また、人口構成の変化等に伴い多様化する区民ニーズや行政課題に対応するため、区民やNPO、事業者等との連携による新たな発想や手法を積極的に取り入れ、喫緊の課題に対しては、スピード感を持って効果的に解決に取り組むとともに、将来の社会を見据えた課題解決の視点を重視してまいります。 

【次期行政計画の策定】

以上、区政運営の基本ビジョン及び7つの政策的課題に向けた取り組みについて申し上げました。

最後に、次期行政計画の策定について申し上げます。

本区では、基本構想に掲げる将来像の実現に向けて、区民やNPO等との協働・協治のもと、様々な行政課題の解決に取り組んでまいりました。一方、東日本大震災をはじめとする大規模災害の発生や、東京2020大会開催の決定など、基本構想策定後に生じた社会状況の大きな変化にも、対応しているところです。

今後も変化が激しく、先を見通すことが難しい社会状況において、多様性を増す行政需要に的確に対応し、将来にわたり持続可能で豊かな地域社会を構築していくためには、これまで以上に、迅速かつ柔軟に区政課題を解決していくことが不可欠となります。

このような中で、基本構想が、来年度当初に計画期間であるおおむね10年を迎えることも踏まえ、今後の急速な社会情勢の変化等にも的確に対応した区政運営を推進するため、新たな行政計画の策定を進めてまいります。

策定にあたっては、基本構想の根幹となる区政運営の理念等を継承しながら、区が直面する重点課題の解決に向け、成果志向に立った課題解決型の計画体系を構築していきたいと考えており、今後、区議会や区民の皆様のご意見をいただきながら進めてまいります。 

【おわりに】

人口の増加傾向が続く本区においても、少子高齢化に伴う人口減少社会の到来を視野に入れつつ、社会の複雑化や高度化に伴い求められる多様なニーズへ対応し、区政を展開していくことが求められております。

「文の京」の価値を広げ、22万人の区民の皆様の暮らしを未来に繋げ、全ての区民の皆様に「住んでいてよかった」「これからも住み続けたい」と実感いただけるよう、自治体経営の責任者として、新しい時代を切り拓くという強い気持ちを持って、様々な世代を支える施策の充実に全力で取り組んでまいります。

今後とも、区議会並びに区民の皆様の一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の所信表明といたします。

ご清聴ありがとうございました。

【本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更が生じることがあります。】

お問い合わせ先

〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号

文京シビックセンター15階南側

企画課

電話番号:03-5803-1126

FAX:03-5803-1330

メールフォームへ

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。

質問:このページの情報は見つけやすかったですか?

以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。

ページの先頭へ戻る

文京区役所

〒112-8555東京都文京区春日1-16-21

電話番号:03-3812-7111(代表)

開庁時間:月~金曜(祝日、年末年始を除く)、午前8時30分~午後5時00分

※一部窓口によって、開設時間が異なります。上記の代表電話から担当課へお問い合わせください。

【交通アクセス】【施設案内】

copyright  Bunkyo City. All rights reserved.