主要課題No.5 子どもの健康・体力の向上
更新日 2024年03月27日
最新の戦略シート
(1) 現状
- 都の体力調査の結果等から、本区の児童・生徒の体力は、体力要素によっては、国や都の平均を上回るものも見られますが、全体的に国より低い傾向にあります。
- 平成23年度から実施されている都内公立学校のすべての子どもを対象とした「東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査」では、23年度から令和元年度にかけて、体力合計点平均値において、全ての校種で向上傾向となっています。
- 都の「TOKYO ACTIVE PLAN for students」では、体力は人間のあらゆる活動の源であり、物事に取り組む意欲や気力といった精神面の充実に深く関わり、人間の健全な発達・成長を支え、健康で充実した生活を送る上で重要とし、そのため、幼児期から運動に親しみ、自ら体力を高めていく習慣を身に付け、生涯にわたって心身の健康を保持増進することができる資質・能力を育むことが大切であると示されています。
- 区では、小学校へ体力アップトレーナー及び中学校へテクニカルトレーナーの配置や、大学と連携した各小学校の体力向上に向けた取組についての指導・助言等の実施により、児童・生徒の体力の向上を図っています。
- 部活動の地域連携・地域移行については、令和5年度から7年度までの3年間の移行期間を通じて、地域スポーツ団体等と学校との連携・協働の推進を図る中で、生徒の活動が保障できるよう、関係部署と連携を図りながら進めます。
- 区立幼稚園や区内認可保育所においては、「幼児教育・保育カリキュラム」を活用しながら、日々の教育・保育の中で、遊びを通した「生きる力の基礎」を育んでいます。
- 都心部に位置する本区においては、十分なスペースの子どもの遊び場を確保することが困難な状況にありますが、限られた環境においても、既存の公共施設を可能な限り活用し、子どもたちが体を動かすことができる機会の確保に取り組んでいます。
- 地域にある医療機関と連携し、全小・中学校を対象としたがん専門医の講師派遣や、小学校における文京区がん教育モデル指導資料及び小・中学校向け東京都教育委員会がん教育推進リーフレットを活用し、がん教育を推進しています。
関連する主な計画等
- 文京区教育委員会教育指針
- 文京区立小・中学校食育推進計画
関連データ
- 体力合計点平均値の推移
小学校5年生は、都の平均(R4:107.8)と比較するとやや上回っています。中学校2年生は、都の平均(R4:87.5)と比較すると同程度にあります。
- 朝食摂取の有無
子どもたちの生活習慣や運動習慣と、体力には関係があると言われており、朝食を毎朝食べる、睡眠時間が8時間以上等の項目を満たしている子どもの方が体力が高いことがわかっています。朝食を毎日食べる子どもについては、学年が上がるにつれて減少しています。
(2) 課題解決に向けて取り組むべきこと
- 各学校の実態に応じた体力向上に向けた取組を継続的に実施するなど、大学等と連携しながら、日常的に実施できるソフト面での環境整備を推進する必要があります。
- 幼児期において、日常生活の遊びを通して体を動かす楽しさを味わう機会を提供する必要があります。
- 生涯にわたる健康を保持増進するために、適切な運動、バランスの取れた食事、十分な休養・睡眠など、子どもの規則正しい生活習慣の定着・改善を図る必要があります。
(3) 4年後の目指す姿
子どもたちが、運動やスポーツに取り組むことができる環境の整備が進み、運動・スポーツに親しみ、また、基本的な生活習慣が定着・改善することで、健康への意識や体力が向上している。
(4) 計画期間の方向性
児童・生徒の運動機会の充実
小学校における体力アップトレーナや中学校におけるテクニカルトレーナーの配置・部活動指導員による指導支援により、計画的に体力・運動能力の向上に取り組むとともに、土日などを活用した学校以外での運動機会を提供します。
幼児の運動機会の確保
幼稚園や保育園の活動において「幼児教育・保育カリキュラム」を活用し、遊びの中で体を動かすことを定着させ、「生きる力の基礎」の育成に取り組みます。
基本的な生活習慣の定着・改善
運動や健康に関する保護者や地域への意識啓発や、学校における食育等を通して、子どもたちの健康的な生活習慣の定着・改善に取り組みます。
(5) 手段 (当初事業計画)
事業番号 | 計画事業 | 所管課 |
---|---|---|
24 |
健康・体力増進事業 | 教育センター |
25 | 中学校部活動支援 | 教育指導課 |
26 | スポーツ振興事業 | スポーツ振興課 |
15 | 文京区版幼児教育・保育カリキュラムの実践 | 幼児保育課 |
27 | 和食の日推進事業 | 学務課 |