主要課題No.47 防災機能の強化
更新日 2024年03月27日
最新の戦略シート
(1) 現状
- 区は、災害から区民の生命、身体及び財産を保護し、その安全を確保するとともに、被災後の区民生活の再建及び都市の復興を図るため、区の組織及び機能を挙げて最大の努力をしなければなりません。
- 災害時又はそのおそれのある時には、区は、迅速かつ的確に情報を収集・分析するとともに、地域における被害を的確に把握した上で、区民等にその情報を速やかに発信することが重要となります。
- 区では、頻発化・激甚化する自然災害に備え、災害情報の収集・分析及び発信等の一連の業務を迅速かつ効率的に行うことができるよう、令和4年4月から新たな災害情報システムを導入しました。
- また、防災ポータルや防災アプリに加え、防災行政無線やSNS等を活用し、区民等への災害情報を発信しています。これらの情報基盤を有効に活用するためには、災害情報システムの認知向上及び職員のシステム操作等対応力の向上に取り組む必要があります。
- 避難所は、災害時に自宅が倒壊等の被害を受け、または、そのおそれがある場合の被災者の生活場所になるとともに、在宅避難者のほか避難所外避難者の支援拠点にもなります。
- これまで区では、備蓄物資の整備や感染症対策等、避難所としての機能の充実や環境の改善に努めてきました。
- また、災害時における支援物資の確保や医療救護活動に当たっては、民間事業者や医療関係機関等との連携が不可欠であり、平時からの体制強化を図る必要があります。
関連する主な計画等
- 文京区地域防災計画(平成30年度修正)
- 文京区国土強靭化地域計画
関連データ
- 区からの災害情報の提供方法の認知度
災害情報の提供方法の認知度は、「文京区公式ホームページ」が55.4%と最も多く、前回調査から微増しています。一方で、「知っているものはない」と答えた人は15.4%となっており、前回調査からほとんど変わらない割合となっています。 - 避難所に滞在中に役に立ったもの
内閣府が実施した調査によると、実際に避難所を利用した方が役に立ったものは、「毛布・布団等の寝具」が最も多く、次いで「飲料水」、「食料」、「マット」の順となっています。
(2) 課題解決に向けて取り組むべきこと
- 災害時に、正確かつ迅速に情報を収集・分析し、的確な災害対応を行うため、関係機関等との連携の下、区としての災害対応力の強化に取り組む必要があります。
- 避難所において、避難者が可能な限り日常に近い生活を送ることができるよう、避難所の環境を整備するとともに、在宅避難者等に対する支援が求められています。
(3) 4年後の目指す姿
発災時における区の初動態勢が早期に確立され、災害情報の発信や避難所の開設、関係機関との連携等、迅速かつ適切な災害対応が図られる体制が整備されている。
(4) 計画期間の方向性
災害対策本部機能等の強化
災害情報システムを活用した訓練等を通じ、災害時において必要な情報を的確に収集・分析・発信する体制強化を図ります。また、関係機関等との連携の下、発災時における区の初動体制や、災害救護、受援体制等の強化に取り組みます。
被災者の避難生活を支える避難所等の環境整備
避難所において、避難者が可能な限り日常に近い生活を送ることができるよう、引き続き、避難生活環境の改善・充実に必要な備蓄物資等の配備を進めます。また、在宅避難のほか避難所外避難者に対する支援を検討し、被災者の生活を支える環境整備に取り組みます。
(5) 手段 (当初事業計画)
事業番号 | 計画事業 | 所管課 |
---|---|---|
168 | 災害対策本部機能等の強化 | 防災課 |
169 | 災害時の受援応援体制の関係強化 | 防災課 |
170 | 災害ボランティア体制の整備 | 福祉政策課 |
171 | 災害時医療の確保 |
生活衛生課・ 予防対策課 |
172 | 備蓄物資維持管理 | 防災課 |