文京区議会
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少子高齢社会対策調査特別委員会会議録(平成26年12月1日)

更新日 2015年04月28日

少子高齢社会対策調査特別委員会会議録 

1 開会年月日 

平成26年12月1日(月曜日)

2 開会場所 

第二委員会室

3 出席委員(11名)

委員長  松下純子
副委員長 海津敦子
理事   國枝正人
理事   金子てるよし
理事   高山泰三
理事   田中としかね
理事   藤原美佐子
理事   若井宣一
委員   田中香澄
委員   山本一仁
委員   板倉美千代

4 欠席委員 

なし

5 委員外議員 

議長 渡辺雅史

6 出席説明員 

佐藤正子 企画政策部長
藤田惠子 福祉部長兼福祉事務所長
久住智治 男女協働子育て支援部長
石原浩  保健衛生部長兼文京保健所長
田中芳夫 教育推進部長
木幡光伸 福祉政策課長

7 事務局職員 

事務局長 吉岡利行
議会主査 福田洋司
主任主事 工藤由佳子

8 本日の付議事件

(1) 研究会
「社会福祉協議会小地域福祉活動実践~2年間のモデル地区の実績と地域福祉コーディネーターの役割~」
 講師 文京区社会福祉協議会駒込地区地域福祉コーディネーター 浦田 愛氏
(2) 委員間討論
(3) 今後の委員会運営について
(4) その他
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午後1時00分 開会


松下委員長 では、時間になりましたので、少子高齢社会対策調査特別委員会を開会させていただいます。

委員等の出席状況です。委員は全員出席、理事者は区長及び教育長を除く通常の理事者に加えて、福祉政策課長にも出席をお願いしております。

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松下委員長 理事会につきまして、必要に応じ、協議して開催することとしたいと思います。よろしいでしょうか。

(「はい」と言う人あり)

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松下委員長 研究会について、本日は「社会福祉協議会小地域福祉活動実践~2年間のモデル地区の実績と地域福祉コーディネーターの役割」をテーマに研究会を開催することとさせていただきます。

また、議会広報のため写真撮影をさせていただきますので、御了解をいただきたいと思います。

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松下委員長 本日の委員会運営につきまして、研究会、委員間討議、今後の委員会の運営について、その他、委員会記録について、次回委員会の資料要求について、閉会、以上の運びにより委員会を運営したいと思います。よろしくお願いいたします。

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松下委員長 ただいまから研究会を開催いたします。

午前中も、こまじいのうちに委員全員で視察をさせていただき、そのときにも、本日の講師も出席をいただいて、お話も伺ったんですけれども、改めましてただいまから研究会を始めたいと思います。

本日の講師であります浦田愛さんを御紹介させていただきます。

浦田さんは、社会福祉士及び介護福祉士であり、文京区福祉協議会の駒込地区地域福祉コーディネーターとして活躍されております。本日は、大変お忙しい中、午前中の視察に引き続きましてお越しいただきました。どうぞ、浦田さん、よろしくお願いいたします。


浦田講師 本日お話をさせていただきます、文京区社会福祉協議会駒込地区地域福祉コーディネーターの浦田です。よろしくお願いいたします。

このような場にお招きいただいて、こまじいのうちや、ふだんにいる場所と違いまして、ちょっと緊張しておりますので、よろしくお願いいたします。

午前中、こまじいのうちを視察していただきまして、ありがとうございました。あのように、やはり現場に来ていただいて、いいねというふうに言っていただいて、本当に現場の地域の方は喜んでいらっしゃいましたし、褒めていただくことで、またモチベーションも上がりますので、本当に来ていただいて良かったなと思っております。

何でしょうか、非常に注目されておりまして、いろんなところでお話をさせていただいていまして、この1年間で、今数えていないんですけども、いろんなところで、相当な数お話しさせていただいております。東京都の社会福祉協議会の研修の場でお話しさせていただくことや、一回、全国社会福祉協議会のマスコミ懇談会というところに呼ばれました。マスコミのいろんな新聞ですとか、テレビの取材の方、論説委員の方たちがいらっしゃる場で、こういったような現場の話をしたところ、それが非常にうけまして、そこからまたいろんなところに呼ばれるような形になっております。

これからお話しすることは、この2年間の文京区社会福祉協議会全体としての本当に積み重ねでございますけれども、これは一つ、ただたまたま偶然成功したねという形ではなく、これをどう一般化して、どうこれから地域の中で広げていけるかということを、是非一緒に御検討いただけたらうれしいというふうに思っております。

今日お話しするテーマですけれども、地域福祉が非常に主流化してきているというお話、社会福祉協議会が地域福祉コーディネーターをどうして配置したのかという経緯ですとか。また、主にコーディネーターは個人への支援、個別支援、地域支援、仕組みづかりというようなことをやっておりますので、その具体的な動き、目的、そして2年間の成果のまとめですとか、あとは記録、データから見る住民のニーズといったようなところ、それで最後に、これからの課題といったところをお話しさせていただきます。

地域福祉の主流化というふうな言葉がございます。これは、東京大学教授の武川正吾先生の本にございます。平成12年に社会事業法が社会福祉法に、この辺は皆様のほうが詳しいところなので、さらっと行かせていただきますけれども、地域福祉計画に関する規定が加わったというところから、様々なところで、コミュニティソーシャルワークという言葉が出てきております。遡れば、関西のほうで、大阪の豊中市というところで勝部麗子さんというコミュニティソーシャルワーカーが、非常に有名でして、今年、サイレント・プアというドラマがNHKで放送されました。正に、コミュニティソーシャルワーカーをテーマにしたドラマです。その後、NHKのプロフェッショナルというテレビでも取り上げられたということで、かなり今、全国的にメジャーなところになりました。

このコミュニティソーシャルワークという言葉は、日本社会事業大学の大橋謙策先生という方が、かなり早い段階から提案されてきた言葉です。今まで行われてきた社会福祉協議会が中心にやってきたコミュニティオーガニゼーションという住民の組織化という言葉ですけれども、それではなかなか個別的な問題を見落としがちだったと。今後は、地域に基盤を置きながら、個別的な生活課題も視野に入れたソーシャルワークが求められてくるんではないかということを、この「地域福祉の主流化」という本の中にも、大橋先生の言葉として書かれています。

その後、地域福祉コーディネーターの配置というものが、厚生労働省の「これからの地域福祉のあり方に関する研究会報告書」という中でも書かれていまして、ここは座長が大橋謙策先生で、今、文京区社会福祉協議会の計画(「文京区地域福祉活動計画」をいう。)の委員長もやっていただいている小林良二先生がメンバーとして入られているという、そんな報告書があります。さらに、野村総合研究所なんかも平成25年3月に「コミュニティソーシャルワーカー(地域福祉コーディネーター)調査研究」というものも出されていて、かなり今広がっています。

社会福祉協議会平成19年から立川市の社会福祉協議会が地域福祉コーディネーター、関西ではコミュニティソーシャルワーカーと言いまして、東京では地域福祉コーディネーターというふうに言います、同義語、全くの同義語でございます。豊島区は、コミュニティソーシャルワーカーという名称で配置していますけれども、立川市も西東京市も練馬区も調布市も、地域福祉コーディネーターという名称で配置が進んでいます。

豊島区は、今年から6地区に各2名ずつ配置されています。立川市も、これからまた増やしていくということで、どこの社会福祉協議会も、今、この地域福祉コーディネーターをどう配置していくかということが、非常にテーマになっています。皆さん御存じのところと思いますけれども、地域包括ケアシステムの実現に向けてということで、介護保険の改正に伴いまして、生活支援コーディネーターを配置して、住民主体での生活支援の支え合いの仕組みを、どう地域の中につくっていくかというのも、ここ数年の非常に大きなテーマになるだろうと思っております。

そういったところで、全国的にもかなり、最近、取り上げられているところなんですが、地域福祉をどのようにシステムとして作って、構築していくかというのは、非常に今これから考えなければいけない大きなところかというふうに思います。

私たちも、こういったような勉強をして、社会福祉協議会に入って、地域福祉を推進したいという思いで入るわけなんですけれども、入ってみて、あれ、というふうな感じがしたんです、ちょっと違和感というか。

というのは、私は社会福祉協議会に入って6年目ですが、3年間、ボランティアセンターに配属になりました。毎年、ボランティア養成講座というものに携わっているんですけれども、養成講座にいらっしゃる方というのは、300人ぐらい毎年いらっしゃる。申込書に、何かやりたい、地域のためにやりたい、誰かのためにやりたいというような申込理由を書いていらっしゃるんです。すごく心強くて、こんなふうに何かやりたいと思っている方はたくさんいるんだなということですが、ただ一方で、困っている人と全然つながっていないなという感覚があったんです。

例えば、行政のほうから、これはちょっと制度に当てはまらないから、ボランティアで何とかできないかというような形で、こちらにいらっしゃるんです。こういう方は多分すごくたくさんいるだろうなと、そこが何か、ここをうまくやりたいという人とやってほしいという人が、うまくマッチングされていないなというのが、何となく現場の感覚でありました。

そこで、平成24年度から地域福祉活動計画を策定していくということで、住民の方を交えて計画を策定していったわけなんですけれども、そのときいた常勤の職員は、8人ぐらいだったんです。とにかく、50回ぐらい会議をやりながら、現場としてどういうことが課題で、どういうことを社会福祉協議会としてやっていかなければいけないのかということを話し合いながら、この計画を策定していきました。

一番大きなテーマとしては、私たちも地域に出ていって困った人を見付けていこうということで、平成24年から、駒込地区をモデル地区として、地域福祉コーディネーターを1名配置するということを進めていきました。その1名に選ばれたのが、私だったということです。

これは、本当に、他の東京都の社会福祉協議会の方たちとも意見交換をするんですが、なかなか初めてやることで、専任で人件費を付けていただけるというのは、非常に難しい。今、世の中の状況でもあると思うんですが、本当に理解してくださって、社会福祉協議会がそういって言っているんだったら、まず応援してみようということで、1名付けていただいたのは、本当に有り難かったなと思います。他の社会福祉協議会は、まだここで非常に苦労して、人件費を付けていただけないというようなところも、たくさんあるような状況です。

では、ここから具体的に、地域福祉コーディネーターとしてやってきた、具体的なお話をさせていただきます。

まず最初になんですが、個別の方への支援、そして地域支援、この二つが大きく役割としてはございます。よく、地域包括支援センター、高齢者あんしん相談センターとどう違うのかというふうに聞かれることがあります。私も、最初は具体的にどういうふうに明確に言葉で説明していいか、ちょっと分からない部分もあったんですが、やってみる中で非常に分かってきたことがあります。地域包括支援センターと大きく違うところは、住民の力を引き出すための個別支援をしていること。地域包括支援センターの場合は、その方への直接的な支援がメインというか、地域づくりといったものも地域包括支援センターの役割の中には、もちろんあるんですけれども、そこよりはやはり、結構今、重い虐待のケースですとかが非常に多くなってきていて、やはり世帯だとか個別の支援が、地域包括支援センターは中心になるわけです。

ここで、地域福祉コーディネーターは、その個別の方への支援を、住民の方とやることで、住民力を引き出しながら、行く行くは地域づくりをするための個別の支援をするということが、大きく違うところだと今感じています。

具体的には、様々な相談があります。ごみ屋敷の支援、これは非常に多いです。あと、植木の世話から来る近隣トラブル。私も文京区生まれで文京区育ちなので分かるんですが、うちの実家も、本当にマンションかと思うような狭い立地のところにぎゅうぎゅうに一軒家が並んでいるところにあります。文京区は、木のトラブルは非常に多くて、そんなに大きくはならないだろうということで植えるわけです。それが、若いうちは切ったり、お金を掛けたりとかできるんですけれど、できなくなってきたときに、大木になっていって、その落ち葉の処理もできない、切ることもできないというようなことで、それが地域の課題というふうに上がってくるようなケースが多々あります。そして、孤立している、これは高齢者でも子育て世代でもそうです。あるお母さんなんかは、妊娠して、旦那さんも忙しい、近くに身寄りの方もいない、地域との関係も無いということで、妊娠して不安でしようがない、誰か話を聞いてくれるボランティアを紹介してくれと来られた方がいました。それだけ、孤立している状況というのがあります。そして、引きこもりの相談、あとは経済困難、これは生活保護まで行かないようなケースです。

地域福祉というのは、非常に生活全般に関わることですので、分野がないです。なので、本当に様々な相談を受けています。その相談の入るきっかけですが、御本人から入るケース、これはまれです。やはり、本人がそもそも課題だと自覚していないとか、言えないとか、そういったような方が多いので、区議さんから幾つか御相談いただいたケースがありましたけれども、一番多いのは民生委員さんからの御相談が多いです。そしてあと、コーディネーターが、たまたま会議に行って、尋ねたときに相談が来る、わざわざ電話して言うほどのことでもなかったんですがと前置きがあって、たまたま会ったから、そういえばこういう方がいてねというような、アウトリーチするからこその相談があります。あとは、住民活動の場を作ったことで相談が入る。これからお話しする地域支援の中で、浦田さん、ちょうど良かった、こういう方が来てねといったようなお話で、御相談が入るようなことがあります。

今日お話しさせていただく個別支援の事例の一つは、ごみ屋敷の支援です。これは、地域ぐるみで解決の方向へ向けて支援したという事例なんですけれども、最初は、ひとり暮らしの70代女性の方なんですが、「蛇が出た、取って取って、あそこに蛇がいるでしょう」と近隣の方に言ったのが最初のきっかけでした。これはおかしいなと、もちろん蛇なんかいないしということで、民生委員さんを通して相談がありました。

ひどい臭いで、虫もすごく発生しているというような状況、写真で見ますとこんな感じのうちなんです。初めて行ったとき、愕然(がくぜん)といたしましたが、ドアが閉まっていても、臭いが外まで漏れてくる。こういうようなドアにガラスがあるんですけれども、そこに外から見ても虫がびっちり中に見えるといった、そんなような状況でした。それだけではなくて、問題行動がもう既に起きていまして、夜中の2時に前の人のおうちのベルをピンポンして、「あなた、何とかさんをかくまっているでしょう。この本を何とかさんに渡しておいて」ということを定期的にやるので、その方も不眠になってしまうというような状況でした。あとは、玄関前に出てきて、何とかさんと言って、全然人がいないほうに叫ぶというようなことも続いていました。

普通だったら、専門職が行って、介入しようとするわけなんですが、鍵も閉まっていて、ベルも壊れているので、介入のしようがないという状況でした。住民の皆さんも、寝られないし、いつまで掛かるのかというような、かなり疲弊されている状況でした。

皆様にお配りの資料には、写真がございませんが、ちょっとプロジェクターの写真を見ていただければと思います。これはキッチンです。1回ちょっと掃除した後なので、少しきれいになっているという状況なんですけれども、最初は、このキッチンが見えないぐらい、洗濯機も見えないぐらいごみが覆いかぶさっているという状況でした。ここは部屋ですが、こういったような足の踏み場もないほどです。ここは、お風呂場が見えない状態、全く使われてもいない状態でした。これは、皆さん何だと思われますか。これは、ちょうど階段の踊り場です。階段を上がったところに、最初これの3倍ぐらいの量のものがあって、坂道、ゲレンデのようになっていて、そのままいきなり階段という形になっているんです。これ、何だろうと、ここからすごい臭いがして、結局、後から見たところ、汚物の層だったんです。汚物、新聞、汚物、新聞というような、ミルフィーユ状態になっていて、この話をしてミルフィーユを食べられなくなっちゃった人がいたんですけれども、そういう層になっていました。数年掛けてこういうものが、家の中の幾つかのところに作られていたんです。結局、後から分かったのが、トイレが完全に詰まっていた、多分、数年のレベルで詰まっているというような状態です。

いろいろなごみ屋敷を見てきましたが、それぞれのごみ屋敷によって、ごみの質というのがやっぱり違います。こちらの方の場合は、コンビニで買って食べたものを捨てずにそのまま家にぽいとやる状況です。それを、ネズミが食べて、中身はきれいに無くて、ふたが閉まって、これだけ穴がちょっとだけ開いているようなものも、結構たくさんありました。

不思議と、こういう状態のところは、ゴキブリがいないんですよ。ネズミはいるんですけど、ゴキブリがいない。大体どこもそう、不思議だなといつも思うんです。ここまで来ると、非常に解決までが難しいんです。本当にこれは、行政の方、地域包括支援センター、保健師さん、みんなで本当に悩みながらやった、解決の方向に導いた支援でした。

では、どうやって本人に会うのかということなんですけれども、ここで近隣の力というものが生かされるんです。前の家のおばさんに、この人が出てきたら、私に連絡くださいというふうにするんです。そうすると、「浦田さん、出たよ」というふうに電話が掛かってくるので、あと15分で行くから、ちょっと引き止めておいてくださいということを、何回も繰り返すわけです。そして、状況確認。本人と話をしながら、一番最初に介入できたのは、玄関周りをちょこっとだけ、本人が機嫌が良さそうで、関係性もできてきたころに、やらせてくれたわけです。

片付けますと言ったって、お話はなかなか通じない状況ですので、「これ、捨てていいですか」と聞いたら「うん」、「これ捨てていいですか」と聞いたら「うん」、といったやり取りを通して、少しずつ中に入っていく、世間話をしながら入っていくと。この方は、全く支援を拒否されていた方なんですが、玄関口に新しい掃除道具が置いてあったんです。このときに、これは、本人も、やっぱり何とかしたいんだなというふうに思ったんです。だけれども、やっぱり支援をしてほしいということを言えない状態であったわけです。

地域会議の様子が分かるのが、この写真です。地域の皆さん、専門職の方と一緒に、どういうステップで解決していこうかということを検討する場を地域会議というふうに呼びました。その中で、ちょっと分からないことがあったわけです。障害がある方、認知症の方を見掛けたときに、どういうふうにお声掛けすればいいか分からないということがあったので、講師のドクターを呼んで、勉強会を開催したりということをしました。

専門会議というのは、専門職だけの集まりで、どうやって公的な支援のほうにつなげていこうかというのを、検討する場でした。

こういった取組をやりながら、玄関清掃をしたり、台所清掃、これを地域の方に協力していただいて、民生委員さん、近隣の方、地主さんなど、みんなと一緒に掃除をしていきました。その中で、水漏れなのか、ちょっとその後も結局分からなかったんですが、水道代を、1回5万円払っていらっしゃったんです。皆さん、水道代は月にどのぐらい掛かるか分かりますよね。トイレもお風呂も使っていない状態で5万円掛かっているということが分かったり、使ってもいない携帯電話をずっと解約しないで持っていたり、トイレが一切使用できない、見ましたけれども、トイレが正に地獄絵図のような状態で、床板が腐るような勢いであふれ返っているような状態でした。

こういうことが分かって、また専門会議を開いて、地域会議を開いてということを繰り返しながら、ある日、合い鍵を作ったらどうかという話が出たんです。ただ、これは専門職として、なかなか作れないですよね。権利の問題だとか、いろいろありますから。そうしたら、地主さんが、「私が同意を得て、作りましょう」ということを言ってくださって、本人に同意を得て、このときに、例えば、弁護士さんに、こういうやり方をして大丈夫ですかねというようなアドバイスは、必ずこちらのほうでいただくわけなんです。こういう手順で、こういう同意を得れば大丈夫だよということを言っていただいて、住民の方と一緒に合い鍵を作りました。

本当にこれは、みんなで手を取り合って喜んで、この合い鍵でこの人を本当に救えるねということで、本当に住民の方と一緒に喜べたようなときでした。その後、業者さんに入っていただいて、全体の掃除をしたというような流れがありました。その業者さんに入っていただくときも、この期に及んで本人が拒否をするということもありましたが、想定の範囲内だったので、数日前に、住民の方、地主さんに、あらかじめ本人を説得していただいて、お金を預からせていただいたということも準備としてはしておいたんです。でも、地主さんと民生委員さんには、結局、幾ら私たちが頑張ったところで、住民の顔のつなぎというのは、全然かなわないんです。昔から顔を知っている人が、私たちが手伝うからやらせてちょうだいと言った言葉は、非常に大きくて、それによって、本人が、それならということで、許可してくださって、業者さんに入っていただけたということがありました。最後、予想よりひどかったので、預かっていたお金が足らなくなってしまいましたが、御本人が出してくださいました。現金を持っていらっしゃる方だったので、割と早かったんですけれども、最後はありがとうということで、感謝の言葉もありました。

清掃後の写真ですけれども、一般的に言ってきれいな家かといったら、そうでもないんですが、こういう形で、ごみがなくなった状態です。本人の部屋です。ちょっと手前の部分に黒ずんでいる床がありますけれども、さっきのミルフィーユがここにもありました。床があったんだ、畳なんだということで、みんなでちょっと喜んだんですが、ちょうどベッドの高さと同じぐらいだけごみが積もっている状況で、ベッドは虫の卵だらけというような状態でした。それを、手で落としたわけなんですけれども、このお部屋というのは、やはり、本人が心を許した人しか掃除できなかった、業者は入れなかったお部屋でした。

お風呂もあったんだということでしたが、弟さんの御遺骨が、このままになっていて、恐らく、この辺から何か、御本人の認知症が進んでしまったのではないかと思いました。

ここまで来ると、解決は本当に大変で、一機関ではとてもできないだろうというふうに、やってみて思いました。ここまで来てしまった課題・原因は四つあるんです。一つは親族がいない。いないわけではないんですけど、協力できない状態ということです。御親族がいらっしゃると、もうちょっと早い段階で、連れていっちゃいますみたいなことができるわけなんですけれども、誰がゴーサインを出すのかということが、非常に難しい。人権の問題もありますので、そう簡単に行かないということがあります。

二つ目は、何らかの精神疾患があり問題行動が出てきている。これは例えば、認知症でも、御本人が判断能力がつかないところまで来ていると、なかなか話が進まない、拒否してしまって進まないという状態があります。この方も、そういう状態でしたが、他の方でごみ屋敷なんかをしても、本人に判断能力があれば、そうだよね、分かったというふうに、時間を掛けて環境をちゃんと作っていけば納得してくださるんです。しかし、それをはるかに越してしまっている状態だったということがありました。

三つ目は、医療につながっていない。これは、医療につながっていないということが、こんなに難しくするのかということを、私も非常に学んだケースだったんです。行政の制度とか、公的な資源、サービスというのは、その人が何であるかということをカテゴライズしてから結び付けるわけですよね。高齢者であるとか、障害者であるとか、介護度が幾つであるとか。というのは、基本になるものが医師の診断書であるわけなんです。その証明を得て、公的な資源につないでいくんですけれども、この方の場合、医療に一切つながっていなかったので、何であるかが分からないから、資源がなかなか使いづらいということがありました。

四つ目は、助けてと言えない。セルフネグレクトという言葉がありますが、全てを諦めて放棄してしまっている状態。この状態になると、本人も嫌と言っちゃうと、なかなかできない、そういう状態がありました。日本人は、本当にそうらしいですね。他の区で、助けてと言う練習をするというサロンがありましたけれども、みんなで最後は助けてと言って終わるというような。それぐらい、助けてとなかなか言わない、遠慮がちな民族であるというふうな話がありました。

しかし、このときに、住民の方が、この方を支援する過程でおっしゃったことが、「この人を助けるだけではない。これは私たちの未来の姿かもしれない」ということでした。私たちも、こうやって判断能力がなくなったときに、放っておかれるのかしらと思ってしまうと。だから、私たちももっと勉強して、福祉のことを知って、そしてお互い早くに見守れば、早くに異常に気が付けば、ここまではならなかったのではないかというようなことが、話としてありました。この地域では、福祉勉強会を開催しようということで、近くのお寺を借りて、近隣の方に集まっていただいて、いろんな講師、地域包括支援センターの職員ですとか、社会福祉協議会の職員とかが行きまして、勉強会をすることになりました。これを、ちょうど宅配弁当の試食会と併せて実施しました。参加者は、みんな御高齢の方で、本当に戦時中を生きてこられた方で、自分でやらなければみたいなことで、すごく気を張っていらっしゃるんです。例えば、旦那さんがこうやって大変なとき、入院しちゃったとか、大変なときは、こういうものも使ってもいいのではないかみたいなことを、勉強会を通してみんなで学んでいくような、そういうことをやっています。

今後、この地域は非常に高齢者が多い地域ですので、見守り体制をどういうふうに作っていくかというのが、今テーマになっておりまして、これからそのお手伝いをしていきたいと思っています。

このような個別支援を幾つか繰り返していくと、大分やり方が分かってきます。大体、こういう流れになっているんです。一般化するというんでしょうか。相談を受けまして、最初に状況確認、そして信頼関係づくりをします、ここが非常に長いです。その方が、本当にどういうふうに困っているのか、言葉だけでは見えてこないこともあります。様々な場面でお話を聞きながら、その方がどうしたいのか、何が支援として必要なのか、本人が思っているニーズと、こちらが見て分かるニーズと、やっぱりずれがあることが本当に多いので、そのずれを、お話をしながら埋めていくような作業をしていきます。そして、御本人の意思確認をして、つなげ先を確認して、つなげていく。簡単な御相談であれば、もっと簡単につながっちゃうのもあるんですけれども、ある程度複雑な課題を複数持っているような事例というのは、このように丁寧に、丁寧につなげていく。

状況によって、つなぎ先がない場合は、資源開発をするというようなことを、地域福祉コーディネーターとしては行っていきます。

この様々な個別のケースを、様々な人たちと手を取りながら、一緒に支援していくということが必要かと思います。やはり、地域福祉の分野は幅が広いので、全ての知識を1人の職員が持つというのは不可能なんです。それよりは、知識を持っている人を知っているというほうが大事なわけで、どこに聞けば分かるか、どなたに相談すればいいのかということを、コーディネーターになったら、まずはそういうことを勉強していくというのが最初かというふうに思います。これは、公的な方たちだけではなくて、東京電力の方にも随分お世話になりましたが、民間の人たちも、弁護士さんも、消防の方も、いろんな方にアドバイスをいただきながら、進めています。

やってきた中で、先ほどの方の例というのは、非常にインパクトがありまして、いや、もっと早くに気付いていれば、ここまでならなくて、地域の中で暮らし続けられたのではないかというふうに思いました。やはり、地域福祉というのは、もちろんどうしても施設に行かなければならない状況というのはあるんでしょうけれども、できれば地域の中で暮らし続けるために、どうするかということを考えていきたいと思っていますし、そのためには、早くに気付ける仕組みが必要だと思っています。

そういった意味では、仕組みをつくるというのが非常に重要な役割でして、先ほどの「こまじいのうち」もそうですが、居場所を作りたいとか、高齢化が進んでいるとか、どうしたらいいかとか、学習支援の機会が必要だよねとかというような、様々な仕組みづくりに関する御相談も同時に受けています。どういう過程を経て、どういう人たちと一緒に、どうやって合意形成して作っていくかというのは、なかなか住民の方だけでは難しいところなんです。それを、コーディネーターとしてお手伝いしています。

これから、仕組みづくりの実践を三つほど御紹介させていただきます。これは、ある都営住宅のところで、自治会長さんから、高齢化が進んできて、何かやらなければいけないと思っているんだけれども、分からないんだよね、ちょっと手伝ってくれないかということが、最初に御相談でありました。最初の御相談というのは、私が配置されたときに、駒込地域活動センターの三縄所長と、全ての町会長のおうちにヒアリングという形で回らせていただいて、この地域にどういった課題があるんでしょうかということを聞かせていただいたわけです。そのうちの一つで、こういったような御相談がありました。

大きく言うと、3段階の支援のタイミングがあります。最初はまず、その地域でどういった人がいて、何をやりたいのか、何ならできるのかといったことを、まず人を知らないといけない、そして、資源を知らないといけないわけで、まず状況調査という期間が必要です。その中で、こういうことだったらできそうだな、この人がキーマンになりそうだなということを把握していきます。

その次の段階として、意識合わせというのが必要です。こういう組織のほとんどは、やりたいという人は数人でして、その他大勢の方はどう思っているか分からない、何人かの方が、そんなことやる必要があるのかとか言ったりするわけなんです。どの組織でも同じですよね。ここでは住民懇談会というのを月に1回開きまして、皆さんの意識を合わせる機会をお手伝いしたということがありました。それが終わって、ようやく企画立案に行くわけです。ほら、みんなこう思っているんだから、これをやりましょうというところまで行くと、非常にスムーズなんです。そこまで行って、ではこういうスケジュールで、こういうふうなステップで作っていきましょうというようなお手伝いをします。

住民懇談会は、非常におもしろくて、本当に住んでいる一般の方が、話をしやすいように、20分間のワークショップを東洋大学の小林先生と一緒に開発しました。東日本大震災の被災地のほうで使われている手法を少しまねしまして、カードみたいなものを作ります。そのカードには、高いところの掃除とか、遠くまでの買い物とか、日常的な生活に関わるようなものを落とし込んでいきます。その中に、見守りとか、交流とかというのも入れます。そして、今すぐこれが何か支援とか、サポートとしてあったらいいなというものと、10年後にあったらいいなというところを二つ作りまして、それをみんなでゲーム感覚で分けていくわけです。

隣の近所のおばあちゃんが困っているから、これは確かにサポートとしてあったらいいなということで、10年後あったらいいなのところには、みんな生きていないと言いますけれども、ではその間ぐらいのところで、ではこれは5年後ねなんて言いながら、分けていくわけです。

この結果を、東洋大学のほうで分析していただきましたところ、見守りが必要だと言った方が非常に多かったんです。ここでは、孤立死ですとか、火事、心中事件なんかも起きてしまったということがありまして、住民の方も非常に危機感を持っていらっしゃる状況だったんです。それをグラフ化して、皆さんの前でお伝えしたところ、そうか、みんなも見守りが必要と思っていたんだということになるわけです。

では、見守り機能を持った居場所作りを、みんなで集まる機会を作ろうよといったようなところで、今、企画をして、試行的に進めているところです。その過程で、こちらに住んでいる方で、精神障害と知的障害のある御夫婦からの御相談を、住民の方が発見してくださって、私のほうにつなげてくださいました。私のほうから、障害福祉課や保健師さんに一緒に入っていただいて、会議をしたりなんかして、公的な支援のほうにつなげていくというような支援をしています。

また、ここの場所では、7人の兄弟がいる御家庭とか、両方とも知的障害の御夫婦にお子さんがいるケースとか、学習が遅れているなんていう話もあって、学習支援の機会が必要だよねというような話も出てきました。ちょうど同時期に、ボランティアで勉強を教えたいという方からの御相談が、ボランティアセンターのほうにあったということで、学習支援の「てらまっち」というものが立ち上がりました。文京区は私も生まれ育ったまちで、小学校は誠之小学校を出ましたというと、優秀だねと言われて、近くに住んでいただけなんだと思うんです。当時の誠之小学校も、ほとんどが中学受験をされて、女の子の友達でも、本当に1人とか2人だけしか、第六中学校に行くと決めていた子はいないぐらい、数十年前はそういう状態で、今はもっとそうだろうなというふうに思います。その中で、塾に行けない状態で、勉強が遅れていくのはどういう気持ちなんだろうというふうに思いました。文京区だからこそ、これは丁寧な支援が必要なのではないかというふうに思ったわけです。

他の区の人に話を聞いたら、その区では、俺たち勉強できないぜという人たちでグループになるそうなんです。だから、仲間がいると。でも、文京区は点在化しているので、孤立しちゃう状況があるということを改めて学んだところです。

そういうことで、集合住宅といろんな連携をしていたので、そこの集会室を、まずは最初、3か月だけお借りして、この「てらまっち」を立ち上げさせてもらえないかということで、御相談したら、3か月だけなら大丈夫だよと言っていただいて、始めました。

立ち上げるときに、最初、3人ぐらいの先生たちで立ち上げました。そして、そういうお子さんたちを集めたら、必ず生活支援の課題、福祉的な課題が出てくるだろうなということがございましたので、実行委員を作りました。その中で企画をしてきて、こういうボランティアの先生たち、民生委員さん、青少年委員さん、そして地域活動センターの三縄所長が、三縄所長も大分いろんなところで酷使されていますが、実行委員会に入ってくださいました。

最初、場所がなかなか無くて、民生委員さんが、地域の資源を御存じで、あそこの神社の社務所が使えるかもしれないよ、浦田さん、話に行ってごらんというふうに言ってくださって、行ったところ、使っていいよということで、次は神社の社務所をお借りいたしました。その次に、どうするかといったときに、ちょうど「こまじいのうち」ができて、この写真は、こまじいのうちでお勉強を教えてもらっているという場面です。先々を見据えた運営を、こちらでは先に予測しながら支援をしていくということをします。

子ども家庭支援センター、教育センター、生活福祉課といったいろんな方たちと一緒に、お子さんをつなげていくというようなネットワークをつくっていきます。そして、「てらまっち」のほうで、課題が見つかったお子さんに関しては、また子ども家庭支援センターとか、教育センターを通して学校のほうに伝えていただくというような支援をしています。

今度、生活困窮者自立支援制度の学習支援事業を文京区も始めたいというような御意向があるということをお聞きして、今、そちらの事業を「てらまっち」で委託できないかということで、生活福祉課とお話を進めているところです。そして、こちらの団体は今まで2団体だったんですが、今後、一般社団法人という法人格を取っていこうということで、その準備も、発起人会を作って進めているところです。

以上のような取組を行いながら、住民組織が持続をしていけるような支援、そしてそこから、また新たな早期発見で課題を掘り起こして、それをコーディネーターがつなげていくというような支援をしていきます。ここには、東京大学、早稲田大学、東洋大学の学生さんも、ボランティアとして関わってくださっています。

そして、最後に「こまじいのうち」です。皆さん、午前中に見ていただいたところです。最初のきっかけとしては、気軽に立ち寄れる居場所が地域の中で無くなってきているということを、町会長が懸念されていたということから始まりました。そして、オーナーの秋元さんから提供してもいいよというようなお話がありました。そこで、駒込地域活動センターは、事務局として町会連合会の意識合わせ、そして私のほうは、ボランティアさんの意識合わせをやっていきましょうということで立ち上げました。

秋元さんは、そもそもこの近所にちゃんと御邸宅がございまして、本当に30歩ぐらい先のところに住んでいらっしゃいます。ここは、秋元さんのおばさんのおうちです。秋元さんが随分介護をされて、相続されたということがありました。それまでは、秋元さんのお客さんが来たら、ここでちょっとみんなで飲むようなことで使って、ゲストハウスという格好いい言い方をされていましたが、というふうに使われている状況だったんですけれども、そこを使わせていただくことができた。

そこで、先ほどの話と同じなんですが、最初に、簡単な素案をこちらで作っていきます。それを意識合わせする場を実行委員会という形で作って、そこでたたいていきまして、企画立案をしていきます。そして、ここで協力者としてどんな方に入っていただくか、実行委員会に入っていただくかというような支援をして、そして立ち上がっていくときの、ボランティアさんの意識合わせ、そして今どういったようなことが課題なのかというようなことを明確化して、それを議題として実行委員会に提供する、そして、活動の相談に乗っていくような支援をしています。

「こまじいのうち」は、今考えてみると、成功した要因が幾つかあって、一つには、町会連合会が関わったということ、これは非常に大きいです。やっぱり、町会連合会という信頼感と、あと周知力、これは非常に大きいものがありました。最初に、去年の10月1日にオープニングパーティーをしたときに、近隣の方が様子を見にきたわけなんですけれども、「何か宗教団体かと思っていたんだが、町会長がいたから、町会が本当にやっているんだ」ということで、安心されたとおっしゃっていました。それで、来やすくなったということがありました。

あとは、周知力です。町会の掲示板と回覧板を使わせていただいているんですけれども、これは皆さん御覧になったことあると思うんです。時間割表みたいなものを貼っているんですが、回覧板も大きいんですけれども、町会の掲示板というのがすごく大きくて、若い方はマンションに住んでいると、回覧板は回らないらしいんです。でも、町会の掲示板を見て、皆さんいらっしゃるというような、そんな状況になっています。

次に、この実行委員会には四、五十人の方が参加しています。町会長、民生委員さん、話し合い員さん、見守りのサポーター、青少年委員さん、文京区囲碁指導者連絡会、地域活動栄養士会、東洋大学、更生保護女性会、ボランティア団体という形で、ものすごい方たちが一杯、このテーブルを囲みながら、こんなの絶対、話がまとまらないのではないかと思ったら、案外、まとまりました。

この中で、名称はどうするかということで、10個ぐらい提案したんです。その中で、ちょっとおもしろいのを一つぐらい入れておこうといって、駒込地区の町会長はみんなおじいさんだから、「こまじいのうち」という案を出したら、それに一番多く手が挙がって、決まってしまったということがありました。

あと、利用料を取るかどうか。無料がいいのではないかという人もいましたし、いや、取ったほうがいいとか、いろんな人がいました。利用料を取るかどうかも、ここで考えていきました。

あと、これが実は一番大きかったのではないかと思いますが、地区外から受け入れるかどうか。普通、町会連合会はやっぱりそのエリアの人たちを対象にしますね。それを、どこからでもいいから来てくださいということにしたのは、非常に大きかったなと、今から考えると思います。

町会長たちが一番大事にしていることは、プログラムを作らない、いろんな人が来やすいものにしていくことというのが、実は根本にあるんです。これも、この実行委員会で固まったことなんです。なので、本当はマージャンや囲碁などはやりたくないんです、町会長たちも。でも、そんなことを言っても、最初に居場所ですなんて言ったって、はい、では来ましたなんていう人は、なかなか少ないわけで、最初はまず、そういう企画をやっていかないと、人は集められないよねといったことも、この中で決まっていきました。

この企画にたくさんの方が最初から入ったことが、後にいろんな課題が出てきたときに、その人たちのネットワークが生きてくるわけです。先日、ハロウィンをやりましたけれども、三、四百人の人が集まったパーティーになったんですが、そうやって、いろんなネットワークが生きてくるというか、増えていくというようなことがありました。ですから、実行委員会に最初から多くの方が入ったことが良かったのではないかというふうに思っています。

次に、布ぞうり作り。これも全て講師はボランティアで、布ぞうり作りを教えられる人を、住民の方が引っ張ってきてくれるわけです。ビーズといったら、ビーズを作れる先生を引っ張ってくる、ランチ会といったら、食事を作れる人を引っ張ってくる、若しくは自分から作れますよということで言ってきてくださる。脳トレマージャンは、社会福祉協議会の煙山会長も、厳しい御指導をしてくださいました。ゆる育カフェをやったり、子ども遊び隊、これは更生保護女性会のプログラムですけれども、更生保護女性会だけではなくて、こうやってオーナーの秋元さんも手伝ってくれたり、地域のボランティアの方も一緒に運営しています。

そして、運営費が足りないということで、いろんな御寄付をいただいて、ボランティアでバザーもやっております。

ボランティアさん同士の情報交換の場が少ないということで、ボランティア交流会をとんかつ屋さんでやったんですが、和室がぎゅうぎゅうになるほどの、定員ぎりぎりまで受けていただいたということがありました。

そして、この中で助っ人隊というものもありまして、近隣の方で、困っていらっしゃる御高齢の方のおひとり暮らしのうちに、水まきを今定期的に、有料でお手伝いしているというようなケースもあります。

1年がたちまして、先ほども午前中に御説明させていただいたんですけれども、人材育成とかではなくて、本当にいろんなことができる人たちが、こういう場を作ったことで、結び付いてくるわけです。引き寄せられて、その人たちが活躍できる場になっております。そして、参加者と支援者はボーダレス、誰が参加者で誰が支援者なのか分からないぐらい入り混じっていて、参加者だと思ったら、その人が支援者になって、今、ボランティアコーディネーターとして活躍しているというようなケースもあります。

そして、新たに、子ども、若いお母さんたちのサロンが、休館日の日に立ち上がっていて、皆様のお手元に社会福祉協議会のサロンのパンフレットを先ほどお配りさせていただきましたが、今、区全体で九十何件ぐらいあります。これは、テーマ型のサロンです。主催してくださるという方に助成金を出しているわけなんですけれども、これを活用していただいて、「こまじいのうち」で休館日にサロンをやりたいという方に、この助成金を出して、運営していただいています。サロンに対しては、社会福祉協議会から助成金を出していますので、それをこまじいのうちに会場費として納めていただくと、こまじいのうちの運営費にもなるという流れになっています。

そして、社会的に孤立していた人たちがつながっています。ひとり暮らしの方、身寄りが急に皆さん亡くなってしまって、本当に1人になっちゃった70代の男性の方も、今、ここでスタッフとして働いてくださっています。あと、ひとり暮らしで、生活保護を受けるまでもいかないんですが、かなり困窮したひとり暮らしの70代の男性も、かばん作りの先生ということで、こちらに来ていただいています。鬱で休職中の方もボランティアとして参加してくださったりだとか、そういう形で役割を持って、堂々とこの場に来られるといったところが、この場のいいところかと思います。そして、そういう方たちを温かくフォローしてくださる、活動しやすいように、周りの方が気を使ってくださるというような、そんな場所になっています。

これは、非常に継続的な支援が必要だなというふうに今、感じています。こんなこと始めてみたいという相談は、やはりずっと継続的にあるので、その相談にコーディネーターとしては乗っています。あとは、人がなかなか来ないのよというようなプログラムには、そこの団体さんのところに行って、一緒に企画をするというような支援もしています。

そして、活動費が足りないよというような団体さんには、ではこういうサロンの登録をして、こういうお金を使ってみたらどうだろうかとか、こっちのボランティア団体の助成金というのもあるよというような御紹介をして、そういう御相談にも乗っています。また、こまじいのうちに来た方が、何回か失禁してしまうといった異常があったときに、ちょっとおかしいなということをボランティアさんが気付いてくださって、私のほうで、では地域包括支援センターの人に連絡しておきますねというようなことで、そういうふうにつないでいくような支援が必要になります。

このように、個人の支援と地域の支援というのは、本当に絡み合っているので、実際のところ、これから課題として出すんですが、5万人圏域を1人でやっていくというのは、なかなか難しい状況なんです。ただ、個人の支援をやるからこそ、地域のネットワークができてきて、それが住民主体の活動になっていくということで、非常に大事なんです。

私は、もう2年やってきて、非常にそれは実感しているんですけれども、それを皆さんに、どうやって見せていこうかということを悩んで、これをちょっと作ったので、前を見ていただければと思います。ちょっと動きますので。

緑の線というのは、ボランティアとか、見守り、訪問事業もボランティアですけども、社会福祉協議会というのは、元々このネットワークは持っていました。その中で、ちょっと外側に赤くなりました、その外で困っている人たちというのは、なかなか手が届かなかったんです、二つ赤くなりました。それを、今度、コーディネーターを配置して、専門機関のネットワークをつくっていきました。保健師さん、高齢者あんしん相談センター、障害福祉課といった行政の方たちと一緒に専門機関のネットワークを使って支援をしています。

その専門機関のネットワークでは、対応し切れないような方もいます。それを、地域のいろんな団体の方たち、ボランティアも含めてですが、いろんな方たちと一緒に支援を、そのネットワーク、この三つの大きいネットワークを使っています。

右に、ちょっと大きな赤い丸ができました。これが、先ほどの、例えば、ごみ屋敷だとしまして、これを地域の方たちと支援したことで、福祉勉強会という地域の中での仕組みが立ち上がりました。近くでやっていたサロンでも、また課題が見付かり、それをまたネットワークで支援していきます。集合住宅の仕組みづくりの御相談もあり、これもお手伝いしています。

その中で、今度また個別の相談が生まれていきます。それを、またネットワークを使って支援をしていきます。ここで、学習支援の「てらまっち」という資源がまたできました。でも、場所がないということで困っているところにできたのが、地域の拠点になった「こまじいのうち」です。これで、ここにまた課題も見付かるんですが、テーマ別の小さなこういうサロンがたくさんできました。そして、外側から、孤立していた方たちが、この場につながってくる。正に、地域支援と個別支援が、こうやって絡み合いながら、地域が活性化する、こういうような動きなんです。

これは、実は、本駒込のエリアに限定しております。なかなか、5万人圏域を平等にやっていくというのは、非常に難しいし、効果として見えにくいというところがありましたので、ちょっと私としては、この2年間、本駒込エリアを重点的にお手伝いしてきたというようなことがあります。

こういったことを可視化するということが、非常に大事だと思っていまして、地域福祉コーディネーターの行動記録というものを毎日とっています。どういう動きをしているのかということを。それを、例えば、当事者を直接支援するときは直接支援、その人に対して他の人と相談して支援するようなときは間接支援、そして地域仕組みづくりの支援、人材育成、啓発など、こういうふうに、コーディネーターの動きを目的別に分類して分析しています。2年間やってきたのが、こういう分析です。

この後に、富坂地区のお話をするんですけれども、例えば、こういうふうに見せていくと、青い線が個別支援の直接支援です。この直接支援がぴくっと上がりますと、間接支援が動くわけです。その分、結局、いろんなネットワークを使って支援をしているというのが、このグラフからも読み取れます。難しいごみ屋敷をやっていたようなときが重なったりすると、ああいうようなM字の形になります。

そして、おもしろいのは、緑色の地域支援なんですけども、最初、あんなに底辺を行っていたものが、2年目になりまして、「こまじいのうち」を始めた辺りから、一気に高くなっていきます。そして、個別支援を追い抜いて、今は地域支援が一番高いというような形になります。

やっぱり地域支援には時間と労力とが掛かる。数字は、2時間の会議も1カウント、1本の電話も1カウントというふうにして、時間では計っていないんですが、回数で計っています。これは富坂地区の事例で、ちょっとすみません、色が違くて見づらいんですけども、赤い色が地域支援です。私が始めた当初は、地域支援はほとんどニーズとしては上がってきていない状況だったんですが、恐らく、駒込地区の「こまじいのうち」のインパクトなんかもありまして、住民ニーズが最初から地域支援のほうに表出してきているというような状況です。

富坂地区は、7万5,000人の圏域で、あちらからも、こちらからも、「こまじいのうち」みたいなものを私たちも作りたいという御相談が来て、対応し切れないというような状況になっています。これらのデータから見ても、それだけ今までの住民の方の潜在的なニーズが出てきているのかというような感じがあります。

そこで、今後の課題といったところをお話しさせていただければと思います。

圏域が広いという点があります。関西のほうは、中学校区に1人。豊島区ですと、今2万5,000人程度に1人の圏域になっています。関西のほうは、非常に進んでいて、校区福祉委員会とか、地区社会福祉協議会といった形で、住民の福祉的な組織がもう既にあるところにコミュニティソーシャルワーカーが配置されて、そこと一緒に連動した形で様々な支援をしている。文京区は何人のところに配置されたのとか言われて、小さな声で「5万人に1人です」と言うみたいな状況なんです。ちょっと、こちらの圏域に関しては、これから来年度、地域福祉活動計画もありますので、その中で、また考えていかなければいけないところだなと思っています。

そして、あと、組織対応の充実というところです。ここは、今までの社会福祉協議会の動き方と全く違う動き方をしなければいけないような時期に来ているんだろうというふうに、社会福祉協議会全体、私たちはみんな思っています。今まで、事業別の係だったんですけれども、ここを地域別の係、もっと職員がアウトリーチしやすいような体制に変えていこうということで、地域福祉活動計画のほうでも考えています。

そして最後に、研修と育成といったところです。ここは内部でも、今、社会福祉協議会に入りたいという人たちは、正にこういうことをしたいというふうにして入ってくるわけなんです。みんな、本当にやる気もありますし、能力も高いです。民間会社でばりばりやっていた子もいますし、非常にやる気も能力も高い人たちが入ってきていて、そういった人たちに、もう2年やってきて、こういうある程度やり方というのは一般化できるというふうに思っています。ただ、5万人で実績を出すというのは、それはすごく難しい話ですが、適切な圏域で適切に配置していけば、きちんと実績を出せるような動きになっていけると確信しています。

この研修プログラムに関しては、東京都の社会福祉協議会、全国社会福祉協議会とも、今、私も研修の委員になっていまして、都社会福祉協議会レベルでも、きちんと研修の体系を作っていくということも、一緒に検討しているところです。

ちょっと、雑駁(ざっぱく)ではございましたけれども、2年間やってきて、3年目になりまして、こういう動きで、本当に住民の方のニーズも分かってきて、こういうふうにできればやれるといったところで、私たちも本当に学ばせていただいたところです。午前中に、「これはプラットホームだよね」と言ってくださった方もいましたが、これは多分、地域包括ケアシステムの、正にモデルになっていくのではないかというふうにも思っています。全国社会福祉協議会の児童部会でも、この前、フォーラムがありまして、私は「こまじいのうち」の話を、シンポジストとしてお話しさせていただいて、「これは正にプラットホームだよ」というふうに、その場でもおっしゃっていただいたということがありました。恐らく、「こまじいのうち」は、これからもっともっと有名になっていくのではないかというふうにも思っています。

このこまじいのうちのスキームを生かせるように、地域の中で広げられるように、是非御協力していただきながら、皆様と一緒に進めていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。

御清聴ありがとうございました。(拍手)


松下委員長 ありがとうございました。

午前中のいろいろなことに対して、半分ぐらい御回答があったかと思いました。秋元さんのこととかに対する御回答はあったかと思うんですけれども、社会福祉協議会と区が今後、どちらかに頼るということではなくて、共に本当にやっていかなければならないことなのかというような課題も見えてきました。委員の皆さんには、今の範囲の中で、質問等もできる時間があります。

その前に、午前中の質問で、もう少し、若いお母さんたちの集まるノウハウとか、そういったところを、もしお答えいただけるんであれば、そこを聞いた後に、ちょっと皆さんも質問を考えていただいてというふうにしようかと思うので、よろしくお願いします。


浦田講師 午前中に、若いお母さんが、なぜここに来やすい状況があるかというような御質問があったかと思います。どこで見て来るかというのは、町会掲示板を見て来るという方が圧倒的です。あと、フェイスブックです。皆さんフェイスブックを御覧になったことがおありでしょうか。「こまじいのうち」と入力してホームページで検索していただくと、出てきます。そのフェイスブックの更新は、正にボランティアの方たちがやってくださっていて、「こまじいのうち」が話しているというような体でやってくださっているんですけれども、そういうフェイスブックを見た若いお母さんたちが、誘い合って、来てくださっています。

若いお母さんたちは、こまじいのうちは規制がなく、ルールで余り細かいことをみんな言いませんので、やっぱりそれが居心地がいいというふうにおっしゃいます。行っていただくと分かるように、障子は破れて、破れたところから子どもが出てくるみたいな、そういうような状況でも、秋元さんは「障子は破れるものだからね」というような感じです。それと、あと飲食も自分たちで自由に作って食べることができるとか、そういう緩やかな場所で、あと、畳ですので、赤ちゃんがはいはいしても大丈夫なような環境ということで、居やすいし、来やすいというようなところがあるようです。


松下委員長 ありがとうございます。多分、元々の先ほどの質問は、集まるきっかけみたいなことだったと思うので、フェイスブックだったりとか、フェイスブックを見た人の、あとは人づてに聞いてといったことかというふうに思いました。

あともう一点は、秋元さんが、光熱水費の負担はぎりぎりできるけれどもとおっしゃっていました。答えられる範囲でいいんですけれども、固定資産税とか、そういう意味で、まだオーナーが背負わなければならない現状があったりとか、それをもう少し解決したいねという声があったりとかというようなお話があったので、その辺のところをちょっと伺えたらと思います。


浦田講師 お金に関しては、「こまじいのうち」以外もそうなんですが、何に困るかというと、家賃、固定資産税、光熱水費、この辺は、場を作るときに、やはりなかなか難しいところです。今回、東京都の地域の底力再生事業助成金を活用していますけれども、非常に苦労して活用しているんです。この助成金は、本当は1年ごとの単発の事業に対する助成金なんですが、三縄所長が、そこは一生懸命東京都とやり取りしながら、何とか申請したといったところがあります。

固定資産税は、完全に秋元さんが払ってくださっている状況です。光熱水費と家賃を含んで、月に2万5,000円、運営費のほうから秋元さんにお支払いしているという状況です。固定資産税も、結構な金額になるそうで、この辺がクリアになれば、他の地域でも、貸してもいいなと思う方が、きっと出てくるのではないかと思います。実際のところ、出てきています。3件ぐらい、空き家があるんですけれども、使っていいよみたいな話があります。

ただ、午前中にもお話が出たんですが、やっぱりその個人の方にお借りするわけなので、公共的な施設と違って、その方がいなくなったら、秋元さんが亡くなったらという問題は、やっぱりどうしてもあるんです。だから、もう少し、ほかの場所でも、こまじいのうちを展開することができれば、もちろん全く同じとはいかないまでも、同じようなことができるのかという意味では、何かしらの経済的な支援は必要かと思います。

もう一つは、人件費の部分です。特に、事務に関する人件費なんですけれども、これは、かなり三縄所長が町会の事務局として担ってくださっているところなんですが、ここら辺を、やっぱりボランティアで全部やっていくというのは、非常に難しいです。助成金の申請なんかも、すごく複雑で、難しいので、他の団体さんからも、やっぱりこういう場作りをしてきたときに、人件費、事務の部分は特に足りなくて困っているというような声があります。


松下委員長 ありがとうございます。正に、午前中に皆さんが気にされていた予算の問題です。人材に関してとか、家賃に関してとか、あと固定資産税の問題。固定資産税に関しては、「こまじいのうち」みたいな成功例があると、ハードルが下がるというか、やってもいいかという方が増えると思います。やはり、三縄所長も言われていたように、固定資産税に関しては、文京区とか、もっと上の方たちと相談する必要があるといった御意見もいただきましたので、こういったことも含めて、我々も考えていけたらなというふうに思いました。

あと、最後に4か月という短い間でオープンをしたということに対する、御苦労とかそういった御努力みたいなことがどうかということと、あとは漏れているところ、ございますか。その辺をご回答いただけたらと思います。


浦田講師 最初に実行委員会をやったのが5月だったと思いまして、10月1日にはオープンしていますので、月2回の実行委員会の中で準備してきたというのは、すごく大変なこともありました。ただ、案外、皆さんがこういう場所は必要だよねということを、何かすごく思われているんです。なので、マイナスなつぶしてやろうみたいな意見は、全然出なくて、むしろ一生懸命どうしたらいいかということで、考えたりだとか、たくさん物の寄附もありましたし、皆さんがすごくポジティブに考えて、一緒に考えることができたのは、この期間の短さでもできたことだろうと思います。

ただ、こちらからの御提案としては、プレ開催をしたらどうかということで、何となく練習で6月、7月に2回ずつぐらいプレ開催をして、そこで見付けた課題をまた実行委員会のほうでお伝えして、また検討するというのを、何回か繰り返しました。

最初は週2回とか週3回ぐらいしかオープンしていなくて、それをやりながら、準備はしていったというような形です。実際には、1月ぐらいから、火曜日から金曜日まで全部開けようということになったのですが、本当はもうちょっと、私はゆっくり進めてもよかったのかと、そのときは思っていたんです。住民の方から、いつやっているか分からないわよということを言われて、そうしたら、いつも手伝ってくださるボランティアの方々が、誰かしらいるんだから、みんなオープンしちゃいなさいよということで、広がったというようなことがありました。


松下委員長 ありがとうございます。午前中の御質問に対しては、これでいいかというふうに思うんですけれども、午後に浦田さんのお話を聞いて、委員の方で、浦田さんに御質問、または区との連携等を含めて、御質問等ありましたらと思います。どなたかいらっしゃいますか。

山本委員。


山本委員 すみません、1日お疲れさまです。

浦田さんに絞っちゃうんですけれども、あちらこちらで講演されたりとか、パネリストもやったりしていると、実際に、浦田さんがある地域の課題に対して関わったときに、何か月も関わらなければいけない状況にもあります。浦田さんの社会福祉協議会においての、いいですよ、余り全て全部つまびらかにということではないんですけど、雇用体系というか、仕事の体系は、今どうなっているんですか。


浦田講師 お給料は変わらないんですけれども、仕事量は相当あると思います。外に行く機会も本当に増えましたし、今、東京都もそうですけど、社会福祉協議会にとってすごく大事な時期だと思うので、そういう意味では、行かなければいけないなという意義を感じて、出ていっているわけなんです。もちろん、今日みたいな私がいない場面では、代わりはいないという場面はあるんですが、代わりでできる場合は、その辺はサポートで、非常勤のスタッフが、兼任ですが、1人いますし、ほかの地区のコーディネーターに頼む場合もありますし、上司に頼む場合もあります。

一応、そういうふうに皆さんがサポートをしてくださって、何とかやっているという状況です。ただ、やっぱり仕事の量は多いので、これはちょっと、文京区に住んでいる私だからできているというのはあると思います。この辺はもう少し整理して、一般化した形を作っていかないと、とてもではないけれども、他の人ではできないというのは事実だと思います。


松下委員長 山本委員。


山本委員 今、おっしゃっていたように、やっぱり意識が高いんだろうと思いますし、そういった意味では、自負しているということで、このシステムが早く構築されてというよりも、もう少し負担が軽くなるようなシステムに、豊島区でしたら2万5,000人とおっしゃっていましたけれども、そういった形になるように希望をします。区も何らかの支援をしていただきたいと思いますが、これが最初できるときに、本当に場所も分からず、近くにできたということは分かっていたけれども、実際、どのような形で行くのか、ただ単に地域のコミュニティの核ということなのかというふうに思っていたんです。しかし、ここまで1年以上たって、福祉的な面、そして子育て的な面、もちろん地域のコミュニティ、それで何でも相談だとか、そういったことが何もかも全部、そこが一つの核になっています。ただ単に皆さんが集まる場というだけではない、何か非常に重たい拠点になりつつあるなということで、そういった部分でいくと、オーバーフローしかけないかというふうにも、今日の話なんかを聞いていても思いました。その辺も含めて、早急にこれはちょっと何らかの、もう少し行政としてできる支援を考えなければいけないなと思います。正に、浦田さんのやっている仕事なんか、僕らが本当に見習わなければいけないような仕事というふうにも思いますし、そういった部分で、全国的にも有名になったということですから、何とか、是非議会としても支援をできればというふうに思っております。

感想めいたことで申し訳ないんですが、あと個別にはいろいろありますけれども、それはそれとしまして、是非お体に留意して頑張っていただきたいなと思います。ありがとうございます。


松下委員長 ありがとうございました。浦田さんが今日、午前中からずっとここまで時間を作っていただいて、なおかつ今心強いお言葉をいただき、みんな多分同じ思いは持っているんだと思うんです。今、せっかく山本委員からそういうふうに言っていただいたんで、ちょっとお話を伺いたかったんですが、適切な圏域で適切な配置という言葉があったので、浦田さんが思うそこのところを、もう一つだけ、今、山本委員から言っていただいたことも含めて、ちょっと御意見をいただければと思います。


浦田講師 ありがとうございます。非常に心強いお言葉だと思います。

適切な圏域と適切な配置については、これはまだ私の個人的な意見ということで言わせていただきます。もちろん来年、いろんな検証をしながら、人数とか配置とかというのは提案したいと思っています。私は個人的には、最低でも、各地域活動センターに1人ぐらいのコーディネーターがいれば、もっと地域活動センターと連携しやすいですし、個別支援と地域支援と両輪で、非常に業務としては一般化できるのではないかと思っています。

本駒込エリアを重点的にやって、本駒込エリアだけで考えると、大体2万5,000人ぐらいの人口割合でございますので、それぐらいに1人はいれたら、随分やりやすいなというふうに考えています。地域活動センターは、全部で9か所です。


松下委員長 ありがとうございます。先ほどのお言葉の中にも、来年度、地域福祉活動計画ができるということで、急いでいかなくてはいけない議題でもあって、ちょうどいいタイミングでこのように視察できて、皆さんの意見がまとまっていけば、すごくいいかと思います。引き続き、御質問等ありますか。

藤原委員。


藤原委員 この取組には、去年のそれこそ11月から注目していまして、きっかけというのは、北区のお友達がめんどりサロンというところを空き家活用でやっていまして、そこに行ったことがあります。そこでは、お料理教室とか、子どものそれこそ居場所とか、いろいろやっていて、文京区にも一杯空き家あるから、こんなのができないかと思ったのが始まりなんです。今お聞きしていると、空き家というより、空き家になる前の、要するに人間関係の中でできてきているので、空き家があるからできるというものではないなというのは、よく分かったんですが、一つには、町会の体質みたいなのもあると思うんです。浦田さんが西片にお住まいとおっしゃっていて、私も西片ですけれども、町会会館ができまして、ようやく少しは集まるようになりましたが、全然集まらない体質ですよね、やっぱり。空き家はたくさんありますけれども、全然みんな知らん顔の体質で、どんどん塀が高くなるという地域でして、そういうところは、課題は一杯あると思うんですが、課題抽出が難しいなというふうに思っています。

今後、ここがプラットホームになって、またモデルになって、広がっていけば大変いいんですけれども、ある意味では、今やっている、区がやっている新たな公共の担い手というのが、正にこれに当たるのではないかと思うんです。新たな公共の担い手は、補助金でいろいろなNPOとかが事業補助を受けていますが、事業補助ではなくて、さっき言ったように人件費とか、固定資産税とか、そういういろんな形が考えられると思うんです。やっぱり担い手づくりの一環として、何か区でもやっていただけたらいいなと思っているので、今後提案していこうと思いますけれども、はっきり言ってしまえば、今やっている新たな公共の担い手のNPOは、きちんと区内の課題をちゃんと捉えているかどうかというと、怪しいところだと思っています。こういう地元から出てくる課題を、本当にそれこそ丁寧に拾っていければ、それこそが新たな公共の担い手になると思うので、浦田さん1人で大変でしょうが、これから増えると思いますし、私たちもこれからいろいろ提案していこうと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。


松下委員長 何かございますか。


浦田講師 ありがとうございます。新たな公共の担い手で、様々な形で、NPOだとか、ボランティアグループが、本当にいろんなテーマを提案、企画を提案されているんですけれども、なかなかやっぱり地域のいろんなネットワークにつなげていかないと、何か企画が上滑りしちゃうというイメージです。分かりにくいかもしれないんですが、なかなか根付いていかないんです。「こまじいのうち」が成功したのは、最初の段階で、あれだけ地域の方が入って、地域の方が主催者として一生懸命ボランティアの団体の人たちと考えたことが、行く行くのネットワークに広がったということがあります。誰かがNPOなどをサポートしながら、地域のネットワークと結び付けていく支援をしていかなければいけないのではないかと思っているところです。

地域福祉コーディネーターとして、そういったところも、これから他の圏域でもお手伝いしていきたいと思っています。ありがとうございます。


松下委員長 ありがとうございます。

他にありますか。

國枝委員。


國枝委員 先ほどの西片の例では、そういう場所がありながら集まらないという状況、それが大多数なのかと思いますけれども、僕は、こういった事例は紙一重な部分があると思うんです。例えば、今回、こまじいのうちに関しては、何かのきっかけで、ちょっとトラブルがあったり、悪いことを言われるみたいなことで、急に秋元さん自身のお気持ちが変われば、あるいは外的な要因で、できなくなる状況というのがあると思うんです。そうなると、今までいろいろやって、計画とかを立てても、やっぱりそれが変わってしまうような状況というのが、こういう事例が増えれば、必ず出てくると思うんです。

その中で、秋元さんとどのように関係性を維持していくか、すごく大事なことだと思うんですけれども、何か工夫などありますでしょうか。


浦田講師 こんなところで言っていいのか分からないですけど、秋元さんは最初は、「俺は忙しいから、余り手伝えないよ」とおっしゃっていたんです。しかし、今は本当に管理人のように、鍵の開け閉めから電話対応から、お客さんをお迎えして、何かあれば私に連絡してくるという、すばらしいコーディネーターになっています。「こまじいのうち」での活動が、楽しいんです。それが、非常に重要なことで、ソーシャルワーカー、社会福祉士で、課題を持った人のニーズキャッチと、何かをしたいと思っている人のニーズキャッチというのは、同じことなんです。その人が、何を求めているのかを的確に把握して、その人をそのポジションに置くというような、非常にそれは似ているなというふうに思うんです。ボランティアさんも、「私、高齢者支援がしたいの」と言ってくる人でも、よく聞いてみると違うといったようなケースもあるんです。

だから、いかにその人が本来持っているニーズを把握して、その人が活動しやすい環境を徐々に徐々につくっていって、外堀を埋めていくかというような、それを楽しく、一緒にやってもらえるような環境をつくるかということがあります。

例えば、今、秋元さんは、あそこのうちの、本当に「こまじい」なんですよ。子どもたちは、秋元さんがこまじいだと思って、こまじい居ますかというふうに来るんです。あそこに、いつもボランティアコーディネーターとして手伝ってくださっている近藤さんは、秋元さんをお父さんみたいに思っていて、いつもボランティアで来る大学生は、本当にお友達だと思っていて、しょっちゅう秋元さんに電話をかけては、飲みに行きましょうなんていう誘う相手になってます。「何か家族経営みたいですね」と、私は言うんですけれども、秋元さんも、人と何かをやることの心地良さというのを、そういう中で感じてくださっているので、多少嫌なことは、これからもあると思うんですが、多分耐えていけるだろうなというふうに思っています。ありがとうございます。


松下委員長 ほかにございますか。よろしいですか。

では、海津副委員長。


海津副委員長 今日は、朝からありがとうございます。

ちょっとお聞きしたいのが、学習支援の「てらまっち」を立ち上げていただいて、経済困難で勉強できない子どもたち、確か週に1回、2時間ぐらい、ここのところで、その子たちは確か小学校4年生からでしたよね。その間に積み上がったものとか、様々ある中で、関係機関のネットワークからしたら、本来、学校が、そこに来なくてもいいようにすべきだと思うんです。何か、「てらまっち」の方々で見えてきたこととかを教えていただけると、また私たちが今度区のほうに伝えていけると思います。


浦田講師 ありがとうございます。

「てらまっち」のこと、私も実はもっとお話ししたいところがありました。実際に、文京区で経済困難な子どもがいるのかということを、立ち上げるときは、結構いろんな方に言われました。見えないんです、本当に。1年間、「てらまっち」をやってきまして、例えば、クリスマス会をやったら、クリスマスケーキを食べたことがないというお子さんがいたりですとか、あとは、ちょっと外に先生たちと一緒に遠足に行ったときに、友達と横に並んで歩いたことがないというようなお子さんがいたりしました。結局、不登校だったり、いじめられたりと、そういうのがありますので、非常にそういう孤立しているお子さんが、経済困難などのいろんな背景でいらっしゃるということが、本当に分かってきました。

そういったお子さんは、最初に勉強するというステージまでまず上がってこないんです。まず、先生たちも、ここによく来たねと、最初、30分でも勉強すれば、よくやったねというふうにやりながら、ようやく勉強しようというステージまで上がってくるわけです。本当に、文京区の子は、さっき申し上げたみたいに、孤立していますから、まず勉強しようというところまで引き上げて、ようやく他の子たちと同じように、勉強をすれば、もっと自分の環境が良くなると思うんです。

だから、本当に丁寧な支援が必要だと思います。「てらまっち」にボランティアで来てくださっている方たちは、教育経験者がとても多いんです。三十何年、私立の中高一貫校で英語を教えていたとか、文京区だからというのはすごくあると思うんですけれども、ちょっとボランティア募集なんかを出しますと、何とか学園でずっと教えていた、都立高校で教えていたというような、定年退職された先生たちが、ボランティアでいいよということで来てくださるわけです。そういった方たちは、勉強を見るというところだけでなく、教育というものを非常に御存じなので、そういうふうにして、子どもの心を開きながら、勉強する環境を整えていこうということを、知って、お手伝いしてくださっている状況なんです。

ただ、まだまだ課題あるお子さんがつながらないというふうに感じています。来年の、生活困窮者自立支援制度を活用して、是非、行政ともっと太いネットワークをつくりながら、必要な子をつなげていくお手伝いをしていただきたいなというふうに思っています。特に、中学生です。小学生は、全然勉強する気がないんです。絶対、しなくちゃいけないと思っているんですが、だからむしろ、小学生はもっと学校できめ細やかな学習サポートを受けたほうがいいのかもしれません。中学校になって、学校の学習だけでは間に合わないような子たちを、積極的に「てらまっち」として受けていったほうがいいというのは、今何となく感触としてはあります。


松下委員長 海津副委員長。


海津副委員長 ありがとうございます。

そこで、ちょっと区にお伺いしたいんですが、今の勉強するステージまで上がってこないというところです。今、とても貴重なお話があったと思うんですが、やはり小学校に入った段階から、これから放課後全児童向け事業なども入ってきますので、そうしたところで、子どもの勉強するという意識、家庭学習の意識とか、それからもちろん学校の中で分からない子を作り出さない、生み出さないということだと思います。その辺で、これから何かお考えいただくこととか、またこういうふうな小地域福祉活動とつながっていく、何か施策とか、今後の方向性みたいなのがあれば、ちょっとお伺いします。


松下委員長 教育推進部長。


田中教育推進部長 貴重なお話、ありがとうございました。

去年から所管部長をしていまして、5月にお会いして、早い段階で、こんなにも広がりを見せているというのは、非常に有り難いというふう感じました。

それで、「てらまっち」については、残念ながら、私のほうは余り承知はしていないんですけれども、やはり子どもたちの教育について、産まれたところの環境で教育の機会に不平等が生じるというようなことは、課題としては一番クリアしていかなければいけないものと考えております。教育のところでは、決算審査特別委員会でもちょっと申し上げましたが、現段階では、就学の支援あるいは育英といいますか、資金の貸付けといったところで、対応しているというところでございます。

8月に子供の貧困対策に関する大綱が国のほうで策定をされるなど、子どもの貧困の連鎖をどうやって断ち切っていくかというところでの取組も、これから国のほうで議論されていくことかと思います。教育に関わるところについては、東京都のほうでも、受験生チャレンジ支援貸付事業というところで、子どもの受験といいますか、塾の対応とか、受験の経費についての助成を行っています。福祉部門あるいは子育て部門と、横断的に、区としてどう考えていくかというところで、今後、検討をしていければと思っているところでございます。


松下委員長 藤田福祉部長。


藤田福祉部長 先ほど、浦田さんからもありましたが、生活困難者の自立支援の一つとして、そういう世帯に対する学習支援ということで、「てらまっち」の活動のようなもの、それから高校受験への直接の学習塾等の支援というのを、2本柱として、来年度実施したいと考えております。

こちらの、生活困窮世帯への学習支援というのは、あえて重点事業にはしない形をとりました。重点事業ということで大々的に打ち出しますと、「てらまっち」等へ行くお子さんたちが、ちょっと行きづらくなるというか、そういうふうな目で見られるということを考慮しまして、国庫の補助金等も活用しながら、来年度実施する予定でございます。


松下委員長 ありがとうございます。

海津副委員長。


海津副委員長 そうした取組を積極的にお進めいただけることをうれしく思っております。また、「てらまっち」のほうで、例えば、学習支援に行かれるお子さんたちの課題等は、是非教育委員会の学校自体で、共通認識を持っていただいて、学校の中でも、意識を持って更にフォローアップしていくというのは、非常に大事な連携かと思いますので、そこは是非お進めいただきたいと思います。

それともう一点。やはり、プラスアルファとして、受験に対しての塾というのは、先ほど浦田さんのほうからもありましたけども、今の受験体制からすると必要な支援かと思います。でも、そこまでの過程の中で、やはり分からないことを積み上げないというのは、学校の責任だと思いますので、そこは重ねて、学校の中の責任として、是非分かるようにしていっていただければと思います。

それと、最後にもう一点だけお伺いさせていただきたいんですが、今日、午前中も、再三固定資産税の話とかが出ておりました。その中で、例えば、交流館がなくなってしまって、なかなか交流を図る場所がなくなってしまい、たまにみんなで集まろうと思っても、飲食ができる場所がない、顔を見合わせるようなこともないということなんです。そうしたこれから先々、「こまじいのうち」のような、本当に人が顔を合わせて食べたり飲んだり気軽にできる場所が必要になってくると、一つには、空き家対策としての位置付けになると思うんです。今後、空き家対策ということを考えたときに、今の空き家対策の拡充の一つとして、「こまじいのうち」的な家の在り方というのは、検討していく余地はあるんでしょうか。何かその辺の可能性みたいのを教えていただきたい。


松下委員長 藤田福祉部長。


藤田福祉部長 今定例議会の区長への一般質問でもございましたが、空き家対策としてやっている中で、建物の危険性がなくて、活用できる場合は、高齢者等への住宅の供給ということではなくて、まず、地域活動、NPO活動等へあっせんしますよという御回答をしたと思います。

浦田さんのお話にもありましたように、空き家があるからこういう活動ができるのではなくて、あくまでも、地域にそういう機運があって初めてできることだと思いますが、適切な案件があった場合には、社会福祉協議会等へも御相談をしながら、第二、第三の「こまじいのうち」のようなものができればいいなと考えております。


松下委員長 海津副委員長。


海津副委員長 それは、積極的に「こまじいのうち」のようなものを増やしていくために、区としても財政的なことも含めての支援を広げていく検討はしていくということでよろしいんですか。今の段階で、もう少し踏み込んだところで、「こまじいのうち」のような形の支援を検討されていくということでよろしいんですか。


松下委員長 藤田福祉部長。


藤田福祉部長 私の先ほどの答弁は、空き家の活用についてだけ申し上げました。午前中にも、皆様方で議論していただいたように、「こまじいのうち」のような、地域の拠点の運営費というのが、課題の一つであるということは、私どもも考えております。それについては、今後の検討課題だと思っておりますが、今すぐ何らかの検討をしているとか、どういう方向性があるということではございません。


松下委員長 海津副委員長。


海津副委員長 地域のニーズ、区民のニーズが、「こまじいのうち」の中にあることは、十分に認識していただいていることは分かりましたので、是非是非、よろしくお願いしたいと思います。


松下委員長 ありがとうございます。今の皆さんの御質問の中から、区の御答弁もいただきましたけれども、今現在、ないがゆえにこうやって視察が行われ、そしてみんなで理解をし、委員会又は議員個人で提案をしていっていただくというようなことも、今回、始まったと思うんです。今、空き家対策のこともありましたが、現在の区のスタンスはそうだけれども、今回のこういったことをきっかけに、皆さんが是非是非いろいろな御提案をいただくということが、大切だと思いました。

本日、午前中から、本当に私たちだけで聞くのはもったいないようなお話を伺えたと思います。全議員とか、職員の方、地域の方、全部で聞いたほうが良かったなというような、とても充実した視察と研究会だったと、私は個人的に思いますし、皆様の御意見もそのようなことが多かったかと思います。

今のことを、これだけで終わらせずに、先ほど「てらまっち」に関しても、重点事業にしないという御配慮をいただいたように、通っている方がそういうふうに見られるのはどうかというような御意見もあった上で、だとしたら、「こまじいのうち」の運営全体に対する補助とか、支援みたいなのが可能だし、というようなことに広がっていくのかと思います。

私の方から、最後に一つだけ伺いますけれども、社会福祉協議会がこういうことをやっていただくということは、区が社会福祉協議会にお願いをして、両輪ではあるけれども、基本的に、お金的なことも含めて、今お願いしている。ただ、ここまで大きいことになってくると、やはり区もこういったことに関わっていく、全体的に地域福祉コーディネーターの方との関わっていく必要性というのも出てくるかというふうに思うんです。そういったことで、来年度の地域福祉保健計画等も鑑みて、区の方向性を伺えたらと思います。

木幡福祉政策課長。


木幡福祉政策課長 今、委員長がおっしゃいましたように、社会福祉協議会の部分のところについては、非常に社会福祉協議会の活動そのものについても、関心があるところです。来年、社会福祉協議会のほうが地域福祉活動計画を作ります。区のほうとしましても、その活動計画の策定に当たっては、区の職員も一緒に入って、どういう形で文京区の地域福祉の推進を図っていくかということを、区の計画との整合性を取りながら、しっかり対応してまいりたいと考えているところでございます。


松下委員長 ありがとうございます。

最後に、こういったことを含めまして、浦田さんに最後、もう一言だけいただいて、終わりにしたいと思います。どうぞ。


浦田講師 今、地域包括ケアシステムのそういうような世の中の流れの中で、社会福祉協議会は非常に重要な役割を担ってきていると思いますし、職員一人一人もそういう意識が芽生えてきていると思っています。私たちは、地域に出ていって、「こまじいのうち」だけではなく、もっともっと地域のニーズに応えなければいけないと思っていますし、私個人も、定年まで30年を切ってしまったという状況もあります。自分が本当にできる限り、後輩を育てていきながら、地域の福祉を進めていける人材を作って、そしてどういうふうにしたら、地域福祉コーディネーターが機能できるような仕組みをつくれるかということを、皆様と一緒に考えていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。


松下委員長 ありがとうございます。何度か言っていただいた、適切な圏域で適切な配置について、浦田さんの個人的な見解ではありましたけれども、2万5,000人に1人ぐらいというような、そういった数字もいただきました。我々委員会としても、そういったことを伺って、今後、どういった方向性に行ったほうがいいのかというのが、本日の最大のテーマだったと思います。「こまじいのうち」の緩やかに、緩やかに、しかし緩やかの中でも補助が必要だったり、行政との関わりが必要だというような声を大切にしていきたいと思います。

それでは、これをもちまして研究会を終了させていただきます。本当に、浦田愛さんには、お忙しい中、午前中、午後とお付き合いいただきました。ありがとうございました。

講演いただきました内容につきましては、これから本委員会の調査研究の活動に生かしていきたいと、心から思っております。

以上をもちまして、研究会を終了させていただきます。改めて、浦田愛さんに感謝したいと思います。ありがとうございます。(拍手)

これにて、講師、理事者の方が退席されます。委員の方は、もうしばらくお待ちください。

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松下委員長 では、引き続き、委員会を行います。

午前中の視察の視察報告書に関しましては、後ほど締切りを事務局よりご連絡します。また、文字数はいつもと同じ350字から400字ですので、皆様に書いていただきたいと思います。午前中の視察及び午後の研究会を踏まえて、いつものことではあるんですけれども、委員の方で、もし御意見がございましたら、年度末の委員会報告にも反映させていきたいと思いますので、この場で言っていただければと思います。ございますか。

(「年度末の委員会報告に今日言った内容を載せたいんであれば、ここで発言しろということですか」と言う人あり)


松下委員長 委員会報告の作成に当たって、委員長、副委員長だけの意見を入れるよりも、皆さんの積極的な意見を入れることも必要だと思いますので、皆さんの御意見があったら言っていただきたいということです。

(「分かりました、では御一任します、ありがとうございます」と言う人あり)


松下委員長 視察報告については、締切りの厳守をお願いいたしたいと思います。

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松下委員長 では、今後の委員会運営につきまして、11月21日に開催した委員会で、平成27年1月14日、埼玉県和光市を視察することが決定いたしました。これは、本当に調整が難しい視察でしたので、事務局の御努力に感謝したいと思います。

同市役所では、最寄り駅から距離があるために、当日は集合時間に遅れないように御参集いただければと思います。皆さんのお手元に先日お配りした資料があると思うので、確認をお願いいたします。よろしいでしょうか。

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松下委員長 では、その他、委員会記録について。本日の委員会記録については、委員長に御一任願いたいと思います。

よろしいでしょうか。

(「はい」と言う人あり)


松下委員長 ありがとうございます。

次回開催する委員会の資料請求は、平成27年1月23日金曜日を締切りといたします。

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松下委員長 では、これをもちまして、少子高齢社会対策調査特別委員会を閉会いたします。

ありがとうございました。


午後2時53分 閉会

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