百日咳

百日咳は、平成30年1月より国への全数報告疾患となりました。

乳児の場合、無呼吸発作など重篤になることがあります。 軽症でも菌の排出はあるため、予防接種をしていない新生児・乳児がいる場合は、特に感染に対する注意が必要です。また、基礎疾患のある方は、症状が重篤になることがあります。

感冒症状、咳がある時は早めに受診しましょう。

 

都民向け情報リーフレット(東京都健康安全研究センター) 

百日咳とは

百日咳菌による呼吸器感染症です。特有の咳発作を特徴とし、どの年代にもかかりますが子どもが中心です。

近年、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人の発病が問題になっています。 

感染経路

くしゃみや咳、気道分泌物の飛沫を吸入したり接触することで感染します。

未治療での感染期間は、カタル期から第4週までとされています。診断がついた時には、すでに感染力が強い時期が終わっていることが多いです。

特徴的な咳発作が目立たない年長児や成人では、百日咳に罹っていることに気づかず、感染源となることがあり注意が必要です。

流行の状況

母体由来の抗体は、生後3か月すぎにはほぼ失われており、乳児期早期に感染の可能性があります。

DPTワクチンの接種により発生数は減少していましたが、近年再び増加傾向になっています。大学や集団生活施設における集団発生も報告されています。

症状

感染して7日~10日で症状が出現します。症状は3期にわかれます。

 

1.カタル期(約2週間): かぜと似通った鼻水や軽い咳から始まります。この時期が最も感染力が強

        いです。

2.痙咳(けいがい)期(約2~3週間):その後、咳はひどくなり、激しい発作性の咳へ進行します。

        激しく咳込んだ後に、笛が鳴るような呼吸音が聞こえる「けいれん性吸気」は特徴的な症状で

        す。発熱は認めないか、あっても経度です。  

3.回復期:咳は数週間から数か月の経過で徐々に軽快します。


6か月未満の乳児、あるいは年長児や成人では、典型的な臨床経過をたどらないことがあります。ひどい咳が出ることもあれば、軽い症状のみで正しく診断されない場合があります。また、予防接種歴があっても軽症の百日咳にかかることがあります。

治療

カタル期に抗菌薬を投与すれば、5~7日で感染力はなくなります。感冒症状、咳がある時は早めに受診しましょう。

合併症

6か月未満で予防接種を済ませていない乳児は、発病すると重症化しやすいといえます。無呼吸発作や脳症など生命にかかわることがあるため、予防的な薬剤投与も考慮されます。

出席停止期間

学校保健安全法では、特有の咳が消失するまで、または、5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでとされています。

予防

四種混合ワクチン(DPT-IPV)は、ジフテリア・百日咳・破傷風とポリオを予防するためのワクチンです。

予防接種はできるだけ早めに、必ず受けるようにしましょう。

乳児早期の場合には発病すると生命にかかわることがあるので、場合によっては予防的に抗菌薬の投与を行うこともあります。

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