これまでの受賞作品

これまでの最優秀賞受賞作品は、株式会社講談社の協力により単行本として出版され、全国の書店で発売されています。

第四回最優秀賞 『甕の鈴虫』

昭和30年代、信州。寒天屋の娘・寿々子の家には毎冬、出稼ぎの男たち「天屋衆」がやってくる-。

第四回最優秀賞

「甕の鈴虫」表紙

著者:竹本喜美子
定価:本体1500円(税込)
ISBN978-4-06-215923-4

駆け落ちしたおばちゃんは、甕(かめ)の鈴虫を持って出て行った-
都会の生活に憧れる寒天屋の娘・寿々子。いつも海藻の匂いがした古い家には、文学を捨てた父、おっちょこちょいの母、口うるさい祖母、オメカケを囲う祖父、そして寿々子の憧れる、出戻り娘のおばちゃんがいた。寒天で作る羊羹より、ゼリーが素敵に思えた、あの頃の物語。

「失われた日本の風景を、これほど美しく描いた新人がいただろうか」(奥本氏)

第三回最優秀賞 『わすれないよ 波の音』

第三回最優秀賞

「わすれないよ 波の音」表紙

著者:下鳥潤子
定価:1500円(税込)
ISBN978-4-06-214391-2

虐待の連鎖とたたかった母子の姿を描く、感動作品

「何よ、何怖がってんのよ、あんたが悪かったくせに。顔を上げなさいよ」
波子は友香の髪をわしづかみにして、力ずくでふせている顔を上げさせた。友香の目は深く、底の見えない穴のようにぽっかり開いている。(本文より)

選考委員:青木玉氏、奥本大三郎氏、加賀乙彦氏 絶賛!

第二回最優秀賞 『アトムたちの空』

第二回最優秀賞

「アトムたちの空」表紙

著者:大城貞俊
定価:本体1500円(税込)
ISBN4-06-213204-4

『鉄腕アトム』は、みんなのヒーローだった。昭和三十年代への郷愁も豊かに、沖縄の少年たちの成長をみずみずしく描く。

みんながアトムになった。一平たちも、アトムを真似た。好んでゴム長靴を履いた。両手を頭上にあげ、拝むような仕草で地を蹴り空を飛ぶ。そんな仕草が学校中で流行った。風呂敷のマントを首にかけて走り回る生徒たちもいた。(本文より)

選考委員:青木玉氏、奥本大三郎氏、加賀乙彦氏 推薦!

第一回最優秀賞 『切岸まで』

第一回最優秀賞

「切岸まで」表紙

著者:風森さわ
定価:1500円(税込)
ISBN4-06-211921-8 

身を苛む愛の深さ

四年前の夏、瑤子は夫の裏切りを知った。瑤子より五歳年下の女性を愛しているというのだった。問いつめても跪いても夫の心は戻らない。五十歳を過ぎて、夫を失う痛みには耐えられそうもなかった。高校に通う一人息子は口数を減らして瑤子を拒み、八十歳を超えた母に心配をかけるわけにもいかない。行き場のない瑤子の心は徐々に無力になっていく。

選考委員:加賀乙彦氏、青木玉氏、奥本大三郎氏 絶賛!
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