令和元年度自然散策会第一回目(小石川植物園)

更新日 2020年01月06日

令和元年12月7日(土曜日)に小石川植物園にて実施した、冬の自然散策会の様子です。

 

今回は午前の部、午後の部ともに、雨が降る中の実施となりました。

寒い中、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

参加者が集合している様子

  

講師の話を聞く様子 

 

まず初めに見たのは、「ソテツ」です。

ソテツは、植物図鑑で最初に記載されている樹種です。

1896年(明治29年)に東京大学農科大学助教授(当時)池野成一郎が精子を発見した、鹿児島市内に現存する株の分株です。

 

ソテツの木 

 

続いては、「イヌザクラ」の紹介です。

 

イヌザクラの木 

 

イヌザクラの木の看板 

 

イヌザクラは、別名「シロザクラ」とも言われており、白い穂状の花を咲かせるそうです。

サクラではない=いな(否)サクラ=イヌザクラと名前がついた説や、他のサクラに比べて見劣りするため、質が悪いことを意味する「犬」を冠してイヌザクラと名前がついた説などがあるそうです。

 

イヌザクラの冬芽は深みのある赤色で、葉の紅葉と合わせて楽しむことができました。

 

イヌザクラの冬芽 

 

続いて紹介するのは、「ヒマラヤスギ」です。

ヒマラヤスギは英語名をHimalayan Cedar(ヒマラヤシーダー)と言い、シーダーは杉を意味します。

 

ヒマラヤスギの木  

 

「スギ」と名前が付いていますが、実はマツの仲間であるため、松ぼっくりの実がなります。

長い卵型のものが、乾燥するにつれてバラの花のように開いていくことから、「シダーローズ」と呼ばれています。

シダーローズは、クリスマスリースやインテリア小物にも使われているそうです。

 

シダーローズ 

 

シダーローズを飾った様子

 

イロハモミジやカエデなどの紅葉を楽しみながら、更に奥の方に進んでいきます。

 

紅葉を観察する様子 

 

葉の色が変化している様子 

 

遠くから紅葉を見た風景 

 

また、赤い実をつける「クロガネモチ」という樹木を観察しました。

クロガネモチは縁起が良いと、昔から庭に植える人も多くいるそうです。 

 

クロガネモチの実 

 

最後に、参加者の方々から頂いた質問と、その回答をご紹介します。

 

【質問1】

午後の部の配布資料の中の空欄(〇〇〇や△△△等と表記されている)部分には、何の言葉が入るのでしょうか。

 

【回答1】

午後の部の配布資料の回答は以下の通りです。(→の後が回答です)

 

1.ソテツ(蘇鉄):ソテツ科ソテツ属

・植物図鑑で〇〇に記載されている樹種。→最初

 

3.奥に見えるのは「松」の仲間?

・〇〇〇〇〇という名前です。→モクマオウ 

・松の葉に見えるのは実は〇。→枝

 

6.シュロの仲間

・見分けるコツは、〇の特徴。→葉

 

7.ヒマラヤスギ

・スギの名前が付いていますが、実は〇〇の仲間です。→マツ

 

20.マルバチシャノキ

・「チシャ」とは〇〇〇のこと、若い葉を食べると同じ味?→レタス

・良く熟れた果実は△△△の味。→バナナ

 

【質問2】

ソテツやイチョウは、受粉した結果花が咲いて、オレンジ色の実や銀杏の実がなるのでしょうか。

 

【回答2】 

ソテツとイチョウの両方とも花が咲き、雄しべと雌しべが成熟してから受粉します。

ソテツは夏に花が咲いて受粉が行われ、実が大きくなった秋に精子となって受精し、種子になります。

イチョウは春に開花し、受粉した後、東京では9月に未成熟の実(銀杏)の中で受粉した花粉から精子に姿を変え、実の中が液状のうちに泳いで胚珠と呼ばれる部分に到達して受精が行われ、種子ができます。

 

【質問3】

ソテツやイチョウの花粉は、果実の花粉と同様に風や昆虫、鳥などに運ばれて受精が行われるのでしょうか。 

 

【回答3】

花粉は両種とも風で運ばれます。花粉が風で運ばれるタイプの花は、「風媒花」と呼ばれます。

飛んでいる花粉を見たことはないのですが、イチョウの場合、飛散される距離は数キロに及ぶということです。 

 

【質問4】

リンゴの木などの果実がなる木は、受粉すると必ず実がなるのでしょうか。

また、受粉しないと花は枯れてしまうのでしょうか。

 

【回答4】

1.受粉すると必ず実がなるのか?

実がなって種子を作るうえで受粉は欠かせません。花粉は風や昆虫、鳥などに運ばれて雌しべの頂部にたどり着きます。

その花粉は、花粉管とよばれる管を子房の胚珠と呼ばれる部分まで伸ばし、受精が行われます。

受粉すると子房が生育して果実になりますが、すべてが順調に果実になるわけではありません。

果物の場合、葉の数に応じて成熟できる数が限られ、受粉後に落果させることがあります。

例えば、サクランボは1個当たり数枚、リンゴは果実一つ当たり20~30枚以上の葉が必要です。

カキは、受粉後に幼い緑色の果実が半分以上落ちてしまうこともあります。

なお、イチジクやバナナ、パイナップルなど、一部の果実は受精しなくても果実を実らせますが、種子はできません。

 

2.受粉しないと花は枯れるのか?

花は受粉して種子を作ることを目的に咲きます。

受粉すると実(種子)を結ぶ段階に入るため、花の姿が変化し始めます。

その結果、枯れたように見えることがありますが、水や養分不足で枯れるのとは異なります。

受粉後は、実の中にある種子の成熟が優先され、他の部分には栄養が行かなくなり、花としての役割を終えて寿命が尽きます。

果物類では、花粉を運ぶミツバチ類が少ないことがあると、人工授粉に頼らざるを得ないといったこともしばしば耳にします。

 

【質問5】

誕生樹を教えてください。

 

【回答5】

下記の添付ファイルをご参照ください。

誕生樹一覧(PDFファイル; 910KB)

樹木医 小林 明監修

 

講師の小林さん、西山さん、参加された皆様、ありがとうございました。

次回の自然散策会は、来年の2月頃を予定しておりますので、ぜひご参加ください! 

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