文京区障害者地域自立支援協議会 平成30年度 第5回障害当事者部会 要点記録 【日時】平成31年3月6日(水)  14時~16時 【場所】文京シビックセンター3階 障害者会館 会議室C 【出席者】 髙山 直樹 (自立支援協議会 会長) 天野 亨 (身体障害) 永野 栄一郎 (知的障害) 竹間 誠次 (知的障害) 福田 美紗子 (身体障害) 阿部 英幸 (障害福祉課 課長) 公務のため途中退席 【事務局】 美濃口、鈴木、立柳、林 (文京区障害者基幹相談支援センター) 【欠席者】 志村 健一 (自立支援協議会 副会長)、小和瀬 芳郎 (精神障害) 【補助人】 北見 忍(補助人) 【傍聴者】 4名 【開会前に事務局からの連絡】 ・出欠席の確認 ・傍聴の確認 ・会議録作成のため、会議内容の録音についての確認 ・配布資料及び会議録はホームページに掲載 ・配布資料の確認 ・本日の進行、流れの確認 1.開会挨拶 副部会長 天野亨氏   部会長の代理で開会挨拶 2. 議題 (1)平成30年度障害当事者部会広報誌VOL.3の内容について ○ 内容の確認 • 文字が少なめで見やすい。「出来たら見せて」と楽しみに待っている友人もいる。 • 茶色の背景・枠組みと緑の文字が見にくい。赤色など暖色系の色が良いのではないか。 • 本日の会議風景などの写真も入れても良いのではないか。 • 活動記録、年表のページについて。時系列にトピックスが配置されていないので、時系列通りにトピックスの配置を変えていったほうが良いのではないか。 ○ 修正点について • 色使いなどはカラーユニバーサルデザインのガイドラインを参考に再度見直し変更していく。 ○ 意見交換 • 視覚障害の方は広報の内容を知ることができない。情報発信が目的であるのであれば、各障害に配慮した情報発信の仕方を検討する必要があるのではないか。障害当事者部会が合理的配慮をしていないというのは如何なものか。⇒(事務局より)点字での広報誌は作成できていない。 • 障害福祉課で発行している“心のバリアフリーハンドブック”の情報発信の仕方が参考にできるかもしれない。例えば各ページに音声案内のSPコードを付与するなども必要なのかもしれない。 • 広報誌内容を音声化して、そのデータを区のホームページに掲載してもらえると良い。そのようにすればそれほど費用負担もなく出来るのではないかと思う。しかし写真や画像の内容を音声にすることが難しく、表現の仕方は検討の余地がある。 • 活動記録や年表などはストーリー性を持たせた内容で音声化できるとなお良いだろう。 • 障害当事者部会がこのような広報誌を発行しているのは全国で唯一。他の自治体で設置している障害当事者部会の委員にもこのような活動を知ってもらうことも良いのではないか。 • 広報誌の色合い・文字フォントについても、“心のバリアフリーハンドブック”を参考にしていけると良い。 • 区報は区のホームページから音声で聞くことができる。同様にしていけばいいのでは。六点会に委託して音声を作成している。費用もかかるため、原稿を作り部分ごとに委員が読む等、今後検討していく。 • 情報発信のための費用が発生していく可能性がある。 (2)当事者部会広報誌VOL.3の送付先について ・ VOL.2は1884枚、83カ所に送付した。 ・ 第4回当事者部会では特別支援学級のある学校、教育機関、東京都スポーツセンター(北区)が挙がった。 ・ 他区自立支援協議会、東京都自立支援協議会の運営事務局に送付するのはどうか。 ・ 民生委員の方へ送付するのはどうか。 ・ データでの送付は可能か。個人レベルでメール添付等にて知人に送付しても良いか。希望があればデータ提供できる。議事録同様協議会の成果物として区のホームページ上にデータを載せる。 ・ 区内病院等の医療機関へ送付するのはどうか。 ・ 他区(他県)の障害福祉課へ送付するのはどうか。 ・ 差別解消法委員の方へ送付するのはどうか。 ・ 委員は最後の年度となるため、Vol.1.~Vol.3を合わせて送った方がよいのではないか。 ・ 広報誌にテーマがあっても良い。テーマに合わせて送付先を変えても良いのでは。 ⇒事務局にて送付先、送付内容等は検討していく。 ―――休憩――― (3)当事者委員になって思ったこと、感じたこと (今任期3年間の振返り) • 委員の任期の中で、自分なりに考えることがあった。当事者部会ではどの様な事をやっていくのが良いのだろうか。任期中の福祉センターまつりでの「カルタ大会」は、当事者部会としての自主企画が画期的であったと思っている。しかし、実際の企画の中では人手は足りておらず、障害があることが行動を制約しているという面を感じた。やりたいことの規模が小さくなってしまうといった現状をアクティブに解決したいと考えることが多かった。広報誌等も事務局に頼ることも多く、自主的な活動としてどこまで折り合いがつけられるか。人の輪を当事者部会で作り、その方々をサポートする活動もできればいいのでは。また、予算についても、場合によっては委員からも集めるなどの当事者部会としての予算組みや、区からの予算ができていくと良いと思う。検討する中で学び、それが自分の知識、経験として積みあがることの大切さを感じた一方、本来の会議としてどんなことをやっていくのが良いのか。兼ね合いに課題があると感じた。部会を通し様々な議論ができてよかった。 • 委員をして話を聞いて勉強になった。センターまつりでお店をやった事が楽しかった。 • 5年間務めた。話をうまく言えなかった。だんだん上手く話せるようになって良かった。カルタを視覚障害の委員と一緒にやり、見えないとどうすればいいかわからないこともあったけど、考えるより話せてよかった。 • 3年間務め、自分の知らない障害者用の資源がある事が分かり、自分の知り合いにも伝えていった。自分とは違う障害の方と関わることで励みになった。 • 当事者部会とはこういうものだ、という定型の定義はない。5年が経ち、文京区においての当事者部会は、どの形が一番良いのかを検討してみてもよいのではないか。自立支援協議会は、「自立」がテーマであるが、一人一人の障害者の自立と当事者部会がどの様に自立していくのかも検討課題ではないか。他地域の話ではあるが、調布市では、「ドルチェワーキング」という当事者を含めた活動をしている。また、九州ではスポーツや音楽の競技者・演奏者・裏方からの発信をしている。難しく考えず、自由な活動ができると考えられ、予算についても訴えかけていけばいいのではないか。 • 毎年「ふれあいの集い」を行なっているが、そこに当事者部会として出展することも良いのでは。また、舞台での表現する場があっても良いと思う。 ※「ふれあいの集い」…障害者週間に合わせ、障害の理解や関心を深めることを目的とした作品展示や催し。 • 津久井やまゆり園では、施設の中で全てが完結してしまう。それが「自立」になるのか。外との関わりもないため、神奈川県で当事者に学生が関わり、意志表出の支援を行う取り組みを行なう。対等な関係性として、学生が当事者に選ばれることもありながらマッチングを行なっている。また、障害があるからといって冠婚葬祭に出たことがない人も多かった。最近は変わってきており、対等な関係性を築く取り組みが増えてきている。 3.その他 ・ 来年度は部会委員の改選がある。(障害福祉課より)来期部会委員の説明あり。継続/異動希望については希望通りの予定。公募委員の募集締め切り、就労支援専門部会は2名枠に2名応募、当事者部会は3名枠に2名応募あり、会長も含め来週以降選考し、新規委員も加わり、来年度を迎えていくことになるかと思う。今回については面接等なく、次年度以降書面が送付され、手続きをしていく流れとなる。