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教育目標及び主要施策

文京区教育委員会の教育目標

  教育は、心身ともに健やかで知性と感性に富み、グローバル化の進む社会の一員として将来を担う人を育成することが重要である。

  文京区教育委員会は、「文京区基本構想〜歴史と文化と緑に育まれた、みんなが主役のまち『文の京』〜」の理念のもとに、次の「教育目標」に基づき、各学校、家庭、地域及び関係機関との連携を強化し、積極的に教育行政を推進していく。

教育ビジョン「個が輝き共に生きる文京の教育」の実現を目指し、一人ひとりの子どもの成長が図られるよう、

○心身ともに健やかで、自他を尊重し、人間性豊かにたくましく生きる人

○自ら学び考え、表現し行動する人

○社会の一員として広い視野をもち、日本の将来を担う人

○地域を愛し、共に生きる社会を築く人

の育成に向けた教育を充実するとともに、生涯にわたって自らの生活を充実させ、社会に貢献できる力をはぐくむため生涯学習の基礎づくりを推進する。

(平成24年1月10日文京区教育委員会決定)

平成24年度教育目標に基づく主要施策

文京区教育委員会は、次の基本方針に基づき、総合的に教育施策を推進する。

また、中長期にわたり、文京区における教育振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進していくために、教育振興基本計画の策定に着手する。

1 学校教育

(1)  心身ともに健やかで、自他を尊重し、人間性豊かにたくましく生きる人の育成

・「生きる力」の育成を目指し、知・徳・体のバランスを重視した教育活動を展開する。

・全教育活動を通して、人権教育及び心の教育の更なる充実を図り、男女平等の視点など人権尊重の理念を正しく理解し、社会の一員としての規範意識やすべての人への思いやりの心をもつ子どもを育てる。

・自他の生命を尊重し、自尊感情や自己肯定感を高める教育の充実を図るために、「いのちと人権の月間」での取組、全小・中学校において「いのちと心の授業」を実施するとともに、いのちの教育推進モデル校を指定し、「いのちと心のケアプログラム」(仮称)を試行する。

・教育センターを中心とした総合教育相談機能を強化し、不登校対応チーム、スクールソーシャルワーカー、家庭と子どもの支援員等による学校支援及び関係諸機関と連携した学校サポートチームの活用により、いじめや不登校等の幼児・児童・生徒の問題行動及び虐待、教育・生活上の悩みの予防・発見・解消に努める。

・全国体力・運動能力、運動習慣等調査の活用によって児童・生徒の体力・運動能力等を確実に把握し、体育・保健体育の授業改善、「一校一取組」の実践、連合体育行事や運動部活動の充実、中学生「東京駅伝」大会への参加等により、心と体の健康づくりを目指す。

・児童・生徒が生涯にわたり健康で安全な生活を送ることができるよう、学校・家庭・大学等が連携し、アレルギー疾患への取組、健康づくり事業の実施、食育の推進などの健康教育推進事業を実施する。

・健全な食習慣を形成するため、「文京区小・中学校食育推進計画」に基づき、各学校における食育の全体計画を見直し、食育推進チームを中心とする組織的な食育の推進、栄養教諭の活用を図る。

(2)  自ら学び考え、表現し行動する人の育成

・小学校学習指導要領、中学校学習指導要領並びに幼稚園教育要領の趣旨の実現に向けて、各学校・園の教育課程の更なる工夫・改善を推進する。

・基礎的・基本的な知識・技能の習得とそれらを活用した思考力・判断力・表現力の育成を図るために、学力調査の活用による「授業改善推進プラン」の改善・充実、習熟の程度に応じた少人数指導、小学校における複数担任制等の特色ある教育活動を展開することにより、一人ひとりの児童・生徒の個性を活かし能力の伸長を図る。

・就学前教育の充実を図るとともに、保育園及び幼稚園、小学校、中学校の円滑な接続、「小1問題」「中1ギャップ」の未然防止を図るために、各学校・園が連携した教育課程の改善、相互交流等の更なる充実を図る。

・「文の京」学ぶ力レベルアップ推進校、理科教育推進事業、大学等との連携による学力向上支援事業等により、一人ひとりの児童・生徒の確かな学力の向上を図る。

・学校図書館の蔵書の充実や区立図書館との連携強化により、児童・生徒の主体的な学習活動や読書活動の充実を図り、よりよく問題を解決する能力、豊かな感性や情操、思いやりの心などを育む。

・各学校において、ICTリーダーを中心に、電子黒板やコンピュータ等のICT機器を活用した授業改善を推進し、児童・生徒の学習意欲の喚起や知識技能の活用能力の向上を図る。

・特別支援教育の更なる充実に向けて、特別支援教育連携協議会・専門家チームによる学校支援及び関係諸機関との連携、特別支援教育支援員の活用等の強化を図る。また、交流及び共同学習の充実、「特別支援教室」に係るモデル事業を推進する。

・教育センターの学校支援機能の充実を図り、教育アドバイザーの活用による若手教員の育成、職層に応じたOJT研修、教育課題研修、学校マネジメント研修等の充実により、新学習指導要領に対応した教育活動を支援する。

・体験的な学習を通じて児童・生徒の自然事象への興味関心を呼び起こし、科学的な見方や考え方を育むため、において理科実験教室や、実験室を開放した理科の自由研究などの取組を拡充するほか、出前授業、教員対象の理科実技研修等により小・中学校の理科教育を支援する。

(3)  社会の一員として広い視野をもち、日本の将来を担う人の育成

・外国人指導助手(ALT)を活用し、小学校における英語を用いたコミュニケーション能力の向上及び中学校における英語運用能力の向上を図る。

・総合的な学習の時間の活動などにおける国際理解教育を通して、国際社会のしくみや異文化を理解し、その下で自分の考えや意見を発信し、仲間と共に具体的に行動できる態度を育てる。

・地域の企業や商店街などの協力を得て、職場訪問や体験などのキャリア教育を充実させる。また、進路指導の一環としての職場体験を通して、勤労観や職業観、社会奉仕の精神を育み、社会の一員としての自覚をもたせる。

・各学校・園が、「環境の日」及び「CO2削減アクション月間」の実践によって環境教育を推進するとともに、節電等の取組を通してエネルギー資源に関する正しい理解の促進し、身近な生活から全地球的な視点への理解を深め、主体的に環境にかかわる実践的な態度を育てる。

・学術研究の成果に身近に触れ、また研究者との交流やその指導を受けることで、児童・生徒の知的好奇心を刺激し、探究心や広い視野を養うことを目的として、において大学等との連携による理科教室や移動博物館等の科学事業を推進する。

・児童・生徒が情報化社会に健全に適応し、また情報化社会を担える人となるよう、で区内大学等と連携した教員ICT研修を行うなど、小・中学校の情報教育を支援する。

(4)  地域を愛し、共に生きる社会を築く人の育成

・我が国や文京区の伝統や文化、ゆかりの人物等に触れ、学習する機会の充実を図り、我が国や「わがまち文京」を愛する心、感動する心を醸成する。

・東日本大震災を教訓として、自ら危険を予測し回避する能力、地域社会の安全に貢献できる能力を育成するために、学校安全アドバイザーを活用して危機管理体制を検証するとともに、各学校・園において安全教育の全体計画・年間指導計画に基づく取組の充実を図る。

・地域安全マップづくりの実践、セーフティ教室の実施等を通して、子どもの危険予知・危機回避能力を育てるとともに、保護者・地域と連携した学校・園内外における危機管理システムを確立する。

・開かれた学校づくりを推進するために、「土曜授業公開」を拡充し、教育活動を広く公開するとともに、学校評価の改善・充実により、学校運営に区民の意見を反映させる。

・学校・保護者・地域住民等が一定の権限と責任をもって参画するコミュニティ・スクールモデル校による新たな学校運営システムの構築に向けた実践研究を行う。

・学校支援地域本部の活用を図るなど、学校・保護者・地域が相互に協力し合い、地域全体の教育力を生かした学校教育活動を支援する。

・家庭における教育を充実させるため、子育ての知識や子どもとの接し方などについて、時機にかなった多様なテーマを設定することで、家庭教育講座の内容の充実を図り、地域や家庭等における教育力の向上に努める。

・放課後の安全・安心な子どもの居場所づくりを、NPOや地域の協力を得て推進し、異年齢の子ども同士の交流や遊び・行事などを通して、社会性や協調性を育む。

2 文化財行政

・区指定文化財については、指定対象文化財の掘り起こしを行い、毎年度1件以上の指定を目指す。また、区指定文化財保護のために、文化財パトロールを実施する。

・増加する埋蔵文化財の収蔵場所を確保するため、平成23年度末で廃止する岩井学園敷地を埋蔵文化財収蔵庫倉庫として整備する。併せて、文京ふるさと歴史館が所蔵する民具等の保管倉庫として活用していく。

・区有地において発掘される埋蔵文化財については、可能な限り、発掘場所での遺跡見学会を開催していく。また、文京ふるさと歴史館と連携して、埋蔵文化財の公開を行っていく。これらを通して、地域を愛する心を育む。

3 図書館

・「文京区子ども読書活動推進計画」に基づき、ブックスタート事業の充実やそのフォローアップ事業の実施などにより、未就学児の読書環境を支援するとともに、小・中学校との連携を強化し、学校図書館支援や区立図書館の蔵書の整備、行事の充実等を図る。

・利用者の多様なニーズやライフスタイルに合った、より質の高いサービスを提供するため、図書館ホームページの拡充や地域資料の電子化など、地域の情報収集・発信拠点としての機能を果たしていく。

・指定管理者との協働を進め、緊密な連携のもと、利用者サービスのさらなる向上や運営の効率化を推進する。

・文京区ゆかりの文人たちを紹介し、その魅力が広く伝わることで、地域への理解と愛着を深める。森鷗外生誕150年や石川啄木没後100年に当たり、鷗外や啄木に親しむ契機となる記念事業をアカデミー推進部と連携し、実施する。

(平成24年1月25日教育長決定)

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