文京ソコヂカラ×一葉~樋口一葉が暮らした風景をたどる~
樋口一葉生誕100周年事業
区ゆかりの文豪・樋口一葉は、令和4年(2022年)に生誕100年を迎えます。
区のお店を紹介するサイト文京ソコヂカラ(外部サイトへリンクします)では、一葉が暮らした風景と記憶を今に伝える老舗も紹介しています。
旧伊勢屋質店
樋口一葉は、明治23年9月から26年7月までの3年間、本郷菊坂の借家に暮らしていました。その菊坂時代を語るのに欠かせないのが伊勢屋質店です。 父則義の死後、樋口家の戸主となった18歳の一葉は作家として身を立てる決意をしますが、手探りでめざす職業作家への道は険しく、母や妹が着物の仕立てや洗い張りで支えるものの、生活は苦しくなる一方でした。 こうした折りに駆け込んだのが近所にあった伊勢屋質店でした。 ”伊せ屋がもとにはしる” 一葉は何度も日記にこう記しており、当時の逼迫した様子が浮かび上がってきます。伊勢屋が一葉一家の窮乏生活を辛うじて救っていたといっても過言ではないと思われます。 一葉と伊勢屋の縁は、その後一葉が菊坂の地を離れた後も、亡くなるまで切れることはありませんでした。
【創業】1860年(万延元年)~1982年(昭和57年)
【住所】文京区本郷5-9-4
施設詳細や、建物内部の一般公開、VR静止画についてはこちらから
※VR静止画とは、空間自体を丸ごと切り取ったような、臨場感が楽しめる画像です
かねやす
享保年間(1716~36)に、口中医師(=歯医者)の兼康祐悦(かねやすゆうえつ)が乳香散という歯磨きを売ったのがこのお店の始まりとされ、小間物屋としても知られていました。明治の中ごろには一葉も「…かね安にて小間ものをととのう…」と記しており、すでに廃業しておりますが、近年まで洋品店として営業しており、当時の面影を残しています。
【創業】享保年間(1716~36)~すでに閉業
【住所】文京区本郷2-40-11
施設詳細についてはこちらから
石井いり豆店
春日駅から徒歩3分ほどの場所にある 石井いり豆店。練馬出身の石井益次郎氏が、浅草での豆屋での修行後、明治20年(1887年)に独立して立ち上げたお店です。創業以来、この地でいり豆を作り続け135年の老舗店です。樋口一葉が幼少期を過ごした本郷と終焉の地である西片の中間にあり、一葉が通った旧伊勢屋質店も目と鼻の先にあります。店内には、数多くの豆菓子や落花生、煎餅等があり、 運が良ければ炒り機(画像右上)が可動している所を見ることができます。
【創業】明治20年(1887年) 創業
【営業時間】9:30~19:00 (定休日:日曜・祝日)
【住所】東京都文京区西片1-2-7
【電話】03-3811-2457
ゑちごや
本郷菊坂で明治10年(1877年)創業の甘味処・和菓子店・食堂です。甘味だけでなく、麺類や定食もすべて手作りの味が堪能できます。中でも人気メニューは、甘味処と街中華の味を両方楽しめる「もち入りラーメン」。粘り気とコシのあるお餅を存分に楽しめます。注文が終わったら店内にある「文京菊坂・真砂町・人物往来図」や、「樋口一葉の生きた時代」を見て、一葉が暮らしていた時代に思いを馳せてみましょう。もちろん、和菓子のテイクアウトも行っております。
【創業】 明治10年(1877年)
【店内メニュー】
あんみつ、田舎しるこ、みたらし団子、もち入りラーメン、カレーライス、親子丼等
【営業時間】 11:00~17:00(不定休)
【住所】文京区本郷4丁目28−9
【電話】03-3812-7490
【文京ソコヂカラ】ゑちごや(外部サイトへリンクします)
扇屋
東大赤門前にあり文学や史跡の街本郷で、登録商標「赤門もち」、本郷銘菓集「文学散策」、江戸本郷銘菓「加賀鳶」など、地域文化や季節を大切にした手作りの和菓子が楽しめるお店です。文学散策の化粧箱には一葉をはじめとする文学にまつわるイラストつきの地図が描いてあり、この地が文豪や歌人が愛した街であることを、あらためて感じることができます。
定番商品以外にも、ゆず餅(秋~)、干支の和菓子(新年) 等、季節の商品が楽しめます。
【創業】昭和25年(1950年~)
【営業時間】月〜土 9:00~18:00/祝日 9:00~17:00(定休日:日曜)
【住所】文京区本郷5-26-5
【電話】03-3811-1120
【文京ソコヂカラ】 扇屋(外部サイトへリンクします)
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文京シビックセンター地下2階北側
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