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文京ふるさと歴史館
企画展示・イベント情報
特別展
「受け継がれた住まい
         −
今に生きる文京の近代建築−」

会期:
平成25年10月19日(土)〜12月1日(日)
■開館時間
午前10時〜午後5時

■休館日
月曜日 (ただし11月4日は開館、5日は休館)

■入館料
一般300円・団体(20人以上)210円
中学生以下・65歳以上は無料
※11月3日(日・祝)は無料公開日


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 文京のまちを歩いていると、多くの古い建物に出会うことができます。時代を超えて残ってきたこれらの建物も、さまざまな要因により、その数は確実に減少しています。
 一方、住み続けられ、活用されながら、今に生き続ける古い建物もあります。瀬川家住宅、旧安田楠雄邸庭園、村川家住宅はその代表的な建物です。これらは歴史的建造物として貴重なだけでなく、建て主やかつて住んだ人の想いが、現在建物に関わる人々にしっかりと受け継がれ、慈しまれながら、まちの歴史を語り続けています。本展では、文京区の歴史的建造物の現状を概観するとともに、これら3軒の建物としての魅力や、建物をとりまく人とまちの歴史を紹介します。
「受け継がれた住まい」ポスター

展示概要


1
文京の歴史的建造物は今


 
文京区内にある歴史的建造物の現状を紹介します。  
   
2 瀬川家(旧古市家)住宅−苔庭と樹木にかこまれた静謐な空間−




本郷2丁目
明治20年代頃築
昭和初期改築
木造2階建
国登録有形文化財


明治27年(1896)頃より土木学者・古市公威が住み、関東大震災後、瀬川家が継承。
能楽を趣味とした古市が能を演じるために応接間に設けた敷舞台、瀬川家によって昭和時代に整備された茶室、苔庭が見事。


苔が見事な庭の画像
苔が見事な庭   撮影:清水襄   

応接間の画像
応接間   撮影:清水襄   

   

古市公威肖像写真
古市公威



土木学者で工科大学長、内務省土木局長、貴族院議員などを歴任。
弓町の家には明治27年(1986年)頃より関東大震災直後まで居住した。
銅像「瀬川昌世像」の画像
銅像「瀬川昌世像」
黒楽茶碗「残雪」の画像
黒楽茶碗「残雪」
「瀬川邸玄関詳細図」の画像
「瀬川邸玄関詳細図」
堀進二作。
瀬川邸の応接間に置かれている。
瀬川昌世は医学博士で、古市公威の長女・喜子と結婚、弓町の家を継承した。
瀬川昌世作。
本業である医者の傍ら、茶道具の収集・研究・制作を行った。
昭和初期、瀬川昌世により、玄関が改築された時の図面。
 
3 旧安田楠雄邸庭園−四季折々の表情を演出する和の空間−


二畳敷きの床と書院のある残月の間
残月の間   撮影:清水襄

周囲に庭を見渡せるサンルームのある応接間
応接間   撮影:清水襄

千駄木5丁目
大正8年築
木造2階建
東京都指定名勝

豊島園の創始者・藤田好三郎(よしさぶろう)が大正8年(1919)に建て、安田家が譲り受けた。
細長い敷地に雁行型に建てられた近代和風住宅で、応接間は唯一の洋室。現在は(公財)日本ナショナルトラストが所有し、保存・公開・活用。

小箪笥、半襟箪笥などの指物類
指物類
安田家時代に使用されたもの。
茶の間にて撮影。(撮影:佐々木剛)
棟札の画像
棟札
応接間の椅子の
応接間の椅子
「大正十二年十二月新宅祝」の画像
「大正十二年十二月新宅祝」
大正7年(1918)上棟、施主は藤田好三郎、施工は清水組(現清水建設)であることなどが記されている。 創建当初の藤田家時代から使用されているもの。皮張りだったものを、安田家で布張りとした。布を復元して本年修復が完成した。 関東大震災後、安田家がこの千駄木の家を譲り受けた。
転居にあたり、贈られた祝いの品などが列記されている贈答帳。
4 村川家住宅−百年の想いを受け継ぐ住まいの空間−

目白台3丁目
明治44年築
大正4年・9年・昭和8年増築
木造2階建
国登録有形文化財


西洋史学者・村川堅固が建て、長男・堅太郎が継承。
和風の主屋に西洋館が付属、のち石蔵、離れなどを増築。
創建当初からの建物に関する資料が多数残る。
 第一客室の画像
第一客室   撮影:清水襄

庭より主屋をみる画像
庭より主屋をみる   撮影:清水襄
  
西洋館前の村川堅固と家族の写真
西洋館前の村川堅固と家族
大正7年撮影。前列中央が村川堅固。西洋館の前は芝生が敷かれている。
「土地売渡証」の画像
「土地売渡証」
「雑司ケ谷町所有地買取当時実測図」の画像
「雑司ケ谷町所有地買取当時実測図」
中央に村川家の家紋「梅鉢」のある屋根の鬼板の画像
屋根の鬼板
明治43年(1910)5月、雑司ケ谷の土地を取得した時の証書。村川家にはこのような創建当初よりの資料、図面が多く残る。 明治44年(1911)、建築前の測量図 関東大震災後、瓦屋根を銅板葺きになおした。この鬼板は平成17年に修理したときに取り外して保存した。
※瀬川家住宅、村川家住宅は通常非公開です。公道より見える外観のみを静かにご見学下さい。(敷地内への立ち入りはできません。)


付帯事業


記念講演会  

「文京区の近代住宅」 

日時:11月23日(土・祝)午後2時から
講師:内田青蔵氏(神奈川大学教授・文京区文化財保護審議会委員)
会場:文京区男女平等センター(文京区本郷4−8−3)
参加費:無料
定員:100人(要申込、超えた場合抽選)
締切:11月6日(水)必着  

建物見学会 「所有者の想いを聞く」  

  • A瀬川家住宅 10月25日(金)@10:30〜A13:30〜
  • A瀬川家住宅 11月14日(木)B10:30〜C13:30〜
  • B村川家住宅 10月30日(水)D10:30〜E13:30〜
  • B村川家住宅 10月31日(木)F10:30〜G13:30〜
  • 参加料:無料
  • 定員:各15名(超えた場合は抽選)
  • 締切:10月10日(木)必着
  • 詳細は、当選者に通知します。
見学する建物は、バリアフリーではありません。

申込/往復はがき(1イベントにつき1人1枚)に、イベント名(「11/23記念講演会」、「見学会B」等)、氏名、住所、電話番号、返信用にも宛先を明記の上、文京ふるさと歴史館までお送りください。


■展示解説

日時/11月2日(土)、12日(火)、21日(木)
午後2時から30分程度
解説/担当学芸員
申込/不要、直接展示会場へ


入館料相互割引(特別展開催期間中 10月19日〜12月1日)のお知らせ

旧安田楠雄邸庭園/歴史館特別展入館券半券を提示⇒100円割引
文京ふるさと歴史館/旧安田楠雄邸庭園入館券( 10月19日〜12月1日の日付印のあるもの)または日本ナショナルトラスト会員券を提示⇒団体料金210円にて入館可能

旧安田楠雄邸庭園

文京区千駄木5-20-18
03-3822-2699(公開日のみ)
東京メトロ千代田線「千駄木駅」@出口より徒歩7分
文京区コミュニティバスBーぐる「特養ホーム千駄木の郷」下車すぐ
公開:毎週水・土曜 10:30〜16:00(入館15:00まで)
◎重陽の節句
会期:10月25日(金)〜27日(日)(3日間連続公開)
◎東京文化財ウィーク
企画展「歴史をつなぐ修復ものがたり」
会期:11月2日(土)〜6日(水)(5日間連続公開)
入館料(維持修復協力金):一般500円・中高生200円・小学生以下(保護者同伴)無料
※建物保護のため、靴下をご着用ください。 

文京ふるさと歴史館
〒113-0033 東京都文京区本郷4-9-29
TEL 03-3818-7221

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