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文京アカデミー推進調査特別委員会会議録(平成20年9月16日)

更新日 2008年12月12日

文京アカデミー推進調査特別委員会会議録


1 開会年月日
  平成20年9月16日(火)

2 開会場所
  第二委員会室

3 出席委員(11名)
  委員長    国府田 久美子
  副委員長  若井 宣一
  理事     上田 由紀子
  理事     高畑 久子
  理事     白石 英行
  理事     松丸 昌史
  理事     渡辺 雅史
  理事     村越 まり子
  委員     山本 一仁
  委員     田口 孝一
  委員     島元 雅夫

4 欠席委員
  なし

5 委員外議員
  議長     橋本 直和

6 出席説明員
  成澤 廣修   区長
  根岸 創造   教育長
  三縄   毅   区民部長
  瀧   康弘   教育推進部長
  小野澤 勝美  企画課長
  林   顕一   財政課長
  齊藤 繁夫   広報課長
  田中 芳夫   総務課長
  佐藤 正子   経済課長
  松井 良泰   アカデミー推進課長
  太田   治   国体準備等担当課長

7 事務局職員
  事務局長   原口 洋志
  議事主査   齋藤 勝美
  調査主査   諸   久子
  主任主事   坂田 賢司

8 本日の付議事件
  (1) 研究会
     「観光振興について」
     講師 帝京大学経済学部観光経営学科教授  岡本 伸之 氏
  (2) 理事者報告
    1) 文京区観光ビジョン策定に係る基礎調査について
  (3) 一般質問
  (4) その他

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


       午前10時00分 開会


○国府田委員長
 おはようございます。それでは、ただいまより文京アカデミー推進調査特別委員会を開会いたします。

  委員等の出席状況なんですけれども、山本委員が庁内にはもう入っているようなんですけれども、若干遅刻ということで間もなく見えると思います。理事者ですけれども、理事者も全員出席です。成澤区長さんが午後区長会総会の定例会出席のため、2時半から5時まで欠席というふうになりますけれども、恐らくその前に終わるかもしれませんですから、大丈夫かもしれません。

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

○国府田委員長 理事会についてですが、必要に応じ協議して開催することとしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

   (「はい」と言う人あり)

○国府田委員長 ありがとうございます。

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

○国府田委員長 研究会についてです。本日は午前中に「観光振興について」をテーマに研究会を開催することとさせていただきました。研究会の開催については、既に各理事の御了解をいただいているところでありますけれども、改めて各委員の皆さん方、御協力のほうよろしくお願いいたします。

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

○国府田委員長 本日の委員会運営についてですが、午前中は「観光振興について」の研究会といたします。午後から理事者報告が1件ございます。その後一般質問、その他となります。その他は委員会記録について、閉会中の継続調査について、第4回定例会の資料要求についてとなって閉会の運びになります。

  以上の運びによりまして、委員会を運営したいと思いますが、よろしいでしょうか。

   (「はい」と言う人あり)

○国府田委員長 ありがとうございます。

  山本委員お見えです。

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

○国府田委員長 それでは、研究会をただいまより始めたいと思います。

  本日の講師でございます岡本伸之先生を紹介させていただきます。

  きょうは岡本先生、どうぞよろしくお願いいたします。

  岡本先生は、立教大学社会学部社会学科を御卒業後、同大学社会学部観光学科助教授、ミシガン州立大学経営学部ホテル経営学科客員准教授を経て、立教大学観光学部設置準備室長に就任されまして、日本の4年制大学としては初のケースとなる観光学部の設置に御尽力されていらっしゃいます。その後、立教大学観光学部長、同大学院観光学研究科委員長を務められまして、現在は帝京大学経済学部観光経営学科教授、立教大学名誉教授として御活躍をされております。

  また、本区におきましては、今年度設置されました文京区観光ビジョン策定協議会の会長として、観光ビジョンの策定に御尽力いただいているところでございます。

  本日は、「観光振興について」をテーマに御講演いただきます。

  なお、岡本先生にお聞きしたいことについて、委員の方々に事前にアンケートを実施させていただきましたが、その結果は先生のほうにお伝えしてあります。講演内容に含めていただくようお願いしてございますので、御講演の中に入っております。

  また、プロジェクターを使用して説明していただきますので、スクリーンを設置した関係から、ただいま御着席いただいている座席で研究会を進めさせていただきます。また、プロジェクターを使用する際は照明を消しますので、御了承ください。

  それで、大体先生の御講演は1時間半というふうに予定しておりますが、その御講演後に質疑応答の時間を持たせていただきますので、よろしくお願いいたします。

  それでは、先生、早速始めていただきたいと思います。

○岡本教授 よろしくお願いします。

  大役を引き受けて、緊張しております。

  話の内容は、そこに目次を用意しておりますけれども、私の話はどうもいいかげんでございまして、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしますので、委員長から御紹介いただきましたように、あとで質疑応答の時間を設けておりますので、どうぞ御遠慮なく御質問いただきたいと思います。

  まず観光の概念について申し上げたいと思います。観光、観光と言いますけれども、何の話をしているんだということで疑問を持たれると思いますけれども、最初にこんなつもりで使っておりますということを申し上げたいと思います。

  楽しみを目的とする旅行というのが私の定義でございます。ただ余り楽しみを目的とするというふうに条件をつけなくてもいいかなというふうに最近は思っておりまして、もう旅行というふうにお考えいただければいいかと、要するに、地域を旅行者が訪れるということです、そしてまた帰って行くと、その旅行のことを広くは観光というふうに言って、要するにそこに住みついたり、そこで商売したりというようなことでない人たちのことを旅行者、観光客、観光者というふうにいうわけでございます。

  国内的には、社会的な通念としては、日本の観光のルーツとの関係で、名所旧跡等を訪ねる社寺参詣、物見遊山ということになっておりますけれども、ただ国際的にはツーリストと呼びます。このツーリストの国際的な定義としてUNWTOによるものがありますが、国連の下部機関で、ワールド・ツーリズム・オーガニゼーションという組織がございまして、その目的は世界的に旅行現象を促進させることです。この組織の定義によりますと、商売で旅行しようが、レジャーで旅行しようが、バカンスで旅行しようが、みんなツーリストということになっておりまして、後で申し上げますような数字もすべて商用での旅行者を含む数字でございます。

  大正時代に新しい社会現象としてのツーリズム、つまり、人々が国境を越えて移動するということが世界的に盛んになったものですから、ツーリズムという言葉に日本語を当てようよということで、だれがそうしたのか知りませんけれども、観光という言葉を当てたんです。ツーリズムという言葉は、ツアーというのはラテン語のトルヌスとかいうんだそうですが、ろくろからきておりまして、くるくる回るという意味なんですが、余り品のいい言葉ではないんですね。イストというのはそういうことをする人という、イズムというのはそういうことが大いに社会的に盛んになってきたというようなことを表現しているわけです。ツーリズムというのは、そういう意味で、ろくろからきた言葉ですから、イメージとしては周遊、周遊旅行ですね。

  観光という言葉は、実は由緒正しい言葉でございまして、ほかの方にこの観光のことを説明されるときには、観光というのはもともと周の時代の易経から来た言葉だとかっていうふうにおっしゃっていただくと大変ありがたいと思っているんですけれども、このスライドをごらんいただきたいと思いますが、四書五経の中の易経です。要するに占いのマニュアルみたいなものでございまして、紀元前の本でございますが、昔の中国というのは占いによって行政のありようを決めておったようでございまして、この周の時代の易経のことを周易と申します。その中にこの20卦(か)に、これは訓読すると「国の光を観(み)る。用(もつ)て王に賓(ひん)たるに利(よろ)し」というふうに、今井さんという方が読むようにとおっしゃっておられます。

  国の光を観る、もって王に賓たるに利しというのは、これは象伝という孔子たちが解説書を書いておりますけれども、要するにどういうことかというと、国の光を観るという、国の光というのはその地域に固有の文化といいましょうか、その生活の知恵ですね。それを見て諸国を歴訪しているような人というのは、非常に知恵があるわけです。そういう人がある地域を訪れて、その地域の支配者に会えば、支配者から「よそはどうなっているのか」ということをいろいろと聞かれて、「いやいやよそはこんなことをやっていますよ」ということを講義する。そうすると「いやいやそれは非常に参考になる、もっと聞かせてくれ」ということで、その地域の賓客としてのもてなしを受けて、うまくいけば士官もかなうというようなことじゃないかというふうに、解説されておりますけれども、これは20卦に出てくる言葉でございまして、これを知っていた方が、大正時代にツーリズムには、観光という言葉を当てるのがいいんじゃないかということをいい出して、その後一般化したというわけでございます。

  観という言葉には仰ぎ見るという意味がございます。幕末にオランダから軍艦を買ったのですが、咸臨丸は有名ですが、2隻買いまして、もう一隻は観光丸だったんです。これは別に軍艦に乗って物見遊山の旅をするとか、そういうことじゃございませんで、この軍艦に乗って諸国を歴訪しながら、その国の生活の知恵を学ぶという、外国について学ぶというような仰ぎ見るという意味が恐らくあったんじゃないかなというふうに思います。

  同時に、もう一つの意味は、この観光丸にはそういう意味もニュアンスもあったかもしれませんが、観兵式という言葉がございます。観兵式というのは史記にも出てきますけれども、その国の兵力を誇らかに示すという意味がございます。ですから、兵隊が並んで客人に対して、この国はこんなに強いんだということを示すわけです。

  ですから、この観という言葉には誇らかに示すという意味もあるようでございまして、要するにこの旅行者のことをゲストと呼びますが、あるいは地域住民のことをホストといいましょうか、ですからホストとゲストとがいるわけでございますが、そのゲスト、旅行者はその地域に来れば、文京区に来れば、文の京の文京区というのはどういうところかということを仰ぎ見るという姿勢、これが観光でございます。また、地域の方は文京区の誇りというものを誇らかに客人に対して示すというのが、この観光という言葉の意味でございます。

  観光というのは、ゲストとホストが出会って交流するというのが観光でございまして、これは交流しなければいけないんでございます。別に観光振興なんて、そんなもの余計なお世話でやらなくてもいいじゃないかという議論もあるいはあるかもしれませんが、いや実は困るんでございまして、交流しないと世の中は進歩しないんです。

  私も大学の教師でございますが、大学生が高い授業料を払って大学に来られますけれども、私から何かためになる話を聞こうと思って来ているわけじゃ必ずしもないようでございまして、しかし、この後期青年期18歳から22歳、平均的に、やっぱり教育の仕上げのときに、ただただ教師から何かを聞くというということだけじゃなくて、いろんな人と出会って交流する。そうするとその中には教師も含まれますけれども、特に大事なのは先輩とか後輩とかの仲間です。みんな18歳までは別の人生を歩んできているわけでございますから、お互い交流することによって、あっこういう生き方もあったのかと、要するに大学4年間何で大学に来るかと言ったら、自分の卒業後の生き方を見つけるために来るわけですから、その大学4年間を通していろんな人と交わることによって、他者の目を通して翻って自分のことが分かるという、その自分のことを見きわめる4年間だと思うんですね。自分を見きわめるためには、ただ黙って本を読んでおったら自分のことが分かるかって、そういうことにはならないんです、やっぱり交流しなければいけない。

  だから、私は長い間教師をしておりましたけれども、できるだけサークルとか、くだらないサークルへたくさん入れと、そうするとそこには、くだらないものがいっぱいいるわけですから、ああいうふうにはなりたくないねというふうにみんな勉強をするわけでございまして、そして自分がどういう評価を受けるかということは、他者の目を通して分かるわけです。自分がくだらなければ、みんなあいつはくだらないというふうに思うでしょうし、そこに自分はどうしたら成長していけるかという気づきが生まれるわけです。

  ですから、観光交流とはそういうことでございまして、もう文京区としてはできるだけ多くの客人を迎えて、そしてその客人のまなざしを意識するということが大事です。客人の目を見れば、ちょっと話は違いますけれども、私はフランスに行くたびに物を盗まれますから、ひどい国だとは思いますが、しかしなかなか恵まれた国だと思います。人口6,000万人ちょっとですけれども、もう7,000万人近くの人がフランスを訪れるわけです。そしてフランスというのは食い物がうまいねと、うまいわけはないんですよね。もともとうまかったのはイタリアでございまして、大体フランスなんていうのは地方の田舎だったんですけれども、ルイ14世なんていう食い道楽の王様がいまして、大いに料理を重視したりしたもんですから、技術が上がりまして、フランス料理というのがうまくなった。そうするとみんながフランス料理というのはうまいねといいふうに褒めますから、その褒め言葉を聞いたらみんなその気になるんですね。その気になって一生懸命また努力をして、いつの間にかフランス料理が世界一とかというふうになったわけでございます。また、フランスに行けば、ファッションがいいねと、格好いいねというふうにまた言うから、フランス人はいやもしかしたらファッションもいいのかということで、またファッションにも磨きをかける。

  日本も同様ですね。何か話が横道にそれて限度がなくなるという予感がしますが、68年にアメリカへ行きましたけれども、当時のアメリカのスーパーへ行きますと、メード・イン・ジャパンは粗悪品ばっかりです。金づちなんて買うとぽっと頭がとれるとか、ひどい国だなというふうに私は思いまして深く反省しましたんですけれども、ただ最初に行ったときに、英語がよく分かんなかったんですけれども、今でも覚えているのは「おお、マイコーン」って言われたんです。それはニコンのカメラのことだったんです。アメリカ人が日本のカメラに対して、これは羨望の眼で日本製のカメラはいいんだということを言うわけです。そういうまなざしにこたえて日本人は一生懸命物づくりに励んで、今の日本になったというふうに思うわけでございます。

  観光交流というのは、要するにゲストとホストが交流することによって、お互いに生活の知恵を交換して、お互いが気づきを得てお互いが成長する。ですから、旅行に行ったってただ物を買って帰ってくるだけなんていうのはくだらない旅行でございまして、やっぱり行ったらこの地域はどういう暮らしをしているのかと、日本とどこが違うんだというふうなことを考えなかったら、余り意味がないというふうに思うんでございますけれども、どうも日本人の旅行を見てますと、何か買い出しツアーみたいなところがございまして、まあ余り品がないと思うんですけれども、ちょっと先へ進みましょう。

  ツーリズムの概念ですね。これは先ほど申しました。これはいいですね。

  「ツーリスト」の国際的な定義では、これは1年を超えなければいいということですね。UNWTOでそういう定義をしておりまして、ちょっとこの図をごらんください。これは非常にインプレッシブな図でございまして、これはUNWTOが発表している図でございますけれども、世界の国際観光、国境を越えて移動する人たちを受入国でカウントしまして、それを足し上げた数字でございます。

  そうすると、1960年はこの程度だったんですけれども、2006年は暫定値で、1990年ぐらいまでは実績値でございます。これを見ますと2006年で大体8億人ちょっとですね。世界の人口というのは60億ぐらいでしょうか。ですから8億が国境を越えて旅行をしているということは、世界人口の1割以上が国境を越えて移動しているわけです。これはずっと統計をとっておりますと、一貫して伸びておりまして、例えば同時多発テロだとかサーズだとかいろんなところで、一時的に減ったりしますけれども、長期的に見ますと国際観光というぐらい一貫して伸びている社会現象はないわけでございます。

  これ予測によりますと、2010年にはもう10億近く、2020年には15億を超える人々が国境を越えて移動すると言われております。今大変な不況でございますけれども、世界でこれっくらい、それはイラク戦争があろうが、サーズがあろうが、とにかく一本調子で伸びている社会現象というのは、私はほかにないだろうと思います。

  ところが、こうやって国境を越えて人が移動しますと、目的地でお金を落としますので、これは貿易と同じなんです。ですから、その受け入れる国にとっては輸出と同じでございます。しかも旅行というのは元手が余りかかりませんから、美しい自然があるだけでお客さんが来てくれるわけですから、外貨を稼ぐ方法としてはまことに効率がいいわけです。工場も何もいらない。

  ですから、開発途上国では、ほかに資源がない、工場がないというようなところは、まずは観光をやろうかということで、とにかくお客を受け入れようとするわけです。ホテルを建てて、ほかに見るべきものがなければ、まずは海岸があるけどどうだとか、あるいは太陽がどうだとか、あげくの果てはセックスを売ったりして、これスリーSというんですけれども、そういうことで観光事業で外貨を稼ごうとするわけでございます。

  どこでも最初はそれをやるわけでございまして、日本も戦後は焼け野原になりまして何もありませんでしたから、とにかく大蔵省預金部が金を出しまして地方自治体にホテルを建てさせて、とにかく国際観光を振興させようと、外客を誘致しろと、とにかく金を落としてもらえということをやったわけでございます。そのときの名残のホテルが今でもございます。その後、日本は幸い別に国際観光客が落とすお金で物を買わなくても、物づくりのほうで大いに外貨を稼いでくれましたから、余りそんなことは考えなくてもいいという結構な時代になったわけでございます。

  お隣の韓国などは、日本よりもはるかに国際観光を重視しておりますけれども、とにかく1970年代ぐらいまではセックスを売ったこともありました。キーセン観光なんていいまして、日本の中高年の男が韓国へ行ったわけでございます。ところが今はどうですか。皆さん韓国にそのようなイメージをもつ人はだれもいないんじゃないかと思いますね。

  ですから、観光振興というのもどんどん変わるわけ、進化するわけでございまして、韓国が変わったのはオリンピックですね。オリンピックでさま変わりになりました。日本も2016年に東京オリンピックをもう一度実現させたいですね。

  国産観光の推移と予測についてお話ししましょう。観光交流は今後こういうふうに伸びるわけでございます。さっき図でお見せしました円グラフは何かといいますと、シェアです、世界のシェアです。この青いところはヨーロッパで起こっている国境を越える観光往来でございます。ところが黄色はどこかと言いますと、アジアでございまして、このアジアの構成比がどんどん大きくなっているわけです。

  そのデータがここにございますが、ちょっと図にしてみますと、この黒いところがヨーロッパでございます。ちょっとこれは凡例が抜けておりますが、申しわけありません。2020年の予測によりますと、この白抜きのところがアジア太平洋でございますけれども、とにかく国際観光というのは、アジアで爆発するといわれています。

  それはどうしてかといいますと、13億もの人が住んでいる中国が大変な経済成長をしまして、今や日本に追いつくくらいに億万長者がどんどん誕生しているわけでございます。また、次に今度は8億ですか、インドが控えておりますから、これも大変な経済成長をしておりますので、これらの国が国際観光市場に登場してまいります。

  ですから、アジアのシェアが非常に大きくなりまして、2020年には中国が、まず受入国としては世界1位になると予測されております。また、観光客の送り出し国としても、世界で第4位になるというふうに予測されておりまして、とにかく中国や台湾が、日本の観光事業にとって大変なお客さんになっていくというのが将来の方向でございます。

  ところで、観光現象の推移を振り返って見ますと、1970年代に我々マス・ツーリズムの時代を経験したわけですが、90年代以降、マス・ツーリズム批判が非常に厳しくなりまして、自然破壊、さっき申し上げましたセックス・ツーリズム批判とか、いろんなことが批判されまして、これじゃいかんということになりました。1987年、皆さんも覚えておられますでしょうか、通称リゾート法ができまして、もうとにかく全国の都道府県が観光開発に突き進んだわけでございます。日本はリゾートをやれということになりますと、もう全部の県がやりますからね。あるいは飛行場をつくれというと、必ずしも必要のないところまで全部つくりますからね。

  リゾート法でリゾートに指定されたところは1カ所も完成しませんでした。みんなつぶれました。第1号は宮崎でした。シーガイアなんてむちゃくちゃなことをしまして、きれいな砂浜に松の林があって、あれは保安林だったんですけれども、リゾート法で規制緩和だ、やれ、ということになりまして、ものすごいホテルが建ったり、ひどいことになりまして、大借金を残してつぶれた。リゾート法で計画されたリゾートは全部つぶれましたですね、今生き残っているところはございません。

  そういうようなマス・ツーリズム自体の大変な失敗の時代を経て、現在はどういう時代かと言いますと、オールタナティブ・ツーリズムの時代です。オールタナティブというのはもう一つのという言い方なんですけれども、研究者の間では、オールタナティブ・ツーリズムでいこう、もうマス・ツーリズムはいかんということで、自然は破壊するし、スリーSではいかんぞということで、大変に反省をしまして、これをはやらせようとしたんですけれども、実はこれは研究者のひとりよがりでございまして、だれもこのオールタナティブというのを使わないまま今日に至っております。ところが一般化した言葉がここにございます。サステイナブル・ディベロップメントという、皆さん御存じの持続可能な発展との類推により、観光分野ではサステイナブル・ツーリズム、持続可能な観光ということが、今は言われるようになったわけでございます。

  現在の観光現象の基調は、持続可能な観光、サステイナブル・ツーリズムです。ですから自然との共生が志向され、その中からエコツーリズムというのも出てきますし、それからローカルな文化とのもちろん共生、その中からエスニック・ツーリズムなどというのも出てまいりましたし、現在は基本的な基調はサステイナブル・ツーリズムということになっているわけでございます。

  そうした中で、いわゆるニューツーリズムというのが、これは役所が06年でございましたか、観光立国推進基本法というのができまして、翌年にこの計画が出まして、ちょっとびっくりしましたですけれども、役所が目標値を設定しまして、2010年までには外国人の訪日旅行者を1,000万人にするぞという目標をつくって、PDCAのサイクルを回すということをやったわけですね。これはもう大したものでございまして、いろんなところに数値の目標を設定して、今それに向かって努力しているところでございます。

  2010年、1,000万というのは軽くいきそうですね。2020年、2,000万という新たな目標を設定したりしておられますけれども、いずれにしましても観光立国推進基本計画で着々と今観光振興を図っている最中でございます。

  そうした中で、ニューツーリズムという新しい言葉が使われています。ニューツーリズムとして、ここで言いますエコツーリズムですか、エスニック・ツーリズム、エスニックというのは民族のことですが、その地域固有の暮らし方ですね、これを客人が仰ぎ見るというような、観光でございます。

  ヘルスツーリズムというのは、要するにツーリズム、旅行をすることによって健康になるということですね。トレッキングなんかがそうだろうと思いますけれども、あるいは産業観光というのがございまして、この産業というは、これは観光対象として非常に重要でございます。先ほど観光の概念ということで、国の光を見るという、この光というのはその地域の暮らしなんだということを申し上げましたが、その地域の暮らしというのは、要するにその地域の産業です。ですから、その地域の産業を仰ぎ見るというのが、もう観光の基本ですね。

  この産業観光には、いろいろございまして、ヘリテージツーリズムというのがありまして、ヘリテージというのは産業遺産です。昔は溶鉱炉のこんなものすごいものがあったとか、昔の鉱山はこうだったとか、その遺構を見るというのも産業観光のうちですけれども、私自身は個人的には余り興味ないですね。そんな昔のことなんかどうでも、どうでもよくはないですけれども、今どうしているんだというのが大事でございます。今どういう生き方をしているのかと、今どうやって生活しているんだということが大事でございますね。

  これが産業観光、これは非常に国際的にも盛んでございまして、例えばアメリカで申しますと、ケネディ宇宙センターなんていうのは、大変な観光のメッカでございます。多くのアメリカ人が行って、アメリカの宇宙産業ですね。あるいはフランスなんかですと、エアロスパシアルという航空会社がありますけれども、そこの工場なんていうのも大変な観光地でございます。そして新しい航空機産業はどうなっているんだというようなことを見るとかですね。もっと身近な例を挙げますと、フランス人は食いしん坊ですから、ワイン工場、ワインを訪ねて、ワインセラーを訪ねてちょっと試飲にあずかるとか、そういうのも非常に盛んでございます。これも産業観光でございますね、そういうようなことがございます。

  それから、欧米では、戦後からソーシャル・ツーリズムの運動というのがございますが、ソーシャル・ツーリズムというのは、社会主義観光というふうに訳すとおかしくなるんでございまして、ですから日本でも訳さないことになっていますが、ソーシャル・ツーリズムというのは何の話かと言いますと、これは何らかの理由で旅行に参加できないと、何らかの理由というのはお金がないとか、あるいはフィジカルに障害があって旅行に参加できないと、こういう人たちは旅行に参加しなくていいのかというと、とんでもない話でございますので、とにかくそういう人たちにも大いに旅行に参加してもらうということがこざいまして、戦前からヨーロッパなどでは非常に盛んでございます。

  一つだけ例を申しますと、スイスで申しますと、スイスにはスイス旅行金庫というのがございまして、これは旅行小切手を発行しております。これはキヨスクで買えるんですね。普通の人がキヨスクで買いますと、100円のこの旅行小切手を98円ぐらいで買える。それが旅行に使う場合は100円で使える。ホテル代とか、ガソリン代とか、レストランの食事代とかですね。ところが企業でその旅行小切手を買いますと、企業が旅行を奨励して70円で買えたりするんです。企業が30円負担するわけです。

  これは旅行するということが非常に重要でございまして、今健康保険組合がメタボリックとかなんとかいって、とにかくみんな旅行しろと、旅行して体の体重を減らしてこいというようなことを盛んにやるようになっています。同じようなことですよ。とにかくみんな旅行してバカンスへ行けと、そして大いに健康な体を取り戻して、人生リセットして、こんな暮らしでいいのかと反省しろとか、そういうことを言うかどうかしりませんが、バカンスの本質というのはそういうものでございまして、旅行というのはそういうことなんですね。

  イギリスでは、ホリデーと言いますけれども、イギリスはバカンスと言わないでホリデーと言うんです。イギリスはイングランド地方で法律がございまして、とにかく義務教育があるんですが、その中で子どもが親と旅行すると、ホリデーに行くと、そのときは教師は欠席扱いにしてはいけないと、欠席扱いにする教師は訴えることができるという法律がある、イングランド地方はですね。2週間まで、義務教育の中の2週間まで、2週間を限度に。それくらい家族旅行というものが重要なんだという、この認識がイギリスなんかにはあります。家族が一緒に旅行することによって、人間性を取り戻すということですね。これが観光の効用でございます。ですから、あらゆる人が観光に参加しなければいけない。

  フランスの場合を言いますと、フランスの至るところに家族休暇村というのがあります。そこへ行きますと、料金が所得によって違うんですよ。給料が少ない人は安いんです。そしてそこには保母さんがいまして、赤ちゃんのための保母さん、それから就学前の児童のための保母さん、そして小学生のための保母さんがいまして、若い夫婦もバカンスを楽しめるようになっている。お任せください、子どもは。あなたたち健康維持なり何なり大いに遊びなさい、バカンスしなさいという、家族休暇村というのが至るところにあるんです。そういうことをして若い人の家族旅行を奨励しているわけです。

  日本は、大体親と子どもが旅行をしないですね。これが諸悪の根源というとちょっと短絡的過ぎますけれども、もう少し日本は子どもと親が一緒に旅行して、家族の紐帯を築き直すようなことはですね、昔は私なんか親との思い出が一番あるのはやっぱり一緒に旅行したときのことですね。ところが今は大体、小学校ぐらいまではやるんでしょうか、もう中学校、高校ぐらいになると親と一緒には旅行しない。

  話が横道にそれましたが、要するにソーシャル・ツーリズムというのは、障害者も含めてありとあらゆる方に旅行に参加してもらおうという、そういう運動でございます。ヨーロッパはすごく盛んでございまして、日本もそれをまねまして、青少年旅行村とか国民宿舎とかいろいろやったんでございますけれども、役人の天下り先みたいな批判がございまして、もう全部つぶせということになっておりますが、私などは個人的には反対でございまして、何か旅館業界があんなものは民業圧迫だと騒いだ途端にみんな廃止ということになるんですが、私は障害を持った方とか、いろんな方が条件をつけて、それを大いに利用してもらったらいいんじゃないかというふうに思うほうでございます。

  現代観光の構造というのは、観光現象をごらんになるときに、まあ私はこんなふうに見ているということでございます。

  これは、要するに観光行動の背後には、その観光行動を規定する要因があるんでございまして、一番大切な要因は、要するにお金があるかということです、お金があるかということですね。不況になりますと旅行どころじゃなくなります。生き死にに関係ありませんから、観光旅行なんてね。お金がなかったらだれも行かないです。次に休日ですね、この休日がなかったら旅行なんかできませんですよ、金と暇ですね。

  日本は有給休暇という点で異常な国でございまして、世界は百何十カ国かありますが、有給休暇が機能していない国というのは非常に少ない。そのうちの1つが日本でございます。ほとんど有給休暇が機能していない、世界でもまことに珍しい国でございます。ほかにもいろいろございますが、まずは時間と休日というのがポイントでございます。

  それから、あとは価値観です。こういう背景的要因がありまして、観光旅行にみんな出かけるわけでございますが、人々は何でそんな旅行へ出かけなければいけないかというと、私の理解はこうでございます。基本的に人間は変化欲求というのがあるんです。毎日毎日の生活を文京区なら文京区の中だけで、ついこの間まで一生を文京区の中で過ごしたなんていう人が多分いたんだろうと思いますが、しかしそういうことをしているとやっぱりおもしろくないですわね。何かこう変化を求めますでしょう。

  私が何でそんなことを言うかというと、神谷美恵子さんが『生きがいについて』という本をお書きになって、それを読んだときに、観光の基本的な要因というのはこれだというふうに思ったんです。ハンセン病の病棟で、当時はとにかくあすを生きる望みのないような気持ちになってもおかしくないような人たちが、しかし、しっかりあすを生きるというときに、神谷美恵子さんがはっと気がついたのは、患者が窓の外を見て、自然の景色を見てどんどん自然の景色が変わる、木が成長して葉をつける、花をつける、それがあしたになったらまた変わるという、あしたになったら変わるんだというその変化に対する欲求、その変化が生きがいの源泉なんだということを彼女がおっしゃるわけです。私も人々が観光に出ざるを得ないというのは、毎日同じところで生活しておったんでは、それはあしたになったら世の中が変わるっていうならいいですよ、いろんな発見があってどんどん便利になるとか、何かがんが治るとか、かつてはペニシリンなんか発見されて、結核が治るとかって、もうとにかくいろんな科学技術の進歩が、バラ色なあすをもたらしてくれたわけでございますけれども、今余り発見がございませんね。ロボットぐらいですかね、ただ宙返りぐらいしかしませんから、どうということはないんで、余りあしたになっても、世の中はものすごい進歩するという感覚はないですわね。

  そういうときに皆さんどうするかというと、みんな時間軸じゃなくて地理軸で動くんですよ。隣のまちはどうなっているのかということを考えるんですね。で、旅行に出かける。そうすると自分も苦しいけれども、みんなも頑張っているなというようなことで励まされて帰ってきたりするわけです。これが観光の基本でございます。

  そこで、どこへ出るかというと、観光対象というのがありまして、地理的な表現で言えば観光地ですけれども、これが施設と、それから観光資源から構成されておりまして、「観光資源というのは一体何なの」という御質問をいただきましたが、観光資源というのは、観光客を引きつける誘引力の素材です。美しい自然とか、歴史的なものとか、そういう素材のことを私ども観光資源というふうに呼んでおりまして、自然系と人文系というのがございまして、それを複合した町並みというようなものもございますけれども、そしてその観光資源の魅力を享受するのを助ける施設とかサービスが観光施設サービスでございます。中をとりもつ情報をやりとりするのがマスコミですとか、出版ですとか、あるいは旅行業というような分野でございまして、それに対して行政が全体をサポートしている。

  また、観光というのは移動が必須でございますので、交通機関が一役買うというわけでございます。一番右側に環境保全の要請とありますけれども、日本は美しい国でございまして、日本の国土は3分の2は森が残っているという、これを何とか残して、世界でこんな国はございませんですよね。ですから、そのことを大いに大事にしながら、自然と共生しながらというのが今の観光のありよう、これが持続可能な観光でございます。

  さて、観光行動、観光資源の概念ということでここに整理しておきましたので、先ほどの観光行動の背後の変化に対する期待、変化こそ生きがいの源泉だということをお話ししました。これもよろしいでしょうか、今申し上げたことです。

  ところで、観光移動は地球を南北移動をいたします。横に動きますと、寒いところから横へ動きますとやっぱり寒いところですから、人間の生活というのは自然条件に規定されますから余り変わらないんですね。ですから横へ動いたっておもしろくない。ところが縦に動きますと自然条件が変わりますから、まるっきり生活が変わります。ですからやっぱりおもしろいです。

  それから、時差の問題がありますね。時差というのが大変な問題でございます。私はもうオーストラリア大好きでございますけれども、なぜかというと時差が1時間しかないんです。それで朝6時か7時ごろ成田に着きますから、そうするとその日仕事ができる。先週イタリアに8日間行っておりましたけれども、1週間たってもまだ時差が直らないですからね。イタリアなんかはちょっと7時間ぐらいの時差ですから軽いんですけれども、アメリカなんかへ行くと2週間、だんだん年をとると1カ月ぐらいですね、それはちょっと冗談です。

  観光は南北移動というのが基本でございますので、北海道のニセコにオーストラリア人がいっぱい来るなんていうのは、これはごく自然なんでございます。ちょうど季節が真反対でございますので、とにかくオーストラリアで真夏にスキーなんていうと、もちろん雪も降るんですけれども、北海道へ行くとスキーができるということで、もうどっと押し寄せるということですね。日本人がどんどん南へ行くというのもそうでございます。

  観光市場の主役は段階の世代というのは、これは何を言いたいかというと、昔は旅行といいますと若い人が中心でございまして、マス・ツーリズムの華やかなりし1970年代なんて山口百恵さんという歌手がいまして、歌でもって全国とにかくみんな旅行に出かけてきて、津和野だとか高山とか、小京都というようなところが発見されて、ディスカバー・ジャパンと言われた時代でございますけれども、あの当時は若い人が中心でございましたけれども、最近は若い人の旅行離れというのが激しくなっておりまして、海外旅行なんかも本当に行かなくなっちゃったんですね。行くのはみんな団塊の世代だけということになって、しかしこれはお金を持っていまして、ただ注意しなければいけないのは、健康志向です。ですからみんな健康に不安を持っていますから、健康志向ですね。

  ですから、そうした中でヘルス・ツーリズムというのが盛んになりますし、メディカル・ツーリズムというのは何かといいますと、ヘルス・ツーリズムというのは行って元気になろうという話ですけれどもメディカル・ツーリズムというのは、行ってですね、ついでに手術をしてこようとか、こういうことでございますね。今、外国へ行って手術を受ける人が増えておりますが、日本もそれをやったらいいと思うんですが、日本は高度な医療機器の値段が安いそうです、外国に比べると。大いにやったらいいんじゃないかと思いますが、そういうこともございます。

  それから、観光産業、観光事業の概念というんですが、いろいろと御質問いただきましたんで、ちょっとこういうことも入れておきました。これらは産業分類には登場しない概念でございます。観光客がお金を消費する対象は全部観光産業でございます。複合的でございまして、そして観光産業の規模は日本はどのくらいかというと、実は大したことないんでございまして24兆円ぐらいでしょうかね。もうとにかく自動車のガソリン代とか、航空券とかホテル代とか、全部ひっくるめて23.5兆円というのが2006年度の数字でございます。この数字がどういう数字かというと、パチンコの貸し玉料にも満たないですね。日本の観光事業従事者はもっと頑張らなければいけないと思います。

  日本の観光産業の競争力というのは、ちょっと今日は用意しておりませんでしたですけれども、実は例のダボス会議というのを主宰しております世界経済フォーラムというところが、世界の各国の観光事業のランキングというのを実は発表しておりまして、ちょっとそれを見てみますと、全体で23位でございます。1位がフランスでございます。総合的な順位は23位ですが、評価の要素がいろいろございまして、例えば制度的な枠組みですとか、あるいは経営環境とかいろいろあるんですけれども、大体20位ぐらいのところをうろうろしております。

  ところが、全体で130カ国を比較した数字で、128位という項目がありまして、それは何かというと、アフィニティー・フォア・ツーリズムというんですが、要するに何といったらいいのでしょうか、親和性、旅行するというか、観光というものの重要性に対する理解ですね、これが日本というのは決定的に世界最低です。もう観光なんてどうでもいいと思っている国なんです。フランスというのは、人口を超える数のお客さんが来ているわけですね。7,900万、人口6,000万くらいのところがですね。

  ところが、日本は人口1億2,800万人もいて、訪れる外国人の数が、800万とか1,000万人になったとかと喜んでいるぐらいでしょう。ほとんど世界で相手にしてもらっていないんですよ。日本に行こうなんていう人は世界にほとんどいないんですね、そういう国です。ですから、だれも知らない。これはもう安全保障上の21世紀に向けての大問題でございまして、例えばフランスのシャンゼリゼで通る人に「ところであなた日本という国知っている」と聞いても、この間サッカーがコーリアジャパンで開かれたから、コーリアジャパンという国があるんじゃないのとか、その程度でございます。ですから、これは大問題でございます。

  また、先ほどパチンコの貸し玉料にも満たない売り上げだって言いましたけれども、どうして日本の観光事業がうまくいかないかというと、とにかくビジネスモデルが旧態依然としておりまして、とにかく営業上のニーズ優先ということでございますね。例えば皆さん旅行をされるときに、いまだに1泊2食付きなんていうことをやっているんですよ。世界で食事があてがいぶちなんていう国は日本だけです。どこへ行ったって食う物ぐらい自分で選ばせてくれよというのが世界の常識です。日本人は羊のようにおとなしい消費者なんですね。とにかく行ったら前に食事が出てきて、それをとにかく食べるということですね。これは高齢社会になりまして、団塊の世代なんかはもうやめてくれと、自分は肉なんか食べられないと言う人っていっぱいいるんだろうと思うんです。

  ところが、何でそうなっているかというと、これは実は営業上のニーズでございまして、旅館を売っているのは旅行業者です。旅行業者の商売というのは何かというとコミッション、手数料ですから、絶対額に対して、2万円に対して10%とかというふうに取るわけです。実際には10%をはるかに超えると言われています。そうすると、絶対額が大きいほどいいわけです。そうすると泊食分離なんて言って、いや飯代外しましたから部屋代だけでお願いしますよなんて言うと、もうふざけんなという話になる。料理を含めれば1泊2食つきで2万円だろうと、こういうふうになりますからね。そういうことでずっとやってきていますから、要するに消費者のニーズなんていうのは、どうでもいいというのがこれまでのこの観光事業のやり方でございました。

  観光行政の新展開という話を、最近実は2003年の小泉内閣からえらいさま変わりでございまして、観光、観光、観光というので、そして大学なんかも観光学科、観光学科って、私なんか日本で唯一と言われてやってきたんで、こんなにたくさんできて大丈夫かいなと思うぐらいできまして、これは政府も観光、観光、観光と。小泉さんは偉かったと思うんですけれども、そのときに観光立国ということを宣言されまして、そして国会の施政演説で観光立国をやるぞと、そのあたり数値を言いまして、2010年1,000万とか、演説で数字まで言うというのは大変なことでございましたが、知恵者を集めてこれからの観光振興の方向性いかんということで、いろいろと答申を求めたわけでございます。

  そのときに、これはすばらしいと思うんですけれども、「住んでよし訪れてよしの国づくり」という言葉がその答申の中に入っておりました。これは恐らく座長をお務めになった、今はおかくれになった木村尚三郎先生、私は大ファンでございましたが、木村尚三郎先生が言い出したことでございますが、住んでよし訪れてよしの国づくりと、文京で言えば、住んでよし訪れてよしのまちづくりでございますね。ですから、観光振興なんていうのは、まず住んでいる人のためにやるんですよ。まずは最初から観光客をどうやって喜ばせようかなんて考えることはないんで、まず住んでいる人たちが、これはいい区だなというふうに思えば、これはやがてお客さんも来るんですよ。来て、文京というのはすばらしいところだと、今でもそう思いますよ。文京というのはやっぱりすばらしいところだと、これはさすがに日本のあらゆる歴史が詰まったところだということで、姿勢がよくなりますよ、まち歩きなんかして見ますとですね。これが大事なんでございまして、私は観光振興の理念を物の見事に言いあらわした言葉が、住んでよし訪れてよしの国づくりではないかというふうに思います。

  その後、観光立国というのがすごく盛んになりまして、直近はこの観光立国推進基本法ですね。それから、直近の法律で言いますと観光圏整備法というのができました、これも俗称でございますが。これは国土交通省の悲願は何かというと、何が気に入らないって、日本の宿泊を伴う観光旅行の平均泊数というのが、日本観光協会のデータによれば平均で1.6泊、国民の、日本人の15歳以上人口で大体6割ぐらいが、1年1回以上の宿泊を伴う観光旅行をするんですよ。ところが何泊しますかというデータをとりますと、1泊2日が過半、平均で1.6泊。ところが日本観光協会は、このデータを1964年から取り始めました。その当時で1.9泊だったんです。これが1.6泊。

  観光白書を見ますと、政府は、今は指定統計になりまして、宿泊統計だとかいろいろとるようになりました。これによりますと2.7泊ぐらいでしたかね。今はとにかく短いんですよ。これを何とか2泊3日を増やして4泊にしたいというのが悲願です。この観光圏整備、どこか拠点をつくって1泊で帰ってきたものも、もう1泊その周りでするようにしたらどうなんだというのが、この観光圏の考え方でございます。10月には観光庁をつくって大いにやるぞと。

  私が非常に感心したのは、私は行政の役割というのは、一番最後に書いてありますように、イノベーションを誘導する制度的インフラ整備というのが基本課題だと思います。あとは大いに自国の宝を宣伝すればいいんだと思いますけれども、広報すればいいんだというふうに思っておりますが、この国交省が旅行業法というのを少しいじりまして、第3種旅行業の事業の範囲の変更をしたんです。

  これは旅行業というのは電話一本でできる商売ですから、非常に規制が厳しいんですね。旅行業を始めるためには何千万円積めとか、倒産したときにそこで弁償させるとかいろんな仕組みがありまして、ところが第3種旅行業の中に区域限定、当日払いのカテゴリーを設けた。当日払いで区域限定、全国を案内する、送客するというのではなくて、隣接県までというんだったらライセンス出すよというのをやったんです。そうすると、今まで1泊2日で帰ってきていた人たちに、この周りにいいところがあります、もう1泊どうですかと泊数を伸ばすチャンスが生まれるわけです。

  皆さん、海外旅行へ行きますとオプショナル・ツアーというのがありますね、あれと同じです。オプショナル・ツアーを、例えば各旅館が第3種旅行業を取って、お客がロビーに行くとオプショナル・ツアーの張り紙がしてある。もっとこういうこともやって見ませんかと、そうするとそれで泊数が伸びると、消費量が増えるということで、そのことを言っているわけでございます。

  観光振興と自治体の役割についても明示してほしいということでございましたんで、私は観光振興の意義を踏まえて、観光まちづくりのビジョンを示すと、これ今私ども鋭意やっている最中でございますが、今日はその委員会の委員の先生方も傍聴しておられるということで、大変ありがたいことでございます。

  ビジョンで示された方向に向かって、関係者の合意形成を図る。これが大事でございまして、これは大体どこにでも観光協会とか観光連盟とかというのはあるんですけれども、余り機能していないです。そういうことを言うと怒られるかもしれませんが、大体観光振興をやるということは地域経営です。この地域で、地域全体でとにかくこの観光振興をするということです。経営というためにはやっぱり組織が必要です。事業主体をつくって、目標に向かって、目標値を設定して、PDCAのサイクルを回すというような機能がなかったらだめですね。

  観光圏整備法では、協議会の組織化が想定されております。国土交通省が観光マーケティングの手順を示して、その手順に沿ってプランを示せと、そしてそのプランが採択されると、そこに対して重点的にコンサルテーションをやる、予算もつけるぞという仕組みを今しているわけでございます。あとは、観光振興の自治体の役割は、宣伝、広報の側面で役割を果たすということでございます。

  私は、このシビックセンターに来るたびに感じることでございますが、これだけの施設があれば、観光案内所というのがないほうがおかしいんじゃないですか。あそこに今日もシャッターが閉まっていた大型スクリーンがありますけれども、とにかく今の時代ですから、あの前に行けば、文の京のすばらしさというのが、もう24時間写されているというのが普通の人の考えることじゃないですか。これだけの施設があってもほとんど機能していないということは、機能してないというと怒られそうですけれども、今日は随分余計なことを言っているような気がしております。これは大学の教師のいいところでございまして、かたきとられることは余りないわけです。

  観光振興の意義は、異文化交流でございまして、観光の本質は、住んでよし訪れてよしの国づくりですから、生活文化観光が基本でございます。先ほど国の光を見るといいましたけれども、仰ぎ見る対象は生活文化です、その地域の。誇らかに示すと言いましたけれども、うちの暮らしを見てくれという生活文化です。この地域の、例えば地産地消という言葉がありますけれども、野菜一つ見てもうちの地域の野菜は一味違うんだと、これが大事なところでございます。京野菜というのがありますけれども、あるいは宮崎県の綾町なんて行きますと、無農薬で何かもうキュウリ一つに綾町というマークが張ってあります。これがブランド化でございます。地域のブランド化でございます。そうなればしめたもんでございますけれども、観光客が彼我の違いに気づいて、変身・成長の契機とする、自分を変えようとして相手も変わる、それが異文化交流。ああおもしろかったというだけでは、これからは観光客は満足しないですよ。

  年間1,000万を超える人を集めているレジャーランドが首都圏にございますけれども、これはとにかく世界で最も成功した観光事業でございます、ディズニーランドですね。これはもうみんながきょうは楽しかったと言って満足して帰るわけですね。私はあのディズニーランドもいつか落ち目になる日が来るというふうに思っているわけです。それはどうしてかと言うと、ディズニーランドへ行っても全然えらくならないんですよ、ただおもしろかった。自分は成長できますか、できないですよ。だから、これからはやっぱり単におもしろかったという経験だけではだめ、その経験をすることを通して自分がいかに格好よくなれるか、変身できるか、これが大事でございます。そういう観光というふうにこれからいくんじゃないかというのが、私の仮説でございます。

  民間による観光事業の課題は、消費者ニーズの琴線に触れるサービスの創造が根本課題でございます。とにかく日本の観光事業は旧態依然です。さっきシビックセンターの悪口を言いましたが、JRなどもひどいものでございますね。大体世界の鉄道では、改札口を出たら案内所(I)があるというのが常識なんです。どんなまちへ行ったってあります。そこ行くとお金を両替してくれたり、自転車を貸してくれたりするところまであります。大いにこのまちを楽しんでくれと、こういうことです。ところがJRは何ですか。東北のあるまちなんて大嫌いです。改札口を出たって、やれ、笹かまぼこがうまいとか、牛タンはどうかとか、そういう話ばっかりです。案内所どこなのということで、案内所を探すんですけれども、ずっと地下のほうの中にあるんです。そんなところにあってどうするのということです。ですから、まずは案内所。

  東京駅だってひどいもんですよ。外国人だって困るだろうと思うんですよ、あることはあるんですけれども。まず出たらばあっと、「ウエルカム・ツー・文京」とかとやって、そこにボランティアガイドが控えていて、今から2時間、文の京を御案内しましょうと、こういうふうになることが望ましいと思います。

  私は東京都に言うんですけれども、大江戸線というのは観光路線みたいなもんですよ。今東京というのは歩いて行けないところはないんです、地下鉄を使えば。そうしたら地下鉄の駅で、そこからそういうボランティアガイドが周りを案内するという仕組みを、やってもらえないか。車で移動するのではなくて、公共交通機関を使って、空気も汚さないで、そして歩く。

  今世界の観光は、Walking for pleasureの時代です。Walking for pleasure、まち歩きの時代です。つまり見るだけじゃだめなんです。五感を通してまちの魅力を感じる。通りを歩いていれば、フランスパンの焼けるにおいがしてくるとかなんとかということが魅力なわけでしょう。

  この間フランスへ行ってびっくりしたのは、まちじゅう至るところに駐輪場があるんです。ローマにもありましたけれども、アメリカにもあるんです。駐輪場がありましてね、そこへ自転車がたくさん並んでおりまして、会員制でお金を払い、カードを差し込むと、がちゃんと外れるんです。それで自転車に乗ってどこかへ行ったら、そこにもあるんですよ、駐輪場が。そこに戻してというわけです。フランスはそれをどうやっているかというと、広告会社と提携しまして1銭も払っていないんです、パリは。広告会社に広告する権利を渡して、自転車の駐輪場の整備を全部やらせるのです。これはローマの場合もそう、アメリカの場合も同じ仕組みです。ですからCycling for pleasureということになっている。だからパリで歩いていますと、自転車を利用したツアー客に出会います。ヘルメットをかぶって先頭を走っているのは案内人です。これが自転車で10人ぐらいのサイクリストで、ずっとまちを案内しているというのに行き当たります。そういう時代ですよ。

  日本はひどいですね。自転車に征服されそうです。私は吉祥寺のそばに住んでいるのですが、ひどいまちですね。とにかく自転車で押しつぶされそうなまちです。

  日本の観光事業というのは、この間もパッケージツアーに参加してローマに行きましたですけれども、呆れました。いまだに日本人の旅行者を日本人専用のお土産店に連れ込んで、そこで物を買わせるということをいまだにやっているんです。

  それから、この間パリに行ったときも、オプショナル・ツアーを調べると、モンサンミッシェルにお連れしますと。ほかにないのと言ったら、それだけのようでした。もう少し旅行業者らしい選択肢を用意できないのかと思いました。今日本人の海外旅行というのは、対前年マイナスです。もう、行ってもおもしろくないからね。ですから、もう少し消費者の琴線に触れるような、サービスを提供しなかったら、日本の観光事業は危ないというのが私の問題意識でございます。

  国の光の意味については、何度も申し上げました。生活文化ですね。ただ先ほど五感でと言いましたけれども、見るということはものすごく大事でございまして、形あるものでなければ分からないんです。私は町並みは、その地域、そこに暮らしている人たちの生活文化の表象だと思うんです。文京の人たちがどういう暮らしをしているのかが、形として町並みにあらわれるんです。その町並みを通してゲストはその文京の人の暮らしというものを感じるんですよ。ですから町並みがおかしいというのは、もう全然だめです、観光事業をやる資格がないです。

  だから、今全国のまちが何とかして町並みを修景しようとしている。日本の役所も全国津々浦々、ガードレールなんかを見ても全部一色ですし、もう全国一色にしちゃったもんで、やっぱり反省したんでしょうね。それで全国に電信柱が突っ立って、何か世界の主要都市でこんなに電柱が立っている国というのは日本ぐらいじゃないかと思いますけれども、とにかくちょっと景観がひど過ぎるということで、景観法という3文字の法律をつくられまして、今しゃかりきになって景観をよくするということをしておられます。日本の役所は優秀ですから、その気になればあっという間にきれいになるんだろうと思います。

  観光地の魅力という話がございまして、これは室谷さんという人の説ですが、観光地の魅力というのは、いろいろ資源があるとか宿泊施設がいいとか、何かができるとありますけれども、要するに半分は空間快適性、これは建築の言葉でアメニティという言葉がありますが、居心地のよさですよ。まちを歩いてね、いいねえという、これが観光地の魅力だということです。

  ジェイコブスという学者が、魅力的な都市には多様性の特徴があると指摘しています。一色ではおもしろくないんですよ。ですから文京が、それは歴史がありますよ、歴史的な建造物もあるし、ところがそれだけを御案内しようというと、これはおもしろくないんです。やはり文京というのは古いものだけじゃない。今、新しいものもあるわけですよね。特に現代人は、here and now というか、今ここでということを大事にします。there and then と、あのときあそこではなんていう話しをさんざんしても、それはある程度は感心しますけど、ところで今はどうなのということになりますね。ですから、古いものと今というものを両方を御案内する、これが大事なところじゃないでしょうか。これが都市の魅力でもございます。

  観光振興の基本原理は、宮崎交通の岩切章太郎さんが喝破した言葉によれば、「知らせて、見せて、また来たいと思わせる」。知らせるということが大事で、さっきの案内所の話ですけれども、知らせなければ何も起らない。ですから、今はインターネットの時代ですから、ウエブサイトが大事でございます。

  東京都のウエブサイトを見ましても、まだまだ各部局が自分たちが持っているデータをどんと出しているくらいでございまして、目線が旅行者のほうにない。

  ニューヨークのウエブサイトを見ますと、タブがございまして、あなただれですか、旅行者ですか、ジャーナリストですか、旅行業者ですか、それとも会議を計画している人ですかというふうにありまして、そこをクリックしますと、その人のためのページにいくようになっているんです。だから何か不特定多数を対象に、とにかくありもののデータをただ並べているというのじゃ、恐らくほとんど意味がないというふうに思います。

  とにかく成長の源泉というのはイノベーションでございますから、観光の分野もそうです。今、何が頼りになるかといいますと、ユビキタス・コンピューティングです。これはとにかくありとあらゆるところにコンピューターを導入するということです。これは今国交省もやっておりますけれども。どこに行きたいというと、携帯が案内してくれるというのはもう時間の問題でしょう。そして、それが6カ国語、7カ国語に対応するというのも時間の問題です。そういうものを今全国の観光に一生懸命になっている地域がどんどん導入していますね。また、ボランティアガイドにもそういうものを持たせると、そこから情報がどんどん出てきますから、説明もしやすい。そういうイノベーションが重要でございます。

  決め手はやっぱりホスピタリティです。ホスピタリティというのはよそ者に対する思いやりのことでございます。

  現代的課題は着地型観光ということで、大都市の住民を目的地へ送り込むだけじゃなくて、現地で時間をいかに過ごすかについて、これが大事でございます。

  ポスト・マスツーリズムのトレンド、これは歩く観光、自転車による観光ということをお話ししました。London Walks というのは皆さん、London Walksという語をウエブサイトで入れますと、ロンドンの旅行業者ですけれども、ロンドンの地下鉄の駅で大体1,000円ぐらいで2時間、役者になりたいという人がアルバイトでやっているとかいろいろあるんですけれども、例えば切り裂きジャックの犯行現場を御案内しましょう、2時間で1,000円を払うと案内して説明してくれる。これがもう無数にあります、そういうプログラムがね。そういう時代でございます。

  そして、これも一つ言っておきましょうね。観光が成立ためには、登場人物が4人いるんです。一人はゲストです、もう一人はホスト、ところが仲を取り持つブローカー、旅行業者がないと、やっぱり旅行というのは総合的ですからなかなかうまくいかないです。自分で全部やれといってもなかなか難しい。それとあともう一人はインタープリター、要するにガイドです。これがいないと、この4者の関係ですね。

  それから、見るだけでは満足できない時代、これはもうよろしいでしょうかね。

  観光消費は無限。観光消費というのは、私はこの観光のことをやっていて何がうれしいって、これは需要が無限だからです。それはどうしてかというと、消えてなくなるからです。1回行きますよね、そうすると、あっもう1回行ったからいいというものと違うんです。1回行っても余りよくなければ二度と行かない、それだけの話です。

  皆さん、ホテルに泊まりますと、総支配人のアンケートとかいって、よかったですかって聞かれますね、そうすると皆さん大抵よかったと書くんですよ。1から10までスケールがあるとしますと、10が最高だとしますと7とか8ぐらい満足したという人は、二度来るかというと来ないです、生き死にに関係ないんだから観光なんて、ホテルなんて幾らでもあるでしょう。ですから、別に満足しても再びは利用しないんです。ところが10ぐらい満足するとまた来るんです。フランスのシラク前大統領は日本へ45回も来たんです。45回、前大統領です。これはもうよっぽど日本が好き。

  私が世話になっている床屋さんのお客に、80歳を超えたお医者さんがいまして、毎週箱根のある旅館に行くんですって。この間、300回記念をやったって言うんですよ。7年間で300回行ったというんです。1泊3万5,000から4万円です。とにかく本当にいいと思ったら何度でも行くんですよ。

  ですから、観光消費というのは、皆さん経済学の教科書を読むと、限界効用逓減の法則というのがありますけれども、だんだんありがたみが逓減するんですけれども、観光消費の場合は本当に満足すれば逓減しないんです。無限に行くということでございますね。

  キーワードに見る最近のトレンド、これは先ほど申しました。

  受け入れ体制の整備、これはいろいろやらなければいかんということです。

  観光振興の成功例、ご質問で成功例を挙げるようにというお話がございました。

  まあ成功例って幾つもあってこれは限度がないんで、時間も来たんではしょりますが、私が、一番おまえが気に入っている観光地を一つだけ挙げろといいますと、小布施です。この小布施というのは、これはすごいところです。人口が1万2,000人です。人口1万2,000人の小さな町でございまして、長野県、町の役場から半径2キロに全部の集落がおさまる小さな町なんです。ところが、そこに年間何と120万人の観光客が押し寄せるんです。これはギネスブックものだと思いますけれども、ものすごい観光地です。

  ところが、その原因が何だろうといろいろ考えるんですけれども、私は現代に受け継がれる高井鴻山のホスピタリティと書いてありますけれども、この高井鴻山という人は江戸時代の豪商なんです。小布施というのは千曲川の扇状地ですから、そこで舟運でもっていろいろと栄えたところなんです。そこで大変な豪商になった。その人は非常によそ者に対する情けのある人で、思いやりのある人で、江戸で何か悪いことでもしたんでしょうね。逃げて来た葛飾北斎というのをかくまって、いつでも逃げられるような逃げ道までつくった家を用意した。北斎はそこで肉筆画を盛んにかいたんです。八十何歳まで生きたんでしょう。それとか小林一茶を助けるとか、いろんなことをやった人がいるんです。

  高井さん、本名は市村さんというのですけれども、これは江戸時代の人、その子孫が今町長です。市村さん、市村酒造という、あるいは小布施堂というクリ菓子のお店をやっているところですね。ところがこの高井鴻山のそういうホスピタリティ、よそ者に対する思いやりというのが、私は小布施の人たちの血肉になって現代に継承されているんじゃないかと思う。あそこへ行くと子どもたちまであいさつするんです、こんにちはと言ってね。

  そして、中島千波美術館というのは、この中島先生というのは、芸大の先生で、日本画で桜の絵で私も大ファンですけれども、この人は戦時中あそこで生まれて、あそこで育ったんですって、ところが都会から来た連中というのは大体いじめに遭ったんだそうです。ところがあの小布施は本当にみんなよくしてくれた。そこで中島千波さんは自分の作品全部を今小布施に持っていっているんですよ。中島千波美術館というのがあって、もう美術館がどんどんできている。

  小布施は、それからオープンガーデンというのは、地元の人がヨーロッパへ観光旅行に行った、それでガーデニングを勉強してきた。私たちもやりたいと言うんで、ガーデニング運動が起ったんです。そして自分たちの庭をきれいにしたガーデニング、植栽して。そして小布施に行きますと、玄関に「どうぞ私の庭を見てください」と書いてあるんですよ。その庭に入れるんですよ。入ってその庭で毎年コンテストをやっていまして、ですから小布施はガーデニングされている。そのガーデニングの先に、前の町長が言い出したことですが、6次産業というんですけど、1次と2次と3次を掛け合わせると6次になるだろうと、だから6次産業といってクリ菓子でも何でも、そういう農業は農業とかというふうに考えないんですよ。みんな、あそこは花卉の栽培なんか今どんどんやっているんですね、そういうものがある。

  ですから、小布施もそうなんですけれども、もう一つ上にある湯布院というのは、1971年です。溝口薫平さんと中谷健太郎さんともう一人、3人なんですけれども、3人で町長から、ヨーロッパへ行って視察してこいと言われて、ヨーロッパの温泉場を見るんですよ。温泉場を見てあのことをやりたいと、あれをやりたいということをその3人が帰ってきて、1人は亡くなられたんですけれども、2人がやったんですね。この溝口さんというのは玉の湯という、1泊4、5万する旅館の会長です。中谷健太郎は亀の井別荘の社長ですけれども、そしてこの観光旅行した結果、その気づきを得て、あの別府みたいなことをやったらいかんぞということで、湯布院というものをやったというのが今日の湯布院になっているわけでございます。1971年がスタートですから、大体一つの観光地を発展させるのに30年もあれば十分ということですね。しかし、会社の寿命は30年といいますから、湯布院も今行きますとものすごい車で、やがて成長率が落ちるのではないかと思います。これが製品ライフサイクルの概念でございます。これは何でも栄枯盛衰があり、やがて衰退する。寿命を延ばすようなことをしないと具合が悪い。

  別府がそうです。別府というのは一度つぶれました。あの衰退期の特徴というのは、ばたばたつぶれて1軒だけがつぶれる旅館の血を吸って大きくなるんです。それがSという旅館だった。ところがそれも最後はばたっと倒れるんです。あそこは別府八湯といいまして、8つ旅館組合がありましてけんかばっかりしていたんです。ところがみんなどん底まで落ちたもんだから、「仲よくしようよ」ということで、今別府は大変元気です。別府八湯が手を組んで、別府オンパクというのをして年がら年じゅうイベントをやって、別府というのは今再生しています。そういうこともあるということですね。

  これはホテル・旅館の室数の推移、旅館は今どんどんつぶれています。ホテルはどんどんまだ伸びています。伸びていますけども、この伸びているのは宿泊特化型ホテルという、昔ながらのホテルではありませんけれどもね。

  経済的価値の変化、これは先ほどディズニーランドでちらっと申しました。今は経験経済の時代だと、思い出に残る経験を提供する時代だ。しかし将来はパインとギルモアは本の中で、将来は経験じゃなくて、トランスフォーメイション、変身の時代になるよということを言っています。

  都市の魅力、これも先ほど申しました多様性です。

  東京は東京ならではのということです。

  都市観光の成功例というのは、京都は別格です。年間の入り込み5,000万ということで、大変なところです。しかし京都はよく努力していますね。「京都おこしやす大学」での体験学習など、非常にニューツーリズムの傾向を踏まえた、京都というのはやっぱり日本の観光事業のプロ中のプロというまちじゃないでしょうか。

  それから、ほかの都市では、金沢、横浜がなかなかいいですね。文化創造都市ということで、横浜なんかは、今、現代美術のトリエンナーレを今やっているのでしょうか。なかなか横浜はすごいですね。21世紀みなとみらいなんかでも、もう少し植栽をしてくれるといいと思います。しょっちゅう中華街から散歩しますけれども、緑がないですね、横浜はもう少し緑を。

  その点、東京都は、今都知事が中心になって、とにかく緑を復元するということを盛んにやっておられます。それもすごく大事なことでございます。世界4大都市の一つで東京に足りないのは、ミュージアムとパフォーミィングアーツです。

  この間パリに行きましたけれども、パリで2日間有効のパスを買うと、5,000円ぐらい払うと、60館のミュージアムに入り放題です、そんなに行けませんけれどね。ところがパリの中でミュージアムが60館だけかというと、とんでもない話で、その倍以上あるんじゃないかというぐらい、ミュージアムだらけですからね。

  それから、この間ミラノに行きましたけれども、人口40万人のまちですけれども、こういう立派な小冊子がありまして、それは何かというと、今どういうパフォーミィングアーツがどこであるということが、これに出ているんです。ですから、旅行者はこれを見ると、あっ今日はこんな人が今ここでやっているのかということが分かりますね。

  日本は縦割りですから、東京というのはすごいんですよ。世界の芸術家がここに出稼ぎに来ているわけです。みんな荒稼ぎしているんですけれども、しかしそれが分からないです、今何をどこでやっているのかということがね。統一して、小冊子で、東京でWhat's going onというのが分かると。

  例えば、シドニーへ行きますと、シドニーに着地する飛行機の中で、今シドニーでどんなことをやっているということを、ビデオでやります。ですから飛行機からおりる前にシドニーがどんなに今魅力的なまちかというのが分かるような仕組みになっていますね。

  日本は何かビデオがないんで、この間はカンタスでそうなんですけれども、東京でどんなビデオをやるのかと思ったら、地下鉄の乗り方というのがありまして、切符をとにかくどこでもいいから最低で買って、後で乗り越しの運賃を払えばいいんだよというのが出ておりまして、なるほどと思って私も勉強をしましたけれども、その程度でございまして、努力をしていないですね。

  文京区の一つの課題はマイス(MICE)ということで、私は文京区の最大の観光資源は知財だと思うんです。この文京区が持っている知的財産です。もう日本一の大学がありますし、歴史もありますし、私はこれを活かして、これを手がかりにして大いに交流を引き起こすということが非常に大事で、マイスという言葉がございますけれども、これはMeeting,Incentive,Convention,Exhibition という言葉でございまして、Meetingというのは会議ですね、Incentiveというのはこれは報奨旅行と訳しますけれども、要するにリーダーなんかを集めてよう頑張ったと、御苦労さんというようなことで、あるいは来年はこれだけ売るぞというような決起集会をやるとか、そういうものです。Conventionというのは、いろんな国際学会なんかも含めてMeetingと同じです。Exhibitionというのは見本市です。

  私は、この文京区は東京大学を初め、いろいろな大学がありますので、いろんな学会を初め文の京としての知財の集積を活かして、大いにマイスを誘致するということで、そのためには何が必要かというと観光協会ではなくてコンベンション・ビューローが必要です。コンベンション・アンド・ビジターズ・ビューローというのが必要です。観光、観光という必要はないです。遊びに来る人だけを意識する必要はないです。むしろ研究者だとか学者だとか事業者だとか、そういうコンベンション、これはさっきも議長室から見ておりまして、これは文京区というのはコンベンションの適地だなと思ったんですけれども、ものすごい広い会場があります、そばにね。ですから、ああいうところでホテルもいっぱいあるし、昔ながらの旅館もあるしですね。

  これをやるときには、私は日本に国際学会を誘致したこともありますけれども、東京で学会なんかできないですよ。なぜかと言うと、めちゃくちゃ高いんですから。この間あるホテルでプレゼンテーションをやりまして、パワーポイントでやるからよろしく頼むよと言って、そしてこのプロジェクターを借りたんですけれども、後で請求書を見ましたらプロジェクター6万円と書いてあるんです。なんで6万円なんだと、そうしたら、いやいや外部でアウトソーシングしてリースを入れましたからと、そういう積み上げてコストを請求されたら、もう東京で学会なんて絶対できないです。だから、消費者の負担能力から逆算して料金を出してくれなかったらどうしようもないというふうに思います。

  ですから、この場合はゾーンが大事、文京区全部でコンベンション・アンド・ビジターズ・ビューローというのをつくって、どうだと、こういうコンベンションを文の京でやってもらおうじゃないかと、大いに知財がある人、そして交流して新しい情報を文京区に入れて、または文京区から情報を発信してやろうじゃないかというようなことをやっていただきたい。そういうホスピタリティがあるかどうかということが問題でございます。

  以下のホスピタリティの概念は、実は私は問題意識として、日本に固有のホスピタリティというのがあるんじゃないかということで問題意識を持っておりますが、これは今日はつけ足しでございます。ですから、御参考までにということで、これだけつけておけば、私が何を言いたいかということは御理解いただけるはずでございます。

  このホスピタリティの日本的特色というのが、最後の結論でございまして、私は日本は行動規範の淵源としての宗教ですね。神道、仏教、これはキリスト教とかイスラム教と違うんです。人間だけが偉いというんではなくて、山川草木悉皆成仏、自然との共生です。ですから宿泊施設のありようなんかも、数寄屋造り、和食、すべて自然との共生、これが日本のホスピタリティだというふうに思っています。

  それから、このサービス業に従事する人たちが、大体仕事というと欧米では苦役なんです。しかし生きがいとしての仕事、そして、しかもおれがいいサービスをするからチップくれというようなサービスではないんですよ、日本は。日本はチップが機能しない。それはどうしてかというと、サービスも仲間仕事だとみんな思っているからです、集団だからですね。この辺が、そしてしかもみんな平等に扱う。銭をくれればいいサービスをするというような発想じゃないんです。平等性、日本には布施の思想もありますね。

  それから、日本は「おかみ」がいる。何で旅館におかみがいるんだと、宿泊施設のゼネナルマネジャーは何で女性なんだというのが私は長い間なぞだった。アメリカへ行きますとGMが女性というのはほとんどないんです。フォーシーズンというのは世界で一番高級なホテルチェーンですけれども、女性のGMというのはまだ一人ぐらしかいない。ところが日本はGMというか、お客さんにその宿泊施設のサービスを表象する存在というのはおかみです。何で女性なんだ。これは日本はやっぱり女性がね、女性の何ですか、母親の子どもに対する無償の愛みたいなものが、やはり日本のサービスというか、もてなしの基本だというふうに私は思うんです。だから、おかみは女性なんだというふうに思っているわけでございます。

  大変お約束の時間をオーバーいたしまして、質疑応答の時間が15分になりまして、大変申しわけないと思っております。どうぞ御自由に何でもおっしゃってください。(拍手)

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

○国府田委員長 どうも岡本先生ありがとうございました。熱のこもった御講演をいただきました。

  これから、質疑、あと20分切りましたけれども、皆さんもいろいろ刺激を受けたことと思われます。何かございますでしょうか、お聞きしたいこと。渡辺委員。

○渡辺委員 先生ありがとうございました。非常に参考になったと思います。

  一番聞きたいのは、うちの文京区を今後どうしていったらいいかという、そういう具体的な作業をこれから進めていくわけですけれども、若干今日は先生のお話の中で、具体的にそのコンベンションビューロー、知的財産を使ってということを強調されていたというふうに思うんですけれども、ちょっと今までの私どもの観光振興、これからどうしていくかということについては、比較的その歴史とか文化とか、そういったものの資源をどうやって活用していこうかということや、観光として人を呼ぶという方向性というのはどうだろうかということを視点にして考えていた部分が強かったもんですから、ちょっと先生から今日いただいたお話、非常に、ああそうだなと思いつつも、いや、逆に反面、観光という意味ではなかなか難しいのかなという部分もちょっとあわせ感じたところなんですけれども、その辺もうちょっと具体的に文京区はどういう方向で行ったらよりよくなるのか、観光という意味でこれは刺激になるのかという意味で、もうちょっと具体的に何か教えていただければというふうに思います。よろしくお願いします。

○国府田委員長 村越委員。

○村越委員 本日は御講演ありがとうございました。本筋ではないなどのお話もとても何か興味深く、もっともっと時間があったらと思いました。

  私、ちょっと9ページのところを見ていて思ったのは、文京区の文化とか自分の文化を誇りに思うというようなことがあったんですけれども、やっぱりそこの文京区民自身が文京区の文化、誇るものは何なのかというのが、やはり古くから暮らしている人は分かるんですけれど、新しく文京区に入ってこられる新住民の方もどんどん多くなっているわけです。そういうことを私たち区民自身がまず認識することが大切かなというようなことも思ったんですけれども、先生はどんな御認識を持っていらっしゃるか、ちょっとお伺いしたいと思います。

○国府田委員長 そのほか。白石委員。

○白石委員 質問だけで終わっちゃいそうな時間です。

  簡単にお聞きしたいんですけれども、大きなお話でディスカバージャパンから今ビジットジャパンで、大変首都としては海外の人が多くなってきたと思うんです。そういう人たちを一つの要因として取り入れていくのには、この文京区としてどうしたらいいのかということ、そして先生のいろんなお話の中じゃなくて、ほかの講演とかで書物を読ませていただいたんですが、幾つか手法を取り入れられていて、その中で例えば、いわゆる着地型観光とかそのような表現をされていて、その中で体験型観光とかいうのを先生御表現されていると思うんですが、体験型観光というのは、文京区には知的財産の中で先生がおっしゃっている、人を集約して会議をしたり何かするということよりも、今まさに9月というのはお祭りで、神社で各場所でお祭りをやっていて、この間なんか私が出た修ばつ式には、大学生が今日区内の神社を回っているんですというようなおもしろい場面も見たんですが、そういうことを活かしていけるまちなのか、それともそれはまた切り捨てていくのか、その辺のお考えが分かればちょっと教えていただきたいと思います。

○国府田委員長 そのほか。松丸委員。

○松丸委員 今日はどうもありがとうございました。

  先ほど先生の話の中でもありましたけれども、観光圏ということで、ことしの5月に新たに観光圏の形成を促すみたいな観光圏整備法というのができ上がって、実際に例えば福島県と山形県の米沢ですか、あと山梨県のいわゆる6市町村のこういう連携だとかということが打ち出されたというか、申請されているわけなんです。そういう中で、例えば市区町村の中で、文京区なんか特に台東区との隣接というのが非常にあります。また向こうにもいろんなさまざまな、谷中とかですね、そういう観光資源があるわけですけれども、そことの連携というのは今後どのように区としてやっていったほうがいいのか、それが新たな一つの観光の大きな誘発できるような形になっていくのか、その辺のお知恵をちょっとおかりしたいと思います。

○国府田委員長 そんなものですかね。余り時間もございませんので、では先生これ、出た質問をまとめてお答えいただきたいと思います。

○岡本教授 そうですね、マイスの話がちょっと印象に残られたということですけれども、それは文京区はこのマイスを盛んにする資格のあるところだということを申し上げたかったわけで、だから今例えばこれまでやってきた文京区の歴史・文化というものを、大いに見て楽しんでもらうというようなことがどうでもいいのかというと、そんなことはないんで、それが一番比較優位性があるわけでございますので、その比較優位性を活かした文京ならでは、ですからそれが文な京のわけでございまして、そういう歴史的な遺産というものを活かした観光というのが、まず基本になるだろうというふうに思います。

  そうした中で踏み込んで言えば、まち歩きみたいなものをうんと盛んにしていくというふうなことが基本になるだろうと思います。そして、ただ歩くだけじゃなくて、いろんなところで、先ほど御指摘の体験型あるいは参加型、そうした時間消費のあり方というものを提案していく。したがって、当然文京区の観光振興を担う事業主体は、先ほど第3種旅行業の話をいたしましたけれども、主体的にそういう体験型のメニュー、参加型のメニュー、まち歩きのメニューというものを造成して、そしてそれを観光客に提供していくというような仕組みを、早急につくる必要があろうかと思います。

  そして、そのときには、当然観光客というのは文京区だけをいいと思って来るわけじゃありませんので、谷中との連携とか、そういう隣接地域との連携ということも当然考えていく必要があるだろうと思います。

  それから、今はネットワーク社会でございまして、文京区の歴史的なもの、文化的なもの全部が観光客にとって魅力的かというとそうではなくて、今はニューツーリズムの中でSITという言葉がありますが、これはSpecial interest tourというわけでございまして、これは別な言葉で言えば、おたくツーリズムと言ってもいいかもしれませんけれども、何か趣味はモザイク状なんですよ。だから余暇の過ごし方っていろいろありますので、いろんな人がいるんですけれども、それぞれの趣味というのが、やっぱり熱心な人はもうむちゃくちゃ熱心でおたく的で、そういう人はいろんなものを全部楽しんでくれと言ったって、そんなもの関心ない。

  この間、JNTOのニューヨーク支店が造成したツアーで非常に成功したツアーがあったようですけれども、それは焼き物ツアーというもので、どこの窯元を訪ねるというと、日本と韓国と中国という3つの国の焼き物の窯元を訪ねるという旅だったそうです。これは非常に人気があって、多くのアメリカ人が参加をしたと。日本では鹿児島の薩摩焼の窯元を訪ねたそうですけれども、そういうふうにぽんと飛ぶわけですね。ですから、余り文京区の中で全部やってほしいというふうに、楽しんでほしいと言ってもそれは無理がありますから、当然周辺とも連携しなければいかんし、それから、ただまち歩きとかなんとかということになりますと、やっぱり2時間ぐらいが限度でございますので、それでしたら文京区の中に。

  私も随分このビジョンの仕事をさせていただくようになってから、いろんなところに参りましたですけれども、あのコミュニティバスなんかは実にいいですし、それから自然も豊かですし、この間も小石川植物園ではもう少しちょっと何か考えたらというふうに、中はすごいんですけれども、切符はそこらのたばこ屋で買えとかですね、何かもう少し何とかならないのというふうに思ったんですけれども、中のものはすごいですわね。ただ、まあいろいろ資源はいっぱいあると、後楽園もドームだけじゃなくて、そばにすばらしいところがございますしね。

  それから、歩いて楽しいところはいろいろありますね。目白のほうをこの間歩きましたけれども、坂道だったですけれども、修景してあって、そしてあれだけ道がよくなりますと、周りの建物なんかも随分よくなっています。いいまちになっています。そういうところもいろいろありますので、いろんなところを大いに楽しんでもらうというようなプランを仕込んで、それが流通するような仕組みをおつくりになるということが非常に大事だと思います。

  この文京区の中での滞在を有意義なものにしてもらうようなことをお世話するブローカーのことを、業界の専門用語ではランドオペレーターと申します。ランドオペレーターですね。皆さん海外旅行へ行かれますと、ヨーロッパなんかへ行ったって、日本の旅行会社が全部面倒を見るかって、そんなことないんですよ。現地はミキツーリストだとか、その現地の旅行会社がいて面倒を見てくれる。同じようなものを別に行政が全部やることはありませんし、いろんなNPOを含めていろんな組織が考えられると思いますけれども、観光圏の整備法では、そういうランドオペレーターの育成、事業主体の組織化ということを非常に大きな課題というふうにしていますね。非常に重要なところだと思います。

  あとは、そうですね、海外のインバウンドですね。インバウンドは、これからとにかく中国、台湾、韓国からのお客さんをどう観光事業としては対応するかということは、喫緊の課題でございます。JNTOなんかのデータによりますと、国別にやはり関心が違うようなところもございまして、ですからそういうことを見きわめながら、文京区で喜んでいただけるような、満足していただけるようなものがあれば、いろいろ考える。

  それから、いろんなイベントをやる場合も、ここには後楽園というものすごい会場がありますから、そういうところでいろんなインバウンド、余りよそさまのことですからそんなこと言ってはいけませんけれども、そういう中国とか台湾のお客さんを楽しませるようなことを考えたらいいんじゃないかというふうには思います。

  話はまとまりませんが、ただ余り私がいろんなことを言うと、ちょっと問題があるのは、今それ検討している最中でございます。私はただの座長でございますので、これから知恵を出してもらうのは委員会のメンバーで、このワーキンググループなんかもできまして、今作業をしておりますので、そちらのほうをお待ちいただくとありがたいというふうに思っております。

○国府田委員長 ありがとうございました。

  そのほかに、よろしいですか。

  今日は本当にありがとうございました。これから観光ビジョンをつくるということで、委員の方々にも傍聴していただいているわけですけれども、今日のお話を伺って随分いろんなヒントが得られたのではないか。議会でも観光ビジョンについて今後議論してまいりますので、今日伺ったことを参考にしながら、委員の方々も創造的な議論を繰り広げていただければというふうに思います。

  今日は本当にありがとうございました。

○岡本教授 どうもありがとうございます。(拍手)

○国府田委員長 では、午前中の研究会はこれで終わりにしたいと思います。

  ありがとうございました。

  午後は、普通の座席に戻りますので、よろしくお願いいたします。


     午後 0時00分 休憩

     午後 1時00分 再開


○国府田委員長
 それでは、午前中に引き続きまして、午後の部を再開させていただきたいと思います。

  本日は理事者報告が1件です。

  区民部1件、文京区観光ビジョン策定に係る基礎調査について、資料第1号。

  松井アカデミー推進課長、お願いします。

○松井アカデミー推進課長 それでは、資料第1号に基づきまして、文京区観光ビジョン策定に係る基礎調査について、御報告いたします。

  今回の報告事項でございますが、前回第2回定例会で御報告しましたとおり、観光ビジョンの策定に当たりまして、基礎調査となるものをアンケート等を含めて行うというもので、それについて現在までの報告をさせていただきます。

  今回の資料は、資料1−1号、基礎調査の実施報告と資料1−2号、文京区観光ビジョン策定協議会委員アンケートの結果、この2つの資料で御報告をさせていただきます。

  まず、資料1−1号、基礎調査の実施報告でございます。こちらは内容的には4点ございまして、配布・回収の状況、2点目としては基礎調査・結果のポイント、あと3番目、4番目はそれを図示しているものでございまして、文京区の来訪者の実態と区民の観光実態、あと区民及び事業者の観光に対する意識でございます。

  ページをおめくりいただきまして2ページでございます。

  配布・回収状況でございます。3点のアンケートを行っております。

  まず1点目、来訪者アンケート、これの配布票数は3,134票、実施箇所については29ページから31ページにございます45カ所で行ったものでございます。あと、調査方法としましては、留置調査と対人調査によりアンケートを実施したものでございます。回収状況は549票、回収率は18%でございます。

  なお、同様の調査では大体20%をめどということでございまして、おおむね18、24、15ということで、おおむね基準に達したというふうに理解してございます。

  2番目の区民アンケートでございますが、配布票数は2,036票、これは無作為に区民の方を抽出しまして郵送で送ったものでございます。回収状況は479票、回収率24%。

  3点目としましては、事業者アンケート、1,465票配布しまして、配布先は商店の加盟店、あと主要施設、大学でございます。郵送調査でございまして、回収状況は219票、15%でございました。

  続きまして、3ページ、こちらはこの後の数字を用いたそのまとめとなっております。基礎調査結果のポイントでございます。

  来訪者の来訪実態でございます。来訪者は、日帰り客が中心となっております。約過半数が3時間以内の滞在という結果でございます。あと、その目的でございますが、「まちあるき」を目的としている方が大多数、その目的としましては、庭園、史跡、歴史ですね、あと美術館・博物館が上位となっております。まちあるきと、あと社寺参拝が一人での来訪者が多いというところでございます。

  このあとは結構、午前中の話にもありましたリピーターに結びつくところでのものでございますが、来訪者の満足度は非常に高いというところでございます。「満足」が最も高くて、続いて「やや満足」、あと「大変満足」という高い評価が出ております。あと、来訪者の再訪意向、リピーターになり得るかどうかでございますが、「そう思う」という方が最も多く、続いて「大変そう思う」となっております。もう一つ特筆すべきは、来訪のきっかけとなったものが、この後も御説明いたしますが、ホームページですとかマスコミというよりは、以前来てよかったからという方が一番だというところでございまして、リピーターとなる確率は高いという状況は含んでいるというふうに考えられます。

  次に、区民及び来訪者のニーズでございますが、区民・来訪者ともに今後やりたいこと、まちあるきを体験したいという数字が出ております。

  あと、文京区のイメージでございますが、来訪者、区民ともに「歴史・文化」、あと「学び」に対しての認識が一番高いということで、区の資源と認知されていると考えられます。

  あと、区民・事業所の観光振興に関する意向としましては、区民、事業者ともに「行政機関として積極的に観光施策に取り組むべき」という回答が多く、続きまして、あと「住民やNPOが主体となるべき」という意見も出てございます。

  あと、観光振興に対する期待と不安という点につきましては、取り組む効果としましては文京区のイメージアップにつながるという期待を寄せているんですが、期待と不安につきましては大きな不安はないというのが一番でございますが、何らかの生活環境の悪化を不安する声も出ているという状況でございます。

  今、申し上げた点、具体的に申し上げますと4ページ以降でございます。

  来訪のきっかけとなった、これは先ほど申したとおり、パンフレットとかガイドブック、ホームページとございますが、一番高いのが17.3%で以前来てよかったからというところ。

  あと主な目的は、まちあるき、祭り・イベント、社寺参拝というふうに、断トツでまちあるき56%でございます。

  あと、その目的は、庭園、史跡・歴史、美術館・博物館。

  あと、訪問したかいわいとしては、一番高かったのは小石川・白山かいわい。

  それは具体的にどうかというのは裏面の6ページでございますが、ドームだけでなく、小石川後楽園が入っているというところだというふうに思います。

  あと、お一人でお見えになっている方が多いということと、7ページでは、日帰りが81.9%。日帰り客の滞在時間についてはその下、一番下でございますが、3時間以下で半数を超えております。6時間以下がほとんどということでございます。

  あと8ページ、物販に関する消費金額ということで、物販及び飲食それぞれとも2,000円以下という数字が一番多いということでございます。

  あと、来訪者の属性で、今回の調査で23区内が37.6%、文京区内が11.3%、あと年齢層等が書いてございます。

  10ページでございます。今度は区民の観光実態ということで、過去3年間の来訪の経験、かいわいということで複数回答でございます。一番多いのは小石川・白山かいわい94.9%、あとそれ以下本郷、根津・千駄木となってございます。

  具体的な施設としては、その下でございまして、シビックセンターが84.2%ということで、やはり観光インフォメーションの部分での話も出てございましたが、その意味からしてもシビックセンターというのは結構大きなポイントを占めるんだろうというふうには考えられます。

  あと、来訪意向として今後どこを回りたいかという部分についてが11ページの上段、施設についてが下段です。旧岩崎邸ほか小石川植物園、六義園、小石川後楽園となっております。

  12ページは交通、区内の移動手段でございまして、徒歩によるものが一番、あと自転車、あと地下鉄という順になっております。あとB−ぐるも挙がっておりますが、数字としてはそのぐらいの数字でございます。

  あと(4)、これは満足度というところでございまして、満足が43.9%、やや満足28.6%、大変満足10.6%、合せて83%を超えているという状況であります。

  あと、景観あるいは食事等、それぞれの個別満足度はその下でございます。

  13ページ、これが来訪者の再訪意向、リピーターとなり得るかというところで、午前中の先生のお話にもありましたとおり、評価の中で7から8ではだめだと、10だったら10の方が来るということからしますと、大変そう思うという方が23.8%いる。これを多いと見るか少ないと見るかですが、大変そう思うというのは23というのは大きな数字だというふうに認識しております。

  今後何を体験したいかというところでは、断トツでまちあるきが、区民の方が74.8%、来訪者の方が80.6%という数字でございます。

  どういうまちあるきをしたいかというのが14ページでございまして、あとその下、文京区のイメージということで、これも断トツで歴史や文化の香り高いまち、続きまして大学などの教育機関の多いまちということで、ここら辺はみな共通の認識、私ども観光ビジョンの協議会の中でもそういう意見は十分出ているところでございます。

  そのあとは、区民及び事業所の観光に対する意向ということでございまして、行政機関として積極的に取り組むべきというのが一番、続きまして観光協会等の関連団体が主体となるべきというものがこれに続いております。

  あと、観光振興に対する期待と不安ということで、プラスの効果としては、やっぱりイメージアップに期待が持てるというのが、区民、事業所とも一番でございます。続きまして飲食業や宿泊業の活性化への期待というところで、その次はまちがにぎやかになるという期待というところに数字が出ております。

  マイナスの影響ですが、16ページでございます。特に心配はしていないというのが、区民31.3%、あと事業所41.5%と一番多いわけでございますが、その下、落ちついた住環境の破壊が心配、治安の悪化が心配、騒音やごみの増加が心配、交通環境の悪化が心配というのが15%前後での数字でございまして、合せると60%以上ということで、これも十分対応していかなければいけないだろうという数字が出ております。

  あと、重点的に取り組むべき施策としましては、一番多かったのは歴史的建造物・美しい町並みなどの保全・活用・創造、続きまして観光ルートの設定やマップやホームページを活用した情報発信、あと文京区の埋もれた魅力の発見・活用が続いております。

  あと17ページはホスピタリティに係る部分、区民がどういう受け入れに関する取り組みをしているかということで、あいさつや道案内、家周辺の清掃・演出というのが上位でございます。

  あと、事業所が行っているものとしては、祭りやイベントの運営、ガイド・マップの閲覧、事業所周辺の清掃・演出でございました。

  あと、今回の調査の属性でございまして、21ページ以降が今回やった3つのアンケートを、具体的にこういう様式でやったというもの。

  29ページが来訪者アンケートの調査地点、これは第2回定例会でも皆様からご意見いただいて、なるべく早くいろんなお祭り等実施しているところでもやるべきだろうということの御意見も踏まえ、できるところを行ったということでの実施の数値でございます。

  続きまして、資料1−2、文京区観光ビジョン策定協議会委員アンケートの結果ということで、1枚、表裏で2ページのものでございます。これは現在の観光ビジョンの策定協議会の委員の皆様からいただいたアンケートをまとめたものでございまして、目指すべき姿、あと基本方針についてお聞きいたしました。その中で具体的なアクション等にも触れられた方もいらしたので、それを具体的なアクションとして、この3つでまとめたものでございます。

  まず、目指すべき姿としましては、先ほどのアンケート結果を踏まえると、やっぱり同じような考え方で出ていますので、ある意味そういう意味では共通の認識を持てている部分というふうに理解しておりますが、論点としては大きく3つにまとめて整理をしたものでございます。

  1つ目としましては、区民にとって「住」の魅力を高める観光まちづくりということで、主にそこら辺がよくわかりますのが、上の2つですのでちょっと読みますと、「地域住民が誇りを持ち、それを発信することから来訪者の増加を期待、来訪者との交流を通じて地域のよさを再認識し、さらに磨いていく観光振興を行いたい、重視すべきポイントは文化や歴史である」。

  あと2つ目のところでは、「地域住民にとっても来訪者にとっても魅力ある商業の形成が不可欠である」というようなところでの論点。

  2つ目の論点は、区民と幅広い来訪者との交流ということで、「幅広い区民が自分の周りのよいものを知って人に話せるようになる」だとか、あと一番下の「旅行者、宿泊者だけでなく仕事、勉強、調査目的、通り過ぎる人、住んでいる人などすべてを観光客ととらえて、文京区の何かを知って帰ってもらう」というような御意見。

  あと一番下、区の総合的な魅力の向上というところでは、「行政が観光の枠をつくらず、区の総合的な魅力を高める」というような形の御意見をいただいております。

  その次に基本方針でございますか、幾つかございました。

  1つ目は、魅力の発掘・整理・情報化ということで、文京区の魅力を整理して掘り起こしを行うということ。

  魅力の発信では、PRあるいは外国人観光客の増加につながるような情報を発信するというようなこと。

  あと、来訪者との交流、ボランティアガイド、セミナー等の来訪者と交流する仕組みを考える。来訪者との交流に際する心構え、ホスピタリティについて考える。

  あと、人材育成、意識醸成ということでは、ボランティアガイドを含む観光人材を育成する、区民のホスピタリティを充実させる、子どもたちに対する啓発活動を行う等でございました。

  あと、区民の参加につきましては、区民、事業者の参加・行動が必要だということでございます。

  あと、商店街・事業者との連携ということでは、地域商工業の地域コミュニティへの参加を促進する、あるいは区民、事業所の参加行動が必要だというような御意見。

  あと最後、プログラム、商品の造成につきましては、プログラムをすることで興味につながる、そういうようなものをつくっていくんだとか、商品化に取り組むということでございました。

  裏面でございますが、その中で具体的なものが幾つかありましたので、例えば情報提供については、やはり午前中も話が出ました、観光インフォメーションセンターの設置が急務である。

  あるいは、人材育成・活用につきましては、観光ボランティアガイドの育成の充実、文京学講座を開講するなどの提案がありました。

  あと、推進体制の強化では、文京区観光協会活性化のための施策ですね、協力体制を求めるというような御意見。

  あと、受け入れ環境整備については、トイレ、バリアフリー化についての御意見がございました。

  あと、プログラム、商品の造成では、はとバス等文京区内のツアーを造成する等、あるいは文京ウォーキング大会を数回開催する等の提案があったところでございます。

  以上のようなアンケート結果がございまして、これをもとに観光ビジョンの協議会で検討をしていくということでございます。

  私のほうからは以上でございます。

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

○国府田委員長 資料第1号についての報告があったわけですが、御質疑ある方はいらっしゃいませんか。

  渡辺委員。

○渡辺委員 来訪者のちょっと定義について考えてみたいと思うんですけれども、今日のこの調査の結果でいうならば、区民向けと、もしくは実際に訪れた方、その調査結果の内容を見てみると、ほとんどの人が日帰りで、なおかつ3時間ぐらいの滞在ということから考えると、都内とか、もしくはその近隣県、埼玉とか神奈川とか、そのくらいなのかというふうなイメージですよね。たまたま私毎年つつじまつりのお手伝いをしていて、なるべく話をする人にはどこからいらっしゃったんですかと聞くんですけれども、あのつつじまつりのレベルだとかなり遠くから来て、宮城から来ましたとか、あとは鹿児島という人もいた。何だろう、多分それは旅行の中のオプショナルツアーで入っていて、何か日帰りでそこの根津神社が入っているのか、そんなイメージなんだと思うんだけれども、そういう意味でいうと、この文京区が受け入れる来訪者の定義というのは、今後どこをターゲットにしていくかということがまず一つあると思うんです。

  今日のこの調査の結果でいうと、やはり近隣の人を日帰りでまち歩きをさせるというのが、一つの大きなターゲットなのかなと思ったんだけれども、今日の岡本先生の話を聞いてみると、もっとグローバルな動きで、世界に向けた観光発信ということも今後やっぱり全く無視できないのかなというふうなことがあって、その辺のところを今後どうやって考えていくかということについて、課長としてどんな意見を持っておられるか、もしくは今まで委員会の中でどういう議論があったのか、今後どう進めていくべきなのかということを、ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。

○国府田委員長 松井アカデミー推進課長。

○松井アカデミー推進課長 ビジョン自体はこれからなので、協議会で決めていきますので、私の個人ということでの意見ということでございますが、最終的には外国人も含めた形というのは、当然考える必要はあるというふうには思っております。ただ観光を進めていくに当たっては、午前中の議論もありましたが、今現在文京区がどういう魅力があって、それを区民の人にも十分分かってもらって、そのよさを結果的に区内外に広めていくことでというところからすると、やはり委員先ほど言われたとおり、当面一番需要が高いのは、近隣のところ、近隣からのお客様だというふうには理解しております。

  ただ、それが観光を考えていく上では、当然文京区だけに来るお客様というか、観光については当然例えば台東区を含め、文京区だけではないという人もいるわけですね。ですから、そういう意味では、例えば台東区からの人の流れをつかむとか、そういうことでいけば、当然そういう外国人の来訪者も視野に入れて考えていくことが出てくるというふうには理解しております。

○国府田委員長 渡辺委員。

○渡辺委員 ぜひそれはやっぱり一定考えても悪くないと思うんですよね。うちの近所に、名前言っちゃっていいのかな、谷中に澤の屋旅館さんという旅館があって、20年前までは普通の日本人向けの旅館をやっていたんだけれども、やっぱりそれがうまくいかなくなって、何に転換していったかといったら、外国人向けの安い食事なしの素泊まりで、1泊5,000円とか6,000円とかというので、10年前か15年ぐらい前に始めたのかな、最初はちょぼちょぼだったのが今ものすごい人が、いろんな国の人がリュックを背負って通っていくんですけれども、やっぱりそういうことを見ていると、文京区の例えば旅館なんかもそういう外国人の人たち向けに何かそういう転換というのもある種ありかと思うし、安くまた日本の文化を経験してもらうという意味でも、全然ありかというふうに思っているし、その辺はもう少し僕らも視野がすごく狭かったんだけれども、幅をもうちょっと広く持ってやっていくということは、すごくいいことだと思うし、山谷も今はそういう人たちなんでしょう。山谷も昔はドヤ街だったのが、今は外人の人たちが1カ月ロングステイで滞在するというのが、むしろそれが主になってきているんだというんです。

  そういう意味でいうと、何か高いツアーで来る観光客もさることながら、外人って余りそういう意識なくて、やっぱり手持ちのお金でいかに安く旅するかということが一般的だと言われるとするならば、そういう手法はある種考えても全然悪くないと思うし、何かそういう部分もビジョンの検討委員会の中で話をぜひしていただきたいということをお願いしておきたいと思います。

  以上です。

○国府田委員長 お答えはいらないの。

  そのほかに御質疑ありませんか。

  島元委員。

○島元委員 今日は遠慮するつもりだった。やはり今の点で考えると、岡本先生の話にもあったように、観光立国推進基本法の制定が実際に文京を含めた日本の観光を、どのレベル、どの視点で見ていくのかということを改めて指し示していると思うんです。それで、いろんな我々が考えているような、いわば観光というふうな考え方と、この法律が基本を示した考え方というのは、世界の流れの中で今どう見たらいいのかという点のところで、やはり我々の認識のようにギャップは非常にあると思うんです。だから、観光ビジョンをつくってもらう段階でも、そうした意味での我々の立脚点というのをもう一回明確にする必要がある。だからその法律ときちっと適用するような部分、目的のところでもきちっと趣旨が合うような意味でいうと、やはり外国の人たちのそのゲストを迎えるということなんかも、当然の大きな流れとして呼び込めるような中身のものにしていくということが、今この時期に文京区が観光ビジョンを持つことの意味の一つでもあると思うんです。

  そういう選択肢を仮に我々がつくり上げたときに、昔からの本郷かいわいの、いわゆる旅館と言われるところの、まだ頑張ろう、これからも頑張ろう、そして知恵を出していこうとしている人たちのところに一つのヒントを与えるような意味での、新しい生きる道というのが出てくるんだと思うし、その辺のところが議論されていくといいなというふうに思うので、ぜひとも検討協議会のほうは、改めて概念だとか理念だとかということを議論するようですけれども、その辺のところはぜひ入れたほうがいいと私も思いますので、考えておいてほしいと思います。

○国府田委員長 お答えは必要、

   (発言する人あり)

○国府田委員長
 松井アカデミー推進課長、何かお答えすることありますか。

  白石委員。

○白石委員 このアンケート調査を見させていただいて、まず1点目は、事業所の御回答が、回答率が非常に低かったという点なんですけれども、この点については何かあったのか。というのは、今日午前中お話を聞いていて、当然ながらその観光ビジョンをつくるのは経済効果だけじゃなくて、社会的な効用という部分であるんでしょうけれども、経済的効果を見込んでいる中で、認知度が非常に低いのかなというふうに、この回答率を見ると思わざるを得ないんですが、その点どうでしょうか。

○国府田委員長 松井アカデミー推進課長。

○松井アカデミー推進課長 結果でございまして、その具体的な分析まではちょっとできていないのが事実ですけれども、今回お出ししたところ、商店の加盟店、あと主要施設、主要施設というのはミューズネットの施設を含めた博物館等、あとは大学ということで、大多数の部分は商連のほうの加盟店の部分になるんですけれども、それは結果ですから分かりません。

  ただ、結果として、そういう意味では割合的には多い部分等を考えれば、そこら辺の回答が少なかったというのは、推測はできるんですけれども、逆に言うと観光ビジョンをつくる上でも、観光を行うに当たって、商店街等のそこら辺の結びつき、連携が大事になってくる部分ですので、逆にそういう数値等をとらえて、そこら辺を強力的にやっていかなければいけない部分で、対応は考えていかなければいけないんだろうという材料にはなっているというふうに理解しています。

○国府田委員長 白石委員。

○白石委員 もうおっしゃるとおりだと思うんです。この分厚い資料をいただいて、大変文京区の潜在能力というのはこれだけあるんだなというふうに分かっているんですけれども、今までの議論の中でも、先ほど渡辺委員からつつじまつりとか、多くの人が集まるところに町会の方が出て行ってしまって、逆に言えば商店がやってなくて、普通のときには来ても何も買うものがないというような御意見もいただいているので、そういうところの整理もしていく中で、やっぱり事業者という方々の啓発をしっかりやっていただかなければいけないかと思っています。

  午前中の議論とこのアンケート結果を見させていただいて、やっぱり文京区は体験型というか、歩いてさまざまなことを見ることが多いのかなというふうに思いました。途中でその他という部分、訪問した施設、その他複数回答で55.7%というところで、飛び抜けて1カ所じゃなくて数カ所回っていらっしゃる方々が御回答をいただいたのかなと思うんですが、お金の使い方というのが2,000円以下ということで、やっぱり非常に少なくて、僕なんか山へ行くとほとんどお金を使わないで帰ってきます、秩父へ行ったり飯能へ行ったり、文京区から1時間半ぐらいで行けるような山へ行くと。結局その辺のところでの観光行政ってどうなのかと思うと、なかなかやっぱり発展していないというのが事実で、特産物を売るぐらいだと思うんですよね。そういう中で、文京区もそこに埋もれてはいけないんだろうと思うんで、その辺の都市型として、午前中お話のあった知財でどういうことが考えられるのかと思います。

  もう一つ、協議会の中で議論をいただきたいのは、今日午前中に横浜の例も先生出しましたけれども、僕は前に決算委員会でちょっと聞いたことがあるんですが、横浜とかの新しいまちというところは、ほとんどいろんな方々が集まってきて新興住宅街をつくられるんでしょうけれども、その中で公園を中心として各NPOが知恵を出して、お祭りを合同で開くとか、そういうイベントがどんどん大きくなって、横浜なんとか祭りとか、何とか区祭りというふうな形でやっていて非常におもしろいと思うんです。ただ、文京区の場合は、昔から歴史が深いんで、さまざまなその知財を活かしながらもそうなんでしょうけれども、その辺の活用も議論していただきたいと思います。

  今回のこの分厚い資料の中に、残念ながら大学とか、そういうところが入っていないんですね、入っていたかな。要するに、ぱらっと見たらなかったように見えるんですけれども、その部分、ここ若い力を巻き込んでやることが、すばらしい一つの文京区のビジョンアップじゃないかなと思いました。この間、あさがお・ほおずき市、そして尚美の学生さんたちが入ってきて、ほとんど下働きから何から全部やる、一緒に協働でやるという作業の中で、よりまちが活性化されるというふうにも感じましたので、その辺のこともひとつ視野に入れて御議論いただきたいと思います。

  よろしくお願いいたします。

○国府田委員長 よろしく、意見。

  ほかに、村越委員。

○村越委員 この調査の中で私はちょっと気になったところは、16ページ、心配するマイナスの影響というところで、落ちついた住環境の破壊が心配とか、やはりトータルすると6割の方が不安に思っている。ということは特に心配をしていないという31%よりは多いわけですよね。でも先ほどの先生のお話を聞いていると、観光というのは決して訪れる人だけによいものではなくって、住む人にもよいという、そういうような観光であるべきだと。

  今回も観光ビジョンをつくるときに、観光客というんですか、外から来る人じゃなくて、やはり観光ビジョンをつくって、その観光のことを観光のまちづくりというようなことは、結局はそこに住んでいる人たちにとっても、それからそこで事業を行っている商店やそれぞれの人たちにとってもプラスになるんだというようなことを、その辺のところをしっかりとやっていかないと、観光、観光と言って、外からの人をどれだけ多く取り込むのかというのではなくて、やはり観光は外の人から見て、こんないいまちなんだということを、文京区の中に住んでいる人たちもまた再確認して、そして文京区ってこんなすばらしいまちなんだから、その下にある歴史的な建造物や美しい町並などの保全・活用・創造というところでは、取り組むべき施策としては45.7%、半分近くの人がこちらの重要性もあるので、その辺も外から来る人にとってだけではないんですよというようなことを、観光ビジョンをつくるときにも十分言っていかないと、何で観光ビジョンをつくるのかという、その辺のところが問題ではないかというふうなことを、協議会の場でも発言されている委員の方がいたので、その辺について今後住んでよし、訪れてよしというようなことを注目というんですか、そこら辺の視点がすごくやっぱり必要だとは思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

○国府田委員長 松井アカデミー推進課長。

○松井アカデミー推進課長 その点については、前回、今回もそうですが、今言われた意見のとおりのように考えております。協議会の中でも委員の中から、例えば一つの例を言いますと、お店がない、住みにくいということでは、お客さんが来たときにやっぱりお店がないということで、住む方が住みやすいところということが結果的に観光客、来訪者をおもてなしができるんだという形での意見も出ておりました。

  したがって、そういう考え方のもとに検討していくということは、もう協議会の中でも出ていますので、あと具体的理念も含めどうしていくかというのを、今後協議会のほうで進めていきたいというふうに考えています。

○国府田委員長 村越委員。

○村越委員 ぜひ、本当にこれからの観光ということでは、このアンケートで見ると本当にまち歩きということで、人々が一挙に来て、お金をぱっと落としてすぐに消えていくというのではなくて、歩きながらということでは本当にまちの中のバリアフリーとか、それからまち全体の景観とか、そういうことに来る人も注目するだろうし、それからそこで文京区で暮らす人たちも、やはり誇りあるまちをつくっていくということでは、観光だけじゃなくて都市計画ですか、あちらのほうと、観光というのは結局全部総合的な行政になるわけですよね。ですからアカデミーだけのことじゃなくて、全体がどんなまちにしていったらいいのかというふうなことを考えなくてはいけないので、ぜひ幅広いところが一緒になって進めていっていただきたいと思います。

○国府田委員長 ほかに御質疑ありませんか。

  松丸委員。

○松丸委員 4ページにありますけれども、訪問の主な目的、午前中の先生のいろんな講演の中でもありましたけれども、いわゆるまち歩きという部分が非常にやはり全体の占める割合が多いということで、この資料の中でも56%がこのまち歩きということで、訪問したいかいわいというところでは、次のページでは小石川・白山方面と、ここら辺が5割を占めているんですけれども、今後それ以外の本郷だとか湯島ですとか、大体ほとんど同じぐらいのあれなんですけれども、何か今後の区としての考え、アカデミーとしての考えとして、この辺をどのように今後ふやしていくのか、その辺何かそういう考え方というのがあるのかどうか、ちょっと教えていただきたいと思います。

○国府田委員長 松井アカデミー推進課長。

○松井アカデミー推進課長 課としては、ビジョン策定を踏まえてという話になりますし、ビジョンを策定する中にもどこの自治体がつくっても同じようなビジョンではなく、文京区にとってなぞらえてみてどうかという形で考えていきますので、委員の皆さんが、できればそういうところについても、例えば今言われたような他のエリアを周遊できるような形でのどういう提案があるかとか、そういうことにも踏み込んでいただければというふうに考えております。

○国府田委員長 松丸委員。

○松丸委員 そうですね、ぜひともこれは小石川・白山方面がやっぱり5割近くあるというのは、一つは次の6ページなんかにも出ているように、訪問した施設でいうと後楽園、東京ドームがあるから、その辺がやっぱり5割の中のウエートが高い一つなんじゃないかと思うんで、せっかくやはり本郷にしても湯島、それから千駄木・根津なんかでも非常に資源はむしろ、まち歩きという部分からいけば相当いろんな資源はあるんで、この辺をもう少しこの策定協議会の中でいろんな御意見等々をお聞きしながら、ぜひ新たなそういうまち歩きの中で、残りの今言った地域が少し増えるような、そういうあれをぜひともお願いしたいと思います。

  それから、さっき村越委員も言っていましたけれども、バリアフリーという部分からいくと、これはやっぱり一つの大事な要素でもあるので、今現実的に何かバリアフリーということでの、例えばそういう施設に何か対応してとか、そういうことというのは特段やっている部分というのはあるんですか。

○国府田委員長 バリアフリー。

  松井アカデミー推進課長。

○松井アカデミー推進課長 観光の視点でどこやっているということでは、観光の視点からのことですから、アカデミーとしてはそういう予算があるわけではなく、そういう意味では実績がないわけでございますが、それぞれの施設をつくるに当たって、例えば区の関連の施設であれば当然それは意識して、例えば根津のふれあい館等も含めて、当然そういうことを含めてつくっていくわけですから、そういう意味では各それぞれの所管で、それぞれの施設についてバリアフリーを意識しているというところで、取り組んでいるというふうに認識しています。

○国府田委員長 松丸委員。

○松丸委員 具体的に何かそういう、先日言っていたのは何だっけ、障害者の、今朝聞いていたの。

   (「あっ」と言う人あり)

○国府田委員長 質問代わりますか。

○松丸委員 知的障害者の方で、しゃべりたくてもなかなか自分の意思が反映されないと、それをこうボタンを押すことによって言葉で出てくるという、そういう機械があるんだけれども、だから結構そういうものなんかも、かなりよく研究されて、そういう要所、要所の施設に置いていくというのも一つのバリアフリーの取り組みかというふうにも我々思っているんですけれどね。やはりそういう人たちもいろんな意味で外へ出て、まち歩きじゃないですけれども、取り組んでいきたい。そういう意味では文京区というのは、非常にバリアフリーが進んでいるという一つのあらわれでもあると思うんで、その辺はぜひとも研究していく要素は十分あるんじゃないかなと思うんです。これは一つの要望としてお願いしたい。

○国府田委員長 松井アカデミー推進課長。

○松井アカデミー推進課長 それと、資料1−2号にもございましたとおり、委員さんの中でも受け入れ施設環境整備ということで、公衆トイレのバリアフリー等を含めて、そういう意見は出ていますので、そういう意識もお持ちですから、そういうことも含めて議論していただけるものと考えています。

○国府田委員長 松丸委員。

○松丸委員 ぜひともその辺を創意工夫しながら、お願いしたいと思います。

  それとあと、今日の午前中の話もそうでしたし、この中でも出ていますけれども、観光インフォメーション、これはぜひともこれ私、昨年提案させていただきました。ぜひとも早急に設置をしていただきたい。いわゆるこのシビックセンターの中に設置をしてもらいたいと、こういうように思いますので、これは要望としてお願いをしたいと思うんです。

○国府田委員長 そのほかにはございませんか。

  高畑委員。

○高畑委員 12ページの区内移動手段というところなんですが、区民も来訪者も徒歩というのが一番多いということですよね。それで文京区がレンタリサイクルということをつくりまして、これを最初に聞いておけばよかったんですけど、全く聞いてなかったのですが、レンタリサイクルって、

   (「レンタサイクル」と言う人あり)

○国府田委員長
 リサイクルじゃなくてサイクルね。

○高畑委員 失礼いたしました。レンタサイクルでここ2%ということになっているんですけど、文京区のレンタサイクルでどのぐらいの利用者がいるのかというのを最初に教えていただければと思います。

○国府田委員長 レンタサイクルについてお答えできますか。

  松井アカデミー推進課長。

○松井アカデミー推進課長 数字はちょっと持ち合わせておらないんですが、今集計中のこのアンケートで自由意見のところをまだまとめている最中なんです。その自由意見のところで、とりあえず私のほうでざっと見たところで、意外にというか、私がそれほど活用を、特に区外の方だとなかなか御存じないから利用はどうかと思っていたものですから、意外ということなんですが、自転車で行ったので坂道がつらかった意見とか、自転車レンタルで移動ができたからよかったとか、レンタサイクルについての好評の意見が多くあったんですね。ですから、そういう意味では活用されているんだなというふうに思ったんですが、今後さらにそういう部分で、まち歩きの部分で活用できるように所管課とも十分、そこら辺は観光ビジョン策定に当たってその辺を踏まえて協議していきたいというふうには考えておるところです。

○国府田委員長 高畑委員。

○高畑委員 やはり徒歩でじっくりと歩いて回り切れなかったから、また来ようというそういうこともあるかとは思うんですけれども、私、午前中の学習会の中で、乗って次にどこに置いてもいいという、文京区は乗ったら帰ってこなければいけないというシステムだと思うんですけれども、やはりそういうことまで考えてやっていただけたら、それともっと貸し出しの自転車があるんですよということであれば、もっと利用できて、若い人だったらいろんなところを回れるような気がするので、その辺も考えていただけたらと思います。

○国府田委員長 松井アカデミー推進課長。

○松井アカデミー推進課長 その点について、あと自転車の管理とかの部分が出てくるでしょうし、あと何でもかんでも今度利用すると、逆に意見としてもあったし、社会情勢としても、自転車の歩道を走る部分での問題とかもいろいろありますので、クリアしなければいけない課題は幾つかあるかと思うんですが、極力そういうレンタサイクルの趣旨に沿った形で利用されることはいいことですので、そういう意味ではそれも含めた形で所管とは協議していきたいと考えています。

○国府田委員長 そのほかございますか。

   (「ありません」と言う人あり)

○国府田委員長
 なし。

  それでは、資料第1号についての質疑を終了いたします。

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○国府田委員長 一般質問ですけれども、ございません。

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○国府田委員長 その他に移ります。

  委員会記録について、本日の委員会記録については委員長に御一任を願いたいと思いますが、よろしいですか。

   (「はい」と言う人あり)

○国府田委員長 ありがとうございます。

  閉会中の継続調査についてですが、議長に申し入れることとしたいと思います。

  それから、第4回定例会の資料要求についてですが、10月24日金曜日を締め切りといたします。10月24日まで、何か御報告いただきたいということであれば、委員長のほうに申し入れてください。

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○国府田委員長 以上をもちまして閉会とさせていただきます。


     午後 1時45分 閉会

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