文京区障害者地域自立支援協議会
平成２９年度第一回障害当事者部会　要点記録

【日時】平成29年5月24日(水)　午後2時から4時まで

【会場】文京シビックセンター3階　障害者会館　会議室B

【出席者】　志村　健一　　　(自立支援協議会副会長)
　
　　　　　　小和瀬　芳郎　　(精神障害)
　　
　　　　　　天野　亨　　　　(身体障害)

　　　　　　福田　美紗子　　(身体障害　公募)

　　　　　　竹間　誠次　　　(知的障害　公募)

　　　　　　永野　栄一郎　　(知的障害　公募)　

　　　　　　老　孝明　　　　(精神障害　推薦)

　　　　　　杉﨑　裕介　　　(身体障害　推薦)
　
　　　　　　中島　一浩　　　(障害福祉課長)

【補助人】　松下　功一　　　(補助人)　　　　　

　　　　　　小林　俊夫	　　(補助人)

　　　　　　小梶氏　はるみ　(補助人)

　　　　　　北村　悦子　　　(補助人)

【欠席者】　髙山　直樹(自立支援協議会会長)
1　事務局からの挨拶および配布資料確認　(文京区障害者基幹相談支援センター)

2　開会挨拶　(部会長より)

3　挨拶　　　(区委員より)

4　議題1　平成29年度自立支援協議会下命事項および年間計画についての確認(資料第2号および資料第3号)
　・文京区自立支援協議会内には部会４つあり、相談支援専門・就労支援専門・権利擁護専門・障害当事者部会の四つの部会がある。下命事項は昨年度同様、障害当事者自身からの情報発信についての調査、研究、検討を行うこと。また、障害当事者部会内にて調査・研究した内容について、区民に向けた障害理解を深めるための啓発活動をしていくこと、となる。
　・資料第3号は、文京区自立支援協議会内の組織図となる。4つの各部会内についてそれぞれ下部組織がある組織図となる。今年度より変更がある点は、障害者差別解消支援地域協議会が新しく設置されている。障害者差別解消支援地域協議会は、障害者差別解消支援法が昨年４月に施行されて差別を無くしていこうという共通の認識を持つ場を作っていこうという試みで、昨年3月に設置となっている。行政のみならず、事業所、町会や地域団体、スーパー、ホテルなどの人達が委員として入っている。目的としては、障害を理解し差別を無くしていくために共通の認識を持つ事であり、議論した内容を各々の地域へ持ち帰り、何が出来るかを考える場としている。事業と共に文京区としてどう対応すべきなのかとの取り組みを考える場所となっている。そこで議論されたことを地域や下部組織におろしてもらい、地域で何が出来るかを検討する場。そこから取り組みが始まる。
・資料第4号と資料第5号については、当事者部会の今年度の予定を記載している。今年度も昨年度と同回数の5回開催を予定している。
・当日資料第1号については、自立支援協議会親会と各専門部会の簡単な今年度の動きの説明となっている。当事者部会の議論やテーマの内容によっては、他各部会と連携し、情報共有しながら進めることも出来る。
・副会長からの説明
　当事者部会としては、区民に向けての障害理解を深めるための啓発活動が、今年度の大きな柱となる。具体的にどうしていくかの確認を、今日これからしたいと思う。
・部会長から
　下命事項内のテーマについて広く柔軟に対応出来ればと思っている。また、当事者部会内でのテーマを他部会へ投げることも可能ではないか。
　今年度も昨年度同様に、他部会当事者委員に声掛けしての懇談会形式の部会も予定している。そこで他部会当事者委員との情報交換が出来れば良いのではないか。他部会当事者委員との関わりによって、仲間が増えることで裾野が広がっていくのではないか。当事者の生の声が言えるようになり、今後の活動についての希望が出たり、傍聴が増えていくことも考えられる。
・下命というより、当事者部会内での「テーマ」をもらったという様に捉えれば良いのではないか。「啓発活動」が当事者部会でのテーマという中で、テーマに沿って2年間活動していくと考え方はどうか。
・テーマに沿ってではあるが、いただいたテーマに縛られることなく広く柔軟に対応していくことができるのではないか。当事者部会内での役割としては、最初の頃は、他部会より宿題をいただき部会内で検討していくことであった。けれども、宿題をこなす中で部会の中で、当事者部会メンバーがお互いを理解し合えてきたことが大きなステップとなり、大きな成果となったといえるのではないか。その成果をより広く区民の方々に伝えていきたいと思う。
・文京区の当事者部会は当事者委員を中心に構成されており、文京区独自の形態ということで他の市区町村から当事者部会の内容についての問い合わせも入っていると聞いている。
・顔を見合わせて、ゆっくりしたペースで進められることがこの部会の良い点だと思っている。
・当事者部会の開催年間5回の中には、他部会当事者委員が参加する座談会形式の交流会もあるので、その際に意見交換をすることも可能ではないか。
5　議題2　当事者部会広報誌の内容検討　　　　　　　　　　　　　　　　　資料第2号
　当日資料第2号は、昨年度最終部会にて事務局の宿題となっていた広報誌Vol.2の案になる。表紙は、昨年度28年度当事者部会の活動記録で、次のページは白いページで未定、次が昨年のやまゆり園の事件を受けて委員が作成した文章。次が当事部会委員の日常を記載できるスペースを設け、また抱負を書く欄をA3両面で作成し原案として提案。広報誌の内容についてこの場で意見交換をしたい。
　・広報誌への写真掲載について、掲載可否についての確認。
　・文京総合福祉センター祭りでの写真の背面に名前が書いてある部分についての確認。
　・個人が特定される部分については削除して対応。
　・委員の日常欄については、自己PRにしても良いのではないか。
　・発行時期は、本日の内容検討により決まる。
　・広報誌の発行回数は、年1～2回になる。
　・差別解消についての当事者の意見をあげていくことはどうか。
　・Vol.1で部会長挨拶を入れたが、色々な人が原稿を書くことが良いのではないか。次号では、副部会長からのコメントを入れるのはどうか。
　・昨年の福祉センターまつりに参加しての感想を入れることはどうか。
　・部会員からそれぞれ一言メッセージを入れることはどうか。自筆で記入したものを寄せ書きのように掲載するのはどうか。自筆記入は、個性が出るので良いと思う。
　・個性や人柄が出てくるのではないか。
　・活字ばかりでなく、絵や写真などを入れることはどうか。
　・一人一人のコメントを、吹き出しの中に入れてみてはどうか。
　・当事者部会の様子が見て取れるようなデザインになると良いのではないか。
　・委員と一緒に部会参加している補助犬のコメントもあると良いのではないか。
　・委員の日常の横顔が紹介出来るように出来るといいのではないか。
　・自筆で書ける方は自筆で、入力が良い方は入力で選択としてはどうか。
　・内容確認については、次回部会にて出来るように予定を進めていくこととする。

[　休憩　]



6　議題3　文京総合福祉センターまつりへの参加について　
資料第6号と当日資料第3号
　事務局より
　前回の部会にて当事者部会が主体となって福祉センター祭りに参加したいという希望があった。今年度の参加企画について考えたい。
　現在、今年度の文京総合福祉センター祭り開催について決まっていることとしては、日程が11月11日(土)10時～16時と11月12日(日)の10時～16時。

以下、部会委員で今年度の福祉センターまつり参加に向けての意見交換を行う。

[参加希望確認]
部会としての参加希望を確認。当日の参加については、絶対ではなく個人の予定や体調によるところになるかと思う。
[参加目的]
・参加目的についての1つのご提案。障害者や高齢者の関係でない方々については、福祉センターをご存知ない方も多いのではないか。昨年の福祉センターまつり当日、最寄りバス停にて知的障害のお子さんと会った。てっきり福祉センターへ行くのかと思って話をしたが、福祉センター隣の江戸川橋体育館へ行くとのことで福祉センター自体を知らなかった。障害を持つ方が祭り開催を知らないということであれば、障害の無い方は福祉センターを知らないのではないか。福祉センターと当事者部会を広く知ってもらうという周知活動としての目的はどうか。当事者部会を有名にすることで福祉センターも有名になる、という構図はどうだろうか。
・事務局への質問
ブースはどういった物になるのか。場合によっては、そこでシンポジウムが出来るのではないか。ブースがあれば、ポスター掲示をしたり、模造紙に書いたものを来てくれた方々に説明をしたりも出来るのではないか。
・事務局より
祭りで何をするかでブースを要求していくことになる。
[まつり企画についての提案]
・当事者部会も協力した区で作ったかるたを使って、子供と一緒に「かるた大会」はどうか。その周りに模造紙を張ったり、当事者部会の広報誌を掲示したりして当事者部会をアピールをすることはどうか。

・当事者部会を有名にするため、どうしたら人が集まってくるかを考えた。
葛西臨海公園水族館が、移動水族館を用意して障害者団体に無料で来てくれる。トラックに二つの水槽を載せており、一つは熱帯魚の水槽でもう一つはもう少し冷たい水の魚。またワゴン車に手に取って触れる磯の生物を入れて持ってきてくださる。その水族館を見ているのみならず、来てくれた方にその水槽内の魚の絵を描いて張ってもらうことで、またもう一つの水槽を作る。そんな活動の中で、当事者部会や当事者を有名にするという形はどうだろうか。一つ問題としては、8月までに申し込みをして8月中に抽選があり、その際に他との日程が重なった場合には、不可になる点。
・昨年の福祉センターまつりで、葛西臨海公園の移動水族館の検討をしたと聞いた。しかし、移動水族館のトラックの高さで駐車場の問題により呼ぶことが出来なかったと聞いた。
・ALSの診断を受けた友人がいる。今まで中華料理店を経営し料理人として活動していた。店舗を増やそうとしていた矢先に診断を受けた。当人から、自身の残りの人生は人のために役に立ちたいという発言あり。神奈川県相模原市でラーメン店を経営しており、市民まつりなどに模擬店などを出店している。出店では厚木の白コロホルモンなどの名物などを販売している。文京区在住ではないが、難病の当事者として、料理することで障害当事者の方々と一緒に活動が出来るのでは。今回の祭りで模擬店を出すということになれば、こういった方法でプロの料理人に手伝いに来てもらうことも可能となる。
・昨年と同様に駄菓子や野菜などの販売をするのはどうか。
・昨年度の様なシンポジウムは今年はどうするか。

 [祭り広報の方法について]
・総合福祉センターへ来る方に広報のために、近くの交通機関の中に案内を載せるのはどうか。
・文京区コミュニティバスのBーぐるにチラシが置けると聞いた。
・CATVでの事前の宣伝はどうだろうか。
・区報での宣伝はどうだろうか。
・あらぶんちょプラス(荒川区・文京区・千代田区のケーブルテレビ)での広報はどうか。
基幹より
・昨年度までの当事者部会の関わりは、基幹相談支援センターの企画に合わせる形での部会の参加だったが、今年度は当事者部会主体での参加となると、準備段階からの企画が必要となる。その上で、何が出来るかの検討が必要となる。例えば、何かを販売するとなった場合には、仕入れや販売単価、販売方法、釣銭の用意や当日の売り子について、細々とした検討内容等、準備内容が多くなると思う。
イメージとしては、基幹相談支援センターの単独行動ではなく、当事者部会と一緒に進めていくイメージとなるか。当事者部会内で祭り実行委員を決めて頂き、連絡を取り合う形が進めやすいのではないか。総合福祉センターでは祭りに向けての話合いが進んでいるため、話合いの場に参加するためにも、今日中に祭りで何をするかについて話合いをして決定することは必須。本日、具体的な内容が決められずに次回に持ち越しとなった場合には、時間の経過とともに出来る範囲が狭まると思う。
・本日決めなくてはいけない内容としては、①なぜまつりに参加するのか②どんな形で参加するのか③参加は一日目のみか二日目もするのか④当日までのスケジュールをどうするか⑤当日のスケジュールをどうするか。主体的な実施での関わりとなると、ハードルが上がるか。
・本日決める内容は、最低限①～③は必須となる。
[委員それぞれの希望]
・ブースを借りてカルタ大会をして、周りに掲示物をしてポスター掲示をする。
・先日、横浜中央市場に行きマグロの解体ショーの見学をして楽しかったので、マグロの解体ショーをして、マグロを安く販売するのはどうか。保健所の問題が発生するか。
・陶芸体験か忍者たい焼きの販売はどうだろうか。別の場所のお祭りで陶芸をしたことがあり、また、忍者たい焼きを販売していた。
・今まで出た意見の中から、部会として主体的に関われる内容を集約していきたい。今までの内容からすると、模擬店かカルタ大会かになるか。模擬店は子供が喜ぶのではないか。
・自身の通うリハビリの会にカルタを持って行ってカルタをしたが、とても楽しめた。自身に障害があっても別の障害については知らない事が多く、初めて知った内容も多くて、大人でも喜んでやっていた。自身のカルタをしばらく施設に貸し出しして預けてくる事にし、また、中にはカルタを欲しいという人もいた。その方々を呼んで、カルタの名人戦をするのはどうか。今までやっていないという形態からすると、カルタ大会は良いのではないか。
・カルタ大会と模擬店を出すことになると、二日間の参加となると思う。初めての事をすることになると、二日間の参加で当番を考えると大変になるのではないか。
・当事者部会としての主体的な参加は今年度初めてのため、内容は一つに特化して考えた方がよいのではないか。
・まつり二日目11月12日(日)にブースを作りカルタ大会をする予定とし、その周りにポスター展示をして当事者部会の活動を報告しながら、当事者部会委員がそこに交代で詰めて、来て頂いた子供たちに参加してもらって楽しんでもらうカルタ大会となるか。このやり方で進めるやり方の場合には必然的に参加は1日のみとなるか。④と⑤の準備に関しては、ブース確保に努めるのに併せて、カルタ大会とポスター掲示をするためには何が必要かを考えながら、当日の当番制の検討なども含めて進めていけるのではないか。
・ブースの確保が出来た場合のポスター掲示については、ポスターでどんな内容を掲示したいのか検討していくこととなるか。
・他のアイデアのある方は、事務局に連絡してはどうか。その中で調整していけるのでは。

[決定事項]
カルタ大会とポスター掲示を行うこととし、そのためのブース確保に向けて動くこととする。